'bout HEN-na JAZZ


永らく色々と聴いていると変わったアルバムに出会う事もあります。
中にはただ単につまらないだけのモノもありますが、
ここでは「それはそれで面白い」作品を取り上げていきたいと思います。
決して誹謗中傷する目的ではありませんので、「けしからん!」とか云わないで下さいね(笑)。
私の愛すべき"変な"ジャズアルバムです。
ちょっとジャズじゃないのもありますが、それはそれでご容赦の程を。

1   2   3   4   5   6


 

アフリカ度★★★★★ 純朴な村娘度★★★★★ 
MOSHI / BARNEY WILEN (SARAVAH)
hen07.jpg (12960 バイト) BARNEY WILEN(TS),
& AFRICAN FRIENDS
A-1.MOSHI
  2.GIULDE'S SONG TO BINKIRRI


B-1.GARDENIA DEVIL
  2.14 TEMPS
  3.BAMAKO KOULIKARO
  4.AFRICA FREAK OUT
C-1.ZIMBIZAR
  2.EL HADJI
  3.CHECHAOUN

D-1.TINDI ABALESSA
  2.EL HADJI
  3.BALANDJI IN BOBO
  4.SANNU NE GHENIYO
  5.EL HADJI

バルネウィランが5週間にもわたるアフリカ旅行で色々インスパイアされて
出来上がった2枚組のアルバムです。
民族音楽との融合なんて生易しいものではなく、アフリカの生の音源が満載。
村の長老(?)の唄が延々と入っていたりもします。
表題曲の"MOSHI"も村の人々の歌声(後ろで犬も鳴いてる)から始まり、
バルネのテナーが静かに絡んできます。どことなくコルトレーンのクルセママ風(笑)。
ところがいきなり70年代のサイケな曲調に早変わり!かなり恥かし目の演奏です。
村人達は、戸惑いながらもゴーゴーを踊り明かすのであった(嘘)。

しかし、この試み、あながち失敗だとは云えません。
"TINDI ABALESSA"あたりを聴くと「なんかこれは、かっこいいかもしれない。」
と思えてくるのです。
アフリカの部族に伝わる唄を生録して、後で演奏を重ねたのだと思いますが、
民族舞踊にはつきもののしつこいしつこい反復の中には、
ジャズのインプロヴィゼーションとはまた違った昂揚があるのですね。
殆ど刷り込みに近いですが(笑)。

あと個人的には、娘達による素人っぽいコーラスがかわいくて好き(*^^*)。
"ZIMBIZAR"や"SANNU NE GHENIYO"がホントのこのアルバムの聴きどころ(笑)。

驚いた事にこのアルバム、少し前に日本盤のCDが出ていました。
バルネのファンが買ったら怒るか失望するかでしょうねー(笑)。

 

ジャケットとのギャップ度★★★  
LIQUER DE SWING / CALIFORNIA SUNSHINE BOYS (PLAINS PHARE)
hen09.jpg (36553 バイト) CARLOS BAUMANN(TP),ALAIN GUYONNET(PF),
ROBERT ROTLISBERG(B),MARCEL PAPAUX(DS)
1.PHILTRE D'AMOUR
2.LIQUER DE SWING
3.ET QU'CA SAUTE!
4.FUMEE BLEUE ET ALCOOL D'OR
5.MISTER DREAM
6.NOTA DELLA NETTE
7.CHERIE NOIRE
8.BALADE EN BALLADE

大阪ミナミにあるジャズの店「やかたmild」でマスターの深井さんが、
面白いものを聴かせてあげようとこのCDを出してきました。
「カリフォフニアサンシャインボーイズ?」
(なんだか軟弱そうなユニットだなぁ。ジャケットもPOPだし、
 きっと夏向きの軽いフュージョンなんだろうなぁ。)
そう思いつつ、一曲目が流れて来た瞬間、唖然としました。
ミュートトランペットが渋く重苦しくスローなテーマを奏し始めたではありませんか。
ハードバップ期のマイルスを彷彿とさせるテンションの高い演奏。
どう聴いてもサンシャインって雰囲気ではありません。
慌ててジャケットを手にとって色々確認してみました。
カリフォルニアと名乗りながら、メンバーは明らかにヨーロッパ系の名前です。
しかもライナーノーツらしいライナノーツは書かれておらず、
見開きの中ジャケには、大きな写真が一枚載ってるだけ。
しかもその写真、アルトサックスとベースとギターの三人の中年おやじで、
明らかにこのアルバムのメンバー構成とは異なります。ボーイズでもない(笑)。
よく見れば写真の下に「カリフォルニアサンシャインボーイズを探す殺し屋たち」??
一体これは何なんでしょう??
演奏自体は至ってまともなフォービートジャズなんですが‥‥。

 

フィルウッズファンは絶対聴いてはいけない度★★★★★  
GREEK COOKOG / PHIL WOODS (IMPULSE!)
hen08.jpg (25817 バイト) PHIL WOODS(AS),CHET AMSTERDAM(B),
SOUREN BARONIAN(CL,CYMBALS),WILLIAM COSTA(ACCORDIAN,MARIMBA),
IORDANIS TSOMIDIS(BUZUKIE),STUART SCHARF(G),
BILL LaVORGNA(DS),SEYMOUR SALZBERG(PERC),
JOHN YALENEZIAN(DUMBEG),GEORGE MGRDICHIAN(OUD)
1.ZORBA THE GREEK
2.A TASTE OF HONEY
3.THEME FROM ANTONY & CLEOPATRA
4.GOT A FEELIN'
5.THEME FROM SAMSON & DELILAH
6.GREEK COOKING
7.NICA

ウッズがヨーロピアンリズムマシンを結成した頃のアルバムです。
日本で出たCDの帯には「ヨーロピアンリズムマシンの先駈けとなった」
などと書かれてましたが、一体これのどこがヨーロピアンリズムマシンなのでしょう?
ギリシャ音楽との融合と云う狙いをものの見事に外して
腰砕けな演奏に仕上がってます(笑)。
聴いてみるとウッズは、なかなか刺激的なプレイをしているにも関わらず、
やはりギリシャの楽器による変な異国情緒が漂ってるのがいけない様です。
選曲もクサめのPOPSや映画音楽が居並んでいて、これまた苦笑を誘います。
フィルウッズファンでギリシャ音楽ファンって人には、お薦めできるアルバムです(爆)。

 

精神統一度★★★★ 心頭滅却度★★★★ 
MEDITATION / TONY SCOTT (VERVE)
hen11.jpg (21856 バイト) TONY SCOTT(CL,VO),JAN AKKERMAN(G),
CEES SCHRAMA(PF),WILLEM ESSED(B),
BRUNO CASTELUCCI(DS)
1.SILMARILLION
2.THE OFFERING
3.BLUES BLUES AND THEN SOME MORE BLUES
4.UNDER THE BO TREE

クラリネットと云えば、どうしてもベニーグッドマンなどのスイング時代のイメージが
漂ってしまいますが、トニースコットのクラリネットは、クールでカッコイイです。
ソプラノサックスの様に鳴る。
そのトニースコットが日本で暮らし、東洋哲学に目覚め、
こんなになってしまいました(笑)。

しかし、この「瞑想」と云うタイトルのアルバムは、内容的にもかなり良いです。
むやみに東洋の音階なんかで「らしさ」を求めるのではなく、
精神的なところで東洋的なものを目指している印象を受けました。
フィーチャーされているギターのヤンアッカーマンって人は、
プログレ界ではかなりのビッグネームだそうで、彼の参加がこのアルバムを
刺激的なものにしている感じがします。

特に三曲目のブルースは、エフェクターをかけまくったトニースコットのヴォーカルが
我々のはかり知る事のできない遠い世界にイッちゃってて素晴らしいんですが(笑)、
始まって一分も経たないうちにフェイドアウトしてしまうのは実に勿体無いです。

hen10.jpg (10506 バイト)更に東洋色が強いアルバムもあります。
MUSIC FOR YOGA MEDITATION AND OTHER JOYS / (VERVE)
楽器編成も TONY SCOTT(CL),COLLIN WALCOTT(SITAR) と完璧なインド色。
これについては、かなり退屈な仕上がりになっておりますが、
トニースコットファンでヨガファンには堪らない作品でしょう(爆)。

 

やっぱり日本人度★★★★★
PASSION MINA IN N.Y. / 青江三奈 (VICTOR)
hen01.jpg (16313 バイト) MINA AOE(VO),MASATAKA KAWANO(DS),
CHIP JACKSON(B),MICHAEL ABENE(PF),
DAVID SPINOZZA(G),LOU SOLOFF(TP),
LOU MARINI(TS,CL),STEVE BERRIOS(PERC),
EDISON(ORG,ARR)
1.オープニング"MOANIN'"
 〜伊勢佐木町ブルース
2.長崎ブルース
3.池袋の夜
4.国際線待合室
5.NEW YORK STATE OF MIND
6.上を向いて歩こう
7.LOVE IS FOREVER〜いつかまた〜
8.白樺の小径
9.淋しい時だけそばにいて
10.恍惚のブルース
11.女とお酒のぶるーす
   〜エンディング"MOANIN'"

日本のブルースがなぜブルースと云うのか未だに理解でいませんが(笑)、
とりあえず青江三奈の声は、ハスキーでジャズシンガー向きだと思います。
このアルバム、オープニングが凄くイカしてます。
ニューヨークの喧燥のSEの後、ボビーティモンズの"MOANIN'"が流れ、
英語のMCで歌手生活30年を迎えた青江三奈が紹介されます。
拍手の中、彼女の登場と共に、"MOANIN'"は、"伊勢佐木町ブルース"にチェンジ!(笑)
これがあまりにも自然で笑っちゃいます。
驚いたのは、参加メンバー。デヴィッドスピノザ、ルーソロフなんてのが入ってます。
なんだかなぁ‥‥(笑)。

ジャジーなのは、最初と最後だけで後は、コテコテの日本のブルースづくし。
ビリージョエルの"NEW YORK STATE OF MIND"にしても完全に日本人英語(^^ゞ。
しかし、何度も聴いてると「かっこいいかも。」と思ってしまうのでした。
特に"女とお酒のぶるーす"は、アレンジもダサかっこよくてしびれました(笑)。
できれば、テナーにガトーバルビエリでも入れて貰いたかったです(爆)。

hen02.jpg (6619 バイト)青江三奈のジャズアルバムと云えば、
THE SHADOW OF LOVE / (VICTOR)」が本気に出来がいいです。
日本語英語もそれほど気になりません。それほど、ね(笑)。
こちらのアルバムは、ジャズのスタンダード中心の選曲ですが、
一番お気に入りはファンクな"伊勢佐木町ブルース"。
こいつは、マジでカッコイイです。
参加メンバーが更に凄い!!
FREDDY COLE(VO),GROVER WASHINGTON Jr.(SS),
EDDIE HENDERSON(TP),JIM POWELL(TP),TED NASH(TS),
JERRY BYRD(G),MAL WALDRON(PF),GEORGE MRAZ(B),
BILLY HART(DS),STEVE BERRIOS(PERC)
‥‥いいのか?!(爆笑)

 

ジャケット冴えない度★★★★★ ダサダサフュージョン度★★★★
THE JOY OF SAX / SONNY CRISS (ABC)
hen03.jpg (14781 バイト) SONNY CRISS(AS),PATRICE RUSHEN(E-PF),
LEE RITENOUR(G),MITCH HOLDER(G),
CHUCK DOMANICO(B),JAMES GORSON(DS),
EDDIE BROWN(PERC),ESMOND EDWARDS(PERC),
BILL KING(E-PF),SCOTT EDWARDS(B),
BLUE MITCHELL(TP),VIOLA JOHNSON(VO),
SONNY BURKE(PF),HENRY E.DAVIS(B),
McKINLEY T.JACKSON(CLAVINET),
&HORN SECTION,&STRING SECTION
A-1.YOU'VE LOST THAT LOVIN' FEELING
  2.DON'T YOU WORRY 'BOUT A THING
  3.YOU ARE SO BEAUTIFUL
  4.TURN ME LOOSE
B-1.STOLEN MOMENTS
  2.HAVE A TALK WITH GOD
  3.MIDNIGHT MELLOW

ソニークリスの晩年の作品ですが、時代がそうさせたとしか云い様のないアルバム。
4ビートをこよなく愛した彼がこんな一般受け狙いのポップなフュージョン作品を
吹き込まなければならなかったんですね。
初の来日を前に「4ビートができる。」と大はしゃぎしていた彼が、
直前で自殺した原因は、こういった音楽活動に嫌気が差したからだと考えるのは
私の深読みでしょうか。
しかし、クリスのアルトは、どんなステュエーションでもクリスそのものです。
普段からクサいフレーズを嵐の様に吹きまくる彼のスタイルは、
悲しいかなこういった前時代的なサウンドにしっくりきてしまうのですね、これが(笑)。
ギターなんてずっとワウってます。やるな、リーリトナー(笑)。
それにしてもメンバーの豪華な事。今をときめくビッグネームもチラホラ。
パーソネルは書いてませんが、ホーンセクションの中には、
アーニーワッツも入ってたりするんですね。

 

よってたかって度★★★★ 好き勝手度★★★★★
A TRIBUTE TO THELONIOUS MONK / VARIOUS ARTISTS (AM RECORDS)
hen04.jpg (33373 バイト) A-1.THELONIOUS
    BRUCE FOWLER(TB),PHIL TEELE(B-TB),
    TOM FOWLER(B),CHESTER THOMPSON(DS)

  2.LITTLE ROOTIE TOOTIE
    AL ANDERSON(G),TERRY ADAMS(PF),JOSEPH SPAMPINATO(B),
    TOM ARDOLINO(DS),DONN ADAMS(TB),KEITH SPRING(TS)

  3.REFLECTIONS
    STEVE KHAN(G),DONALD FAGEN(SYNTH)
  4.BLUE MONK
    Dr.JOHN(PF)
  5.MISTERIOSO
    JOHNNY GRIFFIN(TS),CARLA BLEY(ORG),MIKE MANTLER(TP),
    GARY VALENTE(TB),VINCENT CHANCEY(FRH),BOB STEWART(TUBA),
    STEVE SLAGLE(AS,BS),HIRAM BULLOCK(G),KENNY KIRKLAND(PF),
    STEVE SWALLOW(B),VICTOR LEWIS(DS),MANOLO BADRENA(PERC),
    HAL WILLNER(THE VOICE OF DEATH)

B-1.PANONICA
   BARRY HARRIS(TACK PF)
  2.BA-LUE-BOLIVAR-BA-LUES-ARE
    DAVID WAS(FL),DON WAS(G,SYNTH),SHEILA JORDAN(VO),
    MARCUS BELGRAVE(TP),JERVONNY COLLIER(TB),
    DAVID McMURRAY(AS),MICHAEL WARD(TS),
    LARRY FRATANGELO(PERC),SWEET PEA ATKINSON(VO),
    HARRY BOWENS(VO),CAROL HALL(VO),
    DONALD RAY MITCHELL(VO)

  3.BRILLIANT CORNERS
    MARK BINGHAM(G),BRENDEN HARKEIN(G),JOHN SCOFIELD(G),
    STEVE SWALLO(B),JOEY BARRON(DS)

4.ASK ME NOW
    STEVE LACY(SS),CHARLIE ROUSE(TS)
5.MONK'S MOOD
    SHARON FREEMAN(FRH,CELESTE),WILLIE RUFF(FRH),
    VINCENT CHANCEY(FRH),BILL WARNICK(FRH),
    GREGORY WILLIAMS(FRH),KENNY BARRON(PF),
    BUSTER WILLIAMS(B),VICTOR LEWIS(DS,PERC)
C-1.FOUR IN ONE
    TEDD RUNDGREN(SYNTH,KEY,G,DS-MACHINE),GARY WINDO(AS)
  2.FUNCTIONAL
    RANDY WESTON(PF)
  3.EVIDENCE
    STEVE LACY(SS),ELVIN JONES(DS)
  4.SHUFFLE BOIL
    JOHN ZORN(GAME CALLS,AS,CL),ARTO LINDSAY(G,VO),
    WAYNE HORVITZ(PF,ORG,CELESTE,ELECTRONICS),
    M.E.MILLER(DS,TIMPANI)

  5.IN WALKED BUD
    ROSWELL RUDD(TB),PAT PATRICK(AS),TERRY ADAMS(PF),
    JOHN ORE(B),FRANKIE DUNLOP(DS)

  6.CRISS CROSS
    EUGENE CHADBOURNE(G),DAVID LICHT(DS,PERC)
    MARK KRAMER(PF,ORG,B-G,AL-TB,DAD'SCLOCKS,TAPE)

  7.JACKIE-ING
    MARK BINGHAM(G),BRENDEN HARKEIN(G),JOHN SCOFIELD(G),
    STEVE SWALLO(B),JOEY BARRON(DS),DAVID BUCK(TP),
    DON DAVIS(CL,TS),RALPH CARNEY(BS,WHISTLE)
D-1.ROUND MIDNIGHT
    JOE JACKSON(PF),SHARON FREEMAN(CONDUCTOR),
    JERRY LITTLE(CONSERTMASTER),MELANIE BAKER(VLN),
    SANDRA BILLINGSLES(VLN),KARENGILBERT(VLN),
    CHERYL HONG(VLN),STAN HUNT(VLN),
    CRYSITAL GARNER(VLA),MAXINE ROACH(VLA),
    MUNEER ABDUL FATAAH(CELLO),ENRQUE ORANGO(CELLO),
    LAWRENCE FELDMAN(CL),STEVE SLAGLE(CL),
    KEN McINTYRE(B-CL),BOB CRANSHAW(B),BUDDY WILLIAMS(DS)

  2.FRIDAY THE THIRTEENTH
    BOBBY McFERRIN(VO),BOB DOROUGH(VO),
    DAVE SAMUELS(VIB,MARIMBA,PERC)

  3.WARK
    CHRIS SPEDDING(G),PETER FRAMPTON(G),
    MARCUS MILLER(B),ANTON FIG(DS)

  4.GALLOP'S GALLOP
    STEVE LACY(SS)
5.BYE-YA
    STEVE SLAGLE(AS),Dr.JOHN(PF),
    STEVE SWALLOW(B),ED BLACKWELL(DS)

  6.BEMSHA SWING
    STEVE LACY(SS),GIL EVANS(PF)

セロニアスモンクへのトリビュートアルバムや作品集は沢山ありますが、
こんなワヤクチャで凄いアルバムは、金輪際作られる事はないでしょう(笑)。
参加メンバーが一癖も二癖もある連中ばかり。
カーラブレイ、スティーヴレイシー、ドクタージョン、シーラジョーダン、
ジョンスコ、ジョンゾーン、ボビーマクファーリン、ボブドロー、
エルヴィンジョーンズ、マーカスミラー、チャーリーラウズ、
ジョーニーグリフィン、ギルエヴァンスetc‥‥。
そして出来上がったアルバムのまとまりのない事ない事(爆)。
シリアスにモンクの解釈を試みるタイプのミュージシャンもいますが、
モンクの変さ加減に輪をかけて変な演奏に仕上げているのが殆どです。
このアルバムで最初にモンクに触れた人がいたとしたら、それがトラウマになって
モンクを聴くたび魘される様になるかもしれません(笑)。気をつけましょう。

 

下手くそ度★★★★★★★★★★★★★
JONATHAN AND DARLENE EDWARDS IN PARIS / (CORINTHIAN)
hen05.jpg (21454 バイト) JONATHAN EDWARDS(PF),
DARLENE EDWARDS(VO),
& STRINGS ORCHESTRA
A-1.I LOVE PARIS
  2.VALENTINE
  3.BOULEVARD OF BROKEN DREAMS
  4.LA VIE EN ROSE
  5.THE RIVER SEINE
  6.APRIL IN PARIS
B-1.THE POOR PEOPLE OF PARIS
  2.THE LAST TIME I SAW PARIS
  3.AUTUMN LEAVES
  4.PARIS IN THE SPRING
  5.MADEMOISELLE DE PAREE
  6.DARLING,JE VOUS AIME BEAUCOUP

恐ろしく下手くそな演奏です。
ジョナサンのピアノは、アルペジオの粒立ちが無茶苦茶で、途中指がもつれます。
ストライドの左手がオモテウラ入れ替わってリズムをぶち壊します。
ダーリンのヴォーカルは、音程が外れっぱなし。出るところを間違える事も。
ストリングスオーケストラのアレンジもダサダサ。
ホントに下手くそです。史上最悪の演奏です。
と云うのも実は、このアルバム、実力派女性歌手ジョースタッフォードとその旦那が
おふざけで作ったアルバムなんです(笑)。
下手さ加減が実に巧みで芸が細かいっ。
私は、1曲目の"I LOVE PARIS"で笑い転げました。降参です(笑)。

 

勤労意欲阻害度★★★★ 禁断の愛情度★★★
タモリのワーク・ソング / タモリ (CBS)
hen06.jpg (25882 バイト) タモリ(VO),その他記載なし
A.タモリのワーク・ソング B.久美ちゃんMY LOVE
  〜DEAR OLD STOCKHOLM〜

タモリのシングルです(爆)。
A面のワークソングは、当然、ナットアダレイの名曲のアレです。
唄うからには、当然歌詞がついているんですが、これが無茶苦茶。
引用については、著作権の関係で出来ませんが、
意味のない労働に関する単語の羅列です。
B面は、スタンゲッツの演奏で有名なアノ"DEAR OLD STOCKHOLM"です。
中年男性と少女の許されぬ愛を描いた禁断のストーリー(笑)。
タモリのオールナイトニッポンが絶好調だった頃のアルバムです。
バックの演奏については、何の記載もありませんが、
スクエア中心のメンバーである可能性も高いです。

 

Home