Alfa Romeo 164
トラブル&メンテナンスレポート(No.8)


1998年10月

オイル交換をおこなう。前回交換時より6,600Km走行。かなり汚れている様子。ちなみに前回から今回の交換時までに継ぎ足したオイル量はなんと2Lのみ。ということはオイル消費量は約3,300Km/Lという事になる。かなり優等生! 「マジかょ〜」と言われそうであるが、事実ボディーの下に潜ればわかるがオイルパンやシャーシー、ホース等に見られるオイル漏れや滲は皆無に等しい。
さて、今回は交換要領をレポートしようと思う。ただしあくまでも素人の交換でありプロが行うように手際はよくない。カッコよくレポートなどと言うものの翌日は予想どうり全身筋肉痛であったし、心なしか風呂に入り全身を洗った後でも身体がオイル臭い(笑)

あらかじめ準備する物は以下の通り

・オイル8L(セレニアレーシング 5W-60 使用。下図は2L缶。ちなみに価格は個人輸入にて約1600円/1Lである)
・エレメント(箱には60574554-1と書かれているがこれが品番か・・?  1880円)
・ドレーンワッシャー(同様に60800580  190円)
・廃油処理箱(オイルパックリ!  4.5L×2個 計800円)、
・新聞紙、レジャーシート(駐車場を汚さない為に敷く)

使用する道具は以下の通り  (右の写真に一部紹介)

・ジャッキ(純正の物でも良いが出来ればフロアータイプ)
・ジャッキスタンド(いわゆる馬。無くてもOK)
・ヘキサゴン12mm(L字タイプでも良いが締め付けが強い場
 合アーム部の短いL字ではトルクをかけづらく外れ難い。
 出来ればソケットタイプを使いブレーカーバーで外すほうが
 楽である)
・ブレーカーバー(3/8"でもよいが1/2"を使っている)
・バケツ(廃油トレーも良いが都度洗うのが億劫。バケツに
 スーパーの袋を2枚重ね被せて廃油は受ける)
・フィルターレンチ(オートバックス等で売っている物で十分)
・トルクレンチ(ドレーン締め付けの際に使う。無くてもOK)

さて・・・作業!
1、 オイル交換を行う場所にレジャーシート(100円ショップで売っているヤツで十分)を敷き詰める。だって駐車場がオイルまみれになったらヤバイよね!
2、 ジャッキアップ(出来ればフロアータイプがよい)
3、 安全面を考え馬をかませる(馬が無い場合はタイヤをボディーの下に置き万が一ジャッキが外れた場合でも身体が挟まれないようにする。これとても大切!!)
4、 12mmヘキサゴンを使いドレーンを外す(結構硬いです。潜りながらの作業の為トルクを掛けにくく七転八倒します。外す方向は向かって時計の反対方向です。ある程度外れたら手で廻す。この際廃油受け(バケツ)を準備しておき、出来れば熱いことを我慢し素手でドレーンを廻したほうがよい。なぜならば軍手を付けての作業は熱いオイルが手にかかった際軍手に染み込み大火傷をおこす可能性があるから。ドレーンは廃油バケツに落としても良い。無理に掴もうとするとこれまた火傷のもとである
5、 右側のフロントタイヤを外す(オイルエレメントを外す為)

6、 エレメントをはずす
(←)タイヤハウスからエレメントを見た写真。この隙間からフィルタレンチを掛け外す。(→) 少し廻れば後は手で廻しながら外す。ここでのポイントはエレメントをすばやく廻し外すこと。もたもたしていると外れかかったエレメントの隙間から中に溜まったオイルが流れ出す。外れたらオイル出入り口の部分を上に向けタイヤハウスの隙間から取り出す。
(←)タイヤハウスからエレメントが外れた状態。今回タイヤを外すという面倒な作業を行ったが、もちろんタイヤを外さず潜った状態でエレメントを外すことも可能である。ただし小生、顔面オイルシャワーと手首の関節炎を2度経験している・・・(爆)
(→)作業中の164.キャンピングシートがかわいい!

7、 エレメントの装着。
まず新品のエレメントのラバーパッキンにオイルを塗る。締め付けた際にラバーが捩じれない為である。またあまり無いケースであるが古いエレメントのラバーが車体に残った状態で新しいエレメントを装着してしまう場合がある。これはダブルパッキンとなりオイル漏れの原因となる。締め付けは緩すぎずきつすぎず(爆)
両手で絞めて廻らなくなる程度の締め付けで十分である。

さて、エレメントの交換も終わりドレーンを外したまま待つこと1時間。オイルパンからのオイル流出もほとんどなくなったら次はドレーンの装着。

8、 ドレーンの装着
(←)良く分らないがオイルパンの写真。奥にドレーンの穴が有る。(→)反対側から見たオイルパン。ドレーンを外した状態の写真。アルミのワッシャーをオイルパンにはめ、ドレーンを装着する。締付ける回転方向は時計廻り

ある程度締まったらトルクレンチで絞めつける。トルク値約3K(確か3Kだったような気がする)あまり強く締め付けるとアルミ合金で出来たオイルパンのネジ山をつぶす羽目になるので要注意。

これで作業はほとんど終了。
後はオイルを注入するだけ。エレメント交換時は約7.5Lも飲み込む。7Lくらいからゲージを確認しながら注入する。MAXになったら一度エンジンを始動する。(エレメントの中にオイルを注入させる為)その後またゲージで確認しながら注入する。入れすぎは禁物。

9、 最後にオイルの処理と汚した地面は奇麗に清掃しましょう!

終了

さて交換後のインプレッションであるが、まずアイドリング時に発生していたタペットを打つ「カタカタ音」が幾分か静かになった。ブリッピングの際のふけ上がり感はあまり変化が無い。新車の頃は交換すれば見違えるほど良くなった気がするのであるが・・・。走り出して思うことは車の挙動が少しだけ軽くなった気がするくらいである。これも気分的なものであろう。
総じて今回のオイル交換にてフィーリングの向上はあまり見られなかった。いや、冷静に考えてオイル交換でびっくりするくらいのフィーリング向上など期待するのがナンセンスなのかもしれない!やはりどんな高価なオイルを使用してもオイル交換は単なるメンテナンスの領域でありチューニングの域では無いということをふと思ったしだいである(あくまでも個人的な意見です)。とは言うものの流行の添加剤を使ってみたい気もしないではない。

 


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