書名:新宿中村屋 相馬国光
著者:宇佐美 承
発行所:集英社
発行年月日:1997/10/30
ページ:447頁
定価:2800円+税
相馬国光という女性の一生をドキュメンタリー風に綴っている。現代もある新宿中村屋の創立者相馬愛蔵、国光夫妻の物語。仙台藩士の娘として生まれた国光と穂高で庄屋の三男として生まれた愛蔵。明治・大正・昭和の激動の時代を生きた。特に国光は文明開化、大正デモクラシーの女として今までとは全く別の奔放な生き方。平塚雷鳥、市川房枝など進歩的女性達どうよう現代でも異質な生き方。当時の時代、世間に対して肩を張った、窮屈な使命感のようなものがひしひしと伝わってくる。現代人でも?というような生き方かなとも思う。穂高の暮らしに満足出来ず東京での生活から、小さなパン屋、クリームパンを始めて売りだす。(銀座木村屋のあんパンをヒントに)その後ロシアからチョコレート職人を招いて店を拡大していく。新宿中村屋の歴史と共に歩んだ夫婦の物語です。