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「逃避」Escape!
○初出
1945年8月「アスタウンディング・サイエンス・フィクション」誌
○内容
USロボット社のライバル、合同ロボット社から奇妙な申し込みがあった。星間航行法の問題をUSロボット社の思考マシン「ブレーン」に十万ドルの賞金つきで解明してほしいという。実は同じ問題を与えられた合同ロボット社の思考マシンは、その問題中に「第一条」に抵触する部分があったために自己破壊してしまっていたのだ。USロボット社はこの挑戦に乗ったが、問題解明を命じられた「ブレーン」は思わぬ行動を開始してしまう。
○解説
人間を模した形態のロボットではなく、「ブレーン」は純粋な思考機械として登場する。しかしそれでも「三原則」がしっかりと入っていることが示されたストーリー。また恒星間航行が可能となり、後の「銀河帝国」へ広がるきっかけとなる重要な事件である。
○時代考証
前作「迷子のロボット」の事件からキャルビン達が帰ってきてすぐ後の物語である。つまり2029年ということになる。
○項目解説
□アルフレッド=ラニング(Alfred Lanning)
□エイブ=レヴァ(Abe Levver)
□グレゴリィ=パウエル(Gregory Powell)
□合同ロボット社(Condated Robots)
□サブエーテル波(subether stuff)
□スーザン=キャルビン(Susan Calvin)
□スーパー思考マシン(Super-Thinker)
□スペース・ワープ・エンジン(space-warp engine)
□超原子力エンジン(Hyperatomic Drive)
□ピーター=ボガート(Peter Bogert)
□フランチアイの空間ひずみ理論(Franciacci's space-warp theory)
□ブレーン(The Brain)
□マイケル=ドノバン(Michel Donovan)
□モービッド=M=キャダヴァー社(Mobid.M.Cadaver)
□USロボット&機械人間株式会社(US Robot&Mechanicalman)
□ロバートソン(Robertson)