唾液腺染色体の観察(その2)
高校の生物分野では唾腺染色体の観察というのが入っています。以前の学校でも行い、顕微鏡のところにも載せましたが、新しい学校で再び行ったので、もう一度ここに載せることにしました。なお、これに関してはパワーポイントでも作って授業で説明に使いました。
小型シャーレにアカムシを入れて配りました。見た瞬間、女子などは騒いでいました。
実験机は黒いので、下にろ紙をひくと見やすくなります。頭は黒ずんでいる方です。スライドガラスの上で作業をします。
頭部の下あたりをピンセットでつまんで、頭部に柄付きバリを刺して頭部を切り離すように動かします。すると、
頭部が外れて中から透明な唾液腺が2つ出てきます。見づらいですが、体と頭部の間に見られるものがそうです。
次に塩酸を1滴たらして1分ほど置きます。
塩酸をろ紙で吸い取った後に、染色液(酢酸カーミン溶液や酢酸オルセイン溶液)を1・2滴垂らして10分ほど待ちます。気温が低いときはもう少し長く置くといいでしょう。
そのままカバーガラスをかけます。
その上にろ紙を置いて、余分な染色液を吸うと共に、上から親指で軽く潰し、細胞が1層になるようにします。
これで完成。顕微鏡で観察です。
低倍率で見た唾腺染色体。このプレパラートは結構綺麗にできています。大きな細胞を探せば見つけられるでしょう。
1つを拡大しました。縞模様がよく見えます。本数は3本という事がよく分かりますね。
別の細胞です。これもよく分かります。
唾腺染色体を拡大したものです