〜小田急バス私設ファンクラブ〜
柿生駅(川崎市麻生区上麻生5丁目)は、小田急バスにとっては町田、横浜方面への系統が集散する要衝です。大昔には吉祥寺駅からの直通系統も来ていました。例によって昔の写真が出てきましたので、今昔を見比べてみましょう。
▲1974年3月の柿生駅北口です。街の中心は昔から南口で、北口駅前には何もなく、津久井道(世田谷通り)沿いに民家が点在する程度でした。麻生区は1982年の誕生で、当時は多摩区上麻生と言っていました。筆者がなぜ柿生駅にいたのか確かな記憶はありませんが、当時住んでいた三鷹市内から吉14系統と柿24系統を乗り通し、小田急線で狛江に戻る途中と思われます。
▲2003年7月11日、上記とほぼ同じ位置で撮影。背後に片平の山が見えるものの、駅前にはマンションやスーパーマーケットが建ち並び、様子はすっかり変わりました。筆者も29年の間にいろいろな事があって、以前は遠い所だと思っていたこの柿生ですが、何とここで暮らすことになろうとは…。
▲2009年10月15日、再び同じ場所から撮影しました。右手に見えるマンションは近年建設されたもの。さらに見えづらくなってしまった片平の山ですが、今度は尻手黒川道路の延長によって、山そのものも大きく変容するのではないかと思われます。止まっているバスは今年入ったエルガ、09-F9299号車です。
▲2012年1月8日、ほぼ同じ位置ですが、片平の山は完全に見えなくなってしまいました。右のビルは東日本大震災の後に建設され、耐震構造であることを大きくアピールする横断幕を掲げて工事していたのが印象的でした。当たり前の仕様なのですが…。
▲2022年10月16日の柿生駅北口です。マンションとビルの間にもう1棟建ちました。なお、この日から柿生駅発着の小田急バスは町田営業所から新百合ヶ丘営業所に変わり、車両も全部移動しました。F9159号車は多摩ナンバーのまま運用中ですが、近日中に川崎ナンバーへ付け替えられます。これにより、麻生区内で見られる多摩ナンバー車は、神奈川中央交通の車両だけになります。(大判写真はこちら)