紀伊半島〜白川郷〜北陸 その4

2003/09/11 能登半島一周

出発前

 起床6時30分。
 白川郷の9月の朝は涼しいというより寒く,掛け布団をしっかりかぶって寝ていた。
 7時30分から朝食。これも昨日の夕食同様おいしい。
 8時出発。空は青空なのに,太陽が山の陰になって,町はまだ薄暗い。町には低い雲が垂れ込めていた。

 


本日のルート

 

五箇山

 白川郷を出て,R156を北上。ダムこの上に霧が漂っている。
 五箇山の菅沼集落(下の写真),R156からR304に入ってすぐの相倉集落(右の写真)を見学。

 この2つの集落は結構離れている。白川郷より五箇山の方が合掌造の住宅の密集度が大きいように感じた。

 


相倉集落

 

R304〜東海北陸道

 五箇山を出て,R304は十分な道幅のある高速ワインディング。五箇山トンネルを抜けてすぐに砺波平野が一望できる。
 砺波平野に入り,福光ICから東海北陸道に入る。当初は能登半島の東側を午前中に走る予定だったのだが,晴れているうちになぎさドライブウエーを走っておこうと思い,予定変更。東海北陸道から北陸道に入り,金沢東ICで一旦降りて能登道路へ。

 


砺波平野を一望

 

能登道路・なぎさドライブウエー

 能登道路は,内灘をスタートしてからしばらく海岸沿いを走る。最初は松林のおかげで海が見えないが,しばらくすると松林も切れ,海を見ながら快走できる。
 なぎさドライブウエーは能登道路とは別で,今浜ICで一旦下道に降りてから砂浜側に入って走り始める。案内標識がちゃんと出ているから迷うことはないだろう。
 なぎさドライブウエーはこの季節は海水浴客が駐車した車がいないので広々としていて,砂浜のど真ん中を走る。なぎさドライブウエーのゴールはずっと彼方,かすんで見えない。
 砂は締まっており,オンロードバイクでも大丈夫。ただし,スタンドが砂にめり込むので駐輪には気を使う。
 途中に焼きはまぐりや焼きイカを売る店が何軒かまとまってある。そこで焼きはまぐりと焼きイカを昼食代わりに食べ,先に進む。

 いつまでも走っていたいと思うほどの素晴らしい体験を終えて,先に進む。

 


なぎさドライブウエー

 

R294〜県道36〜ヤセの断崖

 なぎさドライブウエーから海岸沿いにR249を走り,R36に入って厳門を見学,再びR249に入り,さらに北上。
 富来の道の駅で一休み。ここには世界一長いベンチがあるので,座ってみる。予想以上に長い。遙か先までつながっている。

 バイクに戻ってみると,赤いヤマハYZR−R6に乗る女性に声をかけられた。所沢から来たそうで,私のバイクの所沢ナンバーが気になって声をかけたとのこと。女性は能登半島の東側を走っていたそうだが,朝から凄い雨で大変だったそうだ。西側の天気の良さに驚いている様子。私はこれから東側に行く予定なので,ちょっと不安になる。お互い気をつけてと声を掛け合って分かれる。
 途中県道49に入ってヤセの断崖,義経の舟隠しを見学。ヤセの断崖には自殺を思いとどまるように諭す文句があちこちにかいてあり,見学するこちらの不安をよけい煽る。

 当初の予定ではここより北に行くことになっていなかったのだが,まだ13時と早かったため,さらに北に行くことにする。

 


ヤセの断崖

 

千枚田・狼煙

 R249をひたすら北上,千枚田にたどりつく。この季節は丁度収穫のシーズンで,黄金に輝く(曇っていたので若干くすんでいたが)千枚田から米を収穫する姿を見ることができた。
 まだ時間があるので能登半島最北端,狼煙まで行くことにする。
 窓岩,少し過ぎたところでトンネルの上を流れる滝(下の写真),真っ赤な岩の中を通るトンネルと見所は多い。ずっと海を見ながら走れるのもポイントが高い。紀伊半島は山と海の繰り返しだったが,能登半島は海のすぐ横を走る道が多い。

 大谷からR249から県道28に入る。
 要塞のような岩のある木の浦を過ぎ,能登半島最北端狼煙に到着。駐車料金を取られるのでちょっと写真を撮って先に進む。

 


千枚田


木の浦付近

 

珠洲

 最北端を過ぎて,いよいよ能登半島東側だ。天気は大丈夫だろうか。残念ながら先には黒い雲が広がり,路面は半がわきになっている。
 正院前あたりで祭りに遭遇,通行止めで迂回を強いられる。
 珠洲中心街から再びR249に入り,南下。たまにぽつんと冷たいものが腕に当たる。
 珠洲で給油。スタンドのおじさんに,これまで本格的に雨に降られていないと言うと,それは雨をうまく避けて走ったなと言われた。朝は凄い雨で車が走れるレベルではなかったと言うし,その後も結構な量の雨が降ったり止んだりしているそうだ。
 見附海岸で軍艦島を撮影してからはペースをあげて走り続ける。

 


軍艦島

 空は暗く,今にも雨が降り始めそうだ。ところどころの路面はついさっきまで雨が降っていたような濡れ方をしている。
 もう海岸線を走ることにはこだわらずに,早く帰ることにする。
 七尾北湾に出て,能登道路まであと少しというところで本格的に雨が降り出してしまった。凄い土砂降りだ。あわてて合羽を着込む。
 しかし,走り出してから10分ほどで止んでしまった。それでも合羽を着ていなければびしょぬれになっていただろう。

 

夕暮れなぎさドライブウエー

 能登道路をすっ飛ばし,6時頃に千里浜ICで降りて,なぎさドライブウエーに到着。夕焼けをバックに走ってみたかったのだ。
 残念ながら太陽は雲に隠れているが,赤みがかった空をバックに走ることはできた。

 


夕暮れのなぎさドライブウエー

 

金沢

 能登道路を金沢まで走り,今日の宿ビジネスホテル河口へ。
 私は金沢大学卒業であり,留年していないので金沢には4年住んでいた。
卒業してからは3回来ているが,その際は電車やバスで来ているため,見て歩くことができたポイントは限られていた。
 今回は卒業してから初めて金沢駅の西口方面,駅西を見たのだが,あまりの変貌ぶりに驚愕。私が学生だった10年前には何もなかったのに。真新しい町が突如出現したような感じだ。
 金沢駅は東口前が工事中。金沢駅って,この10年いつも工事中だ。そして,さらにこの先も新幹線のための工事もあるだろうから,いつまでも果てしなく工事を続けることになるのではないだろうか。

 

ビジネスホテル河口

 今日の宿は金沢駅東口前にあるビジネスホテル河口だ。
 中心部近くに適当なユースが見つからなかったため,クラブトクーで検索し,格安で予約した。
 5階建てで,それほど大きくなく,建物も古い。掃除は行き届いているが,古さから来る限界はある。
 しかし,普通のユースよりはよほどましな施設であり,普通に泊まる分には何の問題もないので,安くあげたければお勧め。


ビジネスホテル河口

 

井の弥

 私が学生時代,よく行った近江町市場内にある料理店,それが井の弥だ。
 なにか良いことがあると仲間で連れ立ってここに行ったものだ。
 しかし,今回着いてみてびっくり。大きく変わっている。新しく,広くなっている。
 マスターに聞いたところ,3年前に新装したとのこと。店員の数も増えていた。
 学生時代によく食べたウニいくら丼,そしてかに汁を食べる。うめーーーーー。ウニってこんなにうまいのかよと感激するくらいうまかった。値段だって安く,2,000円で食べられる。ウニ丼だったら1,600円だ。金沢に来たら迷わずGo!金沢名物じぶ煮も食べておけば良かった〜〜。

 


井の弥

 

本日のまとめ

 総走行距離1610キロ
 本日の走行距離430キロ。調子に乗って走りすぎたか。3日連続で合羽を着ている。明日は晴れてもらいたい。

<<2003/09/08 和歌山〜日ノ御埼〜白浜

<<2003/09/09 潮岬〜熊野灘〜南勢

<<2003/09/10 伊勢神宮〜白川郷

2003/09/12 越前〜若狭湾>>

2003/09/13 丹後半島〜鳥取砂丘>>

 

<<戻る

<<掲示板へ

<<Drive & Toruring Reportメインへ