zabadak Concert 2001 |
---|
しばらく、この日発売になっていた再販CD『After The Matter』の話をしたあと、弾き語りのコーナーで後半のスタートです。
(吉良さんは「こうして無駄話をして息が戻るのを待っているわけですが…」とも(笑))まずは、切ないギターの音色から、『小さい宇宙』。
先程までの音が静まったホールの中に、アコースティックギターと吉良さんの歌声だけが響きます。
照明の押さえたステージで、コーラスを待って立つ公子さんが、本当に「夜の女神のよう」でした。続いて、公子さんのヴォーカルで、『光の庭で』。
クリスマス・ライブの時には痛々しいハスキーヴォイスだった喉も、すっかり復活されて高い歌声が空気を震わせます。
私、この歌の積み重ねるように歌う「言葉を持った この大地に」のところが好きで、弱いのです…そして、聴き慣れたギターのシンプルで力強い前奏に、私は内心で大喜び。
吉良さんの曲の中で、最も大好きな曲達のひとつ、『休まない翼』。
前回、クリスマス・ライブで1曲目に弾いた時は、吉良さん一人の力強い弾き語りだったけど、今回は公子さんのコーラスを交えた二人ヴォーカル版でした。
そのためか、やや歌声も柔らかくて、静かな力強さ。
間奏のアコーディオンの響きも、何処か切なくて、まるで明け方にただ一羽で空に飛び立つ翼のようでした。
やっぱり、大好きな歌が思いがけず聴ける、というのはライブの楽しみの一つ、ですね。
さて、ここで弾き語りコーナーも終わって、一人ずつステージに戻ってきながらメンバー紹介。マーシュ・マロウの「熟女バンド」(笑)という言葉に、「私以外はね(笑)」と返す珠緒さんとか。
相変わらずさわやか営業トーク(笑)の内田健太郎さんとか……
……でも私、毎回Lira、買ってみようかなぁと思いつつ、買わずじまいなのは何故だろう……。で、極めつけは太田恵資さん。
怪しげな日本語で「エスニック料理屋デヴァイオリン弾イテタ所ヲ、吉良サンに拾ッテモライマシター。モウ十七年にナリマース」(笑)
メンバーともども大笑いで、「なかなか日本語うまくならないね」とのつっこみも…
吉良さんに至っては、「……なんだっけ?」と次の曲を忘れる始末でした。
フルメンバーに戻っての1曲目は、『星ぬ浜』。
今回はA-nのみなさんはいらっしゃらないので、三線の代わりに太田さんのヴァイオリンのメロディがメイン。
間奏では、公子さんのティンホイッスルが高い音色で彩りを添えます。続いて、シングル『夏至南風』のC/W、『天使の匂い』。
吉良さんと太田さんの力強いコーラスのサビから始まって、メロディは吉良さんと公子さんのツインヴォーカルの、ふんわりしたテンポの歌。
……と思いきや、間奏でいきなり大音響の調子の異なるフレーズがはいったり。
『風を継ぐ者』といい、急に曲調を変えて戻す、というパターンが結構使われるみたい。
その間奏では太田さんが、以前『オハイオ殺人事件』の時に使った拡声器を持ち出して、何かしゃべってました。
ここで吉良さんが、「いよいよ最後のブロックに入ってきましたが」と。
何だかここまであっという間で、え、もう?早すぎる……と思ってしまいました。でも、もう本当に最後らしく、定番の『Tears』。
この曲を聴いても、やっぱり新撰組を思い出してしまいます(しつこい(笑))
アルバム『Something in the Air』の中では、歌詞も曲もだんとつに好きな曲なのです。そして『Tears』とペアとも言える『永遠の森』でライブ本編は取り合えず終了。
「さあ歌えよ 心の限り」と、高揚したライブの気分に任せて一緒に口ずさむと気持ちいい。(でも、口パクだけど)
まだこれしきでは帰れない、とばかりのアンコールの拍手に、マサさんと珠緒さんがパーカッションを持って登場。
まるで火祭りのような照明の中で、パーカッション叩きの競演を繰り広げます。
この不思議で野生的な雰囲気に、もしかして意表を突いて『ブランシェ』かな?と思ったけど、定番通り『わにのゆめ』でした。
客席はここぞとばかりに一斉に総立ちになって、踊り出します。そして、やっぱりこれがなくては帰れない、『Easy Going』。
この曲の、♪たんっ たかたか たんたんっ♪の繰り返しマリンバの第一人者(笑)、珠緒さんの勇姿も久しぶり。
本編でずっと座って聴いてた分を晴らすように、会場内は盛り上がってました。
私もスーツ着てるというに手拍子加えたりして、大変でした(笑)。でも楽しい。
大音響の『Easy Going』で一回目のアンコールを締めたあと、まだまだとばかりにアンコールの拍手。
それに応えて、最後はもう一度フルメンバーでの『収穫祭』を満場の手拍子の中で奏でて、ライブは終わりを告げたのでした。
……と言うわけで、久しぶりのフルメンバーでのホールライブ、楽しかったです(^^)
ライブハウスでいつも「よごしん」で歌詞を間違える姿は何処へやら、今回はひたすら格好良かった吉良さんなのでした。
特に、エレキの独奏と、弾き語りは格好良かった。
もっとも、MCが少なかったから、ぼけぶりを発揮する機会がなかったとも言いますが(笑)やっぱりフルメンバーだと、『風の巨人』をはじめ、沢山の音で構成されるインスト曲が映える気がします。
特に私の席はスピーカー近くだったから音の奔流に身を任せているみたいでした。
ただ、最近長いライブが多かったせいか、短くてあっという間に感じて、何だか聴き足りない気も……。「次はフランスで」……ってそんな〜。
さすがにフランスは無理だけど、こうなったら車走らせて、8月の郡上八幡まで行っちゃおうか……とか、ちょっと無謀なことを思うこの頃なのでした。
以上、長々と拙いレポートにお付き合いくださり、ありがとうございました(^^)