小田急バス私設ファンクラブ・実録シリーズ
2001年3月10日、調布市西町の旧関東村跡地に建設された多目的競技場・東京スタジアムがオープン。この日はサッカーJ1リーグ第1ステージ、FC東京Vs東京ヴェルディの公式戦が行われ、真新しいスタジアムに2万人が詰め掛けました。以下は吉祥寺、三鷹、狛江などからのシャトル便で各営業所から集合した小田急の路線車の記録です。(特記以外は東京スタジアム駐車場で撮影)
▲吉祥寺営業所で出庫準備中のA5114号車。吉祥寺駅発は12時30分ごろ、中央口の臨時ポールからA513号車が出発したのが第1便で、A5114号車も続いてスタジアムに向かいました。吉祥寺・三鷹・武蔵境の各駅には案内要員が待機し、スタジアム・シャトル便にかける小田急バスの意気込みを感じさせました。(運転士さんの協力により撮影)
▲三鷹駅南口で発車を待つC982号車(13時ごろ)。武蔵境営業所の車両は三鷹シャトルに集中投入されました。この時間ではまだ余裕で座って行かれました。
▲スタジアムに着くと、生田営業所の7台がずらりと並んでいました。筆者がカメラを取り出したころ、営業所からのワゴン車が「東京スタジアム《直行バス》多磨駅」のステッカーなどを積んで到着し、あわただしく各車に装着されました。駅名は28日まで「多磨墓地前」なのですが、スタジアム内の案内標識は既に「西武線多磨駅」となっており、バスのステッカーも新駅名になっています。
▲ステッカーを装着したE7152号車。多磨駅シャトルは京王バスの路線バスと競合することなどから予想以下の乗客数にとどまったため、E7152号車はこの日後半から、利用の多い武蔵境駅シャトルに回りました。
▲吉祥寺シャトルのA894号車。吉祥寺からの経路は新川まで南下、東八道路を右折して天文台北交差点から武蔵境通りに入り、萩の原住宅付近の東ゲートからスタジアムに入ります。
▲C983号車が、ほぼ満員で三鷹駅から到着しました。三鷹シャトルの経路は2つあり、鷹52系統とほぼ同じ道でスタジアムの西ゲートから入る便、航研前交差点から東八道路に入って吉祥寺シャトルに合流する便がありました。
▲武蔵境シャトルに入った町田営業所のF749号車。武蔵野・三鷹市内を町田の車が客扱いで走る、貴重なシーンが見られました。
▲予備・教習車として町田に常駐しているD947号車も、武蔵境シャトルで活躍しています。
▲若林営業所のB507号車も武蔵境便で応援に来ました。他にB5127号車が、やはり武蔵境シャトルに入っています。
▲狛江営業所は狛江駅からのシャトル便を受け持つほか、武蔵境ルートも(写真=D5103号車)、さらに試合終了時には吉祥寺への直行便にも加わりました。
▲狛江駅からの第一便はD521号車。(萩の原住宅前)
▲ステッカー取り付けが間に合わないまま、武蔵境シャトルに回ったE728号車。生田独特の短尺ボディーに、満員の乗客を詰め込んで、発車していきました。(JR武蔵境駅前)
この日、運用が確認できた車両は次の通りです。(※印は運転士さんからの情報、無印は筆者が確認)