Alfa Romeo 164
トラブル&メンテナンスレポート(No.7)


1998年 9月

プラグコードを交換する。コードメーカーは永井電子機器(株)さんの「ウルトラ」である。
巷のショップ(オー○バッ○ス等)にはもちろん品揃えが無く、また希に有ったとしても164は年代ごと(同年代でも?)にプラグやコイルにかぶせるキャップの形状が微妙に異なるらしく(この情報は未確認である)結局メーカーに純正のコードを送り、そっくり同じタイプのコードを作ってもらうことにした。コードを宅配便で送り到着後早々にメーカーから見積りの電話が入る。OKという事なら約2日後にはオーダーメイドされたプラグコードが純正のコードと共に返送されてくる。したがって納期は約5日も有れば十分というところか。もちろん純正のコードを送ってしまっているのだからその間は車に乗れないが、サンデードライバーにとっては別段不自由を感じさせないデリバリーである。価格は25,900円(税別)。オーダーメイドとはいうもののショップで売っている価格とあまり変わらないようである。商品は代引きで送られてくる。代引き手数料及び送料はメーカーが負担。些細な事であるがとても嬉しい。

うっかりメーカーの住所を聞くのを忘れインターネットで検索したらちゃんとHPが存在した。
URLは http://www.mmjp.or.jp/ULTRA/  である。なお、製品紹介のWEBで赤い色のコードの他にも黄色、紺色と3種類のコードがある事がわかり、多少渋目の紺色のタイプを注文する事にした。ところが赤以外のコードは8mmしかなく、164は7mmを使っている為無理だという事が後日判明した。残念!

さて交換・・・・
1、2、3番(運転席側バンク)の交換は何ら問題が無かったが、4、5、6番ついては問題が発生。164オーナーならばご存知だと思うが、FLから(あまり詳しくないが94年式からか?)はフロントバンク(4、5、6番プラグ側)のヘッドにはあのAlfaRomeoと書かれたカバー(正式名は分らない)がプラグコードを覆い隠した状態で装着される。その際ヘッドとプラグカバーのクリアランスはかなり少なくプラグホールから出たコードはすぐさま90°でコイル側に折れ曲がる。問題となった個所はこのコードを直角に折れ曲がらせるキャップであり、頭が出過ぎていてプラグカバーを装着する事ができない。

(交換後の画像) キャップがかなり出っ張っているのがわかる。これではカバーは装着できない! 
まぁ〜この状態でも良いといえば良いが・・・・
そこで急遽メーカーに連絡する!
今回担当(製作)頂いた小川さんに問題点を伝え対策のお願いを申し入れた。電話口の対応はすこぶる良く、本当に親身になって対策を考えて頂いた。電話した翌日には対策されたコードが送られてきた。
(純正品と最初に送られてきたコードを比較した画像)

純正品より約18mm高い。
実はこの画像ではわかり難いが問題となる高さは厳密にいうとキャップの一番下を基準とするのではなく、実際にコードとプラグの先端(端子)が接続する部分を基準にし並べ比較するのが正しい。左図のウルトラの端子部は純正品より5mm程下にある。ということは、純正品を約5mm下にずらした状態で比較することになり結論約23mmも出っ張る事になる。
(最初に送られてきたコードと対策されたものとの比較)

約10mmほど下がった。キャップは前回と同様のタイプを使い、多少対策されている。対策内容は以下の通りである。
まずキャップの芯にあたるカーボン(?)状の筒が上部より5mmほど削られていた。その筒を覆い、またコードを90°曲げる役割(?)をしているカバーのスカートが5mm程切られていた。
(右図)
純正のコードを中心に左側が最初に送られてきたコード、そして右側が対策されたコードである。純正よりまだ5mm程位置が高いが、これで何とかプラグカバーは装着出来そうである。

 (上下図)交換された状態
こうして正面からエンジンを見るとAlfaRomeoと書かれたプラグカバーを付けずコードが剥き出しになった状態もなかなかカッコイイ! 最近の車(特に独車)に見られる殺風景なエンジンルームはどうも好きになれない。躍動感が無いというのか、こぎれいというのか・・・・。エンジンというよりモーターと表現したくなる。それに比べアルファはどの車種のエンジンをとっても「どうだぁ〜これがエンジンだ!」と自己主張しているような気がする。些細な事であるがこんなところがアルファがアルファな所以なのであろうか・・・

さて交換後の気になるフィーリング・・・・
この手のチューニング(と表現して良いのか?)はよほど敏感な方しか体感できず小生のような鈍感な者にはフィーリングの変化などを語ることなど不可能だと思いきや如何せんそうでもなさそうである。Keyをひねりエンジンを始動させまず感じたことは、アイドリングが安定するようになったことである。今までも回転数がふらつくなどという事はまったくなかったが、時頼みせるミスファイアーが原因で生じるかすかな振動と「チュンッ」というマフラーからの音が無くなった。悪戯にブリッピングしてみる。ふけ上がりの感じは変わらない。ん??でもアクセルを勢いよく踏みつけた際のタコメータの動き出しが少し良くなったか・・・(これは自信がない)。
いざ走り始める。どう表現したら良いのか言葉に困る。車が軽くなった感じである。きっと気分的なものだと、冷静なり少し時間をおいて再度走らせてみたがやはり軽い。それでもそんなに変わるはずが無いと思い、馬鹿げているが純正のコードに戻してみた(結構ひねくれ者だったりする)。こんどは、ガス欠状態からガソリンを満タンにしスタンドから一気に走り出す際に感じるもたつきをおぼえる。
赤いコードがエンジンルームに凄みを利かせるだけで今回のチューニングは十分意味が有る(笑)と考えていたが、乗ってこんなに変化が感じられるとはすごく得した気分!
この手のインプレでよく使われるトルクが太くなったとか高回転の伸びが良くなったなどはあまりよく分らない。また気になる燃費の変化は走行状況に左右される為少し走ってから結果を出そうと思う。上手く表現できないが今回の交換は◎である。


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