電話06-6941-2483
住所:大阪市中央区鎗屋町2-4-14
ランチ11:30〜13:00 (L.O.)、ディナー18:00〜21:00 (L.O.) 日曜・第一月曜
地下鉄堺筋本町下車、松屋町筋へ。農人橋歩道橋を渡り100メートル歩いた右手。駅から7分。
2011年3月
点数による評価は<9、4、4=17点>
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季節感あふれる五感に訴える料理の数々
食べたもの
◎焼き芋
◎カラメリゼしたミカンのマシュマロ
◎気泡をたくさん含ませたグリンピースのパン
◎小長井産牡蠣 タピオカクリーム
◎蛤 碓井のエンドウ豆と緑の目玉焼き
◎ブラウンマッシュルームのリングイネ
◎甘ダイ 蕗のとう 蜜芋
◎9週間熟成した但馬牛 リンゴとパセリ オゼイユ
◎金柑のピニャコラーダ
◎マンチェゴチーズの焼きたて生ケーキ
初めて食べるものと、定番のものが半々。驚きと安心感の両方を味わえるバランスのよさ。ランチで品数が少なめ(といっても10品)のせいか、パスタとメインがたっぷりめで、少量多皿といっても、しっかりとメリハリがある。食材も野菜、魚介、キノコ、肉・魚、果物といつもながら多彩。もちろん質の高さは超一流。
まずはアミューズ3品が出され、その一つは焼き芋。何かしかけがあるのでは?と思ったらオーソドックス。ただ、皮に見えるのはイカスミ。
特に印象に残ったのはメインの二つとデザート1、そしてパスタ。
魚料理は、金目鯛の焼き具合が絶品であることは言うまでもないが、さらに蕗の薹の苦みと蜜芋の甘さを生かしたソースがその上をいく春料理。
肉料理はお得意の9週間熟成但馬牛で、脂や柔らかさを売りにするのではなく、噛み締めるごとにおいしくなっていく赤身を味わうもの。
デザート1は、金柑をピニャコラーダというココナッツやパイナップルをつかったカクテル味で食べるセンスのよさ。まぶされたココナッツパウダーと金柑の相性も抜群。
そしてブラウンマッシュルームのリングイネ。白トリュフがたっぷりかけられている気持ちを味わえるパスタ。
改装後はじめての訪問。一階は広々としたウェイティングスペースになり、客席は2階。ゆったり広いテーブルで料理と時間を楽しんでもらうことを目的としたみたい。でも正直、食べながら厨房を見られた楽しみもまた再現してもらいたい。
厨房、ホールともにスタッフが増員され、ハード、ソフトともにグレードアップしたFujiyaの今後が楽しみ。
というわけで、ランチでも十分に満足できるが、この店の本領はディナーで発揮されるように思う。