九州ツーリング

その6 2002/11/15〜16 宮崎日向〜マリンエキスプレス編

出発前〜R220

 雨だ。合羽を着込んで出発。雨は降ったり止んだり。
 鹿屋からR220。しかし,志布志までは退屈なルート。
 志布志で海が見えて,海岸沿いを快走したと思ったらすぐに山に入ってしまう。
 コンビニでトイレ休憩。こういう雨の中カッパ姿で入っていくのは気が引けるが,他にトイレ入れる場所が無いんだから仕方ない。

 

日南フェニックスロード〜シーガイア

 南郷から再び海岸沿いを走る。ここから北は日向までずっと河岸沿いだ。
車の流れはまあ標準的。
 飽きるほど海沿いのワインディングを堪能することができる。天気が悪く,チョット寒々とした光景だったのが残念だが。
 宮崎市街地の手前で巨大な野球場が見えてきた。そういえばここ宮崎は巨人軍のキャンプ地だ。あの巨人軍キャンプの時にTVでよく見る,内野まで芝が植えられている天然芝球場のサンマリンスタジアムだ。でかい。立派だ。これは間違いなく神宮より良い球場だ。
 宮崎市街地を避けて有料道路の一ツ葉道路を使う。途中シーガイアの方に寄り道。シーガイアはふらりと立ち寄って使えるような施設には見えなかった。よって外から写真写しただけでパス。

シーガイア

 オーシャンドーム以外のホテルやゴルフ場は別にここ以外にだっていくらでもあるあけだし,わざわざ外から使いに来る気にならないんだけど。そのオーシャンドームだって宮崎まで来て泳いで,それだけだよなあ。だったらハワイに行った方が良いよなあ。

 

日南フェニックスロード
日南フェニックスロード

美々津

 宮崎を過ぎて,コンビニで休憩&昼食。黒猫がにゃあと鳴いて寄ってきた。頭をなでるとすこしべたついていた。

猫

 美々津は神武天皇御船出の地で日本海軍発祥の地ということで石碑が建っていた。
 漁村だろうと思って走ってみたら,予想外に京風の作りの建物が多くてびっくり。後でわかったのだが,それが売りの町らしい。

 

日本海軍発祥の地
日本海軍発祥の地

日向フェリーターミナル

 14時30分,もうフェリーターミナルに着いてしまった。フェリーの出発は22時,乗船開始は21時でまだまだ時間に余裕がある。
 それにしてもこのフェリーターミナル,なんて寂れっぷりだ。建物は外装の塗料がはげ落ちたまま,壁には汚れが浮いて,カーテンは色あせ黄ばみ,まるで廃墟のようだ。
 今は川崎とを繋ぐ路線しか無くなり,それも週三本だけ。やる気のなさが濃厚に漂う。

 

日向フェリーターミナル
日向フェリーターミナル

南郷温泉山霧

 フェリーの出発時間までに往復できる距離の日帰り温泉施設に行くことにする。
 ツーリングマップルを見ると,ちょうど南郷村の山霧という日帰り温泉施設が充実しているようなので,行って来ることにする。
 南郷村までは日向市から35キロ程度,約1時間。山の中の国道の割には道幅が広く,速度制限も50キロと比較的緩い。ついついスピードが出る。対向車線の車がパッシングしてくるので,ひょっとしてと思ったら,やはりねずみ取りをやっていた。40キロ規制で50キロくらい出して通過したけど大丈夫かなあ?

国道446

 山霧は新しくて充実した施設だった。風呂は露天一つにに内風呂いくつか,そしてサウナ付きという最近の日帰り温泉施設の標準的な形態。露天からの眺めは結構見事で,奥日向の山並みを見ながら湯に浸かることが出来る。泉質は期待していなかったが,意外にもヌルヌルとした温泉らしさを残すお湯だった。それでも循環湯であることは間違いない。
 シャンプー・ボディーソープはあるので,タオルだけもっていけばOK。
 ここ,南郷村は百済王族の移住伝説がある地で,それに従って観光開発が進んでいて,西の正倉院といった施設もあるようだ。そのせいか,キムチが郷土料理になっているらしい。ここ山霧のレストランでも石焼きビビンパがメニューにあった。百済とはあまり関係なさそうだが,まあ,おもしろいので注文。800円。

 

南郷温泉山霧
南郷温泉山霧

フェリー

 再びフェリーターミナルへ。ターミナル内部に入ってみて,ふたたび脱力感に襲われる。天井板ははげ落ちかけ,壁に貼られたポスターは色あせて剥がれかけ,売店や警官詰め所は閉鎖され,ガムテープでの補修跡があちこちに目立っていた。進化が無く,ひたすら寂れていくのみで,見ている方がつらくなるような施設だった。
 21時乗船開始。フェリーは比較的新しい船のようだが,こちらも作られたときから古くなっていく一方のような感じがした。せっかくの施設の多くは有効活用されていないように感じた。イベントホールなんて何のためにあるのかわからないし(翌日映画を一本だけ上映していた),よく作ったなあと思ったパソコンルームだが,ここも通信用回線が外されてしまっていて,ただの電源付き小部屋になっていた。
 22時出発。工場の灯を横目にフェリーが海を進む。外に出て景色を眺めるが,かなり寒いのであまり長く居られない。夏だったら気持ちいいだろうなあ。

夜景

 消灯23時。2等船室は雑魚寝だが,毛布と枕はある。2等指定寝台より広々と寝られるから良いかもしれない。しかし,凄いいびきの奴がいて,何度も起こされたのには参った。あんな凄い音量のいびき初めて聴いた。

翌日〜

 フェリーには展望風呂があり,期待して入ってみたのだが,窓に塩の結晶がこびりついていて外がろくに見えやしない。何とも残念。この風呂はこの船の売りの一つなんだから,ちゃんと窓を綺麗にしてもらわないと。
 レストランで朝食と昼食を取った。いずれも800円。バイキング形式で,十分な量を食える。質的にはビジネスホテルのバイキングと同じレベルかな。こちらのレストランは風呂同様展望になっているが,一つ上の階にあって潮がかかりにくいからかちゃんと外が見える。ただし,空が曇っているのが残念だった。

 

フェリー
フェリー

フェリーその2
フェリーその2

 

川崎〜新座

 ようやく上陸。20時間もかかって着いたときはもう真っ暗だ。しかし,意外に長旅といった感じはしなかった。ツーリングレポートをシグマリオンで書いて時間を潰せたし,レストランでの朝食,昼食はバイキング形式でガンガン食えて楽しかった。
 川崎からは首都高で一気に新座まで。川崎で首都高に上がるまで少々迷ったが,その後は意外にスイスイいけた。
 到着20時。15〜16日の走行距離372キロ,累計2066キロ。15日は意外に長く走っていたな。日向〜南郷の往復が予想以上に長かったようだ。

 

バイク
帰ってきた〜〜〜

 

この旅のまとめ

 自走で九州まで行ったものだから,九州ツーリングと言いながら九州は実質3日間しか走っていない。次は福岡,長崎,佐賀も走らなきゃね。行くとしたら再来年かなあ。

 今振り返ってみると,天気結構悪かったんだなあ。阿蘇を走ったときに最高に天気が良かったものだから桜島以降雨にたたられた以外はずっと晴れていたような印象があったのだけど,実際は佐田岬半島と阿蘇以外は曇ったり雨降ったりだったんだなあ。まあ,一番大事な阿蘇で天気が良かったんだから良しとするか。

 GPS,デジカメ,そしてこのレポートを書いたWindowsCE機のシグマリオン2といったデジタル機器が実に役に立った。これからもツーリングの際にはこういった機器は欠かせないな。

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