一般に自分史といえば自分の人生の歩みを纏めたもの、人生のある一部に焦点 をあてて詳述したもの、或いは自分の生き様を書き記したものと理解されがち ですが、それ以外に自分史といってもいろいろあります。 例えば自分の趣味を生かした詩や俳句、短歌で綴ったもの、即ち詩でつづる自 分史、俳句でつづる自分史、短歌でつづる自分史といった具合です。 また、アルバムを時代別に整理して「写真で見る昭和と私」といった手法もあ るでしょう。 或いは花や自然に託したもの、思いでの出来事・場所に関すること、子供や家 族に関する事と多種多様です。要は自分の人生と向き合い、生きた時代を事実にそって飾ることなく
書き方にしても、自分が書く場合もあろうし、どうしても書くのが苦手だとい う人は、「聞き書き」という手があります。話し手は思い出すまま時代の後先 関係なく話せばよい。聞き手はそれを要領よくまとめ文章化するのです。 「聞き書き」の要点としては (1)文章にならない言葉も一応書きとる (2)聞きおとしがないか、遠慮しないで確かめる (3)文が一段落したら読んで、本人に聞いてもらう (4)支離滅裂になっていく傾向があっても、本人がなにを言わんとしているか を感じ取って、意欲をそがないようにする (5)5W1Hを頭におきながら文章化する (6)本人の語り口を生かす 実際にやってみると、書くのが苦手の人でも案外自分で書く以上にうまくいく 場合も多い。 ☆いろいろな自分史 写真でつづる自分史、短歌でつづる自分史、年賀状でつづる自分史、詩でつづ る自分史、俳句と挿し絵でつづる自分史、イラストでつづる自分史、歌に託し てつづる自分史、花に託してつづる自分史、場所に託してつづる自分史、子供 に託してつづる自分史等 ☆女性の自分史 女性の自分史を書くときは、下記に留意して書くとよいでしょう。 《書くときのヒント》 ・戦争中のこと−化粧品やモンペ、髪型 防空演習、出征兵士歓送、勤労動員、千人針、慰問袋、配給制などの思い出 ・女学校の頃−愛唱歌、恩師、親友、懐かしい映画 初恋、男友達、愛と別れ・・・ ・得意な料理、母から教わった味、食糧難時代のやりくり 台所のこと、正月料理の思い出・・・ ・縁談の進行、結婚前夜、新婚当時の妻、記念の品 妊娠、出産、子供の成長記録、誕生祝い、しつけのこと・・・ ・主人をどう支えたか、主人の酒、趣味など・・・ 舅、姑、小姑、妻の座・・・女の嫉妬や陰口など このほか職場のこと、女性の職場についての考え、性差別について、 我が家のイベント、家計の苦労、慶弔関係のこと、懐かしい品、 フアッションのこと、裁縫、民謡などの趣味、信仰、祖先のまつりごと ボランティア活動、老人会のこと、さらには子供の結婚 嫁として、姑としての自分、祖母として・・・ 男性とは違った角度から薄化粧したものを目指して下さい。
3.いろいろな自分史