2005年9月はこの2公演

 


猫☆魂「神の領域」

下北沢駅前劇場 9/1〜9/5
9/3(土)マチネ観劇。座席 F-1(招待)

作・演出 西永貴文

 2005年、地上では45年間雨が降らず、灰が世界を覆っていた。人類は灰を逃れ地下で暮らしていた。人類最後の生き残りであるバラン博士(芳賀晶)は、機械人であるハガネ(小村裕次郎)にタイムマシンで、雨が降らなくなった2010年に行き、原因を消し去ってくれと依頼する。「過去を…未来を変えてきてくれ」と言い残し息を引き取る・・・(と思いきや、バラン博士も実は機械人であった)。
 2010年8月31日、万国。そこはユラ姫(長田奈麻)が支配する国であった。万国は、他国との国交を一切絶っている為、人民の暮らしは決して楽ではなかった。その上、雨が降らなくなった事が、自給自足の生活に大きな打撃を与えていた。雨が降らなくなった原因は、研究所で燃やしているクニエ(人間と同じ容姿、感情を持った食料)にあった。クニエは新種のウィルスに感染し、クニエを主食としていたグリコという国は壊滅していた。実はユラ姫もグリコ出身である。しかし、ユラ姫はウイルスに感染しない抗体を持っていた。そのウィルスの研究で燃やした灰が、雨を降らなくさせていたのである・・・。
 そんな時代に未来からやってきたハガネ。ハガネは、雨が45年間降らなくなった原因とされる“雨乞い”の儀式を中止すべく乗り込んで来たのである。“雨乞い”の生け贄の夫婦、モン(堺沢隆史)とリリィ(秋澤弥里)の物語も絡めつつ、過去は軌道修正を行っていく・・・。果たして過去を変え、未来を変える事ができるのか・・・。

 う〜ん、ちょっと残念な作品であった。小村裕次郎、長田奈麻、秋澤弥里と好きな役者が客演しているのだが、脚本がイマイチ良くない。過去に行き未来を救うって発想は『ターミネーター』だし、人間型食料の発想は『キレイ』のダイズ兵を連想させる。決して目新しくない、と言うより模造品である。タイムパラドックスも都合よく流してしまうし、余りにも稚拙。今までなら、登場人物にドロドロとした関係性を持たせ魅了してきたと思うが、今回はその持ち味も薄い。ユラ姫とリリィが実は姉妹だったとか、要素は散りばめているが、表面上の関係だけで、それに対する感情が見えない。全体的には群像劇となり各々の物語は軽くあしらわれてしまっているように感じる。食べる立場のグリコ人のリリィとクニエのモンが夫婦であるとか、本当なら衝撃的な関係も物語の中に消えてしまっていた。

 もっと中心人物を決めるとか、万国という国の物語にするとか(今回の作品じゃ一部だけが生き残って他に国民がいないような、まったく世界の広さが見えないので国を描いたとは言えない)方向性をはっきり明示して欲しかった。大いなる物語のダイジェスト版みたいな芝居では満足感はない。加えて物語のテンポの悪さも芝居をつまらなくしていた。背伸びせず、自分の得意とするフィールドで、地に足を着けた作品を書いてもらいたいもんだ・・・。


“猫☆魂”自分が観た公演ベスト
1.箱舟
2.アンラッキー・デイズ〜ナツメの妄想〜
3.無限ギブス
4.New Life
5.神の領域
6.狂る大学…

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アーノルドシュワルツェネッガー
「インテリジェンス」

下北沢駅前劇場 9/8〜9/12
9/10(土)ソワレ観劇。座席自由(7列目右:招待)

諸事情により削除致しました。

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インナーチャイルド「遙<ニライ>」

吉祥寺シアター 9/16〜9/23
9/23(金)観劇。

作・演出 小手伸也

申し訳ありません。まだ書けていません。

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