雑味館抄 <あいさつ>  2002.11.21

「たび(ルーツを訪ね)」に記した日田市を訪ねたときは、あるショックを受けた。私の姓「本河(もとかわ)」はかなり特殊な姓であり、いわば マイナーなものであると思っている。だからインターネットである土地に数十の同姓の人がいることがわかったときは、同じ仲間がいるような 感じを持ちほっとしたものである。だからたずねてみようと思ったのである。
ところが呼び方が異なり「超マイナー」であることを意識させられたときは なんだか自分が別次元の人間のように思え、何ともいえぬ疎外感をもった。それがショックとなったのだと思う。追伸:「ゾウの時間ネズミの時間」を書かれた本川達雄教授は(もとかわ)だって。

帰京して自宅に戻ると数日間であった非日常生活から、現実の生活が待っていた。三度の食事準備、後片付け、掃除、洗濯、買い物など。 北九州の義父も近くに息子夫婦がいて食事、掃除など身の回りの世話をしてもらっているようだが、私との話のなかで「炊事もたいへんだな」 「お互いに頑張ろう」と言って慰めてくれた。義父もわかっているからそういう言葉が出たのだろう。30歳も年長なのに自分が現役であるとの意識を持っているようである。 写真は帰京する当日、めったに外出しない義父が孫娘のために土産を買いに行って帰ってきたところ。

このような「現役」意識を持つことがこれからの私には重要だと思う。現役にはいろんなレベルの現役があると考える。学人(こんな用語はないが)、職業人、社会人、家庭人、生活自立など・・・。 私の場合、「職業人」のレベルは収入を得るために働いていないので現役引退である。何かを学ぼうという意識は持っているので「学人」では現役。このように現役をやっている数が多いほうが 元気であろう。

旅に出る前に頼んでおいたパソコン、ネットワーク機器が入荷した。インターネットに予定の方法でつながるまで2,3日かかった。今新しいパソコンでこの文章を書いている。 たびの時もそうだったが何かに熱中できれば幸せである。


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