5月31日(金) 昨夜、ちょっとうたた寝のつもりで床にごろんと横になったのが23時半…目が覚めたら夜中の3時(!)。ぎえ〜、コンタクト入れたまま、3時間半も寝ちまった!おかげで今朝は目がしょぼしょぼ。仕方なく、メガネで出社。いまだに目がきちんと開きません。っていうか眠いだけか?(笑)
パソコンのCドライブがいっぱいだよ、という警告が。あわてていらないソフトなどを削除する。Dドライブはガラガラなんだけどなあ。へんなの。
あ〜、今日はちょっとダメだ。寝ます。
5月30日(木) 気持ちをぐっと抑えると、その分ぎゅっと圧縮されて、ますます密度が高くなる。心の中に結晶ができる。ほらまたひとつ。
おととい28日に、眉村卓さんの奥様が亡くなられたとのこと。毎日、どんな思いでショートショートを書いてらしたのか…。心よりお悔やみ申し上げます。
高村薫の新刊『晴子情歌(上、下)』(新潮社)入荷。売れるかな?読んだ方、ぜひ感想をお聞かせくださいませ。
東京創元社様から、『青空の卵』(坂木司)をいただく。ありがとうございます!読みます〜!
『ハローサマー、グッドバイ』(マイクル・コニイ、サンリオSF文庫)を読み始めました。語り口がよいです。
5月29日(水) 『天の光はすべて星』(フレドリック・ブラウン、ハヤカワ文庫SF)と『結晶星団』(小松左京、早川書房)を入手して、とてもうれしい本日の私。もちろん、どちらも古本。
ビル・バリンジャー『煙の中の肖像』(小学館)が出ましたよ〜。これ、小学館がスタートしたミステリ叢書の1冊で、これからいろいろ出るらしいです。『朗読者』のベルンハルト・シュリンクのシリーズものミステリとかが出るみたい。売れるかな?
広島さんに星間宇宙船で言われて初めて復刊だと知った『ナイトランド』(W・H・ホジスン、原書房)。当店もつい先日入荷。SFコーナーに積んだのは正しかったのね(笑)。3200円とちょっとお高いですが、分厚いので読みがいはありそう。
『ブラック・エンジェル』(森尾由美、創元推理文庫)読了。まさに異色長篇。事件の発端からして呆然。これをどう納得させてくれるのかとそればかりが気になってぐいぐい読んでしまった。なんとも説明のしようがないのだけど、とにかく、すごく不思議な味わいの青春ミステリ。
5月28日(火) つい昨日あたりから、とうとううちにもウイルスメールがざくざく届くようになってしまった。皆様もお気をつけて。
本日発売の「メロディ」7月号を読む。なんたって、よしながふみですよ、よしながふみ!彼女の短篇が載ってるのだ。今、マジで一番好きな漫画家かも。って他にも一番がいっぱいいるんだけど(笑)。連載というわけではないけど、続きも描くらしいので楽しみ。そうだ、こないだハードカバー版の『こどもの体温』(新書館)が入荷したので、さっそく文芸エッセイコーナーに積みましたよ。ここに置いて売れるかな?どうかな?あ、今回の「メロディ」には成田美名子も載ってます。彼女はいつでも期待を裏切ることなく安心して読めるグレードの高さですね。
「flowers」7月号(創刊2号)は、CDーROMのおまけつき。吉野朔実ほかの壁紙やスクリーンセーバー。これは買わないと。
昨日書いた、横溝正史ミステリ大賞『水の時計』(初野晴、角川書店)がもう本日入荷。装丁がとても綺麗です。
『ホビットの冒険(下)』(トールキン、岩波少年文庫)今ごろ読了。ホントに指輪の序章という感じ。指輪のほうがキャラがカッコいいような気がするな、ビルボ・バギンス君。『ホビット〜』だと、「はやくおうちにかえって、おいしいごはんが食べたいよう〜。なんでぼくがこんな目に〜(泣)」ってこればっかりのような気がする(笑)。や、もちろんいざという時は雄々しく戦うんだけどね。彼が夢見るベーコン卵がおいしそうなんだよなあ、また。特に詳細な描写をしてるわけじゃないのにね>卵
『海を見る人』(小林泰三、早川書房)、表題作だけ読みました。おおー、ハードSFだ!一見ロマンティックな話なのに、バリバリにハードだよ。
新刊速報、更新。6月に大島弓子の新刊が!白泉社文庫です。
5月27日(月) 今日はヒカ碁ファンにとっては記念すべき日です。祝、連載再開!!(感涙)ああ、この日をどんなに待ち望んだことか。ヒカルくんたらまたカッコよくなっちゃって!全プレも応募するからね>ヒカ碁巾着袋
夜は社用でお呼ばれ。東京会館にて横溝正史ミステリ大賞授賞式。5月31日発売予定の『水の時計』で大賞を受賞なさった初野晴さんは、なんと28歳。若い!ドラマ化されるというテレビ東京賞の『逃げ口上』滝本陽一郎さんも29歳。その主役を演じる、いかりや長介さんと萬田久子さんもご挨拶。角川社長も初めて見ました。
横溝正史の息子さんが、乾杯の音頭をとってくださったのですが、ここで語られた父親の思い出がなかなかよかったです。殴られてばかりだったとか、酔っ払って「江戸川乱歩のばっかやろー!負けるもんかー!」と近所じゅうに聞こえるような大声でどなって泣いたりしてたとか。まさに愛憎入り混じり、という感じだったそうな。そう、まさに今年は生誕100年だったのですよね。つい先日の金曜、24日。
乾杯のあとはご歓談タイム。きゃー、あちらに東野圭吾さんが!馳星周さんが!逢坂剛さんが!内田康夫さんが!とにかくミステリ作家のオンパレードで、目の保養はバッチリ。は〜、幸せ。書評家の方々もたくさん。桂島さん@東京創元社さんにくっついてうろうろ。山之口洋さんとバッタリお会いする。お話できてうれしかったです。そうそう、余興に泡坂妻夫さんが手品をやってくださってました。感激。めったにお目にかかれないよ、こんなの。
『水の時計』と『横溝正史 自伝的随筆集』をお土産にいただいて帰宅。ありがとうございました。
本日の新刊。やっと『図説 異星人』(野田昌宏、河出書房新社 ふくろうの本)が入荷。おおー、このチープで毒々しい色合いがたまんないね!(笑)この安っぽい赤の美しさ!とにかく画像満載。見ごたえありますよ。
5月26日(日) ちょっといろいろと体調悪し。なぜこうもいっぺんに。
車で、青葉台戦争を見学に行く。青葉台戦争というのは業界用語で(ホントか?)、青葉台駅前における、ブック○ァーストと文○堂のまっこうからの戦いのこと。
店はどちらもきれいですっきり、気持ちいい。でもレジは閑散としてる…。ううむ、ひとごとながら、売上効率と在庫のバランスはどうなんだろう?と思ってしまいました。そんなに売れてるふうでもないのに、どーんとベストセラーがあっても。これ、結局かなり返品になっちゃうのでは?なんて、ついよけいな心配を。
面白かったのは、この地区に3つもある文○堂のうちの、ひとつの小さな店。ビルの2階にぽつんとあるのだが、ここの品揃え・陳列はユニークでした!「女の子・乙女の本コーナー」とか、「井上直久 イバラードの世界フェア」とか、随所に仕掛けがある。脚立まで陳列台にしてしまうというすごさ。「見せる」のが非常にうまいと思いました。しかもコミックでは『プラネテス』積んでるし。エライ!たぶんここに並んでる本が、私の感性と近い、ということなんでしょうね。たとえば前に往来堂に行ったことがあって、ここの陳列も非常に面白かったのだけど、ここには私の欲しい本はなかったのよ。
コミック7冊ほどと、ガーネット・クロウの2ndアルバムを買って帰宅。
5月25日の湯川さん日記経由で、「遊歩人」創刊号。山田正紀とか小松左京とか筒井康隆なんかの名前が出てたので。うちの店もあるかな?探してみよう。
5月24日(金) 船橋にて、出版社さん数名と他店の書店員さんと飲み会。よそはけっこうあるらしいけど、千葉あたりって、あまり他書店との交流ってないのですよ。今回は、すぎえ@本の雑誌社さんが仲介をしてくださり、柏の某書店員さんとご対面。とてもパワフルで楽しい方でした。まさに接客業が天職のようなお方。尊敬するなあ。あっという間の3時間でした。またお会いしましょう!
こないだの火曜日に発売された『週刊デル・プラドコレクション 戦国覇王』。戦国武士のフィギュアってどうなんですか〜?(笑)冗談のような企画だけど、売れるんでしょうか。…と思ったら、関西地区のテスト販売では購買客の4割が女性だそうで。へええ。誰が一番人気なんだろうなあ。最もハンサムな武士ってだあれ?>そういう問題かー
赤マルジャンプ、在庫発見!うれしい〜!まさかまさかの灯台下暗しでした。
kashibaさんの昨夜の日記を見て仰天。ひょえ〜、私のあのポップをご覧になっていたとは(赤面)。パクっちゃってごめんなさいー!あ、でも昨日もちゃんと1冊売れてましたよ>『第四の扉』(ポール・アルテ、ハヤカワポケミス)
本日の新刊。『青空の卵』(坂木司、東京創元社)。新人さんだそう。いわゆる創元お得意路線の、日常の謎派的ミステリ。ひきこもりがちの友人をなんとか外に連れ出そうとする主人公。彼が外の出来事の話をすると、そのひきこもり探偵が謎を解く、といった話。らしいのです、が!なんとこれ、耽美系だそうです!このふたりが、ちょっとやおってるらしいんですよ!きゃー!読まなきゃ!(笑)つってもプラトニックなので、あんなシーンやこんなシーンはないそうですが。しかもこれ、発売そうそうだってのに、早くも好調に売れてるらしいんですわ。お客様ってすごいよなあ。どうしてそういう情報を(たとえばこれがやおいだってことを)事前に知ってるのだ?帯にだって、耽美の「た」の字も書いてないのになあ。
あと、〈ハヤカワSFシリーズ Jコレクション〉の第2弾、『海を見る人』(小林泰三)入荷!おお、鶴田謙二の表紙じゃないですか!時間を超えた恋愛?なんとなく、私の好きそうな話みたいだな。楽しみ!短篇集なんですね。
もう1冊、注目新刊。『樹上のゆりかご』(荻原規子、理論社)。これは追加注文せねば。
風野ドクターの5月23日の日記によると、『ミルクから逃げろ!』(青山出版社)の著者、マーティン・ミラーは、『魔術探偵スラクサス』のマーティン・スコットと同一人物だそうです。びっくり。今日、店で『ミルク〜』のあとがきとか一生懸命見てみたんですが、どこにも書いてない。なんで知ってたの、ドクター!すごい!
5月23日(木) 不確かなものだけが ぼくたちをつなぐ (『あふれるHappy』太田朋、大和書房より)
いつのまにか、日が長くなりました。6時半でもまだ昼間の空の色。あと1ヶ月で夏至。水色の空に白い半月。
やっとカネが入ったので、本をがしがし買う。同僚が横目で「安田さん、生活費ってのは生活に使うもんですよ…」「生活に使うじゃん、本って!」
・本日入荷の『グレー・レンズマン』(E・E・スミス、創元SF文庫) 解説は牧眞司さんだ!
・『郵便的不安たち♯』(東浩紀、朝日文庫) 表紙のお人形は、SFセミナーでサインをいただいた西島大介氏。この本、SFについてもいろいろ書いてあるのね。
・『第四の扉』(ポール・アルテ、ハヤカワポケミス) kashibaさーん、買ったよ〜!
・『神戸在住』4巻(木村紺、講談社アフタヌーンkc)
・小説すばる6月号 ロボット小説大特集 乙一、菅浩江、瀬名秀明、我孫子武丸、倉阪鬼一郎ほか
・『ロンドンのマドレーヌ』(ベーメルマンス、BL出版) マドレーヌシリーズ大好き〜。これは新刊じゃないですが。『ラグナ通信』(外園昌也、大都社)、絵が今と全然違う〜!びっくり。ファンタジーっぽい絵柄。誰だろう、ますむらひろしみたいな感じといったらいいのかな。
星間宇宙船にヨシダさんが昨夜書き込んでくださいましたが、日本推理作家協会賞は『ミステリ・オペラ』(山田正紀、早川書房)と『アラビアの夜の種族』(古川日出男、角川書店)。さっそくアサイチで電話注文。ハヤカワさんは帯を作ってくださるそうです。
そして短編部門は法月綸太郎さんの「都市伝説パズル」(メフィスト9月号)と光原百合さんの「十八の夏」(小説推理12月号)!わーい、光原さんおめでとうございます!双葉社から刊行予定とのことで、楽しみにお待ちしておりますよ!
5月22日(水) 何億分の一の偶然、それとも真昼の夢?驚く私の横を、爽やかな風がすっと通り抜けていったよう。
娘の、初の家庭訪問。緊張したよ〜。でも玄関先でちょっと話しただけですぐ帰ってしまわれた。娘は学校ではまだ猫をかぶっている模様(笑)。でも、娘の会話に出てくる友達の名前が日々少しずつ増えていってるのがわかる。そのうち慣れるでしょう。
モー娘。ファンの皆様へ。『辻・加護写真集』(ワニブックス)は今日もしくは明日発売ですよ〜。6月20日には『石川梨華写真集』が出て、これでソロ写真集はオーラス。はあ、やっぱり買いきりはコワイね、数字決めるのが。毎回ドキドキだよ。頼んだ数だけきちんと入るのはとてもありがたいことだけど。
第15回三島由紀夫賞『にぎやかな湾に背負われた船』(小野正嗣、朝日新聞社)、6月14日緊急発売。『水に埋もれる墓』を書いた方と聞いて、「あれ、ずっと前にどっかで見たぞ、このタイトル!」と思ってたら、ヒラマドさんとこでした。あっ、しかもこの帯、奥泉光じゃん!
ああ、どっかに赤マルジャンプが残ってないだろうか。無理だよなあ。ううっ、佐為のイラスト欲しかったよ〜(泣)。
『ホビットの冒険(上)』(トールキン、岩波少年文庫)読了。おお、これが例の指輪を手に入れるシーンね。
新刊速報、更新。森博嗣のメッセージブックが出るよ!
5月21日(火) 朝から、母子手帳が行方不明で大慌て(娘の予防注射のため)。もうダメね、記憶力が。A地点からB地点に保存場所を移動しちゃうと、もうその移した場所を覚えてられないの。夜、改めて家じゅうを捜索したら見つかった。ほっ。
『異形コレクション 恐怖症』(光文社文庫)の北野勇作、読みました。うわ〜〜、やっぱこわいよ〜。あっけらかんとした容赦ない残虐さに、背筋がぞぞぞ〜。
本日の新刊。『弟の家には本棚がない』(吉野朔実、本の雑誌社)。帯の惹句が秀逸。『クレヨンしんちゃん映画大全』(双葉社)も出ました。たぶん載ってるだろうなと思ってたら、やはり唐沢俊一氏がオトナ帝国を語っておられました(笑)。
ああでも、上記2冊も「小説すばる」6月号のロボット小説特集も買いたいのだが、カネがないのよ〜〜>給料前。あと数日の辛抱だ!
今朝のkashibaさんの日記(5月20日)を読んで、速攻で『第四の扉』(ポール・アルテ、ハヤカワポケミス)を10冊追加注文する。そんなに凄いのですか、この方。うちでも昨日、4冊売れてました。
往来堂ももんが通信87号で知った『谷根千の冒険』(森まゆみ、ちくま文庫)をぱらぱら。主婦4人でタウン誌を作ってしまった話。どんな雑誌にせよ、スタート時のパワーってすごいよなあと思う。そして何より大切なのは、継続するパワーだよな。
5月20日(月) 『異形コレクション 恐怖症』(光文社文庫)をやっと発見。いつ出たんだ?北野勇作が載ってるよ〜、でもコワかったらどうしよう〜(泣)。表紙からしてコワイし>だからホラーなんだってば
堺三保さんの星間宇宙船書き込みより。『最果ての銀河船団(上・下)』(ヴァーナー・ヴィンジ/中原尚哉訳、創元SF文庫)の巻末解説、一挙公開!(新刊速報からもリンクしておきましたよ〜>堺さま)発売は6月初旬の予定です。カバーイラストは鶴田謙二!!東京創元社の近刊情報によると、これに合わせて既刊『遠き神々の炎』(「SFマガジン」年間ベスト選出1995年第5位)も同じく鶴田氏のイラストで新装します、とのこと。なお、創元SF文庫に鶴田さんが登場するのは初めてだそうです。
「かつくら」より、新本格ミステリフェスティバル。
遅ればせながら、第2回本格ミステリ大賞。
[小説部門] 山田正紀『ミステリオペラ』(早川書房)
[評論部門] 若島正 『乱視読者の帰還』(みすず書房) だそう。おめでとうございます!昼休みに『焼きたて!ジャぱん』2巻(橋口たかし、小学館サンデーコミックス)を読む。この電気釜で作るパン、作ってみようかな。しかしすごいインパクトある表紙だ(笑)。
講談社『あらしのよるに』シリーズ(木村裕一)も最終巻の6巻までイッキ読み。なるほど、こりゃ恋愛モノとしても読めるわ。周りに祝福されない、許されぬ恋。セリフがいちいちどきっとする。本当は友情モノなんだけどね。しかし構成が実にお見事。サスペンスフルな展開がたまんない。
『ホビットの冒険(上)』(トールキン、岩波少年文庫)、半分読了。なにもかも皆懐かしい…>指輪世界
5月19日(日) 買っただけでずっと積読のままだった「かつくら」の森博嗣特集を読む。いいインタビューですね。本格ミステリィについてや、キャラクタ萌えについてなど、興味深くしかもうなずける発言多し。森ファンじゃない方も必読です。「キャラ萌えは小説の本来の楽しみ方」という心強い発言が(笑)。うううーむ、やっぱVシリーズも読まないとダメか(えっ、もう9冊も出てたんだっけか?森さん書くの早すぎっす!)。7月の文庫を待つか(待てるか?)。そして、『捩れ屋敷の利鈍』を読むのだ!(犀川先生〜!)
「かつくら」読んでると、あれもこれも読みたくなってしまって困ってしまうよ。クラフト・エヴィング商會もずっと気になっているし。ある日突然ハマって全部買ってきてしまうような気がする。他にアンテナにひっかかった本は『ウォーターソング』(竹丘葉月、コバルト文庫)、『鞄屋の娘』(前川麻子、新潮社)、『ぼくとアナン』(梓河人、角川書店)、『流星ワゴン』(重松清、講談社)、『UMAハンター馬子1』(田中啓文、学研M文庫)などなど。
そして休日なのに職場に行って本を買ってしまうアホな私。ネットダイレクトで注文していたCD2枚を受け取り、『琉伽といた夏』2巻(外園昌也、集英社ヤングジャンプコミックス)が出てたので買ってくる(瀬名秀明解説!)。さきほど読了。実にまっとうな、そしてきゅんと切ないSFマンガ。ううっ、早く続きが読みたい!
『ホビットの冒険(上)』(トールキン、岩波少年文庫)を読み始めました。きゃー、ビルボ!ガンダルフ!お懐かしい!でもず〜〜〜〜っととあるお方にお借りしたままだった『デルフィニア戦記』シリーズもいいかげん読まなくちゃ(ごめんね〜!)。
5月18日(土) 曇り。空気がしっとり湿り気を帯びると、木々の匂いがぐっと濃厚になる。よその庭先のあじさいの蕾が色づき始めている。もうそんな季節なんだ。時間だけがどんどん流れていく。心はまだあそこにいるのに。
川上弘美の乱読を2冊ぶん書きました。どちらの本も、きゅうっと抱きしめたいくらい大好き。しかし「好き」という感情を言葉で説明するのは難しいね。本に限らず。
本日のちょっと面白そうな新刊。『人間はどこまで耐えられるのか』(F・アッシュクロフト、河出書房新社)。いろんな極限状態において、人間がどのくらいまで耐えられるのかを科学的に検証した本。なんだけど、イラストとかがどうもおかしくて笑っちゃうのよ。同僚は、宇宙編が面白かったと申しておりました。
最近、講談社が大人にも読ませようと力を入れている児童書『あらしのよるに』(木村裕一、講談社)読了。つったって、5分もあれば読めるんだけどね。なるほど、うまい構成だ。ドキドキはらはらさせる。うわ、ここで終わり!?続きが気になる〜!!
5月17日(金) 今夜はやけに冷えますなあ。フリースなんか引っぱりだしてきちゃったよ。
どうも昨夜から気持ちがブルー。厳密に言うと、夕焼けと夜のあいだの、世界が海の底に沈んでるみたいに見える、あのわずかな時間の深い藍色。そう、冷たくさみしい海の底だ。胸の中、たぷんたぷんと水の音。
『ルート225』(藤野千夜、理論社)、昨夜読了。こりゃSFだ。しかも救いようのない。さらっと書いてるけど、これってかなりの問題作なんとちゃう?けっこうショックでしたわ。
『パレード』(川上弘美、平凡社)読了。あっという間。というかこれは絵本だな。私の大好きな『センセイの鞄』(恋愛小説系)と『椰子・椰子』(ふわふわヘンテコファンタジー系)の世界がミックスされているという、それはもう私にしてみたらチョコレートケーキとチョコパフェが一緒に出てきたようなもんですよ!(自分にしかわからない例えだな)とにかくむちゃくちゃ好きな話。絵もいいのよ。
これがあんまりよかったので、川上弘美の世界に浸りたくなってしまい、本棚に未読のまま入れてあった『神様』(川上弘美、中央公論新社)も引っぱり出して読了。うわあ、これも好きな話〜。『椰子・椰子』系短篇集。特に表題作がよい。ほわんと幸福な気持ちになれる短編。これでパスカル短篇文学新人賞を受賞なさったのね。審査員、エライぞ!これと対になってる締めの話「草上の昼食」はたいそう悲しかったですよ。
うん、やっぱ川上弘美はいっぺんに読んじゃったらもったいないな。まだ未読の本がいくつかあるのだが、とっといてちびちび読もう。おいしいお酒を大事にとっておくように、ね。
江國香織、山本周五郎賞受賞!おめでとうございます!作品は『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』(集英社)。あれっ、あたしってば乱読書いてなかったっけ?てっきり書いたつもりでいたわ!がーん!
5月16日(木) 定休日明けのため、荷物ラッシュ。集英社文庫の新刊がいっぱい入ってました。『チグリスとユーフラテス(上、下)』(新井素子)の解説は大沢在昌。『白夜行』(東野圭吾)はずいぶんと厚かったなあ。こちらの解説は馳星周。先日のSFセミナーですっかり奥泉光のファンになった皆様には、ナイスタイミングで出た『バナールな現象』(奥泉光)をどうぞ。
『てれびくんDX愛蔵版 スーパー戦隊超全集』(小学館)。今日入ったばかりなのに、さっそく売れてました。大きなお友達が買っていかれた模様(笑)。体裁はまったくもって子供向けなんだけどね。
本日のびっくり新刊。『本の虫』(井狩春男、弘文堂)。井狩さんといえば、今はなき鈴木書店(書籍の問屋)の有名人。その彼がずっと(なんと30年も!)書店用に作っていた販促チラシ「まるすニュース」の縮小版がこの本に入ってるんですよ!うわ、これ見たことあるよ〜、ってなページがいっぱい。見慣れたオール手書きの文字が懐かしい。しかし、よくこんな古いチラシを保存してあったよなあ。
本日届いた、出版社からのファックス.。『まるい時間を生きる女、まっすぐな時間を生きる男』(ジェイ・グリフィス、飛鳥新社)という本のコメントに「訳者は浅倉久志!SFファンは注目!」てなことが書いてありました。むむ、お主、できるな(笑)。ちなみに本書はSFじゃないと思います、たぶん(笑)。でもちょっと面白そうね、これ。
『ルート225』(藤野千夜、理論社)読み始めました。今夜じゅうには終るかな。中学生と小学生の姉弟が迷い込んだ、日常からほんの少しだけズレたパラレルワールド。妙なリアル感があります。
新刊速報、更新。
5月15日(水) 寝坊したため、「ビューティフル・マインド」を観に行きそびれる。あきらめて、車で買い物。物欲の1日(笑)。「ワダツミの木」を買ったついでにCD屋を徘徊。うそっ、谷山浩子のおニューアルバムが4月に出てたとは!知らなかったよ!速攻で購入。タイトルは「翼」。岩男潤子作詞の「パタパタ」が好き。
あとは雑貨少々と、洋服イッキ買い。トップス4枚ほど。
『春の微熱』(清原なつの、ハヤカワ文庫JA)読了。思春期の少女が大人になる、という非常に微妙な感情がテーマ。大島弓子なんかと比べると、その描き方の違いが面白い。大島さんはファンタジーカラーのオブラートにくるんでるんだけど(「F式蘭丸」とか)、清原さんはなんというかそのまんま(笑)。ものすごくきわどいこと描いてるんだけど、この絵柄なので、くどくもいやらしくもならないところがいい。オチもちょっと独特。「ラブコメのフォーマットでありながら、そこから半歩か一歩ずれた微妙な視点」という山本直樹の解説の言葉に深くうなずく。私は大島マンガで育ったけれど、清原マンガで育ったら人生違ったかも、と思うね。
『B型平次捕物控』(いしいひさいち、東京創元社)読了。ここまで同じネタ繰り返されたら、あっぱれとしか言いようがないわ。
5月14日(火) 会社の健康診断。えっ、低血圧ですか?マジ?
通勤本にしていた『暗いところで待ち合わせ』(乙一、幻冬舎文庫)読了。じいいん。ものすごくよかったです。これは彼の最高傑作じゃなかろうか。前にどなたかがおっしゃってた言葉だが、彼は新作を出すたびにそれこそが最高傑作と思えてしまう。これってすごいよね。
ガラスのようにもろく優しく柔らかな魂を、こんなに独特のタッチ・設定で、しかも誰もが思わず共感してしまうほど巧みに書ける作家って他にいるだろうか。否。誰もが心に秘めている孤独やさみしさ、他人とうまく交われないときの微妙な居心地の悪さや傷などを描きつつ、それでも殻に閉じこもらずに外に出ようよ、他人とのふれあいはいいものだよ、と説く著者の語り口には、思わず涙がこぼれる。心にじんわりと暖かいものがこみあげてくる。「しあわせは仔猫のかたち」や「Calling You」あたりのハートフルなストーリーと同じテーマ。にしてもこの設定は格別ユニーク。こんな奇妙なの、乙一しか思いつかないよなあ。目の見えない女性と、彼女にばれないようこっそりもぐりこんだ殺人犯らしき青年がひとつ屋根の下で暮らすというもの。最初は「暗くなるまで待って」みたいなサスペンスタッチでどきどきモノなのだが、これが後半(以下略)。
とにかく大大傑作なので、未読の方はぜひ。超オススメ。ああくやしいなあ、こんなにいい本なのに、きっと新刊洪水で埋もれちゃうんだろうなあ。書店の文庫担当の皆様、ぜひこの本を売ってあげてください!表紙がちょっと暗くてコワイけど、それにめげずにポップでも立てて!
蛇足ですが、この本のあとがきは笑えます。乙一のキャラって、ヘンすぎ(笑)。乱読も書きましたので。
そういや、雑誌「ジョー&飛雄馬」が売れてるみたいですね。特定の年代がこぞって買ってる(笑)。ツボだよねツボ。講談社文庫で今日出たジョーの新刊とか、一緒にくっつけて置いたら売れそう。なんて敏感な書店員さんならとっくにやってますね。文庫ってさあ、他のジャンルとうまくくっつけたら、埋もれてる本で売れそうなのがいっぱいあると思うよ。実用書とか。今日の講談社文庫の新刊で、お茶の本とかもあったよね。文芸書も、場所があればちくま文庫の落語本を置きたいよー。
あ、そういや『ガンダム占い』2が出ましたよん。ちらっと見た限りでは、同僚や上司との相性占いが載ってました。副題は「生き残れ!ビジネス戦士たち!」(笑)。
5月13日(月) いつも決して人の悪口を言わず、自分と違う他人の価値観を批判することもなく。周囲に振り回されることなくただ淡々とマイペースで、まっすぐに迷いなく、自分の進むべき道を見つめて歩いているひと。いつの日もあなたは私の憧れです。私の心は薄汚れてて、いつも道に迷ってばかりだよ。
さっき風呂に入っていたときのこと。娘が突然、片手を湯船の底につき、もう片方の手で湯船のふちをつかんで、ひざを折った状態で両足の裏をくるっと湯船の横壁につけ「スパイダーマン!!」…母、大爆笑。や、教えてないってば。
超今更ながら、ブルボンのお菓子についてた「ロード・オブ・ザ・リング」のCD−ROMを見る。おおーっ!!いい!これで300円(だっけ?)は超オトク!今はもう、コンビニにはスパイダーマンのが並んでますけどね。ピーター・ジャクソン監督って、ちょっと日下三蔵氏に似てません?(笑)優しそうなお顔が。
広告批評の新海さんのインタビュー、読みました。これは「アニメ2002」という特集だけあって、新海さん以外にも幾人か、アニメ界での注目の方にインタビューしており、なかなか面白い記事に仕上がってますね。「千年女優」って、松本零士の「千年女王」の間違いかと思ってましたよ>おい
湯川さん経由で。当サイトも〈ハヤカワSFシリーズ Jコレクション〉を応援しますよ〜(上のバナー見てね!)。そうだ、先日、星雲賞のハガキも出しました。みんな、『プラネテス』(幸村誠、講談社)に入れてねっ。
5月12日(日) ねむねむ病(笑)。本を読んでいると睡魔が忍び寄ってくる…。
『劫尽童女』(恩田陸、光文社)、読了。うーん、面白いけど、おなかいっぱいといった満足感がないかな。ちょっと隙がありすぎか。あまり練りこんでない、書き込んでなくてさらっと流しちゃってるというか。主人公の、超能力を持つ少女の設定はすごく好きなんだけどなあ。ちょっともったいないような。『AKIRA』とか連想しましたね。一番印象に残ってるのは、「世界はもともと女のものなのに、人類が作る男性的社会が世界を窮屈にしてきた」、というところ。
5月11日(土) 「アニメージュ」6月号の、巻頭特集「ほしのこえ」新海誠インタビューがすごくよかったので、思わず購入。アニメージュ買ったのなんて、高校以来かも(安彦さんの描いたガンダムのポスターが欲しかったんだよ、確か)。「どっちかといえば僕は、アニメ業界じゃなくて、CG業界のほうに近いと思うんですよ」というコメントに深く納得。彼の目ざしてた方向、意図みたいなものがよくわかるインタビューです。
とある場所でふと耳にし、妙に心惹かれた曲。さっき調べたら、元ちとせの「ワダツミの木」という曲だった。おおらかさと、懐かしさと、切なさが同居しているヴォーカル。いいね。明日買ってこよう。
『劫尽童女』(恩田陸、光文社)、半分読みました。なぜだか恩田陸の本には魔力があって、引き込まれるように読んでしまう。感想はまだ保留かな。
πRさんから『ルート225』(藤野千夜、理論社)をいただく。ありがとう!読むからね!
5月10日(金) 『どんぐりくん』2巻(須藤真澄、竹書房)、『春の微熱』(清原なつの、ハヤカワ文庫JAコミックス)、『ムジカ・マキーナ』(高野史緒、ハヤカワ文庫SF)を買ってきました。『どんぐりくん』は相変わらずヘン(笑)。
『エミリー』(嶽本野ばら、集英社)、読了。表題作はめちゃめちゃ痛い話でした…。ちょー久しぶりに、乱読更新。げっ、3月と4月って全然乱読書いてないよ。やば。『指輪』のことは追補版を読んでからね。
今朝から『劫尽童女』(恩田陸、光文社)読み始めました。
新刊速報、更新。
5月9日(木) 5月5日の朝日新聞の書評のおかげで、『ビューティフル・マインド』(S・ナサー、新潮社)がすごく売れてます。新聞の書評も、反応がすごくあるのと、全然ないのとまちまち。「映画の十倍感動し泣ける。」という一文が効いたのか?
日木流奈さんの本『ひとが否定されないルール』(講談社)が売れてるのはどこの店も同じだと思うが(先日のNHKスペシャル「奇跡の詩人」で大反響!)、その番組が賛否両論だとか。2000件も反応があったそうな。私は見てないのでなんとも言えないけど、なんかもやもやした気持ちになるなあ。そんなの証明のしようがないだろうに。
今日は文春文庫がいろいろ出ました。『夏のロケット』川端裕人とか、『希望の国のエクソダス』(村上龍)などなど。そうそう、ついにあの幻の書(笑)、『マレー鉄道の謎』(有栖川有栖、講談社ノベルス)も出ましたよ!
本日のオススメ新刊。『廃墟の歩き方―探索編』(栗原亨、イーストプレス)。全国の廃墟の写真と、その行き方。たくさんの写真に圧倒されます。実は恥ずかしながら、私は恩田陸の『puzzle』(祥伝社文庫)のカバー写真で初めて軍艦島を知ったのです。あれは見る者を絶句させる、猛烈なインパクトがありました。写真から無言の物語がこぼれてくるというか。恩田さんが、あの写真を見て小説を書こうと思ったのもよくわかる。ここの写真も、もちろんこの本に入ってます。ちなみに本のサイズはA5判。
「アニメージュ魂」の、大塚英志の「ほしのこえ」絶賛記事を読みましたよ。うん、彼の感想は私と近いかも。
『エミリー』(嶽本野ばら、集英社)読み始めました。あれ、なんか最初の話、すごくかわいい〜(笑)。野ばらちゃんの書く話って、なんともいえぬこの方特有の毒というかどろどろが入ってるんですが(いわゆる「濃い」味というか。デルモンテトマトジュースみたいな)、この話は「さらさら飲みやすいトマトジュース」(とかいう商品名、あったよね?)。といっても、あくまで彼の作品の中では、なので他の方と比べたらやっぱり独特のクセがあるんですけど。でもそこがいいのよ。2つ目の話、「コルセット」もじくじくしていながら妙にスコーンと突き抜けた明るさがあります。彼の耽美調ってのは、けっこうギャグすれすれだよなあ。すんでのところでとどまってるけど(ギャグにしちゃったのが『鱗姫』ね)。ラストのハンドルの切り方ひとつで、全然違う読後感になるんだな、彼の作品って。軽くもなれるし、重くもなれる。
5月8日(水) あ〜、やっとセミナーレポ完成。トップに項目別のリンクも入れました。それにしても、なぜに毎度こんなに長くなってしまうかな、自分(笑)。他のレポを読むには、SFセミナー2002関連記事リンク集と、加藤隆史さん制作の2002年SFセミナーレポートリンク集がとても便利です。自分の見てなかった企画のレポはとてもありがたいです。ところで、ダイジマンの出た「ほんとひみつ」がどうだったのか知りたいのですが(行かれなかったのよ〜!)。どなたか書いて下さい〜!
昼間はけっこう暑かった。初夏の空気の中、よその庭先の緑を愛でながら、小学校まで娘を迎えに行く。どの家からも、育ててるひとの花や緑への愛が感じられてうれしい。樹々も日差しを謳歌するかのごとく、うれしそうに輝いている。5月は、緑がもっとも鮮やかな季節。
自分の卒業した中学の前を歩く。このまま、あの頃のクラスに帰れそう。北村薫の『スキップ』はイヤだけど(未来の自分に意識が飛んでしまう)、過去の自分に飛ぶなら、私は困らないかも。小学生以下はさすがに難しいが、中学以降なら全然平気だ。ということは、中学の頃から中身がほとんど変わってないのか?…などどぼんやり夢想しつつ。
新刊速報、更新。ちょっとお久しぶり。レポも終ったし、読書も再開しなくちゃ。
5月7日(火) 今日から世界は平常に。
今夜もまたレポの続き。合宿企画を書き上げるつもりが、またしても「北野さんといっしょ」企画が思わぬ長さになってしまった。今夜はここまでで断念。
そうそう、ネコネコさんに突っ込まれましたが、経済小説がなんか最近売れてますねえ。『非情銀行』とか『凛冽の宙』とか。当店でもミニミニフェアやってます。
5月6日(月) 世間では、今日でゴールデンウィークも終わり。娘はダンナの実家と動物園へ。私は遅番出勤。ベラベラブックと日本語の本しか売れてへんよ。みんな、言葉には興味があるんだねえ。今回のモー娘。写真集、飯田圭織は非常に売れがニブイ。なんで〜?もっと売れると思ったがなあ。
はああ。なんか、宴のあとの寂しさ。世界がモノトーンに見えてしまうよ。今夜もまたレポの続き書きます。奥泉光インタビューまで。
先日出た「MOE」6月号は、また指輪物語特集。はいいんだけど、これもネタバレしてますなあ。
小松左京マガジンの6号が出ましたね。4月末だったのかな?
5月5日(日) 今日は暑かった!まさしく初夏の陽気。
午前中にセミナーレポの続きを少し書き、午後は名探偵コナンの映画を見に行く。けっこう混んでました。感想は、うーん、一番見たいところがなかったよ!観客のツボをわかってないよ、野沢尚さん!話はそれなりに面白かったですけどね。メッセージもよくわかったけど。あとはコナンと蘭のシーンさえあれば完璧だったのよお。あ、「少林サッカー」の予告がすごかったっす。ゼッタイ見るぞ。
昨夜、遊びにきた義弟に「ほしのこえ」を見せたら、けっこう気に入ってくれたようでうれしかった。今夜もまた見てしまいました。中毒になりつつあるかも。
セミナーに向かう電車の中で読んだ『ふたつのスピカ』1巻(柳沼行、メディアファクトリー)がすごくよかった、と書くのを忘れてました。女子高生版『プラネテス』、というのともちょっと違うんだけど、女の子が宇宙を目指す話です。ちょっと絵に好き嫌いがあるかもしれませんが、とにかく話がいいです。じいいんときます。電車で読んではいけません。マジで涙目になってしまって「こ、こんなところで泣いたらアホだ」と自分を抑えるのが大変でした。やや情緒面の部分が過剰な気もしますが、1巻ラストあたりはもう涙、涙ですよ。
5月4日(土) ただいま〜。行ってまいりました、SFセミナー!今回は完徹。夜の女王の面目躍如ってかほほほ!>そんな面目あってどうするよ
いやあ、毎年のことですが、非常に楽しかったですよ!!心行くまで堪能してまいりました。個人的に、疑問だったことがいろいろ氷解したのが何よりの収穫。というのは、北野勇作のこと、奥泉光のこと、「ほしのこえ」のことなんですが。話を聞いて、「ああ、そうか、そういうことだったのか!」と目からウロコ落ちまくり。またこれはあとで具体的に書きますが。
ざっと言うと、
・北野作品は「夢」みたいなものだと。昨夜の夢を、つじつま合わせたってなんとも面白くないし、それでは大切なものがこぼれてしまう。その雲みたいなほわほわしたままを書いてるのだ、ということ。(だから、理路整然と理解しようなんて思わなくていいのよ!「なんだかよくわかんないけど」って素直に感じたそのままでいいのよ!)あれはサラリーマンSFでもあるということ(byのむのむさん)。のむのむさんはインサイダーSFとも発言してました。
・奥泉さんが『鳥類学者のファンタジア』で書きたかったのは、あのラストシーンだったということ(あの膨大な話は、全て前座だった!)。ほか、あの文体についてなどなど。
・新海さんは、アニメオタクじゃなかった!ガンダムメカや制服が描きたくてあれを作ったわけではなかったということ。確信犯的に、どっかから持ってきた素材に過ぎないってこと。彼の着眼点はもっと別のところにあったってこと(くわしくはまた>覚えてられるかな?)。ガイナックスの武田さんの、会場での発言が素晴らしかったです。ああいう他の方の的確なツッコミによって、更にトークショーに深みが増してよかったです。あ、私はやっぱり会場でぼろぼろに泣きました(恥)。夜合宿に出ると、直接ご本人に質問とかも割と気軽にできるので、その点では非常にオススメです。じっくり聞けるし、語れるし。小浜さんと北野勇作についてしゃべったり、鈴木力さんと奥泉光について話したりできたのもすごくよかったです(そんなに心酔してらしたとは!)。ちはら嬢と書店業について話せたのもいろいろ考えさせられました(しかしよく勉強してるよ彼女は!)。ありがとうございました。スタッフの皆様、参加者の皆様、お疲れさまでした。ああ、帰りはまたしても本が山のように増殖している…。
レポはとりあえずここまで。何かありましたらご一報を。
帰りに、のだれいこ博士のお宅にお邪魔>本棚拝見。車田コレクションが実に素晴らしかったですよ。図々しく押しかけちゃってすみませんでした>のださん。
5月2日(木) 今日はよく晴れました。夕方の空に燦然と輝く、金星と土星が見事でした。火星はあの下に見えてた星かな?
『どーなつ』(北野勇作、早川書房)を読み始めました。まさにおなじみの北野ワールドですね。彼の作品は、いつもどこか懐かしさが漂っている。そう、子供の頃に見た夕暮れをふっと思い出すような、なんともいえぬ切ない気持ちになるのです。ちょっと、他の作品にもリンクしてるのかな?今夜じゅうに頑張って読むぞ!
いよいよ明日はSFセミナーです。うー、どきどき。参加なさる皆様、会場でお会いしましょう!
5月1日(水) 風薫る五月。
今日は気持ちの浮き沈みの激しい1日でした。うれしかったり怒ったりへこんだり、まあいろいろとね。
本日入荷の『短篇ベストコレクション 現代の小説2002』(徳間文庫)は、なかなかそうそうたるメンバー。これはお買い得かも。山之口洋さんも入ってます。これはSFマガジンの音楽特集に載ってたものですよね、確か。恩田陸も入ってます。
『鳥類学者のファンタジア』(奥泉光、集英社)、お昼に読了。奥泉さんて、ひょっとしておたくの血が流れてるでしょうそうでしょう!(笑)いやあ、おっかしかったです。全編ギャグというか、荒唐無稽。こんな方だとは思いませんでしたよ。ラストのほうは、ちょっとじいんとしちゃったね。