知っている人もいると思いますが、日本の小学校の教科書にも 「スーホーの白い馬」という昔話が取り上げられていたことがあり ます。
〜ある夜、スーホーという少年が寝ていると、ゲルの外に怪我をした苦しそうな馬がいました。少年は介抱し、数日後に馬は元気になり少年は白い馬と仲良く暮すのです。ところがある日、ハーンが現れ「競馬をやって勝った者に私の娘をやる」というのです。
少年は競馬に出場、優勝しますがハーンは約束を破り、少年から馬を取り上げ、追放するのです。少年は毎日毎日、馬のことを思い、心配するのです。そんなある晩、ゲルの外で馬の声が聞こえました。少年が外に出て見ると、ハーンの家来に追われて傷だらけになった白い馬がいました。
「私は死んでしまいますが、ずっとあなたのそばにいられるように、私の毛や骨を使って楽器を作って下さい」と言い残して死にます。これが今の馬頭琴だというお話。