株分け奮闘記
毎週日曜日に、5つか6つくらいの鉢を買ってきては、親木から葉っぱを
カットして、鉢に植えました。葉っぱを植えるときに、葉っぱの根元の
茎になっているところをカットして、根っこの生える部分を多くして
いたのですが、カットした茎の部分がもったいないので、そこも植えて
しまえ、と鉢に刺しておいたら、全部育ってしまうのです。ほんとうに
生命力の強いと言うか、いい加減な奴らです。いい加減と言えば、一度
小さな花芽のついた葉っぱを切ってしまったのですが、これを刺して
おいたら、花芽はだんだん大きくなってきて、花の格好になり始めてから、
色が緑に変わり出して、花の格好をした茎になってしまいました(笑)。
花芽の格好をした葉っぱの先に、またまた葉っぱが育っています。
本当にこいつらは、変体?・・・変態が自由自在のようであります。
恐らく、進化の程度としては、相当に原始的な植物ではないかと
判断致します。これらは親元が1つですので、みんなこれ兄弟です。
後先を全く考えずに、行き当たりばったりで株分けをどしどしと
やったものですから、夏が過ぎる頃には、なんと180鉢にも増加して、
もう
「月下美人」
どころか、人の居場所もないほどになってしまいました。
途中先にも書きましたように、遠大な構想の分が、50鉢ほど嫁入り
していきましたが、まだまだ130鉢もの
「月下美人」
、
「月下美人」
で、足の
踏み場すらも無く、ご近所に配ろうかどうしようかと、もう困り果てて
おりました。まあ、家族はなにやってんだろうねえと、てなもん屋
三度傘呆れ顔状態でした。
しかし、また、心配とは裏腹に、うまくしたものでして、冬がやって
きて(一応けっこう防寒対策は施したのですが)、厳しい寒さには
耐えきれず、すこし大き目の8号ほどの鉢のものは、哀れ全滅して
しまいました。そのお陰でスペースが確保出来ましたので、人間は
なんとか生き延びることが出来ました(笑)。一時はどうなるかと
思いましたが、
「月下美人」
と心中にならなくてよかったです。現在は、
やっと冬を耐え忍んだ根性のすわった奴と、温室の中で冬を越した
世間知らずの小さい鉢のものとで、大体100鉢くらいでしょうか。今の
成育状況は下の画像の通りです。これくらいのもので2年くらいすると
花が咲くと思います。だれか貰ってくんないかなぁ。
しかし、まだまだ人間は窮屈な思いをしていますので、誰か奇特な方が
おいでになりましたら、1鉢でもいいですので是非もらってやって下さい
ませませ♪♪♪。