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□マイケル=ドノバン(Mickel.Donovan)
USロボット社の社員で、同僚のグレゴリイ=パウエルとともに、2010年代、2020年代の最初期のロボット問題の多くに関わった。「逃避」の物語によれば人類で初めて銀河系の外に出た人間ということになる。髪は赤毛。スーザン=キャルヴィンの話によれば、晩年は消息が不明になっていたようである。
□マカダムズ(McAdams)
「迷子のロボット」に名前のみ登場する作業員。
□マクガフィ・ギア(Mcguffy gear)
詳細は不明だが、「堂々めぐり」に登場する旧式のロボットたちに組み込まれている。このために初期のロボットはかなり巨大となる。
□マクドゥガル(MacDougal)
「堂々めぐり」で言及される、2005年の第一次水星探険隊のメンバー(おそらく隊長)。技術不足などの問題から撤退を余儀なくされたが、セレンの層を三つ発見して羊皮紙に記録した。
□マコーマック−ウィズレイ・テスター(McCormack-Wesley tester)
詳細は不明だが、ロボットの全回路をチェックする機械らしい。「野うさぎを追って」で言及があり、マルチロボット・デイブのチェックなら24時間ないし48時間で終えるという。しかしこの時点で地球に2基しかないという貴重な装置で、10トンの重量があるという。
□マシン(Machine)
  地球連邦が成立し、初代統監バイアリィの発案で製作され、連邦の4地区に設置された政策立案・実行用の陽電子ロボット。人間の形はとっておらずあくまで計 算のみを行う存在であるが、「ロボット三原則」はしっかりと備わっている。「三原則」の第一条に従って政策を立案実行するため、有史以来の戦争原因である 経済不均衡の問題を解決し、全人類の幸福のための政策を実行するものと期待される。
 「災厄のとき」によれば、この究極の陽電子頭脳「マシン」の製作のために、開発者達は 10段階ものステップを踏んだ。まず数学者達が計算を行って陽電子頭脳を作り、その陽電子頭脳自身に同様の計算を行う能力を持たせて、さらに優秀な陽電子 頭脳を作り出させる。その陽電子頭脳を使ってさらに高度な陽電子頭脳を…というように。その結果「マシン」は自らの回路内に誤りがあったとしても自らそれ を修正する能力まで身につけた究極の計算機となった。
マシンの登場により、余剰や飢饉、所有権の問題といったは事実上消滅し、20世紀の戦争の原因であった経済イデオロギーの対立は無意味なものとなった。こ れにより地球上では戦争は発生しなくなったが、この体制も宇宙時代までは続かなかったとみえ、その後この「マシン」がどうなったかは不明である。
□マルチ・ロボット(Multi Robot)
「野うさぎを追って」で登場する「DV5号(=デイブ)」の特徴。ロボット本体が「指」と呼ばれる6体のサブロボットに命令を与えて動かす仕組みであるが、その作業の煩雑さゆえに異常行動も発生した。

□漫画(comic)
人類史の黎明期以来ある絵と言葉による物語表現。「市長」によると「ターミナス・シティ新聞」には漫画面がある。
□ミッチェル(Mitchell)
「うそつき」中で言及される数学者。「変換方程式」に関する論文を学会報に発表している。

□ミューラー・ホルク(Muller Holk)
第一ファウンデーションの初期、サルヴァー=ハーディン市長時代にターミナスにいた記号論理学者。仰々しい文章や会話の枝葉をそぎ落とし、要点をまとめる作業を行っている。
□ミルトン=アッシュ(Milton Ashe)
USロボット社所属の技術者。「うそつき」の中で社内最年少の技術者として登場する。ロボット心理学者スーザン=キャルビンは彼にひそかな恋心を抱いている。
□メキシコ運河(Mexican Canal)
2050年代に開削されている、アメリカ大陸を横断する新運河。具体的にどこを通っていくのかは不明で、「災厄のとき」では陥没事故により予定より工事が二カ月遅れていることが報告されている。
□モービッド=M=キャダヴァー社(Mobid.M.Cadaver)
「逃避」の中で思考マシン「ブレーン」が宇宙船の中の放送で口走るセリフ中に出てくる会社。「伸縮自在の棺」を売っているようだが、なにぶん「うわごと」の中の言葉なので実在は疑われる。