1951年 日本政府とGHQの間で歴史的な会談が持たれた。サンフランシスコ講和会議である。
時の首相・吉田茂の演説により占領軍統治下から解放され、日本国憲法の下、新たなる民主主義政治の幕開けとなる瞬間である。
しかし、そこに至るまでの道のりは決して平坦なものでは無かった。GHQ主導による急進的な内容の日本国憲法草案(英文)との軋轢
そして当初GHQと外務省官僚の間で密かに用意されていた屈辱的なサンフランシスコ講和会議用の声明文(英文)。
これらの苦境に果敢に立ち向かい吉田茂の右腕として影から支えた男・白州次郎の物語である。(プロジェクトX風味・笑)
芦屋のお坊ちゃんとして生まれ、英国に留学し紳士としての素養と卓越した語学力を身につけ
戦後、英字新聞記者、現日本水産取締役、政治家、貿易庁(現・経済産業省)長官、電力会社会長、軽井沢ゴルフクラブ理事長など
広範な分野で活躍し、風の様に走り去った白州さんの生前を知る者達のインタビューや写真、そして新憲法を巡り
GHQに進言した資料(”Jeep Way Letter”)など、その業績を知る恰好の資料かと思います。私もこんな生き方してみたいなあ。^^;;)
ラジオを中心として幅広い活動で知られる永六輔さんがおつきあいのある職人さん達と対談したものをまとめたものです。
(たしか、名曲「上を向いて歩こう」、「遠くへ行きたい」?などの作詞も永さんによるものだったと思います。)
一口に職人さんといっても、著名な芸術家ではなく、昔ながらの技で作り、手頃な値段で入手できるものを現代に残そうとしている
人々に焦点を当てて、全国各地を訪問、取材しています。対談の導入部分に簡潔明快な紹介があるのが嬉しいですね。
昔ながらの伝統を頑なに守る人、伝統を尊重しつつも新しい息吹を吹き込もうと模索する人、最新の加工技術を積極的に導入する人
またそんな職人達と様々な形で交流し、活動を支援する消費者などを紹介しています。
個人的には、自宅の敷地に”離れ”を作らせた山口県・周防大島在住の医師・嶋元貢さんに憧れてしまいます。
離れを作るに当たり設計者や大工さんに予算や納期や工法に一切の制約をつけず全て信頼してお任せにした姿勢が素晴らしいです。
新潟を地盤に県外でも広く活躍されている飲食関係の人物に焦点をあてた本です。
鮭の塩引きをはじめ総菜を扱う加島屋の御主人・加島長作さん、カメダのあられ、おせんべい♪で有名な亀田製菓社長・古泉肇さん
エチゴビールで有名な上原酒造の社長・上原誠一郎さん、港町・寺泊にお魚のアメ横を築いた角上魚類の柳下浩三さん
郷ひろみのCMなど奇抜な宣伝を展開する雪国まいたけの大平喜信さん、越乃寒梅の石本酒造の石本龍一さん
魚沼産コシヒカリを全国区で有名にした嶋田榮作さんとコシヒカリ共和国のみなさん
比較的、跡継ぎの経営者が多いのですが、決してあぐらをかかず、その人ならではの持ち味を商品に反映すべく
努力をしているのが凄いですね。
個人的に今回はじめて知ったのですが、越乃寒梅と取引の有る古くからの友人は、酒屋を営んでいるそうですが
一升約\2,000-程度のお酒が約\8,000-で売られている事に嘆いている事実に安心しました。
(都内の酒屋さんでは、一升\10,000-で販売されている事も珍しくないのですが。)
有名になると値をつり上げる店、高いもの、希少性のあるものを盲目的にありがたがる人、是非、この本を読んで下さい。^^;;)
ちなみに、ご本人だけでなく側近や友人など他者からの観点を取り込んだ取材姿勢にも興味をひかれます。^^)
NHK総合で毎週火曜日21:15〜22:00に放送されている番組の本で、放送中で紹介出来なかった出来事も交えて編集してあります。
ものづくりに携わった人々の動機、経緯、創意工夫、試行錯誤を経て完成するまでを丹念に調査、わかりやすく記述してあります。
今回の第1巻は、瀬戸際から見事、目的を成就したエピソードの中でも特に人気の高いテーマ6話を取り上げています。
個人的に好きなものとしては、VHS方式のビデオデッキ、青函トンネル工事、ホンダの低公害エンジンの3つです。
就任したら一年を待たずにクビになるとまで言われ、赤字を出し続け、遂に会社として家庭用のビデオデッキからは撤退する意向を
表明したビクター、その窓際部門・VTR事業部の事業部長・高野さんは、リストラによって研究所から横浜工場に転籍してきた人材の
中からごく少数の部下に世界最高の家庭用ビデオデッキを開発すべく密命を下します。
その一方で製造部門はては協力会社の技術向上と倒産を防ぐ為に既存の機器の製造を継続し、一人も解雇、切り捨てする事無く
経営の機器から脱する機会を伺います。
売れない機器を作り続ける自殺行為とも受け止められない事業部の方針はやがて上層部に知られ、人員の整理を突きつけられます。
更にソニーからはβ方式のビデオデッキがいち早く公表され、窮地に立たされますが、VHSデッキ試作機を無条件でライバル会社に
貸し出し、企業を越えたβ包囲網の確立に成功、現在の不動の地位を構築するに至りました。
技術立国・日本、その礎となるモノづくりにまつわる人々を描く興味深い内容です。
<00年09月15日(金)加筆>
第2巻が発売されました。
新幹線や潜水調査船しんかい2000、しんかい6500の開発史をはじめ大島・三原山噴火に伴う大脱出など1巻とは違う趣きです。
何気に鉄道関連の話題が多いのは嬉しいですね。(笑)
<01年02月06日(火)加筆>
第3巻と4巻をまとめてご紹介します。^^;;)
第3巻「翼よ、よみがえれ」では戦後の関西の圧倒的な電力不足を解消する為に北アルプスの秘境に大規模なダム建設を計画
実行した男達の物語や戦後の米国の武装解除、旧・財閥の解体などの占領政策の一環で世界から大きく水をあける事になった
航空機産業を再び発展させようと純国産旅客機・YS11の開発に携わった者達の物語、そして海上保安庁に納入されたYS11が
海を越え、国境を越え、政治の壁を越え、小さな命を救ったお話などYS11ちゃん大活躍の熱い物語がてんこもりです。^^;;)
第4巻「男たちの飽くなき戦い」では研究者生命をなげうって世界一の地上望遠鏡・すばるの建設に心血を注いだ者のお話
出世や地位に目もくれず逆境の中でオートフォーカスカメラの開発に技術者魂を燃やした人々のお話
世界一の自立鉄塔・東京タワーの建設の為に官民、職人とゼネコンが一体となって目的を達成するお話
日本の犯罪史上最悪の詐欺集団にだまされた老人達の為に立ち上がった弁護士達が司法の威信にかけて悪に対するお話など
目頭が熱くなる内容です。個人的には4巻の方がお勧めかな?宜しければご一読下さいませ。
国産最初にして最後のプロペラ旅客機YS-11の開発前後の顛末について綴った本です。
零戦で名を馳せた堀越二郎らをはじめとする個性的な5人の技術者の衝突による矛盾をはらんだ仕様造り
机上の仕様を現実の製品として完成させる過程で生じた「三舵問題」という空力特性に関する致命的問題を解決する為に
ジェット旅客機に移行しつつあった市場に売り込む機会を逸した事。
ようやく完成するも生産コストが下がらず、また無名のメーカ(特殊法人・日本航空機製造株式会社=日航製)であった為に
安く買いたたかれ、更に顧客ごとに特殊機能を要求され、大量一括生産できない状況下に置かれた事。
通産省主導でプロジェクトの遂行が行われるも蚊帳の外にされた運輸省のバックアップもなく
リスクをおそれた民間協力企業各社の自己保身を図る為に孤立無援であった日航製の悪戦苦闘
野党の追求をおそれた時の政権(与党)が責任逃れの為に朝令暮改で日航製を組織解体した事。
企業として極めて不安定で親方日の丸の体質が抜けない日航製の不十分なアフターサービスを後目に
安定した動作を実現させるべく独自に創意工夫した民間航空会社の想像を絶する苦労。
最終的にジェット機を凌ぐ高い稼働性、安い維持費、また各種マニュアルを策定する事で
航空業界全体のレベルアップにつながったものの後世に伝えるすべもなく、人材が定年退職を迎えつつある現在
・・・と広い視野から様々な問題を浮き彫りにしています。
単なる過去の1頁でもなく、近年問題とされている官僚機構の矛盾だけで片づけられるものではなく
技術立国・日本の巨大企業が抱える病根を描写しているのではないでしょうか?
余談ですが新幹線の立て役者・島秀雄さんの実弟・島文雄さんが日航製の技術幹部として登場しているのが興味深いですね。^^)
戦前、戦中、戦後と技術立国 日本の礎を築いた技術者、島秀雄さんに関する本です。
大正14年に鉄道省(現在のJRの前身)に入省してから2回に渡る世界各国の視察を行い
それを肥やしに蒸気機関車の名機D51(通称・デゴイチ)、C57(通称・貴婦人)などの設計・開発を行い
更に出向の形で国産標準自動車の指針を策定し、終戦前後の物資不足による窮余の一策 木造の63系電車の設計
D52の部品を流用したC62の開発、走行距離・乗り心地・お手洗いなど飛躍的に向上させた湘南電車80系
同期の友人 下山総裁の不可解な死、木造の63系の悪夢の火災「桜木町事故」による未曾有の大惨事
そして63系の改良に目処をつけての退職、十河総裁(第四代)の招聘による まさかの国鉄復帰、しかも副総裁待遇の技師長
として、父・島安次郎が果たす事の出来なかった幻の企画、弾丸列車を新幹線として実現させるべく采配をふるいます。
そして十河総裁退陣に伴い、新幹線営業運転開始直前に国鉄を退職し、NASDA初代理事長としての転身と
日本の黎明期の光と影が島さんの人生に集約されているといっていいほどの濃密な内容です。
人との和を大切にしつつ抜きんでた先見性で今日を築いた功績はあまりにも大きいと言っても過言ではないでしょう。
読み物としてもさることながら、資料性も高く、お薦めの一冊です。
人気声優・林原めぐみさんの久しぶりのエッセイ集です。
某新聞に2年間に渡って連載された記事と今回新たに書き下ろした原稿を一冊の本にまとめたものです。
結婚前後の話題や旧友との出会いを中心に、ふと思った事が書き連ねてありますが、考えさせられる部分も多いです。
ちょっとだけ本文をご紹介すると・・・
でも私は、大人になって、「忙しい」を大量に大声で連呼するのはなんだかかっこ悪いなあ・・・と思ってしまうんですよね。
{中略}根本を変えないとねえ、社会人になったら・・・。
耳の痛い話もありますが、見開き2ページ一話完結形式のエッセイなのでお好きなところからご覧になってみては如何でしょうか?
いつも自然体で芯の強い面を持ち続ける姿勢には心打たれずにはいられません。
アニメに興味があっても無くてもお楽しみ頂けるのではないかと思います。^^)
人気番組本のパート2が出ました。(発売当日、すぐ買ったらしい・笑)
今回は数々のホームステイの中から”食”にテーマを絞り、出演したタレントさんの文章を紹介しています。^^)
個人的に感銘を受けたのは、女優 竹内結子さんのソーセージ作りの話ですが、材料である豚肉を調達する為に
ホームステイ先の家で飼っている豚を殺す光景を目の当たりにした時の彼女の反応です。
自分たちが食べて行く為には、何かしら他の生き物の命(植物だって例外ではありません。)の犠牲の上に成り立っている事
理屈では当たり前の事でも、さすがにその事実をはじめて受け止めた時の衝撃は大きかったようです。
だからこそ食材を余すことなく使い切り、出来たものを大切に味わう現地の人々の想いは
現在の我々に静かに警鐘を鳴らしているのではないでしょうか?
別のある料理マンガでは「日本は生ゴミにする為に海外から食材を輸入しているのか?」
と外国の大統領(架空の人物)に言わしめた事をふと思い出しました。(ちなみにこのマンガは"美味しんぼ"ではありません・笑)
ちょっと、うがった見方をすれば、本上まなみさん、川合千春さんのファンの皆さん!
彼女たちの手書きのレシピも掲載されていますよ!(笑・バキドカ)
JR東日本の雑誌TRAINVERT(トランヴェール)99年8月号の紹介記事を見て新潟駅で入手しました。(笑)
新潟県内のさまざまな老舗を綿密な取材とモノクロの迫力のある写真で紹介しております。^^)
ざっと紹介すると、〆張鶴で有名な宮尾酒造(村上市)、お茶の北限で営む小坂園(村上市)、油揚げで有名な稲重本舗(栃尾市)
赤倉観光ホテル(妙高高原町)、日本料理の大橋屋(新潟市)、ワインの老舗 岩の原葡萄園(上越市)など
どのお店も先代から脈々と受け継いだ伝統の上に、その時代ごとに更に独自の努力と工夫を重ねる真摯な姿勢には心を打たれます。^^)
「古きをたずね、新しきを知る」つきなみな表現ですが、その言葉の重さを知る恰好の一冊と言えるのではないでしょうか?
精巧なスケールモデルやラジコンで定評のある田宮模型の2代目社長である筆者の半生記とも言える内容の書籍です。
創業当時の主流であった木製模型から現在のプラスティックモデルへの路線転換に関する御苦労
模型の”命”である 金型 の自社開発化にそそぎ込んだ努力、昭和四十年代のスロットカーブーム
現在のリアリティの礎となった実物の戦車やスーパーカーへの徹底した取材姿勢
(なんと、新車で購入したポルシェを社員で分解して細部を調べ上げたそうです! ^^)
そして今日の一大ブームとなったミニ四駆の歴史、そしてユーザーへのきめ細かいサービスなど
”戦後の模型史”としてだけでなく”ビジネスの姿勢の教本”としても読む価値のある面白い内容です。
昭和12年当時の中国東北部に関する膨大な資料を元に書き上げた仮想旅行体験記です。
目次が「旅程表」、本文にも時刻表や駅のスタンプなどが満載で「鉄分」満点です。
鉄道好き☆の観点からすると「特別急行 あじあ号」の記述がとても興味深いです。
高速度特急機関車「パシナ」(流線型)を牽引車とし全7両編成の超豪華特急です。
最高時速 約130〜140km/h、平均時速 約82km/h 客車には冷暖房設備、十分な給水設備
当時の一流ホテル「ヤマトホテル」のコックさんが腕をふるう食堂車(「あじあカクテル」というオリジナルのカクテルが有ったそうです。)
と
現代の特急と比較しても遜色のない列車です。
ちなみに当時の日本国内の特急「つばめ」は平均時速 約60km/h程度、冷暖房設備は食堂車のみ(客車は無し)
と比較するとどれだけ凄いかがお分かり頂けるかと思います。
ただ、日本軍(関東軍)が中国に侵略し、植民地政策の一環の中で鉄道が整備された背景を忘れてはいけません。
鉄道ファンの方もこういった切り口で第二次世界大戦を振り返ってみては如何ですか?
昔々「天才たけしの元気が出るTV」のダンス甲子園で一世を風靡したメロリンQこと山本太郎さん
(最近だとNHKドラマ「ふたりっ子」や毎日放送系「ウルルン滞在記」のレポーターとしての方が分かりやすいかな?)
がTVぴあにて連載していた突撃体験レポを単行本化したものです。
いろんな業界のいろんなお仕事をアルバイト風にこなしていくのですが、最後の自己評価欄が なかなか笑えます。^ー^)
たとえば・・・
一日ライフセーバー体験の時には「溺者一名発見 レディーゴー 母ちゃんごめん 溺者二名」(爆)
バーテン修行の時には 「振って振って注いで出来上がり 母ちゃんごめん コクなしマンハッタン」(爆)
といった感じで気分転換にとにかくお薦めの一冊です。
ちなみに最後に映画化された「ラブ・レター」の撮影風景も紹介しています。
浅田次郎さんの短編集です。
表題作の「鉄道員」を読んだのですが、いいですねえ。泣かせます。
私が読んでいた状況が秋田新幹線こまちに乗って臨場感が有ったからでしょうか?
疲れていたからなのでしょうか?それとも缶ビール1本開けていたからでしょうか?(笑)
親子の絆に訴える作品を見ると涙腺が大爆発してしまいます。
もう私もトシなんですかねえ・・・(いかん全然レヴュウになってないですね・^^;)
この他にも収録されている「ラブ・レター」も切なくていいです。(映画化されたそうですね。)
「鉄道員」もユッコ役にヒロスエさんを迎えて映画化されるそうです。楽しみですね。^^*)
ちょっと変わった「酔っぱらい本」です。^^;)
中島さんのアル中による入院生活を下敷きに書かれたものですが、医学的な症例などをかなり詳細且つ専門的に描写しています。
でも比較的わかりやすい内容ですので興味のある方はご覧になってみては如何でしょうか?
ヒロインの(?)勝ち気な娘 さやかさんと主人公 小島さん(中島さんの分身)のその後はどうなったのでしょうか?気になります。^^;)
去る98年11月11日に逝去された映画評論家 淀川長治さんの自伝的エッセイです。
複雑な生い立ちから晩年に至るまでの生涯を楽しく書き綴っておられます。
例えば、ご自宅に泥棒が入り、後日逮捕され、警察立会いの元、現場検証をした時に
泥棒にサヨナラ・サヨナラ・サヨナラと言われた事とか楽しいエピソードも有ります。(笑)
本書が刊行されたのが今年の四月という事も有って余命少ない事を悟られており、この様な事を最後に述べられています。
死ぬときを夢で見るのも死の近いせいだろう。これで振りかえって嬉しいことばかりが思い出される。
嘘だよ、悲しいこといっぱいだよ、そうも思う。
けれど悲しいことを忘れるほど私は嬉しいことがいっぱいで今日まで生きてきた。
嬉しいことがなくなったら人生の終わり。
改めてご冥福をお祈りします。
中島らもさんの高校時代から大学時代の「青春」を描いた自伝エッセイです。^^*)
ナツイチキャンペーンでヒロスエバッチが欲しいあまりにふと購入したのですが(笑)
軽妙で簡潔な文体にグイグイと引き込まれてしまいました。
希望と絶望と不安を抱きながらお気楽に過ごせる不思議な時代「青春」に思いを馳せるというのも、たまには良いかも知れませんね。^^)
独特の書体で力強く詩(?)を描き続けた 故・相田みつをさんのエッセイ集です。
様々な作品の裏に隠された作者の想い、作者が生涯師事した仏教の老師の教えに基づいた人生観、幼い頃の辛い思い出
短く読みやすい内容でありながら、そこに書かれているテーマは感慨深いものが有ります。
図らずも本書が作者の遺作になってしまったのは残念でなりません。T^T)
機会が有れば、銀座の「相田みつを美術館」に足を運んでみたいと思います。
ウルトラマンシリーズの中で最高傑作(と少なくとも筆者が確信する・^^*)のウルトラセブン
の主人公を演じられていたモロボシダンこと俳優 森次晃嗣さんの自叙伝的なエッセイです。
森次さんが青春を謳歌されていた昭和40年代(1960年代)の雰囲気が文面から沸々と伝わって来るのがなんとも言えず好きです。^^)
あと第三章 特別対談:ウルトラセブンを作った男 では森次さんと満田監督(ウルトラセブンを撮影した中心的な監督の一人)
との制作ウラ話は、ファン必見だと思います。
ウルトラセブンをご存じで無い方は、レンタルビデオやさんでご覧になって見ては如何でしょうか?
(約三十年前に既に、勧善懲悪的な展開に疑問を抱いていたあのストーリー性は、大人が見ても、今でも十分鑑賞に耐えるものと思います。)
毎日放送(TBS)系で放送している人気番組の本です。^^;)
この番組は、毎回タレントさんが世界のどこかにホームステイし、滞在期間中に何か目的を達成する
というものですが、タレントさん(20人)の回想を一冊の本にまとめて有ります。
タレントさん毎に感じ方、ものの見方が異なり、現地の方の対応もまるで異なりますが
人とヒト、一生懸命ぶつかって行けば、(言葉が分からなくても)心が通じ合うことが出来るというのは読んでいてウルウルしてしまいます。(笑)
ちなみにタイトルの ウルルン は、
出会ウ |
泊まル |
見ル |
体験ン |
ノンフィクションライター 沢木耕太郎さんの若い頃、海外をあても無くさすらったお話です。
ガイドブックも持たず、世界地図 数枚だけで、しかも基本的にバスで旅をするという暴挙に出ていますが
なかなか貴重な体験をされている模様です。
やたらと、高い安いとかお金の話が多いのには、閉口してしまいますが、各国の通貨には詳しくなれるかも?(笑)
個人的には、第1巻の香港ギャンブル篇が興味深かったです。^^)
筋肉少女隊のヴォーカリスト・大槻さんのエッセイ集なのですが、大槻さんの青春時代の恋愛体験について語っている
大槻ABC篇前後のくだりは、読んでいて赤面ものですが、
あたかも自分がその体験をしたかの様な心境になっていて久しぶりにある種の清々しい気分になりました。
D子さんの様な女性との巡り会いは、私にも来るのでしょうか?(笑) ^^*)
前に別の著書を買って読んだ時に「どっかで見た様な文体だな?」と思っていたら後で友人から
との話をききましたが、なるほど、この本でもご自身がそれとなく書いておられました。 ^^)
一見、関係の無い事柄を「そんな、バカな?!」と思わせながら
妙な説得力で結びつける独特の視点には、思わずポンっ!と手を打ってしまいます。^^)
人気TV番組でおなじみの「なんでも鑑定団」で有名な中島さんが骨董の魅力について描いた本です。
なんていうとおカタい本みたいですが、
「ソフトな民芸品を愛好する人のなかには、<中略>○○の人が結構多いようです。」
(注:一部筆者の判断で伏せ字にしました。^^;)
の様に人間・人生観の本質にせまる奥の深くて興味深い内容になっています。
この他にも中島さんは何冊か本を出されてますが、同じエピソードの記述が違うのが気になります。(笑)
TVコマーシャルで有名な薬局・「マツモトキヨシ」を創設した故・松本清さんの伝記本です。
実は、松本さんは、松戸市の(元)市長としても有名で、主にこの側面を描写しています。
何事にもへこたれず商人の才能で松戸市という店舗を経営・拡張しいく姿勢は、今の行政関係者に是非読んでもらいたいところです。
市長在任中に市役所でのたらい回しで遅い対応に憤慨して市長直属の独立組織
「すぐやる課」を
創設し、市の発展に大きく貢献するくだりは読んでいて、あたたかい気持ちになります。
一見ほのぼのした こぶたちゃん の4コママンガやポエムかと思いきや、結構奥の深いカウンセリング本(?)みたいです。^^;)
ふと思い悩んだりしても、哲学や心理の専門書を読む気力の無い時の一冊としてお薦めします。
続編もいろいろ出ている模様ですので興味の有る方はどうぞ。^^;)
たまには自分を振り返るのもいいかも知れませんね。6^^*)
今をときめく人気声優の林原さんのエッセイ集です。^^)
元々わたしは、エッセイが好きですが、全編を通して自然体で書いている文章がとても気に入っています。
林原さんの生い立ちを通じて、恋愛のこと、受験のこと、彼女なりのスタンスが
いろいろな視点で捕らえられており、青春まっただ中で悩みを抱えている人たちに是非お薦めします。
イラストもかわいい絵柄でほのぼのとしており大好きです。
某所(一部)で有名な作家さんのワールドワイドな旅行体験記です。
著者が関西系のおねえさんだけあって結構 はぢけて ます。(笑)
この中に書いてある挿し絵とコメント(コピー?)が結構笑えます。
ちょっとだけ紹介すると・・・・
○○は女のたしなみ
(注)わたしの判断で一部伏せ字にさせて頂きました。(汗)
マレーシアにはゴローがゴロゴロ?!
(注)ゴローはSM○Pの稲○さんのことです。
おいおいと思わずツッコミを入れたくなる様な話題が満載です。(?・笑)
真面目な所だとそれと讃岐うどん篇を見て、行きたくなりました。(笑)いつの日にか・・・^^)