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エジプトの第2中間期


 エジプトの第2中間期は、第13王朝から第17王朝までで、BC1800年ころからBC1570年ころである。


 中王国時代の第12王朝末ころからエジプトは再び分裂し、BC1800年ころには騒乱の時代に入った。
 西アジア方面に起ったインド・ヨーロッパ語族を主流とする民族大移動の影響を受け、ヒクソス Hyksos と呼ばれるセム系異民族が、BC1730年ころ、シリア方面からエジプトへ侵入した。馬・戦車・強弓で装備したヒクソス人は、まず三角州地帯を征服してアヴァリス市を拠点とし、主に下エジプトを支配し、南下して、第13王朝から17王朝まで約1世紀の間エジプトを過酷に支配した。
 ヒクソスは、エジプト語で「異国の支配者たち」を意味する。
 なお、エジプトは、このときはじめて異民族の支配を経験した。

 テーベ侯のセケネンラー王やその子カメス王などがヒクソスに抵抗していたが、ついにBC1570年ころ、テーベ侯アフモス(アフメス)Ahmose がヒクソスの根拠地アヴァリス市を制圧し、ヒクソス人をデルタ地方から追い出して、第18王朝を開いた。これ以降を、新王国時代と呼ぶ。



【参考ページ】
エジプト文明(初期王朝時代)
エジプトの古王国時代
エジプトの第1中間期
エジプトの中王国時代
エジプトの第2中間期
エジプトの新王国時代
エジプトの末期王朝時代





参考文献
「世界の歴史2 古代オリエント」岸本通夫ほか著、河出文庫、1989年
「新訂版チャート式シリーズ 新世界史」堀米庸三・前川貞次郎共著、数研出版、1973年
「クロニック世界全史」講談社、1994年


更新 2002/7/20

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