■ 少年系コミックス ■

最終更新日 2002年6月23日(日)加筆

【 目次 】 【 少女系 】 【 エッセイ・小説 】 【 写真集 】
アクアリウム(NEW)  ふたつのスピカ  迷い家ステーション  ななか6/17(じゅうななぶんのろく)  せんせいのお時間
オーダーメイド  大使閣下の料理人  藤子・F・不二雄[異色短編集]  ダメおやじ  おさんぽ大王
Lov−Ho!(ラブホ)  鳥頭紀行 ジャングル編  酒とたたみいわしの日々  スプリガン  すくらっぷ・ブック
星のローカス  愛をあげよう  銀河鉄道999  名物!たびてつ友の会  拳児

  1. アクアリウム(須藤真澄著・秋田書店刊ほか)

    生まれながらにお魚さんと会話の出来る少女・斉藤杢子ちゃん(通称・もっこ)ともっこちゃんとの共鳴効果(?)で
    魚と対話の出来る叔母・牛島鎮香(旧姓・中野)さんの不思議な成長物語です。

    もっこちゃんが0歳から25歳までの一話完結方式ですが、純粋で穏やかな日々が続き、読み手に安らぎを与えてくれる一冊です。
    以前、本作が映画化され単館上映された事があるのですが、残念ながらDVDなどのソフトにはなっていないそうです。
    機会があれば、観てみたいのですが・・・(脚本がオタク評論家?の切通理作さんというのが意外ですね。^^;;)


  2. ふたつのスピカ 1〜5(柳沼行著・MFコミックス刊)

    遠い遠い懐かしい未来の日本を舞台に宇宙飛行士への夢に向かってがんばる鴨川アスミちゃんの物語です。

    西暦2010年、日本初の純国産有人ロケット・獅子号の打ち上げ失敗に伴う大惨事から数十年
    停滞していた宇宙開発事業を再興すべく国立・東京宇宙学校が設立され、少年少女達に門戸が開かれた。
    その一次試験に合格した アスミちゃんだが家庭の経済的な事情や厳しい二次試験など次々と試練が訪れます。
    果たして、アスミちゃんは無事、入学できるのでしょうか?

    個人的には、1巻に収録されている読み切り”アスミ”が気に入っています。
    物心つかぬ時に獅子号の大惨事に見舞われ、意識不明の重体となり顔も包帯で覆われたままの母は帰らぬ人となってしまいました。
    母のぬくもりも知らないアスミちゃんは、夏休みのある日、ふとしたはずみから川に落ちてしまいましたが
    気が付くと森の中に顔を包帯で巻かれた女性がいるではありませんか。もしかして・・・。


  3. 迷い家ステーション 全5巻(小山田いく著・秋田書店少年チャンピオンコミックス刊)

    上越新幹線沿線のとある駅と接続している(架空の)第三セクター虹湯鉄道の終着駅”迷い家駅”’まよいがえき)を舞台にした物語です。

    ・国鉄からJRへの移行に伴い虹湯鉄道に転属した検修係(整備員)兼 迷い家駅員・堺 鉄行は、運転士志望ながらも
    人手不足と整備の腕を会社から高く評価されてしまった為に待てど暮らせど夢が叶わない日々を送っています。
    そんな状況には関係無く、列車の安全運行の為、早朝からレールの点検、故障した車両の為に徹夜で修理とひたむきに努力しています。
    不器用で実直な人柄を慕う運転士・間宮、運転士志望の新入社員・野田一葉ちゃん、蕎麦屋の主人兼業務委託で迷い家駅長の安曇さん
    とその一家と乗客達が織りなす心温まる交流を描いた力作です。^^)

    終着駅の一つ手前のリゾート地・虹湯駅で殆どの乗客が降りてしまう為、迷い家駅の廃止の噂が常に絶えず
    故障の多い老朽車両が大半を占める虹湯鉄道の経営状態も決して良くなく、またご都合主義的な展開も無い、地味なお話ですが
    いえ、だからこそ、日本各地の第三セクター・私鉄が抱える苦境を鮮明に描き、共感が持てる内容になっていると思います。

    連載当時の掲載紙が少年誌で人気が無かったのか? 5巻で打ち切りの様な体裁となっていますが
    鉄道ジャー○ルかどこかで続編を連載して欲しいと思うのは私だけでしょうか?
    後半の主人公(?)である安曇駅長の長男・安曇 森人を第二部の主人公に据えても良いかと思いますが・・・


  4. ななか6/17(じゅうななぶんのろく) 全12巻(八神健著 秋田書店少年チャンピオンコミックス刊)

    クラスから恐れられている暴れん坊の凪原稔二クン(17歳)とガリベン娘の霧里七華ちゃん(17歳)は幼なじみ。
    七華ちゃんにいつもキツイ口調でたしなめられる事を疎ましいと思っていた稔二クンは、遂にキレて雨の階段で絶交宣言しますが
    ショックを受けた七華ちゃんは転倒して気を失い病院に運び込まれ、無事、意識を取り戻しますが、♪まじかるドミかる〜だいへんしーん
    なんと記憶障害の為に、心だけ6歳の頃の ななかちゃん に幼児退行してしまったのです。^^;;)
    その事実をクラスに気づかせない為、つきっきりで面倒を見る稔二クンの心配をよそに、無邪気な ななかちゃんの振る舞いに大騒動
    が起きるのですが、みんなに打ち解ける事ができるのでしょうか?また時折顔を見せる17歳の七華ちゃんの意識は復活するのでしょうか?
    更に6歳の ななかちゃんが稔二クンに寄せる淡い想いは、届くのでしょうか? そして17歳の七華ちゃんの本当の気持ちは??
    第3巻での展開が今から待ち遠しい今日この頃です。^^**)
    <01年09月09日(日)加筆>
    久里子ちゃんにつきっきりの稔二クンにやきもち全開のななかちゃんですが
    そんなある日、三人で遊園地におでかけだから、さあ大変!
    血で血を洗う、バトル イン ”ポップンランド”の行方は・・・?(ウソ・笑)
    そして修学旅行・京都で突然、記憶を取り戻した七華ちゃんがうち明ける稔二クンへの想いは・・・?
    そんな二人を心ならずも見守る雨宮さんの穏やかならざる胸中は?
    次巻・4巻の展開もスゴイんです!!らしいので、またまた楽しみですね。(筆者的には”グー”かも? 笑)
    <01年11月03日(土)加筆>
    ・偶然手に入れた婦警さんの制服を着込んで街を歩いたら事件がワンサカ!さあ、どうする? ななかちゃん。
    ・稔二ちゃんが風邪をこじらせたので、病院で借りた看護婦さんの制服を着用して、いざお見舞いへ!がんばれ ななかちゃん。
    ・朝、通学路で出会った転校生・御神渡 京クンにドキドキのななかちゃん、放課後、二人でクラブに入った事を知り
     心中穏やかでない稔二クンとそんなカレが気になってしかたのない雨宮さんの恋の行方は・・・?
     久里子ちゃんも大活躍の? 第4巻ですが、制服ネタ炸裂で 内容もりだくさんで目が離せません。^^;;)
    <02年01月12日(土)加筆>
    順調なペースで第5巻が1月10日に発売されました。^^)
    ・御神渡クンにクラブに連れて行かれた ななかちゃんを必死で探す稔二クン、そんな彼が気が気でない雨宮さん。
     果たして無事、ななかちゃんを無事取り戻せるのでしょうか? そして、ななかちゃんの表情に変化が・・・。
    ・稔二クンの勉強の面倒を見てくれたお礼にデート(??)に誘われた雨宮さん。
     行く先々で ななかちゃんとすれ違い大慌て、なんとか二人きりで一日を過ごしたい雨宮さんに幸せは来るのでしょうか?(笑)
     今回は、恋する少女・雨宮さんが大活躍です。乞うご期待!(笑)


  5. せんせいのお時間 1〜3巻(ももせたまみ著 竹書房刊)

    童顔で背がちっちゃくて新米教師の鈴木みか先生と教育荒廃に揺れる高校生の間に繰り広げられる汗と涙の感動巨編ではなく(笑)
    ちょっとヘンな男子生徒と女子高生達に みか先生が翻弄されたり、しちゃったりの愉快な日々を綴った4コママンガです。
    えっ?こんなかわいい絵柄で、あんなコトやそ〜んなコトまでやっちゃっていいの?
    ・・・なんでもアリアリの、そんなギャップに私のセンサーはオーバーレブです。(笑)
    余談ですが、表紙のカバーをくるくるっとひっぺがすと、イヤーンなクイズがありますよ。(かなり誤解を招く紹介文で恐縮です。^^;;)


  6. オーダーメイド 1〜4巻(高梨みどり著 講談社モーニングKC)

    下町の”テーラー楠”の2代目として修行を重ねる 男勝りな勝ち気な娘 楠花梨ちゃんの奮闘記です。
    一着の服が出来上がるまでの作業工程や服にかかわる様々なエピソードが劇中にとりばめられていて
    お洒落に興味のない私でも(あせ)楽しむ事が出来ました。
    私もいつか、こんなにかわいい(?)娘さんに手作りのスーツを造って欲しいものです。(笑)
    <00年04月22日(土)加筆>
    2巻も盛りだくさんの内容です。
    日本にはじめて洋裁が持ち込まれた頃のテーラーの品質向上を目指して結成された全日本ペンギン会の
    今と昔を描く仕立て屋の手(前/後編)
    ミステリーファンの素敵な男性の為に粋なスーツを仕立て、その彼女と別れる危機を救う切ないお話「一番の贈り物」
    大企業の会長と専属の運転手の互いの思いやりを描いた「会長のショーファー」
    今は亡き父の思い出を追う女性とそんな彼女を好きになった不器用な男性の仲を花梨ちゃんがとりもつ「彼女と月と時計」
    嘘がつけず気に入らないお客を叩き出すばかりに閑古鳥の無くバーのマスターとそんな彼に惚れたホステスさんに
    決着をもたらすべく花梨ちゃんがマスターに一張羅(??)を仕立てる「Who Do You Love I Hope」
    と様々なエピソードが有りますが、個人的にお薦めなのが
    臨海地域開発の利権を巡り網元から孤立してしまった漁師の決意を促す「漁師のジャケット」です。
    作者である高梨みどりさんの映画や音楽(特にジャズ)に関する造詣の深さにただ脱帽の一冊です。
    <00年11月03日(金)加筆>
    約半年ぶりに3巻が発売されました。^^)
    ちゃらんぽらんな高校生が卒業祝いに親からテーラー楠のオーダーメイドのスーツをプレゼントされるのですが
    花梨ちゃんの仕事に対するひたむきな姿勢を見て、少しずつ態度を改めていくさまを描いた「卒業」
    予算が無いけど海外出張する御主人に一品もののスーツを作ってあげたい奥様の心意気に応えた「ポリエステル100%の愛」
    花梨ちゃんの師匠”茂さん”と若き日の友人”藤木さん”の友情を取り持つスーツを仕立てた「友情の証」
    をはじめ7つのエピソードを収めたボリューム満点の内容です。表紙のビートルズに扮する花梨ちゃんも可愛くて良いです。(笑)


  7. 大使閣下の料理人 1〜12巻 (西村ミツル作・かわすみひろし画・講談社モーニングKC)

    飽食の国 日本の大手ホテルの厨房を賄っていたフレンチの料理人 大沢 公は、お客様に気持ちの届く料理を作りたいと
    それまでの地位を捨て、大使館の公邸料理人として異国に旅立ちます。
    いままでと違う環境に戸惑いながらも、大使の予想をはるかに越えた もてなしのご馳走 を生み出す彼は
    日本では見いだせなかった「何か」をつかむ事が出来るでしょうか?そして現地スタッフ ミン・ホアとの行方は?

    単なるグルメ漫画には留まらず、大使公邸という特殊な設定を活かし、諸外国のリアルな描写
    そこから見える日本をソフトな絵柄とは裏腹にシビアに見据えているのも大変興味深いですね。^^;)
    <99年 9月26日(日)加筆>
    3巻では、在ベトナム大使 アンダーソンさんの結婚話や若手キャリア組外交官 幸山さんなどの恋物語や
    藤田公使(大使に次ぐ2番目のポスト)など新キャラを使い、外交官の内情を分かりやすく紹介しています。^^;;)
    現実は藤田公使みたいな外交官ばかりでない事を切に願うばかりです。
    <99年12月19日(日)加筆>
    4巻は、たたきあげの名指揮者 緒方さんと父にまつわる想い出を綴った「思い出を紡ぐもの」
    大沢が休暇を取り、偶然ロック大統領と帰国した時のエピソード「東京の休日」
    大使に昇進した藤田氏の後任・早乙女公使との確執を描いた「賢者の選択」と比較的重厚なお話が続きます。
    ベトナムとはじめとするアジア諸国と日本との戦争による溝がまだまだ埋まらない事を痛感させられます。


  8. 藤子・F・不二雄[異色短編集]全4巻 (藤子・F・不二雄著・小学館文庫)

    ドラえもんで有名なアノ 藤子・F・不二雄先生のペーソスの効いたSF的な短編集です。
    えもすると「子供向け漫画家」のレッテルを貼られがちな不二雄先生の真骨頂がここに有るのでは無いでしょうか? ^^)

    第1巻 「劇画オバQ」

    あの愉快で楽しかったオバQの15年後の世界を描写しているのですが、「救いのないお話」になっています。T^T)
    正太くんも一流企業に就職、結婚し、幸せな家庭を築いてごく平凡な生活を過ごしていたある日、バッタリとQちゃんに出会います。
    それをきっかけに、かつての仲間達と「同窓会」を開くのですが、皆、すっかり大人になり、
    かつての楽しい日々が戻らない事を認識したオバQは、人間の世界をひっそりと後にするというお話なのですが、
    他の短編と比較して、ひねりの効いたオチや劇的なストーリー展開など一切無いのです。
    どうしてこの様なお話を描いたのか、今となっては分かりませんね。^^;)

    第1巻「コロリ転げた木の根っ子」

    売れっ子作家 大和センセイと彼の妻との生活に潜む恐怖を描いた作品です。

    この他にも個人的には、第3巻「箱船はいっぱい」、第3巻「ノスタル爺」、第3巻「あのバカは荒野をめざす」などがお薦めです。^^)


  9. ダメおやじ 3・ダメ会社再建篇(古屋三敏著・双葉文庫名作シリーズ刊)

    ウチでも会社でもダメダメなおやじ・雨野ダメ助の ギャグ漫画です。
    (たしか記憶によると)会社のオーナーのふとした気まぐれからいきなり社長になってしまうのですが
    今回、ご紹介する第3巻では、その後の業績不振の下請け会社に自ら出向してしまう所からお話が始まります。
    人里離れたその奥の廃墟寸前のボロ社屋と従業員わずか3人のダメ会社の所長として就任したダメおやじの運命は・・・?

    巻末の方で 持ち主の手を離れた「とある本」が 元の持ち主に戻る「くだり」(実話)が有り、しみじみとしてしまいます。^^)


  10. おさんぽ大王 全7巻 (須藤真澄著・ASPECT COMIX刊/4巻以降:COMIC BEAM刊)

    下町娘こと真澄嬢が、国内、海外問わず各地を散策していくというお話です。

    第1巻では、第1話「ソースが目にしみる」、第2話「チンチン電車で行こ−」で都電 荒川線が紹介される等、下町ネタが満載です。
    しかしながらお酒にまつわるお話も多数有ります。^^;)

    ・・・どうも手にする本、ことごとく「よっぱらい本」なのは「類は友を呼ぶ」事の実証例なのでしょうか?^^)

    <99年 8月 2日加筆>
    待望の第3巻が発売されました。^^)
    故・ジャイアント馬場さんへの取材、浅草・寅さんを訪ねる旅、リカちゃんキャッスル訪問(福島)など
    一風変わった所への小さな旅の数々を紹介しています。^^)
    あと私も足を運んだことのある東京都青梅市の造り酒屋 小澤酒造さんのレポートもありますので、
    私の”たびてつ”レポート(東京・利き酒篇)と併せてお楽しみ頂ければ幸いです。^^;)
    <00年 7月31日加筆>
    約一年ぶり待望の新刊(4巻)です。
    3話に渡るネパール旅行を中心に都内から鹿児島まで様々な旅が紹介されていますが、なんと明和電機さんに一日弟子入りしています。
    しかも工房に潜入し、サバオちゃんを作る(というか副社長のお仕事のじゃま・あせ)という快挙までこなしています。羨ましい。^^)
    更に巻末には「ヒマだからな!」で一部に有名な(?)ウエケンこと上野顕太郎先生とのカラオケ勝負も有り、要チェックです。^^)
    <01年 7月29日加筆>
    また一年ぶりに第5巻が発売されました。^^;;)
    煮詰まり気味の ますびさん ですが、起死回生の策を講じるべくマザー牧場(千葉)、秩父珍石館(埼玉)、リトルオキナワ(鶴見)
    とってもキケンでモザイク炸裂の「ゆうめいゆうえんち」(笑)、漫画家生命をかけた房総RPG(前編/後編)、沖縄(本物・笑)のネタで
    やんちゃぶりを回復! 今後もその勢いで突っ走って頂きたいものです。(個人的には海外編&遠出も期待しています。)


  11. Lov−Ho!(ラブホ)全7巻(山口よしのぶ著・白泉社JETS COMICS刊)

    千葉・銚子を舞台にした青春まっただ中の高校生の切ないラブストーリーです。^^)

    ただ一つ主人公である貴之クンが実家であるラブホテルに住んでいるという事を除いては・・・(羨ましい・ボソ・笑)
    筆者は、未だ3巻までしか購入していないので今後の展開が楽しみです。
    でも、貴之クンに好きな女性が居るのを承知で影ながら応援し暖かく見守ってくれる親友の様な衣里(えり)ちゃん
    にあんな冷たい扱いをするなんて・・・T^T)

    ちなみにこの漫画の作者は、たびてつの方だけあって銚子電鉄やJR東日本の特急も登場しています。^^)

    <98年 6月21日加筆>
    全巻読み終わりました。少年が成長していくという上ではいい話だと思いますが、感情としては納得出来ません。
    「もし」あの時杉崎が居なかったら、貴之クンと衣里ちゃんがお互いにもっと信じあってい「れば」とか考え出すと切ないものが有ります。

    筆者が「大人」になり切れていない「証拠」かも知れません。(涙)

    あ、かおりちゃんが大好きになりました。(♪ドキワク・ドキワク〜笑)


  12. どこへ行っても三歩で忘れる鳥頭紀行 ジャングル編(西原理恵子×勝谷誠彦著 スターツ出版刊)

    最近ちょっとハマってしまっている西原りえぞおさんの著書から一冊を紹介します。^^;)

    酔った勢いでテキトーに言った一言「アマゾンとか行ってでっけえ魚、こん棒でぶん殴ったら楽しかろおなあ〜」
    「アマゾンで2週間キャンプをしてみっちりお魚を釣りまくる」という雑誌の企画として採用されてしまったからアラ大変!(笑)
    ルポを敢行すべく、カメラマン かっちゃん、ビデオカメラマン 鴨ちゃん、おおざっぱな編集者 はせぴょん、虫の西田お兄さん
    と水戸黄門もびっくりの変人御一行様を引き連れ、訳も分からないままブラジルに叩き込まれてワイルドな旅行を繰り広げる事になります。
    ちょっとストレスの溜まったあなた、痛快無比なお話を所望される貴方にお薦めの一冊です。^^)

    続編に「鳥頭紀行ぜんぶ」(朝日新聞社)も刊行されています。・・・でも何で出版社が違うんだろう?(笑)~-~;;)


  13. 酒とたたみいわしの日々@AB(完?)(浜口乃理子著 講談社ワイドKCミスターマガジン刊)

    かなりイッちゃってるのんべえ本です。(笑)
    西原理恵子さんの作風に似ていますが、下ネタとギャンブラーネタは
    元祖よっぱらい本である
    「平成よっぱらい研究所」を上回るものが有ります。
    この本の主人公のんちんこと浜口さんは、一応女性らしいですが、”中身”はオヤヂそのものです。

    <99年 8月 2日(月)加筆>
    遂に最終巻である(?)3巻が発売されました。
    詳しくは書いていないのですが、作者のんちんの実家(家庭)の崩壊、身の上の不幸とシャレにならない事態が次々と発生した模様です。
    これから幸多からん事を願わずにはいれません。^^;)


  14. スプリガン 全11巻(原作・たかしげ宙/作画・皆川亮二 小学館刊)

    権力者によるオーパーツ(注)の悪用を防ぐ為、世界中に点在する超古代文明の遺跡を封印する
    特殊工作員・スプリガン御神苗優達の活躍を描いた作品です。
    様々な強敵としのぎを削る彼らに最大の敵 自らが所属する組織・アーカム財団が立ちふさがります。
    敵と味方の区別もつかなくなる事態に陥った彼らの運命は・・・?

    <98年 9月 6日加筆>
    現在、あの大友克洋の手により、「ノアの方舟篇」(第2巻)が
    劇場用アニメとして制作され9月5日(土)ロードショウとなりました。
    宣伝用ポスターのコピーは、”戦って死ね。”です。^^;)

    (注)オーパーツ:その時代に有り得ない遺跡。
       エジプトのピラミッドで見つかった乾電池(に相当するもの)など現実に存在します。^^;)


  15. すくらっぷ・ブック 全11巻(小山田いく著・秋田書店刊)

    長野県 小諸市 芦ノ原中学校の生徒達の甘酸っぱい青春物語です。^^)

    小さなからだに大きな元気の晴ボン、おちゃめなマッキー 、いたずら大好き雅一郎
    理数系まっしっぐらのイチノ、クラスのアイドル理美ちゃん、 ちょっと控えめなカナちゃん
    柔道一直線(笑)な坂口ほか、みんな素直でかわいい子供達と彼らを暖かく見守る
    おおらかな正木先生、喫茶店・妖精館(アルフヘイム)のマスターと素敵な人々は読んでいると 心が洗われる様です。^^*)
    彼らの思春期独特の純粋さに起因する悩みの解決の糸口を探す為に文字通り
    「旅」に出る下りは てっちゃん必読です。(笑)
    今は無き、L特急「あさま」「はつかり」、「妙高」が(ほんのちょっとだけ)出てきます。

    尚、芦ノ原中学校は、「芦原中学校」をモデルにした架空の学校とのことです。^^;)


  16. 星のローカス 全5巻(小山田いく著 秋田書店刊)

    一昔前の青春グラフィティーものです。^^)
    親に逆らうことも出来ず鬱々としている主人公・二木聡くん
    その幼なじみで聡くん一筋の志保里ちゃん ^^*)、謎の変態魔人(笑) 長尾友幸氏を巡る、恋と成長を描く叙情詩篇です。
    その時その時彼らがおかれた状況を星座の神話になぞらえてユーモラスに、時にはシリアスに魅せてくれます。

    ・・・改めて今、読むとちょっと照れくさいですね。^^*)
    ちなみに小山田さんは、あの有名な(?)「軽井沢シンドローム」のたがみよしひささんのお兄さまです。^^)


  17. 愛をあげよう 1〜巻(完結)(ともち著・ス コラ/ソニーマガジンズ刊)

    超激甘らぶらぶ・ほのぼのストーリーです。(笑)

    実の母を亡くし、天涯孤独(?)になった少年・正午くんの前に突然現れた父親と名乗る男性の家庭に引き取られてゆくお話です。
    その家庭には三人の娘たち 長女 卯月(うづき)ちゃん、次女 弥生ちゃん、三女 葉月ちゃんが居るのですが、
    お互い腹違いの子供たちという複雑な環境にも関わらず暖かく強く生きる「家族」に迎えられ、
    次第に相互にうち解け合いながら、やがて淡い恋心を姉・弥生ちゃんに抱く正午くんの運命は如何に・・・?(笑)

    3巻発売以後、暫くブランクが有りましたが、11月下旬久々に第4巻が発売されました。^^;)
    クライマックスまでは暫く時間がかかる様です。(汗)
    <99年 8月 2日(月)加筆>
    今回の7巻から出版元がスコラからソニーマガジンズに変わっての再出発です。
    (私は、業界の人間では無いので事情に疎いのですが何か有ったのでしょうか?あせ)
    ”父”、やよいちゃんとの距離を縮めていく幸せを味わう一方で
    大学受験の失敗と正午クンに想いを寄せる都ちゃんとの決別など波乱に満ちた展開です。
    作者と正午クンの心機一転これからの展開に期待します。^^;)
    <00年 3月 6日(月)加筆>
    久しぶりに8巻が発売されました。^^;;)
    正午クンとやよいちゃんの仲が進展していく過程を縦糸に、彼らを取り巻く家族を横糸に暖かく描写しています。
    異母姉弟で結婚できるとはいえ、フクザツな想いのお父さん(達)
    祖母の葬儀で、自分を捨てた女性(実母)と再会し、育ての母こそが本当の母である事を再認識した卯月
    愛犬を亡くした事ではじめて”家族”の大切さに気づいた葉月ちゃん
    そのショックに負けずに、獣医になる夢を諦めず、大学受験を迎えた正午クンがなんと直前に風邪をこじらせてしまったのです。
    果たして無事、合格できるのでしょうか?
    <00年 9月30日(土)加筆>
    連載開始から、途中作者の休業を経て、約5年に及んだ本作も とうとう9巻で完結です。
    風邪をこじらせたまま受験本番に臨んだ正午クンの結果は?
    犬を連れて散歩をしていた父が交通事故に遭遇し、その安否は?
    波瀾万丈だった正午クンと家族の5年後の姿は・・・?
    全ての行方が明らかになった急展開の最終巻です。(ともち様今までお疲れさまでした。)


  18. 銀河鉄道999 少年画報社文庫版 全12巻 (松本零士 著・少年画報社刊)
                 ビッグコミックゴールド 1〜19巻(以下続巻・小学館刊)

    いつかは語らねばならないと思っていた漫画のひとつです。(笑)
    星野鉄郎が母との死別、メーテルとの出会い、銀河鉄道999の旅先で知り合う人々とのふれあいを経て
    大人に成長する一大叙情長編です。 ^^)

    個人的には「第10話 大四畳半惑星の幻想」が好きです。^^*)
    降りた惑星の街中で荷物を盗まれ滞在を余儀なくされた鉄郎とメーテルが明日に希望を託し
    力強く生きる人たちに励まされる「くだり」には、じーんと熱くこみあげるものが有ります。
    滞在中に知り合うヒトの中に「男おいどん(四畳半シリーズ)」の主人公 足立太が出て来ます。
    この他にも旅情いっぱいの素敵なお話が目白押しなので、ご存じ無い若い方、是非ご覧下さい。^^;)
    TVアニメ、映画化も2回(+1回<最新作は評価したくないけど・あせ)されるなど一世を風靡した傑作です。 ^^*)

    遂に小学館から第二部(?)がスタートしました。(ビッグコミックゴールド15巻以降に収録。)
    メーテルの顔がちょっと変わっているのがショックでしたが、なかなか熱い展開です。
    16巻では、なんと地球が消滅してしまいます。戻るべき場所を失った鉄郎は何処へ向かうのでしょうか?
    19巻では「宇宙戦艦ヤマト」、ハーロック、クイーンエメラルダスの揃い踏みと
    星野鉄郎と地球を消滅させた張本人・ダークイーンとの直接対面が見所となっています。
    時空を越えた出会いと旅は、どこへ向かうのでしょうか?


  19. 名物!たびてつ友の会 全12巻 (山口よしのぶ 著・白泉社刊)

    暫く鉄道ファンから遠ざかっていた筆者を一気にたびてつワールドに引き込んだ きっかけ となった一冊です。(笑)

    2人の主人公(初代主人公 桜井聖人クン・学生&二代目主人公・渡瀬昭彦氏・社会人)を巡る旅と人情とらぶらぶのお話です。
    本編の内容もさる事ながら、各地の名物、見所、食べ物などの情報も充実しており、ガイドブックとしても利用出来るのが嬉しいです。^^*)

    余談ですが、筆者は初代主人公 聖人クンの妹 いずみちゃん が ヒ○スエさんに似てかわゆくて大好きです。^^*)
    ・・・結構オヤヂモード入っているのもポイント高いです。(笑)

    単行本も、いよいよ第11巻で第二部 昭彦さん篇 大団円です。^^)

    <98年10月 4日(日)加筆>
    遂に第7巻が刊行されました。
    今回から、ナゾのクイズ・オタク T.K.が登場します。
    彼と昭彦との関わり合いを軸に話が進みますが、閑話休題的な穏やかな2つのお話 水戸・偕楽園篇と鹿島臨海鉄道篇が
    しみじみとして好きです。
    <99年 3月31日(水)加筆>
    約半年ぶりに新刊が発売されました。^^*)
    今回は、今まで訪れた旅先の集大成や番外編的なお話と趣向を凝らした展開になっています。^^)
    私のお薦め(目玉)は、なんといっても、妹界のアイドル 桜井いずみちゃんの復活です。(笑)
    しかも女の子の命ともいうべき髪型を一新、ヒ○スエカットにし、鉄道ファンとしてもパワーアップしまくり
    の設定変更(進化?)には嬉しい限りです。
    そして肝心要の恋の行方も、それなりに(笑)、伏線を張り始めて、今後の展開がますます楽しみです。^^*)
    がんばれ! いずみちゃん!負けるないずみちゃん!世界平和はキミの手にかかっている!(既に冷静さを失っていますね。私・笑)
    <99年 8月 2日(月)加筆>
    作者の山口先生の緊急入院というハプニングに関わらず無事9巻が発売されました。
    物語は、昭彦クンの北海道旅行、昭彦&斉藤千絵ちゃんの南九州出張たびてつを軸に展開してきます。
    昭彦クンのモテモテぶりは相変わらずですが、結末をどうするのか一読者の私としては、とても心配です。
    (まさか、
    ラヴホ!の再来を狙っているのではないですよね?山口先生)
    そういえば今回かろうじて いずみちゃんの出番が東京都電篇で1回だけありました。
    私のたびてつレポート(東京・都電 荒川線篇)と併せてご覧頂ければ幸いです。
    <99年11月29日(月)加筆>
    とうとう10巻に突入しましたが、過去の原稿のコピーも目立ち、今後の展開が気になります。^^;)
    (現在の連載誌・ヤングアニマルも拝見しましたが、いよいよ大詰めに向かっている様な気がしますが・・・・??)
    T・Kの扱いにも困っているみたいだし、いずみちゃんとの恋の行方もどうなることやら・・・^^;;)

    マイページで紹介している情報との関連は、下記の通りです。
    会報75単行本P89の飛騨高原麦酒は、おちゃけコーナー(ビール・中部地区)にて
    会報76単行本P112の神座(かむくら)/日本一の大タコ焼きは、たびてつ・大阪・道頓堀豪雨篇にて
    それぞれ記載していますので、宜しければご覧下さいね。^^)
    <00年04月05日(水)加筆>
    3/29に発売された11巻で、とうとう第二部 昭彦さん篇がおしまいとなりました。
    昭彦さんを取り巻く恋の行方、聖人クンと美穂ちゃん、T・Kといずみちゃん、それぞれの恋の行方に決着がつきました。^^;)
    多くは語りませんが、第三部の新たなる展開に期待します。(既に連載ははじまっているそうですが、未だ私は読んでいません。)
    第三部の主人公ですが、なんと いずみちゃん と千絵ちゃんとほか約1名との事です。
    今まで縁の下の力持ちに徹してきた いずみちゃんに幸多かれと祈らずにはいれません。^^;;)
    (もう一人の主人公は、卯月ちゃんと予想していますが、当たっているかな? あせ)


  20. 拳児 コミックス版・全21巻(原作・松田隆智/作画・藤原芳秀 著 小学館刊)

    やんちゃなきかん坊 拳児が中国拳法・八極拳の鍛練や、さまざまな人との出会いを経て成長していく姿を描いた一大巨編です。^^)
    今の少年ジャ○プに見られる正義・友情・勝利に見られる勧善懲悪ものとは一味もふた味も深みの有るテーマは、
    とても少年漫画の範疇とは思えませんが、難しいことを考えなくてもブルース・リーで育った世代なら心の琴線に触れるところが有るでしょう!^^)

    筆者のトシがばれるなあ・・・(笑)

    だいぶ前の作品ですが、今、小学館から愛蔵版が刊行されていますので入手しやすいかと思います。

    ちなみに八極拳は、バーチャファイターの主役・アキラの得意としている拳法です。
    背中で相手に体当たりをするワザ「鉄山こう」は、これが出典となってます。
    バーチャファイターの主役の名前をご指摘頂いた橘ちゃん、ご協力ありがとうございました。^^;)


表紙に戻る
目次に戻る