スンプ法(簡易)を使った気孔の観察

1年生の生徒たちを対象とした校外研修ということで、青年の家に一泊しての実験観察講座のようなものがあります。そこで、今回はスンプ法を使って気孔の観察および葉の位置や日当たりによって気孔の数に違いがあるかどうかを調べることをやってみようと思い、ひとまずスンプ法で気孔が観察できるかどうかを試しにやってみました。本来はスンプ板というようなものがあって、それにスンプ液を付けて型をとるらしいのですが、いろいろと調べてみると、水絆創膏でもできるということだったので、学校の帰りに薬局によって水絆創膏を買ってきました。そして、学校に生えていたアジサイの葉を取ってきて、葉の裏がわと表側に水絆創膏を薄くつけて剥がして、スライドガラスの上に載せてカバーガラスをそのままかけて顕微鏡で観察してみました。

スンプ法

観察に使用したアジサイの葉と、水絆創膏です。薬局に行って絆創膏のところを探しても見つからず、店員さんに聞いて出してもらいました。接着剤でもできるらしいのですが、これの方が使いやすいそうです。ただちょっと高いのですが・・・・・。

スンプ法

見づらいのですが、葉の裏がわに薄く水絆創膏を伸ばします。真ん中当たりが少しテカっているのが分かるでしょうか。その部分が塗ったところです。最初は分からず結構厚く塗ってしまって後で顕微鏡で見るときに見にくい状態だったので、できる限り薄く塗るのが成功の秘訣では。5分ほどで乾くのでピンセットを使って剥がしていきます。それをスライドガラスの上に載せてカバーガラスをかけて検鏡しました。

スンプ法

低倍率での様子です。たくさんの気孔が見えます。たくさんありすぎて結構見ていると目眩が来ます。対物レンズは10倍を使っています。

スンプ法

高倍率での気孔の様子です。対物レンズは40倍を使っています。

PAGE TOP