スギ花粉の調査(2003年2月〜)

スギ花粉の観察

花粉採集器(下の箱は自分で作ったもの)

スギ花粉の観察

花粉採集器に近づいて撮影したもの

スギ花粉による花粉症の生徒たちが増えてきています。そこで、部活(自然科学部)でスギ花粉の飛散状況を調べてみようということになりました。幸い、お金が出て、花粉採集器を買うことができました。写真の上の方に設置してある丸い板でできたものがその採集器です。採集器の真ん中にはスライドガラスをおく台があって、ここにスライドガラスを置きます。
 スライドガラスをそのまま置いておいても花粉は付着しません。そこで、採集器の説明書に書いてあったように作業をします。
 まず、スライドガラスにワセリンを塗ります。しかしながらワセリンは固まっていて塗りにくいので、ストーブなどで温めて柔らかくしてスライドガラスの上に塗り広げます。そのスライドガラスを花粉採集器の真ん中にある台に載せておきます。おいておく時間はだいたい24時間ですが、金曜日にやると土曜日・日曜日と休みのため約72時間そのままおいておくことになります。観察するときは、スライドガラスの上にサフラン染色液を1滴垂らし、スライドガラスをかぶせますが、ワセリンが固まっているのでそのままではしっかりとスライドガラスをかぶせることができませんので、そのままストーブの上などで温めるとワセリンが溶けてしっかりとカバーガラスをかけることができます。その後は顕微鏡で観察して、1平方センチメートルに何個の花粉があったかを数えるのです。多いときには、24時間で700個を超えることもありました。

スギ花粉の観察

花粉を染めるのに使われるサフラン液

スギ花粉の観察

顕微鏡で観察したスギ花粉。突起が特徴です。

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