書名:劔岳 点の記
著者:山本 甲士
原作:新田 次郎
発行所:文藝春秋
発行年月日:2009/3/25
ページ:237頁
定価:1143円+税
新田次郎の「劔岳 点の記」を山本甲士が書き直した作品。内容は明治時代日露戦争後、陸軍測量部が三角点を設置して日本の地図を完成させようとしたいた時期、北アルプスの劔岳だけは人跡未踏の峰として残っていた。測量官の柴崎芳太郎が挑んだ記録です。
三角点は約40km間隔に一等三角点をもうけその三角網を起点として約8km毎に二等三角点を、更に約4km毎に三等三角点が設けられている。この三角点を設置しているのが陸軍測量部柴崎の仕事。登山口を見つけることすら難しい劔岳に、案内人、人足たちと挑んでいく。勿論測量機材、三角点を設置するための機材なども運び上げるルートの確保など困難は山積み。そんな中、発足間近の小島鳥水の日本山岳会が未踏峰劔岳登頂を狙う。陸軍上層部からは絶対に負けるなとの強い圧力。苦難の末山頂に到着してみると、そこには・・・