顕微鏡写真の撮影方法(自己流です)

カメラの種類と設置方法

顕微鏡撮影顕微鏡撮影カメラは何でもいいのですが、当然1眼レフでないと撮りにくいでしょう。というのは、カメラの設置の仕方がレンズマウントにアタッチメント取り付けて撮影するため、そこからくる画像が見えないと何を撮っているか分かりません。ということで、どうしても1眼レフを使うことになるでしょう。私はキャノンのEOS5を使用しています。また絞り固定なので、撮影は絞り優先AEで行うことになります。左の写真は左側が顕微鏡にカメラを設置した状態。右側が双眼実体顕微鏡に設置した状態です。必ずレリーズか、リモコンをつけましょう。
 その後、デジタル一眼のEos Kiss Digital Nを購入したので、その後は、顕微鏡の写真はそれで撮っています。ただ、ファインダーがとても見づらいのでピントを合わせるのが難しいです。

アタッチメント

顕微鏡撮影 アタッチメントは結構いろいろと種類があります。カメラのマウントに合わせるため、必ずカメラの機種を伝えないと使えないアタッチメントが来ます。また、双眼実体顕微鏡と通常の顕微鏡で接眼レンズを設置する径が違うので、きちんとアタッチメントの径を確認しないと大変なことになります。ここでは、ケニス株式会社科学共栄社のカメラアタッチメントCAEを用いています。それにキャノンのEOS用のアダプターリングを使用しています。

露出について

 顕微鏡をのぞいたことが学生時代にある人は分かると思いますが、下から光を取り入れているので、バックは真っ白です。そして見るものがその白バックに浮かんでいるという状態で見えます。ということは、通常の1眼レフの露出計ではバックに露出が合いますので、露出がアンダーになる可能性があります。そこで露出の補正が必要になってくるでしょう。よって、材料の色が薄くて透明に近い場合は大体2倍露出、材料の色が濃くて透明度が少ない場合は2倍露出くらいがよいようです。しかしこれも試料によって違うので、段階露出をしておく方がよいでしょう。また光源は顕微鏡専用のものが一番いいですが、蛍光灯でもなんとかなるでしょう。白熱灯は色温度の問題があるので、青色フィルターなどがあったほうがよいようです。
 デジタルカメラでは、Rawでの撮影ができ、後からホワイトバランスをいろいろと変えることができるので、ひとまずWBをオートで取っておいてもいいでしょう。あたらしく載せた写真の中には後でRaw現像時にいろいろと調整してあるものが多いです。

顕微鏡の絞りについて

 カメラのレンズの中に通常は絞りがありますが、アタッチメントの中には絞りがないので、絞りは顕微鏡の絞りを使います。一般に絞りが開くと対物レンズの解像力は増大し、視界の深度は浅くなり、視野のコントラストは弱くなります。そして絞りを絞るとその反対の現象が起きます。よって、絞りについては見るものをどう撮影するかによって使い分ける必要があります。