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《1月11日(火)》

 しかし、まあ、なんですねえ。大阪府知事選。

 やっぱ、自民分裂でいっちゃうんでしょうか。いっちゃうんでしょうね。あんな形で立候補断念されたら、そりゃ府連怒るっちゅうねん、て話でしょ。
 だいたい太田とかゆう人は、「ばりばりのキャリアの落下傘候補っつう批判も女性やからそんなにきつうけえへんやろ。それにセクハラ問題も起こさへんやろし」とゆう背後の思惑がみえて気にくわんのだよね。

 そういったわけで、外野から見れば面白い展開かもしれへんけど、当事者にとっては結局焦点のぼやけた選挙になりそー。

 とゆーわけで、最近読んだ本の感想。

キャロル・オコンネル『クリスマスに少女は還る』(創元推理文庫)

◇あらすじ◇
 クリスマスも近いある日、二人の少女が町から姿を消した。州副知事の娘と、その親友でホラーマニアの問題児だ。誘拐か?
 刑事ルージュにとって、これは悪夢の再開だった。十五年前のこの季節に誘拐され殺されたもう一人の少女―――双子の妹。だが、あのときの犯人はいまも刑務所の中だ。まさか………。
 そんなとき、顔に傷痕のある女が彼の前に現れて言う。

「わたしはあなたの過去を知っている」

 一方、何者かに監禁された少女たちは、奇妙な地下室に潜み、脱出のチャンスをうかがっていた………。

 一読するや衝撃と感動が走り、再読しては巧緻をきわめたプロットに唸る。では、新鋭が放つ超絶の問題作をどうぞ!

(文庫扉より)

原題:JUDAS CHILD


 うーむ、こういう作品の感想は難しいっすね。ネタバレになっちゃうから。

 原題は『囮の子』って意味らしいんだけど、これはどうなんだろう(^^;。これってあり?
 邦題は結構深くて良いと思いますよ、ええ。小説の雰囲気にもあってるし。

 *******とか********とかが好きな人は好きでしょうねえ。って言えねえ。

 いい小説なんですけど、ちょっと詰め込みすぎな感が。もっとラストの「感動」を信じて、シンプルなストーリーにした方がよかったと思うんだけどなあ。
 警官と少年とのふれ合いとか、親子の絆の再開とかさ、結局突っ込み不足に感じちゃったからなあ。とっちらかった分、ラストのインパクトもちょいと弱まってしまったか?

 といっても、いい小説ですよ。後からじわじわと来る感じ。

心に残った言葉:(307ページより)

 「正しい高潔な目的なんて忘れること、いい? この世には正義なんてないの。真実を知りたいんでしょ? それじゃ何事も信じてはだめ――誰の言い分もよ。神父のも――あなた自身のも」

《1月12日(水)》

 風邪気味なんですけど、皆さんいかがお過ごしですか?

 NHK-BSでNiNaのライヴを放送しておりましたね。ジュディマリのYUKIとかB-52'Sのケイトやらがやってるバンドですな。
 感想としては、ケイト顔怖い、とだけいっておきましょう。

 さて

 今クールで私が唯一期待しているTVドラマ「モナリザの微笑」をみました。江口洋介が主演してるやつですね。

 気になった点。

話のスケールがでかい割には、映像のスケールがちっちゃい。
 まあ、TVドラマだから仕方がないんですけど、「もう一枚のモナリザ」なんていう超どでかい題材なのに、すんげえ安っぽいんですわ、映像が。ロケシーンでも、なんかそこらへんで間に合わせましたー、みたいな。
 そのせいで、話の嘘っぽさ2割増し。

やっぱ葉月里緒菜はダメダメ。
 これはどう考えてもミスキャストだよなあ。ストーリーの肝となる役みたいなんだから、ここはもっといい役者を使ってほしかったよ。
 そのせいで、話の嘘っぽさ3割増し。

 でも、ま、とりあえず、第一回目の感想は、ぼちぼちかなといったところでしょうかね。今回の内容は登場人物の紹介程度だしね。展開次第ではぐっと面白くなりそうな予感もあるので、これからに期待しましょう。

《1月13日(木)》

 いやはや、今日のTVチャンピオンはすごかったですな。「箸使い名人選手権」ですか。決勝のあんな試練を考えたスタッフは、いけるとふんでたんでしょうか。

 さて

 気がつけば、サザンオールスターズの新シングル「TSUNAMI」の発売まで2週間きってしまってるじゃないですか。強化月間とかindexでうたってるわりには何もしてないですな(^^;。

 そんなわけで、今日はこの曲のレコーディング手記を紹介。まあ、ファンの方はとうに知ってるとおもいますけど、公式ページの「HOW WE LIVE IN SAS DAYS」というコーナーに、レコーディングの模様が書かれてるんですね。
 「TSUNAMI」のだけではないんですけど、興味のある方はどうぞ。

《1月14日(金)》

 ようやくうちの地元にもCATVができたらしいですわ。これで田舎から一歩脱出か?

 さて

 今日は久方ぶりに中古CD屋へ。今年に入って初買いですわ。

 何を買ったかというとですな、無事で良かった記念にジョージ・ハリスンやら、ボ・ディドリー(笑)やら、中谷美紀等々ですね。あとは、これにクラシックのCDも購入したりと、何だかよくわからないラインナップです。

 中谷美紀の「私生活」は某氏が「1999年のNo.1!」と太鼓判をおされてるんで、購入を決意。
 さすがに教授のお気に入りだけあって、力入れてつくってますな。ウラBTTBですか、あの抜き加減とはずいぶん違いますわ。

 歌はたいして上手くないんですけどね、存在感つうか、透明感つうか、そこらへんを非常にアッピールする出来なわけです。やっぱ教授はわかってらっしゃる。
 ホントに「いいアルバム」かというと疑問もあるわけですけど、なかなかに面白いものですよ。売れないだろーけど。

《1月15日(土)》

 こないだWOWOWでやってたRED HOT CHILI PEPPERSのライヴ、ビデオに録ってたやつを本日鑑賞。

 うーむ、やっぱかっこええっすー。大阪公演行っときゃよかったなー。すんごい「バンド」だよな。フリーはやっぱただ者じゃねえな。

 そういや、今日はNINE INCH NAILS@大阪城ホールだったんだよなー。なんかレッチリと違って(^^;、チケット余りまくってるらしいから、行っときゃよかったかな。
 今回のライヴはかなり各方面で良い評価なんだよね。

 来月はプライマルズも来るんだよねー。これも行かない、行けないんだけどね。結局ライヴにいくのはoasisだけですか。
 おもいっきり選択を間違えてるような気が(おぃ。

《1月16日(日)》

 よく考えてみると、昨日で実はこのページ、開設2周年を迎えたんでした。すっかり忘れてましたわ。今年から成人の日が変わったからねえ、普通に過ごしてしまったっす。

 記念企画でもしようかと思ってたけど、なんか間が抜けたのでやめ。また来年(^^;。
 とりあえず、これからもよろしくお願いします。

 さて

 中田選手がローマへ移籍しましたね。今さら感のある話題ですが。

 で、彼の公式ページにビデオメッセージがupされてるわけですよ。ここ数日はすんげえ重かったですけど、移籍騒動も一段落したのか今日は普通に見れました。

 まあ、内容は自分で見てもらうとして、なんだかすごい違和感があるんですね。

 というのも、知ってる人も多いと思いますが、彼は公式ページに日記(のようなもの)を書いてるんですね。それが結構「普通の若者」というか、マスコミから受ける印象とは違う、やたらとはしゃいだ面がでてるわけですよ。
 「やっぱ中田も普通の子だったのね〜」とか思いながら毎回見てるわけですが、それが「ビデオメッセージ」として画面に出てくると、すごいギャップがあるわけですよ。
 いや、このビデオでは普通の事しか言ってないんですけどね。

 「中田」という映像がでると、どうしても「クール」「不愛想」とかの一般のTV的なイメージが浮かんできてしまうじゃないですか。でも同じサイトの彼の日記ではみょうに普通だと。

 これってちょっと面白いですよね。
 我々がするオフ会とかで、「ネット上では真面目な人なのに、実際会うとおもろい人」とか「ホントは真面目な人」とか「全然無口な人」とかあるじゃないですか、それがひっくり返った感じなんですね。
 もちろん「本当の中田英寿」がどんな人なのかは知る由もないんですけど。

 そういった感覚は、これまでのTVと日記とのギャップからもありました。けれど、これが同じサイトでやってるってことで、映像と文章のギャップがなんだか強く感じられたんですね。

 なにが言いたいんでしょ。オレ。

 要するに、本当の私っていったいどんな人なんだかわからんよ、ってことですよ。

 実はガングロ。

《1月17日(月)》

 城がスペインデビューですか。FWが海外でやっていくのは大変だろうけど、頑張って欲しいものですなあ。とりあえず、1点が欲しいところでしょう。
 ま、ホントはあんまり好きな選手じゃないんですけどね(^^;。たくましくなって帰ってきて欲しいです、はい。

 さて

 先日購入した中谷美紀の「私生活」について書き忘れていたことを付記。

 いわゆる片手間のアイドルポップスでもなく、「私はアーティスト」by 緒川たまき(^^;とでもいうような鼻につくものでもなく、微妙なバランスなところが結構評価しているところであります。

 以上。

《1月18日(火)》

 うーむ、なんだかPCの調子がおかしいですわ。遅れてきた2000年問題か?! っていうか、「がわ」の問題なんだけどね。

 さて

 小野不由美の十二国記シリーズが講談社文庫で出され始めたんですね。確か前は講談社X文庫でしたっけ? 「ジュヴナイル系の文庫なんでちょっと………」と思ってる人向けなんでしょうね。
 まあ1作目しか読んでない私がいうのもあれですけど(^^;、それは確かにあの小説のポテンシャルを考えると妥当な手ですね。
 でも、表紙を見た限りではあのイラストじゃなかったんだけど、あの絵は残しておくべきだと思うんだがなあ。

 とゆーわけで、ジュヴナイル繋がり。今日読んだ本の感想。

上遠野浩平『ブギーポップ・リターンズ VSイマジネーターPart1』(電撃文庫)

◇あらすじ◇
 あなたは自分の心の中に、何かが足りないと思ったことはない? 他の人にはあるのに、自分にはそれがないと悩んだことはない? 欠けているものを誰かに埋めてもらいたいと願ったことはない?
 そのことなら、もう心配はいらないわ。すぐに“そのとき”が来る。新しい可能性がひらかれて、苦しみのすべては終わるときが来る。私の敵<ブギーポップ>が邪魔さえしなければ――。私? そうね、敵は私を<イマジネーター>と呼ぶわ………。

 第4回電撃ゲーム小説大賞<大賞>受賞の上遠野浩平が書き下ろすスケールアップした新作。イマジネーターの手から君は逃れられるか………?

(文庫扉より)


 アニメが始まったんですね。そんなわけで(別にそれだけが理由じゃないけど)、読んでみましたよ。

 『ブギーポップは笑わない』の続編にあたるんですけど………

 いやー、読み終わるまで気づかなかったけど、これって「Part1」「Part2」と2分冊なんですね。うーむ、 「Part1」しか手元にないじゃん。
 前作しか読んでないんでわからないっちゃわからないんですけど、このシリーズって「ある一つの事件」をいろんな視点からみるってのが基本パターンみたいだから、上巻だけで終わっちゃうと欲求不満のことこのうえないっすよ。

 はやく買ってこよう。

《1月19日(水)》

 今気づいたんだけど、今週に入っての草庵、ずっと曜日を間違えてましたね(^^;。ハズカシー。
 誰か教えてくれてもいいのにさ。

 aikoの新曲を聴きましたよ。なんだか某氏の影響やらでaikoが妙に気になる今日この頃。
 「カブトムシ」のあとにどんな曲を持ってくるのかと思ってましたけど、なかなかいい感じじゃないですか。「カブトムシ」ほど売れるかどうかがわかれへんけど(失礼)、ぼかぁけっこう好きだなあ。

 スルメ感がありそう。

 さて

 セガからAIBOのあからさまなパクリ犬が発売されるんですね。つっても、3000円だし、全然うごかへんらしいけど。

 しかし、わかりやすすぎひんか、セガ?

 とはいうものの、このデザインはなかなかダメっぽくていいですね。特に目がアニメっぽい表示になるあたりは、もうダメダメ。素敵だ。

《1月20日(木)》

 今日の朝日の夕刊に、大阪府知事選に関して一般人にインタビューした記事が載っていた。

 ま、それ自体は別にたいした話ではないんだけど、そのインタビューを受けていた人の中に「荘田司」という名前が。
 うーむ、すごい名前だ。っていうか、惜しい。どうにかして「島」は入らなかったのだろうか(お。

 この人は島荘を読んだことがあるのだろうか。小さい頃いじめられなかっただろうか、って40歳代だから別にカンケーねえんだけどね。

 とゆーわけで、ミステリファンにしかわからないような話題を振りまきつつ、ミステリファンにしかわからないような本の感想。

高田崇史『QED ベイカー街の問題』(講談社ノベルス)

◇あらすじ◇
 次々と惨殺されるシャーロッキアン。「ホームズ譚」の解釈を巡る諍いが動機なのか? ダイイング・メッセージを読み解き犯人像に迫る、桑原崇の推理は?

 ホームズに隠された驚くべき秘密を発見した時、連続殺人犯が浮かび上がった! 文献を駆使し、大胆な発想でミステリの新たな地平を拓く、「QED」第三弾!

(カバー裏より)


 シリーズ1作目の『百人一首の呪』がいまいちだったもんで、前作『六歌仙の暗号』はちょっと手が出なかったんですけど、今回はなんつってもホームズものですから、まがりなりにもミステリ者なら読まざるを得ないでしょう。

 で、期待して読んだわけですが………なんつうか、こじんまりとしてるなあ、と。

 「小説」としてはずいぶん読みやすくなったとは思うんですけど、やっぱ「事件」が弱いんだよなあ。結末は「こんなんありかよ」だからねえ。

 「ホームズ譚の秘密」がよければまだ評価はあがるんだけど、それもそれほど意外性がないもんでね。もちろん、意外性がないって事は説得力があるということと背中合わせなんだけどね。

 とはいうもののホームズを久しぶりに読みたくなったのも事実。


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