書名:命の遺伝子
著者:高嶋 哲夫
発行所:徳間書店
発行年月日:2002/8/31
ページ:474頁
定価:1900 円+ 税
ネオナチの集会で爆破事件発生。遺留品のなかにナチの大物戦犯と一致する手首があった。それは一見、四十代の肌に見えた。日系の天才遺伝子科学者トオル・アキツはベルリンで講演直後に拉致され、百歳を超えるはずの手首の謎の解明のため、アマゾンへ。壮大な科学冒険小説。
ナチの残党狩りを続けていたグループがトオルを拉致して協力を求めてくる。遺伝子科学者としてトオルには研究をはやく進めないといけない理由があった。第二次大戦後ナチの幹部連中はバチカン市国を経由して世界へ逃げていった。そしてアマゾンの奥地の部族の中に、細胞分裂が格段に遅い人たちを見つけて、不老長寿を実現する手段を手に入れていた。遺伝子科学の進歩と旧ナチの亡霊が登場する壮大なドラマ。一気に読んでしまった。