イカの解剖(生物の授業です)
昔は、この「授業の風景」にもありますが、目の構造などを見るときにはウシの目を買ってきて解剖などをしていたのですが、今ではウシの目は使えなくなっています。目の構造では特にレンズの透明さが感動を呼びます。そこで、目の発達しているイカを解剖してレンズを取り出すことにしました。また、軟体動物という脊椎動物とは違った体のつくりをしている動物の構造を掴むために、目以外の部分も解剖していきました。台所などでも料理するようなものなので、解剖といってもあまり気にならないのではということもあります。写真をクリックすると拡大写真が出るかもしれません。

2人に一匹(杯)ずつのイカを用意しました(スルメイカかな?)。漏斗のついている方を上に向けます。

外とう膜の下側からはさみを入れていきます。はさみは眼科用のよく切れるはさみを使っています。一気に切り進めます。

先端まで切り開いた状態です。全員がスムーズに行くことができました。気をつけないと内臓に傷が付くことがあります。よく見えませんが、エラや肝臓・血管(白色)などが見れます。イカスミの元になる墨のうが肝臓の上にあります。また、黄色いものは卵巣かもしれません。

内臓を取り除いて、肝臓を観察します。その後、目を観察し、レンズを取り出します。このころになると、ピンセットを使わずに直接手を使って作業を始めました。

取り出した目玉です。もうこの頃には何でもありの状態で、指をつっこんで取り出していました。手に載せて観察していました。

目から取り出したレンズです。いわゆる魚眼レンズのようにまん丸でした。

後は、外とう膜と足は食することにしました。はさみで一口大に切って食べやすい大きさにします。

アルミ箔の上で焼いて食べました。実験室内が煙りだらけになりました。突然火災報知器が鳴りだしたのでやばいと思ったのですが、実験室が原因ではなく、生徒のいたずらでした。
生徒の感想から
- イカのかいぼうはとてもおもしろかった。内臓もみれたし、おいしかった。
- 解剖するのはちょっと抵抗があった。でも目のところがおわったらできた。とりだしたレンズがすごいキレイで文字もうつった。イカ、おいしかった。
- イカの内臓などしっかりきれいにとれる事ができたのでよかったです。目もレンズだけで目そのものが取り出せたことがすごく印象に残っています。
- イカの内臓を見るのが初めてだった。レンズを取りだしたら、本当に丸いレンズが出てきた。体のつくりを知ることができて良かった。
- 思ったよりスムーズに進められました。スケッチもキレイとは言えませんが、細かく描けたし、何より!焼いたのがメッチャ美味!いろいろやりましょーよー!タコとか魚とか。
- きれいにいかを解剖していくことができたのでよかったです。いかをきれいにしてから焼いて食べました。とてもおいしかったです。レンズなどもしっかり観察できました。
- 楽しく解剖することができました。イカの目を取り出すことや、内臓のうをとりだすのは大変でしたが、イカの正体が少しでも分かってよかったです。
- 目がキラキラしていて女の子だと思っていたけど、ひらいてみると精巣らしきものがあり、男だとわかりました。レンズがとてもキレイでした。あと、ボタンをはずす時が面白かった。