ニワトリの解剖をやりました

 1999年2月に前任校の3年生の理系の生物選択者の1人が、どうしても解剖をやりたいと言ってきたので、簡単に手に入るニワトリを使って解剖を行いました。材料は、鶏肉専門の店に注文し、1羽丸ごと買ってきました。まあ、お肉やさんが仕入れているものなので、羽根はすべて取ってありました。ということで、その様子を写真に撮りましたので、ご覧下さい。なお、撮影には100mmマクロレンズを用い、フラッシュを使用しています。写真の一部はクリックすると拡大した写真が出ます。

ニワトリの解剖

買ってきてそのままの状態です。羽毛は抜いてあります。

ニワトリの解剖

いよいよ解剖開始。メスで腹側から切れ込みを入れます。

ニワトリの解剖

表皮を剥いでしまいます。その後筋肉を切り取っていきます。大きな筋肉はいわゆる「ささみ」です。

ニワトリの解剖

胸の部分には丈夫な骨があります。これは鳥類の特徴です。奥に見える茶色のものは肝臓です。

ニワトリの解剖

肋骨を広げました。肝臓がはっきりと分かります。その下の白いものはたぶん脂肪です。

ニワトリの解剖

肝臓を持ち上げました。肝臓の下にある緑色のものは胆のうです。

ニワトリの解剖

腸を引っぱり出してみました。真ん中にある腸はたぶん虫垂でしょう。

ニワトリの解剖

腸を持ち上げてみると腸間膜がはっきりと分かります。結構脂肪が付いています。

ニワトリの解剖

消化管を全部取り出してみると奥に腎臓が見られるようになります。ちょっと写真では見にくいですが。

ニワトリの解剖

緑色の胆のうの横に見える茶色の小さなものはたぶん脾臓ではないでしょうか。

ニワトリの解剖

トリは歯がないため消化のために消化器に特別なものを持ちます。これを砂嚢といい、中に小石が入っています。この小石によってものをすりつぶします。

ニワトリの解剖

砂嚢を半分に切ったところです。中にはたくさんの人工飼料が入っていました。結構臭いです。

ニワトリの解剖

取り出した消化器です。横の方で切っているのは心臓です。

ニワトリの解剖

半分に切った心臓です。

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