■新津&五泉・はるかなる鉄路篇■


新潟三都物語(2)

99年 7月10日(土)

これまでのあらすじは、新潟三都物語(1)新潟・出張篇 をご覧下さいね。

昨夜のはしご酒での二日酔いを抱えながら、新潟を後にしました。
そう間もなく廃止されるという蒲原鉄道ちゃんに会いに行きたかったのです。待っててね! ^^*)


道標
−みちしるべ−

駅名 発着時間 便名 列車番号 コメント
新潟駅 08:23 快速
あがの2号
3222D えちごホリデーきっぷSLばんえつ物語ちゃん指定席券を買い込み出発です。^^)
新津駅 08:36 同上 同上 着々と準備を進めるSLばんえつ物語ちゃんの姿を ぽえぽえ〜ん と眺めておりました。
新津駅 10:00 SLばんえつ物語   駅弁を買い、缶ビールを呑みながらいよいよ出発です。^^)
五泉駅 10:14 同上   わずか1区間の旅もおしまいです。
また今度たっぷり”デート”しようね ばんえつ物語ちゃん!(笑)
村松駅 ヒッチハイク   五泉駅で知り合ったおじさんに車で村松駅まで送って頂きました。
どうもありがとうございます。^^)
五泉駅 13:11 蒲原鉄道   わずか2駅 約10分の小さな旅もおしまいです。さよなら蒲原鉄道ちゃん!
新津駅 13:26 磐越西線
(快速)
  駅を出て新津市鉄道資料館を目指します。
初夏の日差しがまぶしいです。^^;;)
新津駅 16:11 白鳥 5001M やっとのことで新津駅に戻りました。これから村上を目指して旅立ちます。
村上駅 17:16 同上 5011M 2泊3日の旅の終着地 村上駅です。

乗る

  1. ばんえつ物語ちゃん

    今年(平成11年)4/29から定期運行を開始した、磐越西線(新津〜会津若松間)を力走するSLです。
    詳しくは、SL補完計画をご覧下さいね。^^)

    【 テレビの取材風景です。 】 【 客車との連結作業中です。 】
    地元・新潟のテレビ局の取材中継が有りました。(新津駅構内にて)
    ちなみに写真 中央の青の機関士服を着ているのはタレントのラッシャー板前さんです。
    12系客車(改)との連結作業中のC57ちゃん(新津駅構内にて)

  2. 蒲原鉄道ちゃん(五泉)

    かつては五泉〜今泉〜村松〜西村松〜寺田〜大蒲原〜高松〜土倉〜冬鳥越〜七谷〜狭口(せばぐち)〜駒岡〜東加茂〜陣ヶ峰〜加茂
    を結ぶ一大路線だったのですが、徐々に路線の廃止が行われ、現在では五泉〜村松間のみ運行されているローカル線です。
    調査したところによると電気機関車ED1、モハ11、モハ12、モハ31、モハ41、モハ51、モハ61、モハ71、モハ81、モハ91、クハ10
    を所有しているそうです。(但し全ての車両が保存されているかどうかは未確認。)

    蒲原鉄道株式会社の努力もむなしく残念ながら今年の9月で鉄道路線は全廃になることが決定されてしまった為
    今回の旅行でこの目に焼く付けておこうと心に決めた次第です。
    今回、
    SLばんえつ物語ちゃんを五泉で途中下車したのも実はこの為だったのです。^^;)

    【 蒲原鉄道 五泉駅舎です。 】 【 蒲原鉄道 五泉駅の駅標です。 】 【 五泉駅の大カーブです。(笑) 】
    蒲原鉄道 五泉駅舎です。
    JR五泉駅の隣にひっそりと建っています。
    大分、年季が入っていますね。^^;;) ここから村松駅を目指そうとしたのですが・・・

    五泉駅を降りて、ばんえつ物語ちゃんの撮影を行っていたら、10:18発の蒲原鉄道ちゃんに乗り遅れてしまいました。^^;)
    次の11:10発の列車を駅弁(いくらぶっかけめし)を食べながら、気長に待つことしばし、全く列車来る気配が有りません。
    駅舎から連絡通路を渡って駅員さんが来て

    「お客さん、停電のため暫く来ないですよ。復旧の目処が立っていないので代替バスを利用して下さい。」

    ガガーン!ここまできて、そんな事になるなんて・・・;_;) ああ、あの時10:18発の便に乗れば良かった、トホホ
    と途方にくれていた所、運良く五泉駅舎を撮影していたおじさんに声を掛けられました。

    「良かったら、これから車で村松駅に撮影に行くけど乗るかい?」

    ”渡りに船”とはまさにこの事です。暖かいお言葉に甘えて五泉駅を後にしました。^^;)

    【 緊急停止中のモハ41ちゃんです。 】 【 接近して車両を撮影しました。 】
    たんぼのど真ん中で停止中のモハ41ちゃんです。
    運転手さんはいませんでした。
    珍しい車体なのでたんぼから接近して撮影しました。

    車の中で、おじさんに話を伺ったら柏崎から蒲原鉄道を撮影するために2時間かけて五泉に来たそうです。

    「おにいちゃん、せっかくだから、なるべく線路沿いに(車を)走ってあげるよ。」

    と有り難い配慮に感動しつつ線路を眺めると、なんと防護策が一切無いのです。これには驚きました。^^;;)
    その後、今泉駅を通り過ぎたところで、いましたクハ41ちゃんが!なんとたんぼのど真ん中で緊急停止しているではありませんか!
    しかも、よく見るとパンタグラフが降りているではないですか!(写真でお分かり頂けますか? ^^;)
    近寄って中をのぞくと誰もいません。実は、道路をはさんで、すぐ目の前に蒲原鉄道株式会社のバス・タクシー部門の事務所があるので
    運転手さんは、ここに待避している模様でした。(推測)
    周りに他の鉄道ファンもいないので、おじさんと2人で勝手に撮影大会を催しました。^^;)
    道行く車が皆、ここで減速して、びっくりしながら、じろじろ車両を眺めているのが、とても印象的でした。^^;)
    心ゆくまで撮影大会を行った後で、終点の村松駅に向かいます。

    【 蒲原鉄道 村松駅舎です。 】 【 村松駅の窓口で見かけました。 】
    蒲原鉄道 村松駅舎です。
    蒲原鉄道株式会社本社でもあります。
    最後まで頑張る姿に心を打たれました。

    ほどなくして村松駅に着きましたが、まだ電車の運行が再開される気配はありません。
    せっかくなので、駅周辺の施設や車両の撮影を行う事にしました。
    車庫の目の前がちょうど踏切(道路)になっているので、歩きながらシャッターを押しまくりました。

    【 モハちゃんズです。^^) 】 【 朽ち果ててますね。^^;) 】 【 電気機関車です。使われているのかな? 】 【 除雪車です。雪国ならではの苦労がうかがえます。 】
    モハちゃんたちです。
    きんさん、ぎんさんみたいで
    かわいいですね。(笑)
    今は走る事のない
    朽ち果てた車両は
    何を想うのでしょうか?
    かつては複数のモハちゃんたちを連結して
    牽引していたED1ちゃんです。
    除雪車です。
    こういったものを維持するのも
    経営上大きな負担となるのでしょうか? ^^;)

    村松駅舎の中に戻り、ジュースでのどを潤しながら壁に貼られた在りし日の蒲原鉄道ちゃんの写真を眺めたり
    記念切符を買ったり、先程のおじさんと話をしながら、しばし時を待つことにしました。
    おじさんは、どうやらJR東日本の職員さんで、地元・新潟県を中心に車を使ってさまざまな列車の撮影を趣味としているそうです。
    さまざまなポイントで撮影したSLばんえつ物語ちゃんの写真を見せて頂き、話に花が咲きました。^^)

    そんなこんなしているうちに、やっと蒲原鉄道ちゃんがやってきたので、おじさんにお礼を言いつつ別れ、ホームに向かいました。

    【 廃止になった路線が残っているみたいです。 】 【 たしかモハ61ちゃんだったと思います。(かな?) 】 【 運転席を撮影しました。^^) 】
    かつては、ここから加茂駅に通じていたのですが・・・ 遂に走るモハちゃんとご対面です。 運転席です。
    速度計は120km/hまで
    表示が有りました。(笑)

    【 車内前部です。 】 【 車内です。 】 【 しゅっぱーつ しんこーう♪ 】
    内部から運転席を撮影しました。 車内です。
    扇風機が
    がんばっています。^^;;)
    いよいよ出発です!

    改札を通り過ぎ、右側に目を向けると遠く向こうに続く線路が見えました。
    かつては加茂駅まで、複数車両(モハちゃん達)を連結して電気機関車がED1ちゃんが力強く牽引していたそうですが
    今にも当時の列車が来そうなそんな感じがしました。
    床がゆがんで平面ではないホームにあがると、いました! 休憩中のモハちゃんが静かにたたずんでいます。^^)
    運転手さんは駅舎で休んでいるので、コレ幸いと運転席を撮影しました。
    中の速度計を見ると120km/hまでの表示が有ります。^^;) 
    他はマスコンくらいのとても簡単な機器構成なのでホントにそんな速度が出るか走り出してから楽しみです。

    一通り外から眺めたので車内に入ってみましょう!
    ドアノブの付いた扉を手でガラガラと開け中に乗り込んだ時の第一印象を乗り合わせた女子高生の言葉から引用します。

    女子高生「あっつ〜い! ナニこれ〜 マジ〜?!」

    そうです。クーラーなんて軟弱なモノはありません。扇風機が一生懸命クビを振って車内に風を送り込んでいるだけです。^^)
    不便なモノが有るから便利なモノのありがみが分かるし、不便さの中にしか見いだせない何かがそこにあるそんな思いをいだきました。
    (私なんか、はじめてクーラーを使ったのは社会人になってからですぞ!>生徒諸君(笑) )

    オヤジモード全開のひがみ根性には、おかまいなしに(笑)ジリリリ・・・とホームのベルが鳴り、列車が走り出しました。
    直線のコースをどんどん速度を上げていくと、揺れが激しくなります。^^;)
    今日のものと違い、いたってシンプルなサスペンションなのでやむを得ないのでしょうか。
    まわりがたんぼばかりなので、速く走っているように感じられますが、速度計を見ると50〜60km/h程度でしたが
    昭和38年製の老朽化した車体にしては、よくがんばっているなというのが正直なところでしょう。
    途中の今泉駅でおばさんを一人乗せ、最後の大(?)カーブを曲がりきると、もう五泉駅です。
    時間にして、わずか10分そこそこですが、停電で待ちぼうけていたこともあり、長旅をした様な錯覚を憶えたまま
    再び磐越西線に乗り込み、この地をあとにしました。

    ありがとう モハちゃん 列車の運営 御苦労さまでした 蒲原鉄道様! さようなら・・・。

    【 昔懐かしい硬券です。 】


見る

  1. 村松さくらんど温泉(村松駅周辺・情報のみ)

    時間の都合でたずねる事は出来ませんでしたが蒲原鉄道 村松駅から少し離れた所に温泉が有るそうです。
    興味の有る方は、蒲原鉄道 モハちゃんズに乗車して足を運ばれては、いかがでしょうか?

    住所〒959-1702
    新潟県中蒲原郡村松町大字木越甲423番地1
    電話0250−58−1611
    営業時間09:30〜21:30
    休館日 毎月第2木月曜日及び12/31〜1/1
    備考 蒲原村松駅から国道(?)290号線沿いに
    早出川の手前で右折
    (案内標識が点在しています。)

  2. 新津市鉄道資料館(新津)

    鉄道のまち 新津にちなんで昭和58年10月14日(鉄道記念日)に開館し
    平成10年4月1日に現在の場所(新津地域学園内)に移転及びリニューアル致しました。
    屋外には200系ちゃん先頭車両のカットモデルや
    グモちゃんことキハ58系で使われているエンジンのカットモデル等
    また屋内には、鉄道の歴史を感じさせる貴重な部品類が展示されています。^^)

    疲れた人は映像コーナーにある昔のグリーン車の座席に座りながら
    碓氷峠 ロクサン(EF63)ちゃんの映像などを大画面でご覧になられては如何でしょうか? ^^;)

    【 新津地域学園です。 】 【 映画「鉄道員」でも見かけましたね。^^;) 】 【 珍しい昔の保線車両です。^^) 】
    新津地域学園敷地内に鉄道資料館が有ります。^^)
    地元のラジオ局:エフエム新津もこの中に有ります。
    映画「鉄道員」でも見かけましたね。^^;) 珍しい昔の保線車両や機材類です。^^)

    【 係の人から頂きました。^^) 】
    入口の職員さんと雑談をしていたら頂いてしまいました。どうも本物らしいのですが?^^;)

    住所〒956-0816
    新津市東町2丁目5番6号
    電話0250−24−5700
    入場料大人¥200−/小人¥100−
    開館時間09:30〜16:30(入館は16:00まで)
    休館日 月曜日及び12/28〜1/4
    (月曜日が祝日の場合、火曜日)
    他、臨時休館日有り
    備考 新津駅から能代川を渡り
    新津工業高校の近くに有ります。
    (徒歩約30分)


食べる

  1. いくらぶっかけめし(新津・駅弁)

    新津駅でSLばんえつ物語ちゃんに乗る前に購入し、五泉駅で食べました。
    詳しくは、駅弁コーナーをご覧下さいね。


新潟三都物語(3)村上・ふれあい篇に続きます。

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