小田急バス私設ファンクラブ小田急バス車両図鑑 >いすゞ車(1996-1999)

小田急バス車両図鑑

〜いすゞ車(1996-1999年)〜


F7144(KC-LV280N、8年式)

 1996年、小田急バスは東京都の協力を得て、車いす用のリフトを装備した7144号車を稲城駅〜長峰線に投入しました。この車は同時に、8気筒の8PE1型エンジン(285馬力)を積んでモデルチェンジしたLVシリーズの小田急第一号でもあります。後にノンステップ車の増加もあって長峰線専用を解かれ、町田営業所管内全域で運用されました。2009年2月除籍。(真福寺小学校付近で、2008年9月14日)

97-A8197(KC-LV280N、9年式)

 7144号車とほぼ同仕様のリフトバスで、エンジン型式も同じですが、吉祥寺管内は坂道が少ないため230馬力バージョンになっています。投入当初は宿44系統(新宿駅西口〜武蔵境駅南口)専用でした。2009年12月除籍されましたが、鹿児島交通に譲渡され2015年現在も稼働中です。(吉祥寺駅前、2009年1月25日)

E7146(KC-LV380L、8年式)

 7145〜7152号車の8台はL尺車となり、すべて生田に入りました。L尺を名乗るとはいえ、全長(10.28メートル)はLV318L型より20センチ短く、中扉と非常口の直前が細い窓になりました。アイドリングストップ機構は、7146号車以降から付いています。2008年6月除籍。(新百合ヶ丘駅で、2005年12月24日)

E7150

97-E7150(KC-LV380L、9年式)

 E7150号車は、他の車と比べ文字間が狭い「小田急」のロゴが特徴的です(運転席側はノーマル)。7146〜7152号車は長らく在来方向幕のままでしたが、2006年夏、行先表示器が他の大多数の生田車と同様にLED化されています。2010年1月除籍。(山口台中央で、2009年10月21日)

C8191(KC-LV380N、8年式)

 リフトなどの特別装備がない通常車で、リーフサス仕様となっています。8191号車〜8196号車がこの型式ですが、武蔵境に最初に配備された2台はアイドリングストップ機構も付いていません。2009年に除籍。(三鷹市下連雀4丁目で、2006年1月1日)

C8194

C8194(KC-LV380N、8年式)

 富士重工ボディー全盛の武蔵境営業所にあって、いすゞバス製造(旧アイケイコーチ、川崎車体系)のキュービックボディーをまとった8193、8194号車は当初珍しい存在でした。先代E745・E746号車(生田→町田→東海バス)と同様、都内の大手バス会社の注文流れ品だったとの情報もあります。2台とも2009年8月除籍。(大成高校・変電所前で、2008年9月16日)

C8195

97-C8195(KC-LV380N、9年式)

 8194号車までが除籍された現在、武蔵境で最後のツーステップ一般車として頑張っているのが8195号車。富士重工ボディーに方向幕という、かつての王道仕様でした。2010年2月除籍。(三鷹駅南口で、2009年10月11日)

97-A8196(KC-LV380N、9年式)

 吉祥寺営業所のLV380系はこの1台だけ。8195〜8197号車と7153号車をもって、小田急バスにおける富士重工ボディー車の歴史は幕を閉じることになります。2009年12月除籍。(吉祥寺営業所で、2007年4月28日)

F7153

96-F7153(KC-LV380N、8年式)

 町田にもLV380系が1台だけ存在しました。高出力・285馬力のリーフサスでN尺という組み合わせも、小田急では7153号車が唯一でした。2010年2月除籍。(山口台中央で、2010年1月31日)

C9001

99-C9001(KC-LV832L、11年式)

 いすゞ車最初のノンステップは、230馬力の6HE1型エンジンを積んだオートマチック車でした。9001号車は吉祥寺に配属され、「駅すぱあと」が小田急バスの時刻データを搭載したとき、メーカーであるヴァル研究所の広告ラッピングを施されたことも。2008年5月に武蔵境へ転属、ICU高校のスクールバス専用となりました。(第二住宅で、2009年6月9日)

99-C9002(KC-LV832L、11年式)

 ICU高校のスクールバスとなった現在の姿。狛江の9003号車も同じ色になって集結し、武蔵境駅からの生徒輸送に活躍しています。(武蔵境営業所で、2008年11月12日=公道から撮影)

F9004

99-F9004(KC-LV832L、11年式)

 この型式はエンジンルームが客室に大きく張り出し、車体後部の柱が太いため鈍重な印象を受けますが、AT車ということもあり安定した乗り心地。また中扉以後に段差がある「エルガ」に比べ、後席までなだらかな通路で構成されるので、本当の意味のノンステップといえばLV832系列でしょう。各営業所に5台導入されたうち、一般営業用として稼働しているのは9004号車だけになりました。(大谷折返場で、2009年7月25日)

99-E9005(KC-LV832L、11年式)

 9004号車とともに町田営業所で活躍した車両。現在は運賃箱を降ろして生田営業所に転属し、黒川駅〜マイコンシティーの送迎便、写真のよみうりCC特送などに使われています。(稲城駅で、2008年12月6日)

E385(KC-LR333J、9年式)

 富士重工6Eボディー車の新造は382号車で終わり、383号車からいすゞ純正ボディーになりました。成04系統など300番台車を使う各路線で就役。一方で2007年から日本女子大学のスクールバスとなったものもあり、当初383号車と384号車、2008年度からは385号車も専用塗装に模様替えしました。383、385号車は2009年12月除籍。(向ケ丘遊園駅前で、2009年4月27日)

D386

97-D386(KC-LR333J、9年式)

 狛江営業所で最後まで残ったツーステップ車です。このグループは、かつて調35系統が開設された際、担当の吉祥寺営業所にエルガミオ300番台の投入が間に合わなかったため貸し出されたこともあります。(狛江駅前で、2009年11月23日)

E387

99-E387(KC-LR333j、11年式)

 1999年の新造車である387〜392号車は、前面の塗り分けパターンが変わったほか、側面の窓配置も386号車以前とは違っています。日本女子大スクールバスに使われていましたが、2011年度からワールド自興(本社東京)に移籍し、そのままの姿で現在も走っています。(多摩区生田の府中街道で、2011年1月16日)

99-B388(KC-LR333J、11年式)

 389、390号車が町田営業所に転属して稲城市の大規模マンション「アルボの丘」送迎専用車、387、391号車も生田営業所でスクールバスとなった中、388号車は2010年に除籍されるまで小田急色で活躍しました。(渋谷駅前で、2008年1月18日)

D391

99-E391(KC-LR333j、11年式)

 391号車は狛江営業所で長く運用されていましたが、前述の385号車などの除籍に伴い、代替として387号車とともに生田営業所へ転属しました。今回の転属組では、方向幕のあった3カ所が白フィルムで隠されているのが特徴です。(向ヶ丘遊園駅前で、2010年1月20日)


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