moon エッグサイトのなつまつり moon
2002.08.24 at Egg-site

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曲目表(Zabadakの曲目のみです)

01.オハイオ殺人事件
02.マーブル・スカイ

03.夜毎、神話がたどり着くところ
04.双子の星
05.にじ・そら・ほし・せかい(新曲)
06.still I'm fine(新曲)
07.遠い音楽
08.夜明けまで
09.光の庭で
10.星の約束
11.ねむれないよるのうた
12.星ぬ浜
13.Easy Going

〜〜ジョイントセッション〜〜
02.poland

○musicians○
吉良 知彦(Guiter,Vocal)
小峰 公子(Acordion,Vocal)
○Guests○
La Campagnie "A-n"

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まだ少し蒸し暑い日曜日の夜、行って参りました「八月のパーティ」……ならぬ「エッグサイトのなつまつり」。
原宿駅からエッグサイトへと歩いてゆく道すがら、見上げた夕空にはひこうき雲が一筋、流れていました。

メモも何もとっていなかったので、MCの順番や曲目など、ちょっと前後しているかもしれませんが、
お時間のある方はお付き合いくださいませ。
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今回はなつまつりということで、かぼちゃ商会、栗コーダーカルテットとのジョイントライブ。
のんびりと栗コーダーのアルバム『鉄道ワルツ』を聴いて予習しながら、出かけてゆきました。

前回のかぼちゃ商会とのジョイントの時は、告知が行き渡っていなかったのか
空き気味だった会場は、この日は立ち見も満杯という盛況ぶり。

この日のチケットは、エッグサイトに直接買いに行ったので20番代という良い番号、
無事に3列目右側の椅子席をGetできました。


モスコミュールをちびちび飲みながら開演を待っていたら、やがて客電が暗くなって、
ステージにギターを抱えて、一人でひょっこりと吉良さんが登場。
この時は、「Zabadakがトリかなぁ……」と思っていたのでちょっと意外でした。

「今日はなつまつりということで……祭ろうじゃありませんか。」と挨拶しつつ、
「…と言いながら、あまり祭らない歌を……(笑)」と、1曲目『オハイオ殺人事件』。

……確かに祭ってる歌じゃありませんねぇ(笑)。
生ギター一本で、淡々と歌い上げる吉良さんの歌声。4ヶ月ぶりの生の歌声、やっぱり良いです〜。

間奏の女性コーラスの部分はどうするのかな……と思っていたら、
自然と左側の客席からコーラスが。やるなぁ……(笑)。
負けずに「lucky man!」の所は唱和してみたり(でも小声・笑)


続いて弾き語りでもう一曲、『マーブル・スカイ』。
穏やかなアコースティックギターの調べが、まだ静かな会場に響きます。
そして、間奏ではマイクを通さない口笛を添えて。
近いから、ギターを弾く手さばきも良く見えて幸せです(笑)


と、2曲終わったところで、「次はかぼちゃ商会です〜」とさらりと退場……
……かと思ったけどギターのコードを片付けるのにだいぶ苦戦しておられました(笑)
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2番手にはかぼちゃ商会の登場。19:00開演と間違えて近所で蕎麦を食べてたのでぎりぎりだったとのことです(笑)。

私がかぼちゃ商会を聴くのは前回のエッグサイトでのZabadakとのジョイントライブに続いて二度目。
金管楽器にチンドンを組み合わせたテンポのよい音楽で、ついつい身体が動きそうになります。

チンドンの「チン」の連打が高く軽快に響いて心地よい。奏でる動作もさすが本職。
Zabadakファンはスロースターターな方が多いので(笑)、じっと聴いている観客に
ちょっとやりづらそうでしたが(笑)


続いては、ゆっくりと楽器をセッティングしながら栗コーダーカルテットの登場。
こちらは、個人的には、マーシュマロウとの品川教会でのライブ、そして幻燈音楽会に続いて3度目のライブです。

その名の通り、リーターの栗原さんはじめ4人のメンバーから成る、リコーダー四重奏のグループです。
品川教会で聴いた時に、教会の高い屋根と厳かな空間に響き渡るリコーダーの音が
すごい心地よくって、以来しっかり3枚のアルバムを買っていたりします。

なので、憶えて(知って)いる限りの曲目を挙げると……

『鉄道ワルツ』『聖地エルサレム』『マヨネーズ2番』『マヨネーズ3番』『ペジエ』
『消えたかに道楽』『オリオンビール』『うれしい知らせ』『生きているだけで楽しい』

『うれしい知らせ』『ペジエ』が好きだったので、聴けて嬉しかったです。
あと、『消えたかに道楽』の曲名をどうしても想い出せなくて、
結局曲が終わるまで思い出せなくて悔しかった(笑)

少しわたわた気味の栗原さんが、かわいくていい味出してました。
しかし近藤さんはええ男だのう。
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そしてやっぱりトリに、再びZabadakの登場。
この日は、最初は吉良さんと公子さんだけのシンプルな構成でした。

再登場後のスタートを飾る曲は、公子さんのアコーディオンの、
あの独特なイントロから『夜毎、神話がたどりつくところ』。

ライブでこのイントロが流れると、一瞬会場に、わあっと、喜びのどよめきのような空気が流れる気がします。
ちょっと懐かしいこの曲、私も大好き。旅人の昔語りのような歌詞、
低い吉良さんのボーカルからサビで一気にダブルボーカルへと高まる所……。


終わりもあのアコーディオンの調べで締めくくると、『双子の星』へと続きます。

エッグサイトという空間に響き渡る、高い歌声。
この場所でも、もう何度となく聴いているこの歌だけど、それでも歌われる度に
会場全体が歌声に取り込まれるような感じ。
公子さんの声が一番映えてるのは、きっとこの歌だと思う。

その公子さんの姿は長い髪に、羽のような白い飾りをさして服も真白で、
何だか詩の女神のような神々しさ(笑)でした。若いよなぁ……(笑)


間のMCでは、今年もフランスへ行って、各地を回って、パリでライブをやってきたことを報告。

「でも、どうも僕はパリは好きじゃないです……はまっている方もいるようですが(笑)」
との吉良さんの言葉に、公子さんが「パリ、万歳」と応酬(笑)
「こんなところで断絶が……(笑)」とつぶやいてました(笑)

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続いては、レコーディングが終わったばかりの新曲を2曲。
一曲目は、『にじ・そら・ほし・せかい』。

「おかあさんといっしょ」の歌なので、歌詞は子供にもわかる非常にシンプルな詩。
一方、その詩とともに奏でられる音楽は、もう完全に自分の内に染み込んだ、Zabadakの世界。

シンプルな言葉達が綴ってゆく、空や星、世界のうたは、言葉が易しくて、優しくて、
純粋なだけに、妙に心に響いて、身体が震えました。
これを幼い頃に聴くことのできた子供達は、何だか幸せだなぁと、ぼんやり想ったり…。
「おかあさんといっしょ」でZabadakの音楽に触れた子供達が、
願わくば大人になっても記憶の片隅にこの音楽を残してくれるといいな、と思います。


もう一方の新曲、『still I'm fine』は、何処か『tears』や『永遠の森』のように、
切ないけど前向きで優しい響きをたたえた曲。

吉良さんのボーカルが冴える、キャラメルボックスのお芝居のエンディングで大音響で流れそうな音楽です。
こういう系統のZabadakの音にも、私は弱いのです(笑)


私の場合感性が鈍いので、新曲ってライブで初めて聴いた時は、まだ心に響かずに、
アルバムを聴きこんでいくうちに心に深く感じていって好きになることが多いので、
こういったパターンは珍しい。

あらためてアルバムで聴いた時に、またどのような印象を受けるか、楽しみです。


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