本多劇場 3/4〜3/11
3/8(木)観劇。
構成・演出 三浦大輔申し訳ありません。まだ書けていません。
構成・演出 浅沼ゆりあ申し訳ありません。まだ書けていません。
作・演出 佑里沢満人池袋西口にあるカフェ“MODeL-T”。そのカフェで、本を読んでいるシモヤマモモフジ(宮健一)。突然耳が痒くなってしまう。それを外から見かけてしまい、持っている綿棒を差し出すクロイムネオ(室野 尚武)。クロイムネオは“心のプロデューサー”という、いかにも怪しい肩書きの名刺をモモフジに渡す。早くその場から離れたいモモフジだったが、クロイはそんなことはお構いなしに、モモフジを貧民扱いし語り始める。「心の豊かさには金が必要だ。だから強盗を、しない、か?」と…。ただし、クロイの論法は“金持ち=寿司を思い切り食べられる”であった。なら、寿司屋を襲えばいいという論理をモモフジに聞かせる。呆れ顔のモモフジを他所にクロイは、仲間のキジマ(大口達也)とヤマムラアイツ(田中美穂)呼び寄せる・・・。
シークレット公演(上演時間約30分)の2回目である。設定も前回同様に、カフェで起こる巻き込まれ型のシチュエーションコメディである。で、今回も前回同様に面白かった。まず“金持ち=寿司を思い切り食べられる”という発想に完敗である。いや、自分だって子供の頃は、そんなことを考えたりもした。けど、いい大人がその考えを言葉にし、物語を展開していくとは・・・。あっ、呆れているのではありません。誤解なにように。子供じみた発想の元、変人たちの織り成す不思議な世界観を舞台に乗せてしまう、それを当たり前のように実行できてしまう佑里沢満人は、凄いなぁと感心しているのである。マジ、佑里沢満人が描く、くっだらない世界感(褒めてます)は面白い。私は大好きである。ただ、時には駄目な場合もあるけど・・・。あっシークレット公演でははずれなし(今のところ)。
ただ前回みたいに“武田信玄のサイン”とか突飛な発想ではなかったのが、ちょっと残念である。“綿棒”を持っている(それも1本だけ)ってのは笑えるけど弱い。そして変人達がもう少し畳み掛けるように増えてれば、もっと面白かったかなぁとも思う。それにあの展開だと、変人達に拉致されてしまったモモフジという構図で終わってしまい、ダメ悪人のはずのクロイ達が本物の悪人になってしまう。加えてモモフジは結局正常人のままである。それより、変人達の行動に、正常だったモモフジの感情が“みんなの考えが正常なら、自分の考えが異常なのかも”と壊れてしまい、結果仲間になってしまう、って方が理に適っているのではないだろうか。それにはもっと数で圧倒して欲しかった。そんなところが物足りない感じがして悔やまれる。
“カリフォルニアバカンス”自分が観た公演ベスト
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