PCエンジン非売品・出版系商品リスト
公式リストに載せたもの以外でも、いくつか特殊な形で世に出たPCエンジンソフトが存在する。ハドソンなどによるイベントで配布された非売品ソフ トや、出版物の付録として販売されたものなどだ。

☆非売品ソフト☆
パワーリーグオールスターゴールドHuCARD
ハドソン
88/**/** HuCARD
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ハドソンのキャラバン認定ソフトのPCエンジン第一号で、雑誌・ TV番組連動のプレゼント商品としてわずかながら配布もされた。実際のオールスターのように通常バージョンから投票で選出された選手が出る2人対戦専用 版。
未購入。中古屋で見かけたことはある。
ガンヘッド・スペシャルバージョン
ハドソン
89/**/** HuCARD
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初期STGの名作「ガンヘッド」の2分間・5分間キャラバンモードのみの ソフト。キャラバン入賞者や雑誌懸賞のプレゼントで配布されたもので、総数はそこそこ出たらしいがPCエンジン初期のプレミアソフトとなった。
未購入。相場は1万弱か。詳しくはこちら
ボンバーマン・ユーザーズバトル
ハドソン
90/**/** HuCARD
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店頭デモ用に製作された対戦専用ソフト。なぜか一部で出回ってい る。
未購入。
ダライアスα
NECアベニュー
90/**/**
HuCARD
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「スーパーダライアス」「ダライアスプラス」のボス戦のみバー ジョン。HuCARD、CD-ROMの両「ダライアス」の帯バーコードから抽選で1000名にだけプレゼントされた。
未購入。相場はなんと10万前後!?
ファイナルソルジャー・スペシャルバージョン
ハドソン
91/**/** HuCARD
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「ファイナルソルジャー」の第7回ハドソンキャラバン大会用ソフ ト。2分間と4分間の2つが選べた。
未購入。
ソルジャーブレード・スペシャルバージョン
ハドソン
92/**/** HuCARD
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「ソルジャーブレード」の第8回キャラバン大会用ソフト。2分限 定で、難易度が2段階から選べる。
未購入。
ボンバーマン’93・スペシャルバージョン
ハドソン
92/**/** HuCARD
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販促用に小売店に配布されたデモ版。対戦のみ。
未購入。
天外魔境ZIRIA SCD仕様
ハドソン
92/**/**
SUPER CD-ROM2
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旧CD-ROMシステムだった「天外魔境」の第一作をSCD仕様 に作り直したもの。オリジナルでは結構うっとうしかった読み込みアクセスが軽減されている。ある時期のDUO、DUO−Rにおまけとしてくっついていた。
中古屋にかなり流れたようで価格は安い。一部店舗で非売品である ことを理由に高価格で売ってるが騙されないように。僕もこのSCD版で初めてプレイしている。
HI−TENボンバーマン
ハドソン
93/**/** 特別仕様
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キャラバン専用にハドソンがノリ(笑)で製作した、ハイビジョン 専用(!)十人対戦(!)のスペシャル版ボンバーマン。もちろん特別仕様の1台きりなので配布も何もされるわけもなく、その後NHKのスタジオパークで展 示され遊べたが、もう壊れて撤去されたとの情報も。実は史上初のハイビジョン専用ゲームだったりする。
入手できるわけが無い一本。基盤にはPCエンジンが母体として使 われたのとことなのでここに入れてみた。海外のゲーム情報サイトにはなぜか「PC−FX用」と書かれていたりしたが(苦笑)。
HI−TENボンバーマンBOM
ハドソン
94/**/** 特別仕様
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上記のハイビジョン十人対戦ボンバーマンの第2弾。キャラバンで 二度目の大会が行われた。
詳細未確認。
電々の伝
ハドソン
94/**/**
SUPER CD-ROM2
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カブキ団十郎をキャラに使った「ボンバーマン」。キャラバン会場 やハドソン情報誌で配布された。
購入済み。数がかなり出ているようで、値段は一般ソフト並み。
ボンバーマン’94体験版
ハドソン
94/**/**
SUPER CD-ROM2
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HuCARDである「ボンバーマン’94」のSCD媒体の体験版 でキャラバン会場で配布された。パッケージにはこの年発売のハドソン商品の宣伝も入っていた。
未入手。体験版じたいは小学館「PCエンジンハイパーカタログ 4」収録のものと同じ内容ではないかな…?
スーパーリアル麻雀PII・IIIカスタムすぺしゃる ☆
ナグザット
94/**/**
SUPER CD-ROM2
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「スーパーリアル麻雀PII・IIIカスタム」市販品のクイズに 答えて応募すると抽選でプレゼントされた限定非売品。露出度がアーケード版と同レベルになっていたり、画像鑑賞モードがあるなど盛りだくさんだったらしい が、いかんせん本数が超希少。十数本しかないという話も…
存在自体かなり最近まで知りませんでした(笑)

☆出版物付録ソフト☆
PCエンジン専門誌の後期にはCD-ROMを付録でつけるものが多くなり、中にはここでしか遊べない貴重なソフトも含まれている。
PCエンジンCD-ROMカプセル
小学館
92/12/11
SCD専用
2900
「月刊PCエンジン」誌の特別企画で発売されたCD-ROMムッ クの第一号。PCエンジンソフトのリストを入れた「ハイパーカタログ」、「英雄伝説II」「ウィンズオブサンダー」「ブライII」「クレストオブウルフ」 「ふしぎの海のナディア」の体験版・デモを収録。このカプセルシリーズはいずれもPCエンジンソフトを数多く手がけている「アルファシステム」が開発して いる。
当時書店で見かけたものの購入せずじまいで今頃になって後悔して いたが、ひょっこり入手成功。ゲームの体験版を雑誌媒体で世に出す、というCD-ROMならではの企画のルーツ的存在だと思える。
PCエンジンCD-ROMカプセル2
小学館
93/5/21
SCD専用
2900
「CD-ROMカプセル」の第二弾でハイパーカタログもバージョ ンアップ。「PC原人3」の海外版「BONKIII」、「ダイナスティックヒーロー」「クイズキャラバンカルトQ・カプセル特別版」「ウィンズ・オブ・サ ンダー」の体験版、「シャーロックホームズの探偵講座II」、「モンスターメーカー」「トップをねらえ!」デモを収録。オープニングにボンバーマンの ちょっとしたコントデモも入っている。
PC原人海外版が最大のウリだろう。CD-ROM関係の技術的な 解説もあって当時のCD-ROM、マルチメディア熱気を知る読み物としてもなかなか面白い。
PCエンジンCD-ROMカプセル特別 版・「天外魔境風雲カブキ伝」出撃の書
小学館
93/7/10
SCD専用
1980
その名の通り「カブキ伝」の体験版。「カブキ伝」の情報満載の ムックに同梱された。ゲーム冒頭の京周辺をプレイできる。
ムックの方は「天外」関係の読み物として結構面白い。CD- ROMの方はあくまでただの体験版なのでこれといったおまけ要素が無いのが残念。
PCエンジンCD-ROMカプセル3
小学館
93/8/9
SCD専用
2900
「ブラッドギア」「マイトアンドマジック3」「ルイン」体験版、 「機動警察パトレイバー」「卒業」デモ、体験版、「ネクタリス」の製品版の一部など収録。ハイパーカタログももちろん増量。PC原人のデジタル4コマ漫画 も読める。
プレイできる体験版がいずれも大して面白くない。「ネクタリス」 の製品版そのままの収録というのは驚かされた。
PCエンジンCD-ROMカプセル4
小学館
93/12/10
SCD専用 2900
クリスマス商戦向け商品の体験版、デモが入った豪華版。「イース IV」「スーパーダライアスII」「ゴジラ爆闘烈伝」「フラッシュハイダース」「ときめきメモリアル」「ボンバーマン94」「フェイスボール」「ソルモ ナージュ」「YAWARA!」などを収録。前号に続き「ネクタリス」の続きの面を収録している。ムックの方は次世代機関係の記事がちらほらと入っている。
「ときメモ」の事実上の初お目見えとなるデモ版が収録されてお り、ひところかなりのプレミアソフトとなった。「フラッシュハイダース」「ゴジラ」などプレイ可能なものも多くハイパーカ タログシリーズでは最高の一本だろう。
エメラルドドラゴン体験版 角川書店
94/1/15
SCD専用
1980
電撃CD-ROM&BOOKの第一弾。付録のCD-ROMで「エ メラルドドラゴン」の体験版(サダの砦まで)が遊べた。 ゲーム本編以外にもゲーム中の「射的」「スロット」のミニゲームが遊べ、序盤ビジュアルシーン集、作曲者のコメント付き音楽鑑賞モード、ゲームでは聞けな い声優演技つきのキャラクター設定紹介など、かなり盛りだくさんな内容となっている。ムックの方も単なるゲーム紹介にとどまらずスタッフの開発裏話など読 み応えあり。
入手にだいぶ手間取ったがなんとか手に入った。予想以上の充実した内容に驚き。ゲーム体験版は本編と微妙に異なるし、途中までの「体験版」ならではの楽屋オチメッセージが楽しい。詳しくはこちら
風の伝説ザナドゥ体験CD-ROM付ゲームガイド
メディアワークス
94/2/28
SCD専用
2500
(勝) PCエンジン誌を出していた角川書店のCD-ROMムック。付録のCD-ROMで「風の伝説ザナドゥ」の体験版が第3章直前まで遊べてセーブも可能、しか もそのデータでゲーム本編も引き続いて遊べるという親切設計だった。ムックの方の内容は雑誌に掲載された攻略記事ほぼそのまま。
こちらも入手に手間取ったがムックとソフトと両方を入手。(勝)も末期のせいかムックの方は手抜き感が…詳しくはこちら
PCエンジンCD-ROMカプセル5 小学館
94/5/20
SCD専用
2600
ここから「GAME ON!」特別編集。「THE ATLAS」「フレイCD」「プ リンセスミネルバ」「マッドストーカー」の体験版、漫画「うしおととら」のデジタルコミックを収録。「ネクタリス」の終盤 面も前号から続いて入っている。
「DUO COMIC」と銘打った「うしおととら」が貴重。 「マッド・ストーカー」はアーケードカード専用ゲーム唯一の体験版で対戦格闘が遊べる。
DUO COMIC「爆れつハンター」
メディアワークス
94/7/20
SCD専用
1980
電撃PCエンジン誌と連動した企画で、「電撃CD- ROM&BOOK」第2号付録のCD-ROMコミック。
CD-ROMとムックをそれぞれ別に購入済み。
PCエンジンCD-ROMカプセル6
小学館
94/8/20
SCD専用
2980
「CD-ROMカプセル」の最終号で2枚組。「栄冠は君に」「ネ オネクタリス」「GS美神」「ぽっぷるメイル」「ブラッドギア」「ハイパーウォーズ」「アルナムの牙」の体験版を収録。
ハイパーカタログの最終バージョンで一番収録数が多いのだが、残 念ながら若干のデータミスが存在する。
DUO-RX発売記念特別 版・PCエンジンCD-ROMカプセル
NEC−HE
94/9/20
SCD専用
非売品
タイトルの通りで「DUO−RX」発売を記念して、ゲームショッ プなどでおまけで配られたものではないかと思われる。内容は小学館の「CD−ROMカプセル6」とほとんど同じだが、収録ソフトのうち「GS美神」が「ボ ンバーマン'94」に差し替えられている(小学館発行ではないため版権上の問題があったと思われる)。
中古ショップで発見するまで全く存在を知らなかった。「CD− ROMカプセル6」とほぼ同じだが、ちょこっと違うところがコレクター魂をくすぐる。ちなみに元の値段が無いので380円で売ってくれました。
秋山仁の数学ミステリー秘宝インドの炎 を死守せよ
NHK出版
94/12/10
SCD専用
8900
タレントとしても知られる異色数学者・秋山仁さんを監修者とし た、なぜかNHK製作の教育用CD-ROM。数学の問題などを収録したムックに付属(どっちが付属なのか判然としないが)する形で発売された。PCエンジ ンのみならずレトロゲーム業界でも「伝説」のレアソフトとなり凄まじい高騰現象を引き起こしてしまった。
未購入。発売当時書店で見かけたような…気はする。いつからか中 古市場で異常な高値を呼び、その名前だけは有名になってしまった。詳しくはこちら
ロードス島戦記【復活】
角川書店
94/12/11
CD、SCD両対応
2980
カドカワムックの一冊で、「ロードス島戦記II」の発売へ向けて の前宣伝狙いで発売されたもの。なんと前作「ロードス島戦記」が丸ごと付録で入っている。冊子の方も攻略記事が盛りだくさんで価格も含めお得な一冊。
中古屋で発見するまで存在自体知らなかった(汗)。すでに発売さ れたソフトをムック付録でそのままつけちゃってこの低価格は恐れ入る。
聖夜物語体験版
メディアワークス
96/1/5
SCD専用

電撃CD-ROM&BOOKシリーズの一つで、PCエンジンとし ては事実上最後のRPG大作となった「聖夜物語」の体験版。ムックに同梱されていた。おまけとして入っているハドソン製オリジナルシューティングゲームは 超貴重なもの。
ソフトの方だけ先にひょっこりと入手。ムックの方もあとから入手した。
PCエンジンFANSpecialCD-ROM2
徳間書店インターメディア
96/6/30
SCD専用
1480
「PCエンジンFAN」誌96年8月号の付録CD-ROM。 「PCエンジン・FXデーターベース」や「ヴァージン・ドリーム」の体験版、声優関連企画、「でべろ」のサンプルプログラ ムなどを収録。
「FAN」誌初のCD-ROM付録。データーベースはFX版に比 べるとやはり使い勝手がよくない。「でべろ」の企画はかなり貴重なもの。
でべろスターターキット・アセンブラ編
徳間インターメディア
96/2/20
SCD専用
5000
PCエンジンFAN誌が音頭をとって発売したPCエンジンゲーム 開発システム「でべろ」用のアセンブラ言語、および各種ツールや画像を収録している。300ページにも及ぶ分厚い解説書に同梱された。
こんなもんまで出してしまった「FAN」編集部の勢いには脱帽の ほかはない。MSXファンほどPCエンジニアは「開発」には興味がなかったようで…
でべろスターターキット・BASIC編
徳間インターメディア
96/9/1
SCD専用
5000
上記と同じ「でべろ」用のBASIC 言語を収録。CD-ROMには各種プログラムやCG・音楽などが収録されている。
当時買ってはみたもののアセンブラ同様ほとんど手付かずの状態。 CD-ROM単体でも遊べるけどね。
DeveloMagazine出張所
徳間インターメディア
96/12/**
SCD専用
1980
月刊から不定期刊に移行した「PCエンジンFAN」のムック 「PCエンジンFANDELUXE」第1号の付録としてついたPCエンジン用CD-ROM。同時期に同社から出ていたゲーム開発雑誌 「DeveloMagazine」との連動企画のためこのタイトルとなっている。「フレイCD」「ぽっぷるメイル」の体験版、「でべろ」のプログラムを収 録している。
同梱されていたFX用CD-ROMの方が何かと賑やかなのだが… 体験版も一昔前のソフトばかり、しかも小学館の「ハイパーカタログ」のものの流用である。「でべろ」プログラムはもちろん貴重なもの。
もってけたまご
徳間インターメディア
97/5/** SCD専用
2280
ナグザットが開発していて長らく発売未定のまま、結局発売されな かったアクションゲームを、製品版そのままでつけてしまった太っ腹雑誌付録。「PCエンジンFANDELUXE」第2号に付録としてついた。
幻に終わるところだったナグザット作品を世に送り出したことはも はや文化事業と呼びたい。この雑誌ならではの快挙だろう。

☆出版物・非ソフト商品☆
ここではソフト・ハード以外でのPCエンジン専門の雑誌・ムック・関連商品などをリストアップしてみた。
PCエンジンSpecial
小学館
88年春〜秋
雑誌

「月刊PCエンジン」に先立ち隔月ペースで発行された最初のPC エンジン専門情報誌。4号まで発行ののち、そのまま「月刊PCエンジン」へ移行した。
国会図書館で一通り読んだ。ソフトもさることながらハード関連の 情報量が多く、当時の熱気が伝わってくる。
月刊PCエンジン
小学館
89年〜94年
雑誌

「PCエンジンSpecial」から月刊化した専門誌で恐らく部 数的にも最もシェアが大きい専門誌だったと思われる。初のCD-ROMムック「CD-ROMカプセル」もこれの特別版である。94年初に次世代機時代をに らんでゲーム総合誌「GameON!」発行のため休刊となった。
いちばんオーソドックスなつくりの雑誌だったと思う。もっとも筆 者は休刊直前の2号ぐらいしか直接的には読んでない。
マル勝PCエンジン
角川書店
89〜94年
雑誌

角川書店が出していた一連の「勝」ゲーム誌シリーズの一本。PC エンジンゲーム開発に実際に携わっていた岩崎啓真氏がレビュアーとして関わっていたこともあってかソフト面・ハード面で多彩な情報量を誇っている。ただ 1992年末に角川書店内部の「お家騒動」があり、編集部・ライターはほとんど全員が角川から分離したメディアワークスに移籍、「マル勝」の内容はそのま ま「電撃PCエンジン」に受け継がれる。マル勝は新スタッフで1年ほど粘ったが「お家騒動」の収束により「電撃」に譲る形で廃刊となった。
最終号の一歩手前ぐらいは買っていたかな?「女神天国」 「Linda3」ももともとはこちらで始まった企画だった。
PCEngineFAN
徳間書店インターメディア
89年〜97年
雑誌

徳間書店が発行していたPCエンジン専門誌で、読者投稿欄「リー ダーズランド」の力の入り方が凄かった雑誌。ゲームの採点が読者投稿で行われて熱い賛否両論が戦わされ、PCエンジン周辺のさまざまな問題を読者らが討論 する「法廷倶楽部」も名物だった。名作「マジカルチェイス」再販活動、末期にはPCエンジン開発システム「でべろ」を発売するなどPCエンジニアの心のふ るさと(笑)的存在であった。PCエンジン衰退後もしぶとく専門誌(後継機FX含む)でありつづけ96年8月に月刊をやめて以後も不定期ムックとして2号 まで発行された。
かくいう筆者もこの雑誌の熱い読者かつ投稿者(末期のみだけど) であった。末期も熱いことは事実だったけどアニメ・声優雑誌の趣きが強かったことも否定できない。
電撃PCエンジン
メディアワークス
93年〜
雑誌

角川お家騒動の結果誕生したメディアワークスで、「マル勝PC」 のスタッフがそのまま移行して出したPCエンジン専門誌。発売前レビューを個性的な4人が担当し(PCエンジンとは縁の深いプログラマ岩崎啓真氏含む) 「ときメモ」をブームに先駆けて大絶賛するなど的確さで定評があった。「女神天国」「ハイパーウォーズ」「ゲッツェンディーナー」などこの雑誌の連載から ゲーム化されたものも多い。PCエンジン、FXだけではないゲーム総合情報誌という趣きもあったが、次第にギャルゲー専門誌に特化してゆき、96年春に 「電撃G’sエンジン」に改題して正式にギャルゲー専門誌となった。その後「電撃G’sマガジン」と改題して「シスプリ」ブームなども巻き起こし、今なお 存続しているという、けっこう驚異的な雑誌。 ひところはPCエンジンFAN誌と一緒に同日購入していた(発売 日が同じ30日だった)。「FAN」とはまた違った軽めのノリであったが末期のエンジン・FXを支えてくれた雑誌である。な お、1996年に二号にわたる特別付録としてPCエンジンの全ソフトリスト上下巻を発行しており、これがまた資料価値高し。
天外魔境II公式ガイドブック
角川書店
1992
ムック
1300
「マル勝PCエンジン」誌の特別編集で、超大作「天外魔境II卍 MARU」の発売に合わせて発行されたガイドブック。舞台となる「ジパング」の紹介から登場人物リスト、さらには製作舞台裏まで読める、まさに「天外」尽 くしの百科事典的ムック。
その充実した内容は「天外II」をプレイした人なら必 読ものである。
SUPER PCEngineFAN
徳間書店
1993年末
ムック

年末商戦に向けて発売された音楽CDつきカタログムック。年末年 始の新作紹介から「美少女キャラ名鑑」(501人収録!)、この時点でのソフト・ハードの完全カタログ(写真・解説入り)など150ページにわたり盛りだ くさん極まる内容でPCエンジンの百科事典ともいえる一冊。付録の音楽CDはこの年末年始期に発売予定だった「エメドラ」 「イースIV」「風伝ザナ」など各種ゲームのBGMを収録しており、これもなかなか聞きものである。「VOL.1」と銘打たれているが2号は出ていない。
PCエンジニアは必読・必携の一冊。ソフトからハードまで徹底し たカタログは資料的価値超大。はっきり言って筆者はこの一冊で道を踏み外した(笑)。
CD&GRAPHICS 3×3EYES
講談社
1994/8/9
ムック
2200
「ヤングマガジン特別編集」と銘打たれた音楽CDつきムック。表 紙に明記は無いがPCエンジン版発売に向け、その内容を大量のCG&CGコミックで紹介し、ゲーム中音楽を収録したCDまでつけた豪華版。製作スタッフ、 出演声優のインタビューもあり、かなり盛りだくさんな内容。
発売当時は「3×3」自体ノーマークだったので中古屋でひょっこ り見かけるまで、存在すら知らなかった(笑)。しかしさすが講談社というべきか、PCエンジンゲームの関連本でこれほど豪華なのはないのでは?読んで思っ たんだが、ゲーム買う必要がなくなりそうなほど濃い(笑)。
でべろBOX
徳間インターメディア
1996
開発システム
10000
「PCエンジンFAN」誌が企画・販売(通信販売のみ)した、 PCエンジンゲームの開発システム。PC98かMSXで開発を行い、DUOなどの本体に繋いでソフトを動かす。専門誌「DeveloMagazine」ま で出たのだが、残念ながらほとんど不発で終わってしまった。BASIC版とアセンブラ版の解説書もそれぞれ出ていた。
FX−GAやPSの「ゲームやろうぜ」など一時期各種ゲーム開発 盛り上げ運動が集中したんだよね。結局どれもほとんど不発…詳しくはこちら



















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