そうなのだ
今日は、仙台からフェリーに乗って、名古屋へ向かうのだ。
そうなのだ、仙台に来たのは、フェリーに乗るためであった。
12時に出港という事で、仙台駅前で駅弁を仕入れていく。
(今回の旅は、駅弁に縁があったのだ。)
そして、港の近くのジャスコで、ビール、つまみを仕入れていく。
クーラーボックスは、キャンプ場だけでなく、船内でも無敵なのだ。
緊張の乗船
車ごと乗船ということで、ちょっぴり緊張したが、たいした事はなかった。
車から降り、無事客室に到着!
出港を甲板 (?) から眺める。
部屋に戻り、駅弁を食い、ビールを飲んだあと、船内をうろつく。
「つまらん」
船内なんてたかが知れている。
甲板に出たり、売店を覗いてみたり、ゲームセンター、映画館・・・
すぐ飽きた。
部屋に戻り、すこし横になる。
めしは まだか
息子は、というと先ほどのジャスコで購入した
つまようじ、サインペン、セロテープで 「こま」 作りに余念が無い。
妻は、「船酔いで 気持ち悪い〜」 と
早くもノックダウン気味。
こうなると、楽しみは、夕食のみである。
しかし、あまりに時間を持て余してしまいそうなので、売店でビデオを借りた。
そうなのだ、我々が泊まっている1等船室には、ビデオデッキがあった。
借りたビデオは、当然息子の趣味で 「仮面ライダー」
(海上なので)映りの悪いテレビ放送を見ているより、子供に付き合って 「仮面ライダー」 を見ているほうがましであった。
めしの前に
昼寝をしたり、ビデオを見たりして何とか一日を過ごした。
カーテンから、外の景色を眺めると、ようやく日が傾き始めていた。
(サンセットは、こちら)
「風呂に入るか!」
そうなのである、このフェリーには風呂も付いているのだ。
昔、大阪から沖縄へフェリーで行ったときは、
(気が付かなかっただけかもしれないが)風呂に入った記憶がない。
38時間あまり2等船室で、雑魚寝軟禁状態で過ごした記憶が、あるので、
「フェリー=快適」 という認識が無いのだ。
それがどうだ、風呂は付いているは、ビデオはあるは
豪華なのだ。
風呂は空いていた。
湯船につかりながら、外を眺めると窓越しに海が見える。
まさに、「海の見える展望風呂」なのである。
しかも、波付きなのだ。
波の出るプールに行った事はあるが、波の出る風呂は初めてである。
船の揺れに合わせて、大波小波が 「ザブーン」 とやってくる。
気を抜いていると 波にさらわれそうになる。
子供たちは、みな大はしゃぎであった。
そして、待望の
風呂から上がり、スタンバイOKの状態になっているが、ぐっとビールをこらえる。
そして、やっとやっと待望の夕食である。
(これで、まずかったらぶんなぐるぞ) 「キッ!」と店員をにらむ。
店員には、何の罪も無いが、とにかく腹が減った動物は、殺気立っているのだ。
ここの食事も、我々にとっては 「割の合わない」 バイキングであった。
バイキング形式の料理ということで、あまり期待はしてなかったが、
意外とおいしかった。
逃げ場の無い船内。
料理がまずいと、乗客の反感を買う。
がんばっているのだ。
腹も膨れたし、後は寝るだけなのだ。
あんなに昼寝をしたのに、まだ寝れるのだ ハハハ・・
おやすみなさい・・・
(つづく・・・)
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