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南ゴビから帰った夜、ジャンチブの父ビルワー・ジャンチブさんのお宅に招待されました。あちらは10時ころが日没なので走り回っている
とこんな時間になります。ビルワーさん(74)は、モンゴルの礼装デールに身を包み、家族総出でご馳走を作り待っていてくれました。(ビルワーさんの紹介は、仙人が河北新報のホームページでしていますのでここでは割愛しま〜す)。 招待されたのは、仙人とモンゴロイド、それに山形から行った2人でした。テーブルには、たくさんのモンゴル料理が並べてありました。まず、グラスいっぱいに注がれたアルヒで乾杯。3回続けて飲み干すのが習慣とか、とてもそれは出来ませんでした。「駆けつけ3杯」といったところですね。その他、アイラグもたくさんありました。 |
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ジャンチブ家のご招待。お父さんのビルワーさんと腕を組み合わせて記念写真。テーブルには たくさんのご馳走が並べられた | ||
カラコルムの夕食。総勢14人がゲルレストランでわれわれ手作りのツォイワン(うどん)などモンゴル料理に舌鼓を打った | ||
ジャンチブ家のテーブルに乗った料理の主なものをご紹介しましょう。いずれもおいしかったです。
[ソーバールウ](羊の塩ゆで) 羊の背中の骨付き肉を塩ゆでしたもので、背中には白っぽい油が厚く付いています。ビルワーさんは、小刀で巧みに肉をそぎ、われわれに食べさせてくれました。さっぱりしておいしい肉料理でした。お祝い事の時のご馳走だそうです。
[ボーズ](シューマイといったところ)
モンゴルを代表する料理の一つだそうです。羊肉やほかの肉などを入れて小麦粉をこねたもので包んで蒸すそうです。
[ホーショール](揚げギョウザ、モンゴル春巻きでしょうか)
簡単にいうと、ボーズを油で揚げたものです。
[ツォイワン](日本ならうどん、または焼きうどんです)
ジャンチブ家のツォイワンは、日本の麺のように細く、長く切っていました。人参など野菜が入っており、さっぱりした味付けでした。カラコルムでは仙人が持参したうどん粉で即製の手打ちうどんを作り、皆に振舞いました。ゲルホテルの女性の従業員が手伝ってくれましたが、その手さばきにはうどん作り名人も感心することしきり。
[ボルツ] (牛肉を乾燥させたもの)
丸々と太った牛の肉を冬、零下30〜40度のところにさらし、乾燥させたもの。ビルワーさんが、また小刀でそぎ切ってご馳走してくれました。1頭の牛で30立方aくらいの牛の皮袋に1つだけにしかならないとか。肉が不足する春から夏に食べるそうです。調理方法はいろいろあるようです。
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ボーズはモンゴルの家庭料理を代表する一つ。蒸して作るのでさっぱりしている。ジャンチブ家のボーズはおいしかった | ||
ホーショール。油で揚げているのでこくがあ る。モンゴルは馬の肉は食べない、と書いている本もあるが羊と一緒にこの料理などに 使うという | ||
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