食物連鎖を観察しよう

理科総合Bの授業では、環境と生物という部分で、食物連鎖についての話が載っています。例の生産者・消費者・分解者というやつです。この食物連鎖は実際には食物網という形の複雑な食う食われるの関係なのですが、その中の一部分を取り上げると鎖状になっているということで、食物連鎖と呼んでいます。この食物連鎖は、いろいろな動物のお腹を裂いてみればわかります。よくやられるのが、イワシやアジの生魚を買ってきてさばき、そして胃の中身を絞り出して顕微鏡で見ればいいわけです。ただ、軟らかいものは消化されているのでなかなか見づらいところはあります。昔、大学時代にアカネズミの食性を調べたことがありました。ネズミを捕ってきては解剖し、胃袋を取り出しては中身を取り出して観察したわけです。これもなかなか消化されかけているので難しかった記憶があります。

食物連鎖の観察

材料はスーパーなどでも手に入る煮干し(カタクチイワシ)です。

食物連鎖の観察

煮干しをバラバラにしながら胃袋を取り出します。腹から内臓を取り出し、少しずつ余分な部分を取り除きます。内臓は黒い色をしていますが、その中にやや茶色をした胃袋がありますので、黒い部分を綺麗に取り除きます。

食物連鎖の観察

そのままでは、堅くて中身を取り出せないので時計皿に胃袋を入れて、そこに水を浸るように入れて10分ほど置きます。

食物連鎖の観察

ふやけてきて軟らかくなってきたらピンセットでスライドガラスの上に載せて、ピンセットで固定しながら、柄付きバリで胃の中身を取り出します(堅いようならもう一度水につけます。)。後は、水を1滴たらしてカバーガラスをかけて顕微鏡で観察をします。

食物連鎖の観察

わかりづらいですが、何か甲殻類(ミジンコか何か)の一部が見られます。

食物連鎖の観察

これも写真が見づらいですが、ケイ藻などが見られると思います。

食物連鎖の観察

これも見づらいですが・・・・・・。

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