エジプトの末期王朝時代エジプトの末期王朝時代は、第21王朝から第26王朝までで、BC1090年ころからBC525年ころである。 第21王朝 BC1090年ころ、下エジプトのタニスに新政府ができて第21王朝を立てるが、上エジプトはテーベの神官王が支配した。エジプトは分裂し、衰退と混乱へ向った。 第22王朝〜第25王朝 エジプトの軍隊は弱体化し、リビア人やヌビア人などの外国人傭兵を雇うようになっていった。多数の傭兵をもつ外人首長の権力が強くなり、やがて彼らが政権をになうようになる。 第22王朝から第24王朝はリビア人、第25王朝はエチオピア人の王朝である。 南北に分裂して2つの王朝が並立することもあった。上エジプトを支配したエチオピア人の第25王朝は、下エジプトへも勢力を伸ばしたが、アジアから押し寄せたアッシリアの大軍と戦い、攻防のすえ南方に撃退された。 第26王朝 リビア人の第24王朝の後裔が、ギリシャ人傭兵に助けられてアッシリア軍を追放し、第26王朝を開いた。下エジプトのサイスに都を置き、しばらく平和がつづいた。経済、文化が復興し、多くの記念物が復旧された。 しかしながら、BC525年に、ペルシアのカンビュセス王によって征服され、エジプトはペルシャの属州となった。 【参考ページ】 エジプト文明(初期王朝時代) エジプトの古王国時代 エジプトの第1中間期 エジプトの中王国時代 エジプトの第2中間期 エジプトの新王国時代 エジプトの末期王朝時代 【LINK】 大英博物館ミラーサイト(日本語) ≫ 古代エジプト ≫ 地形図 A VISUAL HISTORY OF ANCIENT EGYPT 参考文献 「世界の歴史2 古代オリエント」岸本通夫ほか著、河出文庫、1989年 「新訂版チャート式シリーズ 新世界史」堀米庸三・前川貞次郎共著、数研出版、1973年 更新 2003/3/16 |