電話06-6941-2483
住所:大阪市中央区鎗屋町2-4-14
ランチ11:30〜13:00 (L.O.)、ディナー18:00〜21:00 (L.O.) 日曜・第一月曜
地下鉄堺筋本町下車、松屋町筋へ。農人橋歩道橋を渡り100メートル歩いた右手。駅から7分。
2011年5月
この回の点数による評価は<9、4、4=17点>
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予約はOpen Tableからできる。
いつも新しいのに完成されている「藤原料理」 デザートも凄い。
食べたもの
◎ホワイトアスパラのプッチンプリン
◎トリュフのボーロ
◎ミモレットとクミンのポンデケージョ
◎カラメリゼした焼きみかん
◎露の滴が落ちた緑の葉
◎軽く薫製にした丸ごとじゃが芋とトリュフとスカモルツァチーズ
◎ホタルイカ 白ラディッシュ キャラウェイ
◎気泡をたくさん含ませたグリンピースのパン
◎蛤 碓井えんどう豆のフラン
◎アナゴ とろけるような玉ねぎ イカナゴの魚礁
◎パスタトラットデマーノ エビのコンフィ 凝縮した卵のソース
◎北海道産子羊 わけぎのソース 春の野草
◎ハッサクの果肉の粒々とクリーム はちみつのグラニテとココナッツ
◎冷たいと温かいトラベンモストのゼリー
◎苺マシュマロ
◎ヨモギとクリームチーズのタルト
新作と定番がうまく組み合わされた完成されたコース構成。
個々の料理の完成度が高いことはいうまでもないが、さまざまな表情があり、特上があれば、中の上があるというように、波があるのは確か。とはいえ、夜のコースはかなりの皿数だが、いろいろところに寄り道しながら、全体としてみるととてもバランスがとれていることに驚く。
いつもながら季節感が料理という方法でとてもうまく表現してされている。極上の和食が旬を表現することに巧みなのは周知のことであるが、日本だけでなく、どの国の料理であれ頂点にあるものは四季や旬の食材と密接なつながりをもつことは言うまでもない。
だが、イタリア料理やスペイン料理の技法で、和の食材を名人が表現すれば、どうなるか。その答えがFujiya1935にはある。
さらに特筆すべきはデザートのレヴェルの高さ。素材の組合せ、触感、色、香り。五感のあらゆる面で、料理と同じく、時にはそれ以上にびっくりを味合わせてくれるのがFujiyaのデザート。
文字通り、はじめから終わりまで楽しめるこのお店は、日本のレストランのなかでも希有の存在だと思う。