| ZABADAK "SIGNAL" LIVE 2003
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2003.01.11 at なかのZERO 大ホール
曲目表
01.Gargoyle
02.Play Your Days
03.I really don't know
04.アポロの月
05.地平線
06.握手でBYE BYE
07.にじ・そら・ほし・せかい
08.紅い華
09.Still I'm fine
10.Tin Town
11.なかなかおわらないうた
12.ねむれないよるのうた
13.光の庭で
14.人形達の永い午睡
15.観覧車(小さなイーディへ)
16.星ぬ浜
17.嵐
18.子午線のマリア
19.僕のビー玉
20.ブリザード・ミュージック
21.Easy Going
〜〜Encore〜〜
01.COLORS
02.永遠の森
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○musicians○ | |
吉良 知彦 | (Guiter,Vocal) |
小峰 公子 | (Acordion,Vocal) |
楠 均 | (Drums) |
大谷 令文 | (Guiter) |
松本 慎二 | (Bass) |
太田 恵資 | (Violin) |
難波 弘之 | (Keyboards) |
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行って参りました2003年初のZabadakライブ。
新譜『SIGNAL』を引っさげての今回のライブは、なかのZERO大ホールでのフルメンバーのライブ。
なかのZEROは2年半ぶりで、もうかれこれ3、4回くらいZabadakのライブの会場に
なっている、ファンにとってはおなじみのホールです。
きっと吉良さん、ここ気に入ったな(笑)。
個人的にも、通路や席の前のスペースが広くて、天井も高くてお気に入りの会場なのです。
開場時間より少し早く着いたのですが、入り口前で楽器を奏でているグループがいたり、
「ライブビデオDVD化署名運動」のビラを配っている方がいたりと、
既にホールはたくさんの人の賑わいであふれていました。
この日は、フランスでのライブ映像に『Still I'm fine』のPVを納めたビデオの初売り
ということもあって、グッズ売り場も大混雑でした。
早めに並んでおいてよかったです……。
私の席は8列の25番。席についてみると……もう、本当にど真ん中で吉良さんの真正面(笑)。
メンバーの表情はちゃんと見えて、かつ視線を動かさなくてもステージ全体が見えるという、
お芝居だったら最適の席(笑)、でした。
開演を知らせるブザーの音とともに、メンバー全員が舞台に登場して2003年のZabad
akの幕開けです。
何処か、これからの宴の前かのように、少しずつ激しさを増してゆくドラム。
さらに、公子さんの細い腕が渾身の力で叩くパーカッション。
その響きに、太田さんお得意のコーランのヴォイスが重なります。
そして、満を持してふたつのエレキギターの鋭い調べが、宴の始まりを告げます。
一曲目はアルバムと同じで、インスト曲『SIGNAL』。
久しぶりに聴く生のZabadakの音楽が、高い天井のホールに大音響で響き渡って、じん
じんと身体に震えを走らせます。
特に、だんだんと高まって、一斉にヴォイスが入るところが、すごく格好良い〜!
続いて、前奏に入る前から、エレキを手に頭をぶんぶん横に振って、やる気まんまんの
吉良さん(笑)。
何が飛び出してくるかと思ったら、最初からいきなりフルパワーで『Play Your Days』。
(や、確かにアルバムの曲順通りなのですが)
紅いライトをバックに、がんがんとエレキギターがうなります。
もうここで既にスタンディングしている方も結構いました。
直後のMCでは、あけましておめでとうとの挨拶の後に、
「びっくりしました? 僕は少しびっくりしました(笑)」との吉良さんのお言葉。
って、自分で決めたのにびっくりしてどうしますか、吉良さん(笑)。
「昨年の十一月にアルバム『SIGNAL』……かっこ傑作かっことじる……を……」
今日の吉良さんは強気です(笑)
3曲目はその『SIGNAL』(傑作)から『I really don't know』。
アルバムでは吉良さんがヴォーカルをダブらせたバージョンで収録されていますが、
この日のライブでは吉良さんと公子さんのダブル・ヴォーカル。
しかも公子さんが主旋律側とちょっと新鮮なアレンジでした。
こういった生ならではのアレンジが楽しめるのも、またライブの醍醐味。
続いては『Blizzard Music』より、『アポロの月』。
この曲は最近のライブでは、いつも演奏している定番曲で、好きな歌……。
……なのですが、この日は吉良さん側のマイクの音響がいまいちで、
何処か歌声がくぐもって聞こえて、個人的にはいまいちでした。残念……。
曲が終わるなり、舞台袖にタオルを要求する吉良さん(笑)。
「汗っかきなので、今日は足元に扇風機を用意してもらったのですが……
あんまり効果ないですね……。」とぼそりと一言。
その前に、ちゃんとタオルを用意しときましょうよ(笑)
でも、その後扇風機の向きを上げて、「ああ、(風が)来た来た」と(笑)。
その後タオルに手を伸ばしてなかったから、効果アップしたのでしょうか?
さて、前半は『SIGNAL』のナンバーが続きます。
緑色のバックライトに包まれて、緩やかに流れる太田さんのバイオリンの調べから『地平線』。
フルメンバーライブの一つの楽しみは、このフィドル太田さんのバイオリンの音色なのです。
吉良さんと公子さんのダブル・ヴォーカルが、雄大なアジアの大地のような力強い音楽を彩ります。
……何食わぬ顔で、吉良さんが歌詞を微妙に変えてましたが(笑)。
それに合わせてちゃんとコーラスを変える公子さんに、ちょっと夫婦パワーを見ました(笑)
(誤・♪ずっと信じてた→正・♪ずっと知っていた 気づく私も嫌な奴だ・笑)
さらに『握手でBYE BYE』へと続きます。
この曲は、個人的には聴き始めた時はあまり響かなかったのですが、聴いてゆくにつれ
てじわじわと効いてきた一曲。
夕暮れのような橙と黄色のライトを浴びながらの
♪君と僕なら不思議な力きっと信じる
……の所でちょっとじんときて、やられそうになりました。
さて、ここでMCに入ろうとした吉良さんですが……
……しばし何か言おうとしつつも沈黙したままで、思わず場内から笑いが(笑)
「……いかん、頭が何処かにいってしまったようだ」との吉良さんの呟きに、
すかさず「だいじょうぶ、そこにあるよ」と吉良さんの頭を指差して優しくつっこむ公子さん(笑)
「次の曲のことでも……」と公子さんに助け舟を出してもらって、
ようやく語り始める吉良さん。……次のひとりライブの時、大丈夫でしょうか(笑)
『にじ・そら・ほし・せかい』の「おかあさんといっしょ」での収録の際に、
前例がないのを押し切って、ヴォーカルをダブりで収録したエピソードを語ってくれました。
……が、「いかん、何を話しても通じている気がしない」と吉良さん(笑)
で、その「おかあさんといっしょ」での収録曲『にじ・そら・ほし・せかい』、
さらにこれも『SIGNAL』から『紅い華』へと続きます。
フルメンバーでの『にじ・そら・ほし・せかい』、前奏の調べから身体に震えが走りました。
♪星をつなぐ糸をたどって 旅をしよう のところでは、
公子さんが指で宙に星のかたちを描きながら歌を紡いで、
星めぐりのうたのような静かで澄んだ歌声がホールを包みます。
そしてプラネタリウムの天井一面に星空が広がるような、壮大に広がるシンセの間奏。
それに太田さんが拡声器を持ち出して、まるで宇宙飛行士の通信みたいなヴォイスを添えていました。
続いての『紅い華』では、曲の通り真っ赤なライトがメンバーを包んでました(笑)
三拍子の、少し切ないちゅるちゅる系(?)の吉良さんのヴォーカル。
「少し人間に戻ってきました(笑)」と呟きつつ、さらに『SIGNAL』から二曲。
『Still I'm fine』はプロモーションビデオともなった名曲。
切なくも、なお空を見上げて歩き出すような前向きのうた。
こういうのに個人的に弱くて、いつも♪毎日繰り返すさよならの中で
……のところでやられそうになってしまいます(笑)。
最後のサビのヴォーカルがかぶるところでは、今回は楠さんにおまかせ状態でした。
(二回目の♪坂を曲がるあの小道で のところです)
楠さんもドラムだけでなく、また良い声を持ってます。
続いての『Tin Town』では、間奏で吉良さんと大谷さんのエレキ二人組が
ステージを縦横無尽に動いて、やりたい放題でした(笑)。
最前列でスタンディングしている人の目の前までエレキを持っていって、がしがしと
ギタープレイを見せたり……いいなぁ、あれ(笑)。
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