zabadak + 小峰公子 live |
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2000.10.28
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2000.10.29
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二日目は、ぴあの246番。ほとんど最後尾の方でした。
十二月半ばの寒さの日に、長袖シャツにジャケットのみと、なめきった格好で臨んだので、
待っている間がつらかった……。
一日目の教訓から、柱には近づかずに入り口に近い吉良さん側へ。
この日は何も見えないかもと思っていたけど、前の人の頭ごしにちゃんと見れたのでラッキーでした。
ちなみに、もしかしたら1日目と2日目で、書いていることが混ざってるかもです……。
あと、順番違いは多々あるかもですが、見逃してください……。
吉良さんの「今日はうすぼんやりで行きます」の言葉とともに、
初日と同じく1曲目は『双子の星』。
公子さんのハイトーンボイスのこの曲……が、今日はなんだか昨日より低め…。
もしかして、空気のせいか、それとも風邪でもひかれたのかな、とこの時は思いました。
ちなみにこの頃、外の寒さと中の暑さとの気温のギャップに私も気分悪くなってたりして……。
途中、目の前の方も急に体調崩してかがみこまれたりと(他人事でなかっただけにびっくりした……)
寒暖の差と空気の悪さで、かなり過酷なライブ環境でした。
そのまま吉良さんの『遠い音楽』、そして『星の約束』と初日と同じ構成で3曲目に入ろうとした時……。
歌い出しで、何か変だ、というように急にストップ。
しばらく吉良さん、公子さん、マサさんの3人で?マークを浮かべていたら、吉良さんが「俺か……?俺だ!」と慌ててギターの調弦を開始(笑)
なんと2曲分、キーが違う状態で歌っていたのでした(笑)。
「どうりで『双子の星』が歌いやすいと思った」と公子さん……そういうことだったのね。
「3人とも絶対音感がないことがばれてしまった」「静岡では30万で売ってるらしいよ」
なんてぼけぼけな会話をしつつ、気を取り直して『星の約束』。
前半はゆったりと、後半は手拍子が加わって少し明るめに。
そして2日目はこのまま『オハイオ殺人事件』に続きます。
淡々としたメインボーカルに、時折小さなシンバルを連ねたパーカッションの音がしゃらんと挟まって、しっとりとした雰囲気。
ここで公子さんが「ここで、本日のゲスト……あっ、違った!」
どうやら、曲数を間違えた様子……と思ったら、吉良さんと佐藤マサさんも、「あれ、俺もそうだと思った。」「俺も」
「みんなそう思ったってことは、そういうことなんだよ、きっと。」こらこら(笑)。
ということで、バイオリンを携えたダンディなおじさま、斎藤ネコさんが登場。
手に持っているカップは、やっぱり泡盛だったのでしょうか(笑)
ネコさんは、このあとずっと出ずっぱりで、うすぼんやりzabadakを助けます。
バイオリンの響きが堪能できて幸せでした〜。
ネコさんが加わって、ここからはkarakコーナーです。
まずはアコーディオンにバイオリンの調べが加わったフレンチ風の『エニシダ』。
♪encore une fois のところが好きだったりします。
続いて「作った保刈くんも、気分が落ち込みそうな曲と言ってました(笑)」との『振り子の部屋』。
暗い雰囲気の間奏に、ネコさんの独奏が響きます。
ここで吉良さんが「昨日言い忘れちゃったのでいまのうちに」と12月の五島プラネタリウムのお知らせ。
12月の土曜日は新井昭乃集・谷山浩子集・斎藤ネコ集・そしてzabadak集と週替わりの音楽で投影をするそうです。
個人的には浩子さんの週がすごく気になります……楽しみ。
昨日に続いて『七月の雪』。この曲もプラネタリウムで聴いてすごく気に入ったのです。
そしてアコーディオンのテンポが軽快な『水の中の映画』。
公子さんの声が高く明るく響くだけにより切ない曲。これが聴けたのも嬉しかった。
合間に吉良さんが呟くようなぼんやりMCで、
「今日も雨ですね…。雨降って、コンクリートは既にかたまってて……」
「はい、次いこうね(笑)」オチがあったのかわからないままマサさんにシャットダウン(笑)
さらにkarakコーナーは続いて『明日ヲ見ル丘』、そして『Cadenzaの森』で締めくくりです。
『Cadenzaの森』も、前奏が流れた時嬉しくて胸にじんときた。
現金なもので、序盤の体調の悪さもこの頃になると何処かにふっとんでました。
一息ついて吉良さんが、斎藤ネコさんは何でも知っているけど奥さんに弱い、というお話を語ります。
吉良親子、斎藤親子がよく通うプールがあるそうなのですが、今年の夏とうとうフリーパスの券をネコさんが買われたそうです。
それがかなり高い代物だったので、後で奥さんにこっぴどくしかられたとか(笑)。
「……で、ネコさんがそんな状態の日にレコーディングした曲です……『悲しい猫』。」
見事なオチに会場大爆笑。
『悲しい猫』はゆるやかで寂しげなバイオリンとギターの調べのインスト曲。
ところがそんな話を聞かされたものだから、目をしょぼしょぼさせてため息をつく
ネコさんが浮かんでしまって、思わず笑いそうになってました(笑)
ライブも終盤に入って昨日同様リコーダー隊を交えた『Poland』、そして『マーブル・スカイ』。
すっかり定番になったリコーダー隊。無意識にリコーダーパートなしでリハーサルしてるというのもすごい(笑)。
吹ける方は、常にライブではリコーダーを携帯した方がいいかも(^^)
そして、盛り上がってきた歓声と手拍子とともに、『よごしん』に入りますが……
「♪幾つもの川 いく……ごめん!」吉良さん、それは2番です〜。
思わず楽屋に撤収してしまう3人に、会場内はまたも大爆笑。
しょうがなく、会場の手拍子に助けられて一人で歌いだす吉良さん。
ギターのみの前奏は珍しいけど、何処か寂しげです(笑)。
やがてメンバーも戻ってきて、歓声の中で何とか歌いきります(さらに歌詞間違えてたけど)
気を取り直しつつ連続で『Deir Paidir』へ。
アクシデント効果で手拍子が賑やかで、体も踊りだしそうな楽しい演奏でした。
「ここでゲストをもうひとり……」と、La Compagnie A-n の"n"の方、西山水木さんが登場。
お芝居の帰りで、昨日吉良さんたちと飲んでて急遽出演が決まったそう。
「はいっちゃってもいいですか(笑)?」と、まずは水木さんの台詞をフィーチャーしての『光の庭で』。
そして、アビニョンの街で沢山歌ったという、『星ぬ浜』、歌詞違いバージョン『A-nの寿ぎ歌』を披露。
公子さんと水木さんのツインボーカルに、伴奏が三線でなくバイオリンだと
また不思議で新鮮な響きになって、すごくよかった…。
どの曲もよかったけど、個人的にはこの日のベストです。
クリスマスのジョイントライブが楽しみ……(チケットとれればね(苦笑))
そして、この曲がないと終われない『Easy Going』で昨日にも負けない盛り上がりの中でライブ本編は終了したのでした。
まだ興奮覚めやらぬ中、アンコールは吉良さん一人で登場。
「数々の不手際をお詫びいたします。」と言いつつ(笑)、静かに『光降る朝』。
そして、みなさん登場して、最後は夜を鎮めるように、公子さんの『ねむれないよるのうた』で、この2日間を締めくくったのでありました。
ライブ後半は体調の悪さなどすっかり忘れていたのですが、
汗を少しかいて外にでたら、12月並みの寒さに冷やされて、また少し危なくなってたりして……。
この日は、曲目だけお店に載せて、暖かくして寝ました、というのはちょっと蛇足。
最初は、2日分まとめて書こうと思ったのですが、
内容が全然違う上に面白かったので、つい2日分書いてしまいました。
2日分に渡って読んでいただいた方、どうもありがとうございました(^^)