九州ツーリング

その3 2002/11/12 佐田岬半島〜別府

R378(夕やけ小やけライン)

 北条水軍ユースで記念撮影をして,8時15分出発。
 今日はうっすらと雲はかかっているが,太陽の陽はその雲を突き破って差し込んできているため,昼近くになると晴れるだろう。
 北条からR196〜R56と走り,R378へと入る。さすがに松山は郊外でも混雑していたが,それを越えると比較的走りやすい道が続いた。
 伊予市を越えて双海市にはいると,右手に海が見えてきた。
 今日はまだ波が高いようで,なんか日本海のような雰囲気。

 

R378
R378(夕焼けこやけライン)

R197(佐田岬メロディーライン)

 保内町に入り,瞽女が峠をトンネルで越えてR197にぶつかる。
 R197はツーリングマップルを見て予想していたよりもずっと高いところを通っており,海は遙か下に見える。
 佐多岬半島は細い半島なので,たまに左側に海が見え,しばらくして右側に海が見える,なんてこともある。基本的に左手に海を望みながら走ることになる。
 R197を降りて大久地区まで行ってみたが,細い下り坂をしばらく走ってようやくたどり着けた。道の途中にはみかん畑が広がり,道にみかんがごろごろ落ちているなんてこともあった。海岸まで行くと,意外にもにも砂浜が広がっていた。

大久地区

 佐田岬半島を走っているうちに晴れてきた。快晴なんだが,なんか薄くガスがかかっているような。後でTVを見たら黄砂が吹いたという。そのせいか?

 

佐田岬メロディーライン
R197(佐田岬メロディーライン)


佐田岬

 

佐田岬

 フェリー発着の場所三崎港に到着し,フェリーの発着時間を確認,その後佐田岬に向かう。
 佐田岬は三崎港からさらに12キロ走ったところにあった。途中一部工事中でダートになっているところもあったが,オンロードバイクでも大丈夫。
 道は駐車場で終点になっていた。駐車場にバイクを停めると,一人のおばちゃんが寄ってきた。カゴに昆布や干物やらを入れて売っているようだ。駐車場内営業行為禁止と看板が出ているが,観光案内もやっているようなので,お目こぼしされているのだろう。ウニを買えという。灯台に行って帰ってきたら考えると言って振り切って先に進む。
 佐田岬への道は片道20分。結構な登りと下りがあるので疲れる。しかし,道は結構踏み固められているので歩きやすい。
 先端の灯台に着いた。先を眺めると九州が見えた。これからフェリーであそこに渡るのだ。

佐田岬灯台

 

佐田岬
佐田岬

地図
佐田岬を先端から見たところ

 

三崎港・国道九四フェリー

 佐田岬からからフェリー乗り場に帰ってきたら,ちょうどフェリー出発の時間だった。埠頭からフェリーが出ていくのをバイクの上から見る。次の出発まで丸々1時間待つ羽目になった。ついていない。
 対岸の佐賀関は関サバ,関アジで有名だが,同じ漁場で操業しても,この港で水揚げしても関サバ,関アジにはならない。岬サバ,岬アジになるらしい。
フェリー乗り場前には,じゃこ天,じゃこコロッケを売る店が何軒か並んでいた。観光バスが到着すると観光客が揃って買いに行く店があったので,私もその店でじゃこ天,じゃこコロッケが入った弁当を買った。500円。じゃこ天,じゃこコロッケはサクサクしていて旨かった。
 国道197号線は佐田岬でフェリーに乗って九州に渡って佐賀関から先に進む。このフェリーが国道なのだ。
 平日だが,観光バスの客が乗り込んだものだから2等客室は満杯だった。
 外に出て海を見るとあっちにもこっちにも船がいる。交通量の多い海峡なんだなあ。

船から

 約1時間10分の旅,ほぼ定刻通りついて,さあ九州だ。

九州上陸寸前

 

フェリー
出港していくフェリー

別府・高等温泉

 国道197号線を北上し,大分市街地を避けて県道22号を走り,国道10号線に入る。県道22号線はバイパスの割にはアベレージスピードが遅かった。それでも市街地走るよりは速いか。
 大分を抜けると海岸線を走る快走路に変わる。
 5時ちょっと前に別府市街地に入り,駅方面に入る。そのまままっすぐ走ると今日の宿泊先,高等温泉が見えてくる。
 ここは共同浴場なのだが,いくつか個室があって宿泊することが出来る。また,大部屋にも雑魚寝で宿泊することが出来る。布団もちゃんと付く。個室で素泊まり2500円,大部屋だと1500円。本当は大部屋に泊まりたかったのだけど大部屋は予約不可。仕方なく予約が出来る個室にした。大部屋は9時以降に入ることが出来る。10人分位の布団が敷かれていたが,実際には二人しか泊まっていなかった。
 別府には別府ユースホステルがあるのだが,市街地から遠い上に,前夜泊まった北条水軍ユースで同室になったチャリダーの話だと,ごくふつうのユースだということで面白味に欠けたので,こちらに泊まることに決めた。ここは駅まですぐだし,なんといっても24時間温泉入り放題だ。
 部屋に案内してもらうと,3畳程度の広さの和室だった。一歩部屋に入ると,畳が少し沈み込んだ。テレビはあるがコイン式の有料。エアコンは部屋毎にある。ユースじゃないんだから布団は最初から敷いてあった。まあ,ちょっとボロくて汚いが,2500円だ。我慢しよう。
 私の部屋の7号室は一番奥で,なんと関係者以外立入禁止エリアとなっている流しのさらに奥にあった。普段は使わない部屋なのだろうか。

高等温泉7号室

 ここ,高等温泉の建物自体大正時代の建物だという。むしろ伝統的な建物に泊まれてうれしいと思わないと。
 バイクを停める場所もあるので,ライダーは安心して良い。ただし,車はきついかも。
 温泉に入ってみた。ここは男湯女湯が二つずつある。宿泊者用と外来用だそうだ。宿泊者用に入ってみる。浴室はかなり低い位置にあって,脱衣所から浴室に階段を下りていくようになっている。
 タライも石鹸もないので番台で借りる。シャンプーは自分で用意しなければいけない。
 体を洗おうと思ったが,椅子がない。半腰で体を洗う。久しぶりだな。最近必ず椅子に座って洗っているものな。
 湯船は「熱いお湯」「ぬるいお湯」の二つある。まず,「ぬるいお湯」で体を慣らしてから「熱いお湯」に入った。それでも「熱いお湯」の方はエラく熱かった。湯船は広々としていてグッド。でもお湯が熱いので長湯出来ない。「ぬるいお湯」の方は脱衣所の床の下にあって,なんか洞窟風呂みたいな雰囲気。

 

高等温泉
高等温泉

別府市内・ビリケン

 ちょっと別府市内を散策して,その後夕食を食べることにする。
 駅前にはショッピングセンターとアーケードがかかった商店街があったが,ショッピングセンターは7時には閉店になってしまった。なんと早い。商店街の方は,今はどの町でもそうだが潰れている店がかなり目立ち,活気は今一つだった。飲み屋や風俗店が密集する地帯にも潰れた店は目立った。
 さて,食事だが適当な店が見つからない。しばらく歩いていると駅前からの大通り沿いにビリケンという店が見つかった。以前ツーリングGo!Go!誌で別府が取り上げられた際にこのビリケンの店の前にあるビリケン像がとりあげられていたので,試しに入ってみることにする。
 なかはごく普通の食堂と行った感じ。大分名物「とり天」定食というのがあったので注文。850円。定食といっても弁当のような感じの容器に盛られて出てくる。ポン酢に好みで辛子を入れてとり天を食べてみる。うん,結構旨い。唐揚げとはちょっと違う食感。へー鶏肉にはこういう調理法もあったんだ。

 

ビリケン
ビリケン

竹瓦温泉

 腹も膨れたところで,次の温泉へ。別府温泉の象徴とも言われる竹瓦温泉に良く。ここはお寺のような建物で,ちょっと見温泉に見えない。
 ここに辿り着くまでの間に,ソープやらヘルスやらの呼び込みがうるさくてしょうがなかった。「温泉も良いけどこっちの風呂も良いよ〜」「今ならナンバーワンの子があいていますよ〜」みたいな感じで。竹瓦温泉には観光客が多く行くので,それをねらって待ち伏せしているのだろう。また,竹瓦温泉が風俗街に近いからかもしれない。
 ここは砂湯で有名らしいが,不幸にもちょうど11月11日〜17日が砂の入れ替えのため砂湯入浴不可,だそうだ。ついていない〜〜。仕方なく普通の風呂に入る。料金はなんと100円。
 中に入ると,浴室が低いところにあって脱衣所から見下ろせるようになっている。これはさっきの高等温泉と同じ構造だ。
 洗い場はなく,地元の人は湯船から直接お湯をかぶって体を洗っていた。石鹸が少し浴槽に入っているが,あまり気にしていないようだ。観光客はお湯につかるだけにしておくべきだろう。お湯はむちゃくちゃ熱い。さっきの高等温泉の「熱いお湯」より熱い。
 竹瓦温泉から出て,高等温泉へ帰ろうとして歩いていると,さっきの呼び込み達が私の顔を覚えていて,「もう上がったのかい?良い湯だったかい?」みたいに声をかけてきた。

 


竹瓦温泉

この日のまとめ

 今日の走行距離187キロ,累計1,137キロ。
 昨日に比べて極端に短い距離だけど,まあ,フェリーにも乗ったし,待ち時間も長かったし,佐田岬半島の景色も楽しんだし,良かったんじゃないだろうか。

<<2002/11/10 新座〜近江八幡編へ

<<2002/11/11 琵琶湖〜しまなみ海道編へ

2002/11/13 阿蘇〜熊本編へ>>

2002/11/14 桜島〜佐多岬編へ>>

2002/11/15〜16 宮崎日向〜マリンエキスプレス編へ>>

<<掲示板へ

<<Drive & Toruring Reportメインへ

<<戻る