〜 キャスト分析 2005.04〜
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当サイトの第四回Gray Roomオフレポの【集計結果】がほんとうに影響したのかはわかりませんが、最近日記系サイトでPC村の話やキャスト分析や集計が流行りました。
というわけで責任を取る意味も若干込めて(?)、たまには数字で出してみようと思い立ち、2005年4月中旬時点でN◎VA-Dに絞って自分の分を集計、分析してみることにしました。
Caution:
最近はBlogでも自分のキャラの話などをよく見かけますが、こういうのって結局キャラ自慢ですし、その人と直接遊ぶ機会がよくある人以外の一般ビジターには完全に無用のコンテンツなんですよね。
という訳で、ここから先に書いてあることはおまけ的な内容を多く含んでいるというか、全部おまけです。不要な方はさくっと別のページへ飛んでいただいて、より有用な時間を過ごしてくださいませませ。
レコードシートをかき集めて計算する人が多い所ですね。僕はほぼ全てのアクトの記録をノートにつけており、またアクトの情報をPDA内に移して参照できるように作成したテキストファイルを全てハードディスク上に残してあります。これらを元に、割合と苦労せずに計算することができました。
PL回数 | 約 61回 |
当然こちらは忙しい社会人であり、他の行動にも使用できる限られた時間を消費してTRPGに割り当てています。学生さんより少ないのは当然ですが、この結果になりました。
Excelの表で集計した時にシナリオ名も一緒に書いたのですが、いやー世の中にはこんなに沢山のシナリオがあるんですねー。なんか壮観です。
話題になった(?)村の話です。しかしPC1が主人公格だとしてPC2とは確かに差がありますが、PC2とPC3の差、PC3とPC4の差が何かというと不明確ですし、そもそもプレイヤー4人だったらPC5は消されるからPC4とPC5は一緒じゃんという話になるのですが。
それにPC1が必ず主役で大活躍したり、ヒロインとラブラブしていたりするのかというとそうでもないはずです。例えば僕がつい最近RLした某アラシキャンペーンではPC4が少女を救って大活躍して真のPC1として覚醒していましたが、そういう場合もあるはずです。まあとにかく、集計してみました。
枠 | PC1 | PC2 | PC3 | PC4 | PC5 | 不明 | 合計 |
回数 | 15 | 17 | 12 | 10 | 5 | 2 | 61 |
脇役を固めることがよくあるので、よくPC3村だのと冗談で自称していましたが。予想に反し、なんとPC2村がトップだったのです!
そしてよく見ると。おやおや2位がPC1です。あれほど人のことを「やっぱPC1村の人は違うなぁ〜 (´ー`)y-~~~」とか「やっぱPC1は(以下略)」「ヒロポン中毒は(以下略)」などなどネタにしておいてこれですからね。というわけで、
ママン! ボクだってPC1もやればできたんだ! (*゚▽゚)
(PC1村生まれの少年のロールプレイをして 終 了 )
しかし用いたデータには幾つか問題があって、まずキャスト2人用のシナリオでPC1もPC2も関係ない場合が4〜5回ほどあります。RLの練習をするから周知でも入って欲しいと頼まれ、PC1枠をやったけど実際はサポート側に近かった場合もあります。(トーキーSSSをやった時ですね。)
ほか、枠としてはPC1扱いでも実際にはあまり関係ない場合もあります。(たとえば、名作ドム雪のエレガント版オンセリプレイ『ドゥームズデイの雪』はうちのアレックスが扱い上はPC1でしたが、物語としては主人公格はどう見てもディック君です。)
というわけで、集計はしたもののいまいち確証がない部分がありますね。
ちなみに不明の2回は、その場で即席で作ってくれたシナリオだった猫守さんの『スカイ、マザー・スカイ』が1回、導入が3人ともトーキーだった闇司さんの『3人のトーキー』で1回でした。
自分がPC1村な訳や主人公体質については、各地の日記系サイトで興味深い意見を見ることができました。ここでも「自称PC3村な訳」というか、「どちらかいうと脇役を好む傾向の理由」をせっかくなので述べてみましょう。
物理的に難しい:
僕はアクト中、今まで会った大抵の人間よりも細かくメモをノートに取っています。この内容と記憶力、観察力が当サイトのセッション・レポートの原材料となっているのですが。
表舞台で出番の多い主人公だとロールプレイやその他諸々が大変でメモを取る暇がなく、これがなかなか難しい場合があります。というわけで脇を固めつつ、主人公のハズカシイ台詞をしっかりメモってエクスポーz‥‥あーいやいやとんでもない、とにかくPC2以降に回る場合が多くなるのです。
主人公が恥ずかしい:
こっちはぶっちゃけN◎VA歴10年、ツクダ版の頃から遊んでるバリバリのロートルです。アランシアの火吹山の地下迷宮や王たちの冠を探す冒険の頃からTRPGの旅を始めてもう約20年、ミスタラやフォーセリアや様々な世界を旅し、ナイトシティや第六世界の夜を駆け抜けて今のニューロエイジに至り、ネット上のN◎VAの隆盛の本当に全てをこの目で見てきています。
若い世代にも心が広いほうだとは考えていますが、あまりに若々しいキャラやあまりに恥ずかしい台詞やあまりにギャルゲーみたいなシーンが出てくると、感情的にはどうしても
と思ってしまう瞬間が時にはあるのです。 なははのは。
主人公っぽいキャラクターが少ない:
N◎VA-Dの時代はずいぶんと諸々がソフト路線になりました。これでプレイしやすくなった良い面もありますから否定するわけではないですが、ハードなニューロエイジの世界にある程度は適合した人物を演じたいと考えています。(と言っても結局、僕が使用しているキャストはみんなウェットな人間らしさを持ってるんですけどね。)
今までの冒険の変遷でもう大人だったり結婚していたり彼女がいたり、なんというかPC1のハンドアウトに可愛い女の子のゲストコネが書いてあって誰がどう見てもアクトの内容が予想できるようなシナリオの主人公がなかなか似合わない場合も多くあります。
ある時「フラグ立て予防線ですか?」と言われたことがあるのですが、そんなこと言われてもねー。こっちはこっちで愛着のあるキャラクターにはみんなそれぞれ設定と今まで経てきた人生があるし、今まで潜り抜けてきた実際のアクトでの冒険の数々の蓄積があるので、ニャンともかんとも。
えっ、主人公っぽいキャラクターも探せばいるって? いや‥‥それは‥‥ソノ‥‥
主人公を演じていると、どうもアクトのリソース総量を独占しているような気がする:
当たり前ですが僕はRL経験がありますし、キャスト全員、プレイヤー全員が平等に活躍できてこそ良いアクトだと考えています。「自分のキャストがかっこよかった」で自己満足して終わる人より、「アクト全体を見渡し、必要に応じて周りを尊重し立てることのできる人」の方がプレイヤーとしてレベルが高いと考えています。実際、今まで会ってきた中でもそれができる人とできない人がいます。
その観点からすると、主人公ばかり目立っているとだんだん回りに悪いような気がしてくるんですよねー。プレイレポートやリプレイ類の作成においても気をつけていることは多数ありますが、そのひとつは「登場人物をなるべく平等に描写すること」です。自分のキャストが主人公格のプレイレポというのはどうも恥ずかしくて書きにくいんです。
これは気になる人と気にならない人と2種類、人間としての性格、謙虚さをどれだけ備えているかによるような気がします。
このことは自分がRLをする際にも観察するポイントのひとつとして使っています。主人公格というリソースを与えた場合、相手はどう動くのか。
ここで主人公格であってもきちんと周りを見えていたり、人に話を振ったり、あるいは謙虚な人であれば、必要に応じて「このシーンはもっとハッスルしていいんだよ」等とRLからメッセージを送ります。
一方、PC1の意味を履き違えてどこまでも調子に乗る人、リソースの独占も気にせずいい気になっているだけの人、ゲストを乗っ取ったりして勝手に振舞う人に対しては必要に応じて適当なところで切り上げますし、その後危険人物として認識しておくなり、何かの機会に人を集める際に選定基準に使うなりします。
脇役の方が、アクト全体を見渡せる:
これはそのまま上の逆ですね。主人公格というのは得てして「あの子が敵のパイロットかどうかなんて関係ない! 俺は彼女を助けたいんだ!」などというある種近視眼的な立場が求められることもありますが、脇を固める役はそうではありません。アクトの記録をよく取っている立場からも、物語全体を見渡せるバランス感覚を持ったPLでありたいと考えている立場からも、脇役の方がこれがやりやすいのです。
主人公が表舞台で悩んだり恥ずかしい台詞を言ったりしている間、脇役には時間があります。主人公格をどう立てたり認めたり、あるいは邪魔したりするか、物語の主軸にどう関わっていくかも、最大瞬間風速的な脇役のかっこよさをどう飛ばすかも、考える時間が十分にあります。これらが決まって、「どうだ、これがPC3の戦い方だ!」と言えた会心のアクトも経験があります。
一部で使われるN◎VA方言のひとつに、PC3〜5のシナリオ上の重要度の低い枠を言い表す「ビッグナンバー」という言葉があります。ビッグナンバーが苦手‥‥という人も時々いますが、僕はまったく不都合を感じないですね。
主人公と脇役の話は、プレイヤー本人の好みや性格に負うところも多いのではないでしょうか。あちこちの記事を見ていると、主人公が多い理由に「単に目立ちたいから」だけではなく、「自分のプレイ技術が未熟だから」という理由があったのが新鮮でした。
さてこの辺からどんどん自分の個人的なキャストの話になるので、不要な方はどうぞすぐお帰りください。
キャスト運用は少数精鋭主義なのであまり参考にならないのですが、今まで使用した回数、PL回数合計に占める割合を%として稼働率、そして各シナリオでのPC何枠を拾ったのかをまとめてみました。
順位 | キャストのなまえ | PC1 | PC2 | PC3 | PC4 | PC5 | 不明 | 使用回数合計 | 稼働率 |
1位 | アレックス・タウンゼント | 5 | 5 | 1 | 1 | 0 | 1 | 13 | 21% |
2位 | ミア・ウェイ | 1 | 4 | 4 | 1 | 11 | 18% | ||
3位 | 静元星也 | 3 | 4 | 1 | 2 | 10 | 16% | ||
4位 | 静元涼子 | 3 | 0 | 1 | 2 | 1 | 8 | 13% | |
5位 | リリー・クローデット | 2 | 0 | 4 | 1 | 0 | 7 | 11% | |
6位 | 牙下冬治郎 | 1 | 2 | 0 | 1 | 1 | 5 | 8% | |
7位 | 琴音=フェンデル | 0 | 1 | 1 | 1 | 1 | 4 | 6% | |
8位 | マクシミリアン・ダグラス | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 2 | 3% | |
9位 | トニー・ウェイ | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 2% |
1位:トップはやはり財団キャストの表代表(?)であるアレクぽん。見ていると特定のキャストを稼働率50%程度で使っている方もいるので、21%、全体の約1/5というのは妥当な数字のようです。彼はツクダ版1st Editionで僕が最初に作ったキャストなので、1st〜N◎VA-Dまで全て合計すると使用回数は50〜60回ぐらいではないかと推定されます。
意外とPC1をやっていますね。でもPC1といっても『月下の騎士』は護衛対象が大英博物館だったし、オフィシャルの『楽園の休日』は某ピンクの人の見苦しいPC5に喜んでヒロインを譲ったし、『ドゥームズデイの雪』は主人公はディックだし、『闇の帳』はダンピールの少女を護衛したけど、あれはRLの中の人がアレクぽんファンで(キャッ)たっての希望だったし‥‥と、と、とにかく、そこらへんのラブい若カブトとは違いますじょ?
2位:D時代になって加わったニューフェイスだったミア姐さんが、ここまで踊り出ました! やはり枠制度のシナリオだと最頻出のフェイトを拾えるキャストを加えたのは正解でした。彼女は設定とロールプレイの双方で「頑張るけど1.5流ぐらい」の人物にしているのですが、PC2〜PC3が多いのがそこと通じているかも。
3位:最近あまり使っていないような気のしていた星也くんは、生安課で地道に頑張っていたのでした。調べるとN◎VA-D発売直後頃、まだエラッタが安定せず混乱していた頃によく使っていたので回数を稼いでいたようです。PC1をやったのは『ワンダリング・ドッグス』で日下部天馬と夢のチーム、あとは2人用シナリオの『生み落とされた人形の魂』『脱ぎ捨てられた冬の靴下』‥‥と、おお、やはりさるシンジケートの陰謀が働いているようです。
4位:インデペンデント・ウーマンの涼子おねたまはお母さんになってからもハッスルしているのです。PC1が多いですが、トーキーSSSの周知プレイ、2人用シナリオ『Who's Foods?』のPC1なので、それを抜かすと平坦でしょうか。トーキーはやはりPC4もありますね。
5位:アラシが入れるシナリオはそれほど多くないですが、枠がある場合は優先して使っているせいか、リリーも意外と使っていました。PC3が多いですね。これでアラシSSSのプレイヤー参加ができていれば一気に+4されて首位に躍り出ることができたでしょう。くそ、でもRLだったよ!(笑) よ〜しRLした経験点でジークフリートを実験機(ピー)相当にぱわーUpだ!(;゚∀゚)=3
6位:冬治郎は構想の後に2005年になって実際に動かし始めた新キャストなので、それを考えれば十分多い数字といえます。今のキャスト陣に欠けているクグツ分とカタナ分と和風分を補うために作ったので、正解だったと言えるでしょう。PC4やPC5でぶらぶらと人を斬ってるはずだったのですが、外伝の『R.I.P.』でPC1を‥‥(((( ;゚Д゚)))
7位:アストラル全般に対応可能とはいえ、さすがにマヤカシ枠は少ないので琴音くんの出番は少なめでした。ただ『その手に掴むものは…』を始め、『金色のひよこ 総帥版』『NorthPole』『東京新帝大怪奇奇譚』、彼女の経験したアクトはどれも記憶に残っているので、十分だと考えています。
8位:マックス少年は2005年になって使い始めたので少ないのは当たり前ですね。ゲーム内世界でも彼はまだ若い中学生ですし、経験点も抑えて特技スロットにも空きを残しています。これからいろいろと使う機会も可能性もあるでしょう。
9位:トニーおじさんは2004年に九龍さんの『忘れ得ぬ思い出』というシナリオをやるためだけにRからコンバートしたので、その後使う機会が少ないのは仕方ないですね。カリスマ導入はとびきりレアですし、半分ゲスト化するのもやむなしと考えています。彼の二挺拳銃に込められた想いは姪のミアが受け継いでくれましたから。
スタイル | 回数 | その導入を拾ったキャスト名 |
フェイト | 11 | ミア |
イヌ | 10 | 星也 |
カブト | 9 | アレックス |
アラシ | 7 | リリー |
トーキー | 6 | 涼子 |
カタナ | 3 | 冬治郎 |
バサラ | 3 | アレックス |
クグツ | 2 | 冬治郎 |
ニューロ | 2 | マックス |
マヤカシ | 2 | 琴音 |
ミストレス | 2 | 涼子 |
なし | 2 | アレックス、琴音 |
カゲ | 1 | トニー |
琴音導入 | 1 | 琴音 |
こちらもまとめてみたところ、TOPはフェイトでした。上位の5スタイルはN◎VA-Dを遊んでいる多くの人と似たような結果になるのではないでしょうか。意外にアラシが多かったです。
中の人のファンタジー好きを反映して僕はアストラル対応キャストは多いのですが、明確なバサラ導入は結局アレックスが拾っていました。
以前作ったコンテンツ『アクトに参加する26の方法』の最後のまとめに、「キャストが複数のスタイル導入を拾えるようデザインする」ことを書きましたが、これはやはり鍵だと思います。
ちなみに一番下の方、導入「なし」は、その場で全自動作ってもらったシナリオだった猫守さんの『スカイ、マザー・スカイ』、東欧共同体にビオラを訪ねに行く巻き込まれ導入だった悪童同盟さんの『その手に掴むものは…』でした。
カゲ導入は『忘れ得ぬ思い出』ですがカゲ必須ではないので殺し屋導入系、カタナ枠と同じようなものです。
最後のうろんな「琴音導入」というのは『金色のひよこ 総帥版』で、PC1からPC3まではスタイルが書いてあるのにPC4だけ決めうちでキャストの名前が書いてあって驚愕した覚えがあります。い、いやー、むおん先生は違うなぁ〜 (´ー`;)y-~~~
僕はたいていの人よりもキャストの数を絞って遊んでいるのですが、せっかくなのでその理由を列挙してみましょう。
遊ぶ回数が多くない:
当然こちらは忙しい社会人で、学生さんのように暇だからTRPGを遊んでいるのではなく、有限の時間リソースを消費して遊んでいます。(猿のようにTRPGを遊ぶ気持ちも勿論分かりますけどね。昔、D&Dやソードワールドでやりました。)
当然プレイ回数はそんなに多くはなりませんし、量よりも質で、回数は少なくても密度の濃い、思い出に残るプレイができれば良いと考えています。自然と使うキャストの数もそれほど多くはならない訳です。
とはいってもD時代になって1アクトに必要な時間が短縮され、1回の集まりで2回遊ぶことも多くなったので、このへんは気持ちが変化している部分もあります。
個性のはっきりしたキャストを使いたい:
今までに見てきた人のキャストにも様々います。中には個性の定まっていないキャスト、アクトの中でうまく動けていないキャストもいました。いざ実際に見てみれば、キャラシーにさっき急いで走り書きしたような汚い字でお粗末にデータが書いてあるだけのキャストとか。大した設定も今までの蓄積もアクト内での表現もないくせに、言うことだけは立派なキャスト。うわべだけでなんの深みもない台詞を垂れ流すキャスト。あるいはゲストに偉そうな台詞だけは言っておいて、負けそうになると慌てて経験点を消費しだすキャスト。
そうしたキャラクターを見ていると、ルール的には可能でも気分的にはやはり「う〜ん、なんだかなぁ」と思うこともあります。
自分の分身として架空世界に降り立つのですから、ある程度個性がはっきりした、魂を吹き込まれ血肉を備えた生きた人物であってほしいと願う訳です。(あと、人数が闇雲に増えると演じ分けに自信がないというのもあります。基準が普通の人より厳しいので。)
誰しもキャストを考えるとき、外見とか、様々な場面でそのキャストが立っているときの姿とか、様々なシチュエーションでその人物がどんな台詞を発するのかとか、考えるでしょう。僕も考えますが、「ここまでイメージできるならオッケイだ!」と考えるラインが並みの人間より厳しいんでしょうね。
鉄則:人は、他人のキャストの名前を覚え切れない
Blog等で活動している方たちも、最近ようやく思い当たって来ているようですね。そう、自分のキャストがどれだけ好きでも、他人から見ればそうではないのです。ネット上で活動している人間が50人いて持ちキャストがそれぞれ20人いたら、なんと1000人。小学校1校の平均児童数より多いです。ニューロエイジの千早グループ全社員の1/100がこの時点でもう賄えますよ。
僕は商業作品/同人誌/Webコンテンツ含め、リプレイやプレイレポートの類は読むのも書くのも好きですが、内容が面白いならともかく、覚えられる人名の数には限りがあります。特にキャスト名がさらっと書いてあるだけの経験点1点分だけの簡単プレイ日記や「今日のキャスト妄想」の類は頭に残りにくいですね。というか人の妄想なんて覚えもしないですね。
こちらはWebサイト運営者という立場上、比較的様々な人と遊ぶ機会があり、プレイ記録をよく残しています。読者を混乱させず、記憶に残ってもらう必要があるので、絞っているわけです。
また同様に、ただN◎VAするのではなく自分が綿密な準備の末にRLするような記念のアクトでは、PL陣には個性のきちんと定まった各自の世界を代表するキャストでガツンと挑んでもらいたい、という気持ちがあります。
上で頭に残りにくいと書きましたが例外はあります。
まず何かの機会で自分がPLでアクトをすることになり、同席する他のキャストを見るのが初めてで知っておく必要がある場合。時間的に可能ならキャストデータや日記はかなり調べます。(他者の認識が、勝利への鍵のひとつであることを知っているからです。)
また、自分がRLで何かのアクトをすることになり、PL陣が決定してキャスト陣を選定している場合。その人の持ちキャストで誰が相応しいか、時間的に可能ならかなり調べ上げます。(キャスト陣構成が、勝利への鍵のひとつであることを知っているからです。)
また、キャストの数を絞っていると今度は、装備・特技コンボなどルール的な試みの面で幅が狭まってしまうという弱みがあります。これについては人のキャストを観察すること、様々な機会にルーラーをすることでカバーしています。(公式シナリオ類だけでも様々な敵ゲストが出てきますからね。)
サイバーパンク物RPGは全体的に平均年齢が高めになるものですが、N◎VA-Dは全体的なソフト化と、ライトノベル世界などからやってきたキャラクターが増えたせいで平均年齢は若めになった気がします。
というわけで、実際のアクトで使っているキャストに絞って計算してみました。人間でない人物もいますが一緒に計算しています。
男性キャスト平均 | 女性キャスト平均 | 総合平均 |
28.3 | 25 | 26.83 |
『トーキョーN◎VAプレイヤーに100の質問』の答えをR時代に作った際は総合平均が 28 だった記憶がありますが、Dになって若干下がりました。昔から使っているキャストは年をとっていくはずですが、コンバートしていないキャストがいる分と‥‥分かった! ティーンエイジャーのマックス少年が平均を下げてるんだ!
一緒に、分布図も作ってみます。
年齢層 | 男性 | 女性 | おまけ(昔のキャストとか) |
10代前半〜 | マックス | - | - |
10代後半〜 | - | リリー | 霞、ゼフィール |
20代前半〜 | - | ミア | - |
20代後半〜 | 星也、冬治郎 | 琴音 | - |
30代前半〜 | - | 涼子 | 聖人ジョニィ、鉛の雨のジョヴァンニ |
30代後半〜 | アレックス、トニー | - | マーチン刑事 |
40代〜 | - | - | - |
50代〜 | - | - | - |
60代〜 | - | - | トリストラム卿(あるシナリオのゲスト) |
架空世界の人物でも年齢によって物の考え方や態度、口調諸々は違いますし、他のキャストに接触する時に重要な意味を持ちます。演じ分けのためにも意識して年齢は分散させていますが、概ね散らばった分布になりました。
人によってはここで、10代後半や20代前半に集中したりする場合もあるでしょうね。これは仕方ないと思います。19歳の人が演じるニューロエイジで19歳までのキャラクターのロールプレイは自分の人生を参考にできますが、19歳より上の年齢は想像するしかないのですから。
男性 | 女性 |
56% | 44% |
現状9人に絞っているのだから計算も簡単です。D以前だとコンバートしていない男性キャラの分が増えますね。
拾った回数 | 「拾う」の定義が不明なため算出不能! ということでゼロ! ヽ(`ー´)ノ |
よくシナリオの「何枠を拾う」という言い方をしますが、そもそもこの「ヒロインを拾う」という言い方はどこから来ているんでしょうかね。若い世代の人がよく使うので何となく使っていますが。ギャルゲーの用語なんでしょうか。うーんよく分かりません。
「10代〜20代の若い、未婚で彼女のいない男性キャストがアクトの中でヒロイン的な役割を想定しているゲストやエキストラの登場人物と恋に落ち、エンディングの後のアクト後まで含んだ恒久的な状態において、彼女になる/結婚する/家に住まわせるなどの緊密な関係になること」と定義して大体合っているんでしょうか。何度か見たことがありますが、いやー世界が傾いたニューロエイジ世界でそんなことなかなかできませんね。何人も拾ってるキャストを見たこともありますが、人間一人を養うってかなり金も掛かるし現実的には厳しいはずなんですがそのへんは考えなくていいんでしょうかね。いやー、やっぱヒロポン中毒の人は違うなぁ〜 (´ー`)y-~~~
よく「このキャストならそのシナリオのヒロイン拾える」「拾えない」「本気で拾いに行く」「そっちがXXに動くならじゃあXXはこっちが拾う」とかそういう言い方を一部で聞きますが、それだとなんだかヒロインの子が自由意志もなく自動的に拾われるのを待ってる記号的存在みたいで可哀想ですね。
それとも「拾う」というのは相手に好意的な言動を見せるだけの極めて広義の意味も含むんでしょうか。「護衛相手には距離を置いて一見冷たく接するように見えるも、最後には励ましの言葉を掛けて夜の色をしたコートを翻して去ってゆく」とかでも入るんでしょうか。そうすると‥‥いや‥‥ソノ‥‥それは‥‥
これは日記系でもあまり見かけませんでしたね。(笑) 記念にまとめてみます。
出身地 | なまえ |
トーキョーN◎VA | 涼子、星也 |
ブリテン連合王国 | アレックス |
ブリテン連合王国(エール領) | 琴音 |
ホンコンHEAVEN | ミア、トニー |
ヴィル・ヌーヴ(フランス行政圏) | リリー |
キャンベラAXYZ | マックス |
決めてない | 冬治郎(たぶんN◎VA) |
出身地は本当にPLの趣味によるところでしょう。プロファイルシートの束を偵察すると、ほとんどが漢字の日本語の名前で占められていたり、出身地がN◎VAに集中している人もいます。
僕自身は中の人が語学が得意なのとぶっちゃけ西洋萌えであること、出身地の文化もキャラクターの個性付けには重要な要素だと考えているので、N◎VA以外にすることが多いですね。(このサイトを見て回れば分かるでしょう。そこらじゅうに英語が溢れてますからネ! ヽ(@▽@)ノ )
ほか、普段から仕事でも趣味でもパソコンのIMEに頼っているので、アクト中にシャーペンやボールペンで文字を書く際、日本人名の難しい漢字が書けなかったり、カタカナの名前を見ると安心したりすることがあるからというのもあります。(←それは 日本人としてどうなのか)
これは完全に各プレイヤーの好みによって別れるところでしょうね。概ね平坦に別れ、特に面白みもない結果ですが集計してみました。キャストの数が少なくて寂しいので、D以前のものも入れることにしてみます。
スタイル名 | Dでの枚数 | 1st〜Dでの枚数 |
アヤカシ | 1 | 1 |
カゲムシャ | 0 | 0 |
アラシ | 1 | 1 |
ヒルコ | 0 | 0 |
カブキ | 1 | 1 |
バサラ | 3 | 4 |
タタラ | 0 | 1 |
ミストレス | 2 | 2 |
カブト | 2 | 2 |
カリスマ | 1 | 1 |
マネキン | 0 | 0 |
カゼ | 0 | 1 |
フェイト | 1 | 2 |
クロマク | 0 | 0 |
エグゼク | 0 | 0 |
カタナ | 1 | 1 |
クグツ | 1 | 1 |
カゲ | 2 | 3 |
チャクラ | 0 | 2 |
レッガー | 0 | 3 |
カブトワリ | 3 | 6 |
ハイランダー | 1 | 2 |
マヤカシ | 3 | 3 |
トーキー | 1 | 1 |
イヌ | 1 | 2 |
ニューロ | 2 | 2 |
〜特に多いスタイル〜
バサラ:中の人の魔法使い萌えを象徴していますが、ルール的にも強いですし、バサラが多いという人は多いのではないでしょうか。実はエニグマも集計に入れるともっと増えます。
カブトワリ:R時代までも入れると一番多いですね。これは中の人が密かにガンスキーなためです。これで「香港ノワールといえば.45口径の二挺撃ち、女の腕では難しいけどそこは<※力学>で反動を消してるという夢設定なんだ」とか「警察機構の一員であれば予算も訓練施設もあるし腕を磨く機会は十分、普段の捜査から対テロ活動まで幅広くポリス・ガン・アクションに対応オッケイ」とか「オプション完備のBBマキシマム相当にしてるけどイメージ的には大口径のシグザウアーかH&K SOCOMピストル辺りの高性能攻撃拳銃で、火力もあるし室内エントリーにも使えるし元特殊部隊員に相応しい銃だ」とか勝手に夢想してるわけです。まったく世話ないですね。あっ、よく考えたらアレクぽんはカブトワリじゃないじゃん(何)
マヤカシ:ともにエニグマンサーの星也と琴音の分が入っています。これもアストラルスキーなためでしょう。
〜欠けているスタイル〜
カゲムシャ:これはどこかのマイナス王国以外、多くのN◎VA-Dユーザは少ないと思います。(笑) オフィシャルのSSSのために作るという手もあるのですが、特定アクトで使ってそれで終わるキャストというのは存在意義を感じません。
ヒルコ:迷光環境になって下水王国を根城にするヒルコのキャスト、ヒルコと関係するシナリオは増えてきました。とはいえヒルコだけでは厳しいので、他のスタイル導入とどう設定を繋げるかが思案のしどころですね。
タタラ:以前は刀鍛治のキャラクターがいたんですが、D時代はいないですねー。いなくても現状あまり困らないというところ。
マネキン:昔からそうなんですが、僕は人に依存して生きるというのがどうも苦手なので、ゲストならともかくキャストでロールプレイができるか不安というところがあります。今度オトナな娼婦のお姉さんでも作ってみましょうか。
カゼ:D時代はいないのですが、アラシのリリーでも代用できそうなところ。
クロマク・エグゼク:キャストでは意識的に避けているところですね。というのは、今でこそネットの活動ベースで優秀な人間や見込みのある人間から声を掛けられるので不自由しないのですが、昔はコンベンション等でこういう組織上層部系でシナリヲを破壊する痛いキャスト、痛いプレイヤーをけっこう見てきたからです。そのへんの記憶が根底にあるのかも。ゲストにならクロマクはいます。
チャクラ:2ndの頃はいたんですが、ソノ‥‥若者は星也くんやマックス少年で間に合っているので‥‥(ゴニョゴニョゴニョ)
レッガー:Dになってゼロになってしまいました。だってぇー、いつの間にかカーライルの下になっちゃったし紅蓮がもうダメなんだもーん (;´Д`)ノ
D時代のあまり複雑でないシナリオ構造、短時間でのアクト運用の中では、キャスト同士の協力も当たり前になってきました。本来ニューロエイジには貴重であるべき、人を信じやすいウェットな人物もキャストレベルでは増えてきたように見えます。厳しい世界に生きている筋金入りのレッガーぽいキャストは、そんな中でどう動くか思案のしどころですね。
スタイル名 | ブランチ |
アラシ | マシン・バディ(リリー) |
バサラ | ブラッドライン(ミア) |
ミストレス | クイーン(涼子) |
カブト | ナイト(アレックス) |
カタナ | 剣客(冬治郎) |
カブトワリ | スナイパー(星也)、ガンスリンガー(トニー) |
マヤカシ | プロフェット(琴音) |
ニューロ | ウィザード(マックス) |
そもそもキャスト数を絞っているので分布も何もないのですが、図のようになりました。キャストのイメージや設定は深く考える方なので、それぞれが似合ったブランチを取得できていると思います。
ブランチは知っている人のキャストや、既存シナリオをチューンする際に敵ゲストにどれを持たせるのかを考えるのが楽しいですね。
2004年にもBlog系サイトで流行ったものですね。
アヤカシ:人形の一族のリリーは一応、アルドラ大公のもとへ挨拶しにいったことはあるという設定(設定だけ)になっているのですが。サロンの一員が強制される導入なら新しく作ることになるでしょう。しかし僕が吸血鬼のキャストとかを適当に作ると『V:tM』や『V:tR』そのまんまになってしまいそうな気がします。そうだ! トレメール消えちゃうし『V:tM』のキャラをコンバートすれば(ry
カゲムシャ:なし! ナムギンカ汁で我慢シル!(意味不明)
アラシ:諸国漫遊(嘘)しているリリーと銀灰色の騎士ジークフリートは世界のどこにも行けるのです。
ヒルコ:なし! でもなんかミア姐は下水王国と縁が深いです。
カブキ:琴音くんは水晶の歌声に癒しの力を持つという設定なのですが、歌手ではないのでアーチスト導入は拾えません。巻き込まれ系なら彼女も、他にも何人も拾えます。
バサラ:魔法使いは豊富なのです。アレックスも星也も琴音もミアもリリーも拾えます。
タタラ:無理ですが、あまり不便は感じていないかも。
ミストレス:涼子御母様はD時代はよりぱわーUpした「ど」ミストレスなのです。
カブト:代表キャストの名にかけてアレクぽんが行くのです。護衛相手が女の子以外の時だってちゃんとあったよ!(泣きながら)
カリスマ:見かけない導入ですがトニーおじさんがカリスマですね。
マネキン:無理です。ここは埋める必要があるかも。
カゼ:むかーしはゾクのキャストがいたのですが今は無理ですね。リリーのジークフリート(ヴァローナ相当)は市街地でも運用できるので代用できるかも。
フェイト:ミア姐さんなのです。ヒロイン拾いマシーンと化した若フェイトとの差別化もばっちりなのです。(何)
クロマク:無理ですが、とあるシナリオのゲストを英国から呼んでキャスト化すれば可能です。
エグゼク:ゲストなら当てはあるんですがキャストでは無理ですね。クグツがいるなら現状無理して作る必要はないかも。
カタナ:朧夜に輝く妖刀影蛍を携えた牙下冬治郎はカタナそのものです。
クグツ:うろんなクグツは牙下が全てやってくれます。
カゲ:殺し屋導入と同義なら牙下もトニーおじさんも。戦闘力のみであればアレックスもいけます。
チャクラ:昔はいたんですが今は無理ですねー。中の人が格闘技とかにあまり興味がないのも原因かも。
レッガー:元レッガーならトニーおじさんも三合会系です。カーライルや音羽のレッガーを拾うためにはこの枠でキャストを作っておくべきかも。
カブトワリ:殺し屋導入と同義なら牙下もトニーおじさんも。銃の腕だけならミアも、星也も、アレックスも。
ハイランダー:ハイランダーSSSのような特殊な例以外、ランダー導入は見かけないのですが。宇宙と縁があればよいのなら、マックス少年が行けます。
マヤカシ:バサラ導入とほとんど同義ですね。琴音くんがマヤカシだし、アレックス、星也、ミア、場合によってはリリーも行けます。
トーキー:トーキー枠は元広報部の華の出番なのです。
イヌ:ノバラーなら大抵1人や2人持っているイヌ。機捜課の躍進が続く今も星也巡査部長は生安課にいます。
ニューロ:マックス少年と青竜スカイアの出番です。
こう考えると枠を埋められるキャストとしては、次はタタラ、マネキン、チャクラ、レッガーあたりで何かネタを考えていくのが良いでしょうか。それとも企業上層部系か。シンジケートのかっこいい娼婦のお姉さんとか。いやミアと被るな。まあそういう妄想は置いといて以上のようになりました。
あちこちの日記を見てこれがなかったので付け加えておきます。前にGF誌の記事で紹介された アタッカー/ディフェンダー/サポーター の3つの能力区分。何でもかんでもこの3つの枠に押し込めて考えるのもどうかという気もするのですが、数えてみました。
メイン能力:◎、サブ能力:○、不可:-、総計に関しては◎を2点、○を1点、不可を0点と数えています。
詳細な定義が分からないので、自分の身を守れる位でもディフェンダーは○としました。ほか、けっこうフィーリングでつけています。
キャストのなまえ | アタッカー | ディフェンダー | サポーター |
アレックス・タウンゼント | ◎ | ◎ | - |
静元涼子 | - | ○ | ◎ |
静元星也 | ◎ | ○ | - | 琴音=フェンデル | - | ◎ | ○ |
リリー・クローデット | ◎ | ○ | - |
ミア・ウェイ | ◎ | ○ | - |
トニー・ウェイ | ◎ | ○ | - |
牙下冬治郎 | ◎ | ○ | - |
マクシミリアン・ダグラス | - | ○ | ◎ |
重み付けした総計 | 14 | 12 | 5 |
点数の合計は31、約半分がアタッカー。これはあちこちのblogでもこんな割合が多かったので、このぐらいで普通ではないでしょうか。戦闘中の行動は複数取れるように全キャストに用意していますが、「他者を攻撃する手段をメイン能力で持ち、サブ能力として自分の身ぐらいは守れるキャスト」がやはり多かったです。
「戦闘中に暇にならないようにする」というのはキャストを作る際に多くの人が挙げているポイントですが、カット進行はほとんどのシナリオで1回以上発生しますから、これは正しいでしょう。
また、N◎VAの戦闘は昔から火力重視です。見切り系特技が弱体化、防御に比べて攻撃の手段が多く、追加アウトフィットなどで大ダメージの装備がどんどん追加されているDの時代でも変わりません。大火力の攻撃が飛び交い、救命符やトラウマパッチや業物装備が舞い、神業が防御に回され、そこで敵味方の神業が乱舞して1カット終了時あるいは2カット中盤までで終わる‥‥というのはどこでも見られる光景です。
そういう意味ではキャストは全般的に前のめり、アタッカー重視になるのは自然なことだと思います。
敵ゲストもどちらかいうと前のめりになることが多いですが、これは戦闘の爽快感も関係してくるでしょう。
R時代は見切り系特技はカード1枚分の強力な効果を持っていましたが、「敵ゲストの見切り系特技は1〜2Lvに抑えておく」という小技があり、僕も自分がRLの時は必ずそうしていました。
他にも敵に防御の極めて堅いゲストやカブトのトループなどを出すと、PL陣はだんだん「う〜んあそこウザイな」「早く倒そう」「《天変地異》で飛ばさない?」などという気分になってきます。
人間誰でも、自分のキャラクターにチクチクと傷を与えられるよりは自分のキャラクターが攻撃していた方が楽しいし、攻撃がカチーンと弾かれるよりは大ダメージが決まった方が楽しいのです。そういう意味では、敵ゲストもどちらかいうとアタッカー重視になるのは自然な流れでしょう。
同じようなことはキャストにも言えますね。僕は前からカブトを使っていますが、世の平均的なカブトの皆様に比べると火力が高いはずです。これには理由があります。
<※自動防御>状態からリアクション待機、あるいは敵のダメージを受けやカバーリングで減らすだけ‥‥そんなカブトだと、演出的にもワンパターンで地味になりがちですし、実際にそんなアクトを自分がRLの際に多く見てきました。それに敵がそこに存在する限り攻撃は続くのですから、自身に攻撃手段がなく他のキャストが倒すのを待っているのは、カブト役もストレスが溜まるでしょう。
もうひとつの理由は住んでいる世界の違い。自分自身は人を傷つけることが決してなく、約束した女の子を守るだけ。悪漢の前にどんなに傷つけられても「君だけは‥‥絶対にボクが守るよ!」‥‥そんなカブトの少年はN◎VAの中には存在できても、よりリアル寄りな世界では存在できません。
現実世界の本当のBGはみな元軍人や元警官などの技術を持った人ばかりで、必要な時にはためらわず攻撃に移れるからです。
そんな訳で、より現実寄りの世界に住んでいるうちのアレクぽんはアタッカーの能力も備えています。
ここは本当に余談です。僕はパクリキャラは作りませんが、多くの人と同様、キャストの姿をイメージする際に源泉になったモデルが大体キャストにそれぞれいます。
“デス・ロード”アレックス・タウンゼント
アレクぽんはツクダ版1stで最初に作ったキャストなので人物像の特定のモデルはいないのですが、中の人がカッコEと思った成分が全部入っています。英国萌え・クールな渋男性燃え・ミリタリー燃え・特殊部隊燃え・魔法使い萌え・ファンタジー萌え・などなどなど。いやーまったく世話ないですね。 (´ー`)y-~~~
「元軍人のカブト」「夜の力を操るバサラ」で二人キャストが作れそうなところを一人に豪華集中している点・長く使っている間に設定を徐々に調整している点・複数導入が拾え、アクト毎に微妙に立ち位置を変えている点などが、長く使えているポイントかなぁと思っています。
行動や態度には、僕が読んだ軍事ものの冒険小説で活躍する、情報機関員や特殊部隊員などのガンドッグ生命体の成分が色濃く反映されています。上でも触れましたが、参考資料がないせいもありますがN◎VAユーザーのほとんどが考えているカブト像というのは現実世界と激しく剥離しているんですよね。アレクぽんは現実世界のセキュリティ企業で活動している本物のBGに近い像をイメージしています。(同時に魔法使いである点がフィクションなのですが)
『ドゥームズデイの雪』などのオンセシリーズで彼がちらりと言及している、むかし故郷で軍にいた頃の話にはモデルがあります。現実世界のイギリス陸軍の特殊部隊、SAS連隊のイメージそのまんまです。(軍事ものに詳しい方なら分かるかも)
漫画『ガンスリンガー・ガール』の2巻のパスタの国の王子様の話で、ジャンちんが言う「来週から三ヶ月ヘリフォードに行ってこい」の意味が分かる同志なら分かってくれるよきっと!(;´Д`)ノ ←つか分かんないよそんなの!
“元広報部の華(?)”静元涼子
仕事のバリバリできるキャリアウーマンでしかも愛嬌のある美人‥‥というと、どうしても男の願望の入った完璧な女性になってしまいます。(千早冴子課長のような人物はフィクションの中だから存在できるんですね。)
という訳で涼子御姉様には、小柄なのでイマイチ決まりきらない・時々ボケる・常識人の弟に比べるとはっちゃけてる・お母さんになってからは人のフラg(ry などの落としどころを用意してあります。結婚を機に引退も考えたのですが、N◎VA-Dの女性キャストというと10代の萌え萌えした少女や20代の格好いい系お姉さんが多く、30代の既婚の人物というのはほとんど見ないので、よい対比になるので肝っ玉お母さんぱわー(うそ)で頑張ってもらうことにしました。
髪型はちょっと懐かしい『X-Files』のスカリー捜査官のようなボブカットとなってました。アレクぽんと結婚する前の彼女の口調などが割合似ていたのは『新世紀エヴァンゲリオン』の葛城ミサトでしょうか。というわけで脳内変換するなら、今でも声はマリュー艦長なのです。(エー)
彼女には僕が今までの人生の中で出会ってきた、年上の女性の総合的なイメージが投影されていますね。おかたまになってからは身近にいる誰かに通じているような感があったのですが、何となく僕のお袋の若い頃に似ているような気が最近してきました。(´▽`;)
“星影の猟犬”静元星也
同じ日系人男性で超人ではなく自然体のふつうの人間で常識人、身長も僕と同じぐらいなので、星也くんは割と中の人の分身に近い部分があります。(体重は彼の方があるけど)
若者らしい爽やかさや精悍さ、知的な線の細さには雰囲気のモデルがあって、人種が違いますが俳優のマット・ディモンです。(最近の『ボーン・アイデンティティ』『ボーン・スプレマシー』で見せた大人の雰囲気ではなく、『レインメーカー』や『グッド・ウィル・ハンティング』などもっと若い時の作品の頃。) 星也くんもDの時代になって、作った頃よりは多少大人っぽくなったでしょうか。
“クリスタル・シンガー”琴音=フェンデル
アイルランド系で声が綺麗という設定は、歌姫エンヤの曲を聴いていたときに思いついたからでした。カブキで芸術家ぽいので名前に「琴」の字を入れ、フェンデルはアイルランド系の名詞ではなく実はハーブの名前です。ハンドルのクリスタル・シンガーは女流作家アン・マキャフリィのSF小説『クリスタルシンガー』のタイトルから取っていますが、TRPG『スターレジェンド』でもテンプレートの名前になってしまいまちた。(しかもコスで決めた宇宙海賊退治のスゴイお姉さんだった)
ケルトの神話やアーサー王伝説は僕も好きなので、彼女は古の神々の力を使う設定になっています。
外見のモデルはSF小説『クレギオン』シリーズの主人公の少女メイ。ハヤカワから復刊したこのシリーズは元の富士見ファンタジア文庫版だと弘司イラストなのですが、このポニーテールの女の子がそのまま大きくなったような感じの女性としています。他にもモデルはいるけど秘密でしゅ(何)
“銀の百合の”リリー・クローデット
Googleでぐぐっとすると分かりますが、名前はフランスの昔の女優の名から貰っています。アラシというとまず思い浮かぶのは荒くれた傭兵系の人物ですが、そんな中に混ざっていると際立つキャラクターとすることは最初から狙っていました。リリーはロボットアニメな世界に住んでいそうな感じですね。
メカ・小娘・長い髪・妙にお姫様めいた口調 などの要素には元があって、SF小説/OVA『星界の紋章』『星界の戦旗』のアブリアル・ネイ=ドゥブレスク・ペール・パリュン・ラフィール王女です。これ、喋り方がけっこう似てるので知ってる人には分かってしまうかも。同じにならないように「〜なのであろ?」の語尾は意識的に避けています。 (´▽`;)
“金龍の瞳の”ミア・ウェイ
導入最頻出のフェイト。ハードボイルドな私立探偵は鳴りを潜め、なにやら最近はヒロインとらぶらぶを待ち構えているような若フェイトを多く見るようになりました。フェイトはどこにでもいるので埋没してしまわないよう、二挺拳銃・香港・ワイヤーアクション・チャイナ・武侠テイスト・アジアンビューティ・非ヒロインな戦う女性・不幸 などなどいろいろな要素を加えています。男性キャストが女性を助けるのはアクトでよくあるお馴染みの光景ですが、ミアのような女性が女性を助けるのも絵になるのでそこを狙っています。(男性フェイトに比べると女性フェイトは比較的少ないですからね。)
外見は映画『チャーリーズ・エンジェル』や『キル・ビル』の女優ルーシー・リューを若くしたような感じや、『HERO』『LOVERS』のチャン・ツィイーということにしています。(但しチャン・ツィイーは美人なので、もっと可愛くなくした感じ) 白系の服で決めたアジア系女優が長い黒髪を乱してワイヤーアクションするのは香港映画でよくあるシーンなので、その辺がイメージになっています。
前に出張で中国に行ったことがあるのですが、西欧化の進む日本に比べると、向こうの女性はこういうアジア系の顔立ちの人が実際に多かったのが記憶に残っています。
“双焔殺手”トニー・ウェイ
ウェイ大哥は何年か前の香港映画『リプレイスメント・キラー』のオープニングが元になっています。ジョン・ウーが関わっているものの監督は別の人で、映画本編はイマイチなのですが、OPがとにかくカッコE! 西洋人たちが踊り狂うクラブの中を主人公がスローモーションで進み、女をはべらして余裕こいてるマフィアの机に銃弾を置いてから全員を撃ち殺して消えていく一場面が激しくEE! のでそんなシーンが似合う人物になりました。ただし人物的にはこの映画の主役の香港映画の大影星、チョウ・ユンファがモデルという訳ではないです。
自分の立場が邪魔をして若い一個人のように現場で活動できず、もどかしがるようなところは、ドラマ/映画『踊る大捜査線』の室井警視正のような雰囲気があるかも。といってもトニーおじさんは最後は自分で撃ちに行くのですが。
“朧夜の”牙下冬治郎
Dの時代、クグツといえばそこらじゅうに後方処理課員がいるようになりました。(これはFEARゲーの枠制度の弊害とも言えますね。) その中に埋没してしまわぬよう、愛刀に50経験点も消費し、純和風・人斬り・居合使い・妖刀使い・PC4〜5担当(何)などの要素をいろいろ加え、かなり尖った作り方にしています。そしてそれは正解でした。
日本刀で戦うキャラクターというのは和製サイバーパンクであるN◎VAのシンボルでもあったのですが、キャストの多様化に伴い最近逆にあまり見なくなったので、原点に返ることにして刀使いに。特技で<居合い>を持っているキャストは大勢いますが設定として居合術を使う人物は見ないので、そこを狙うことにしました。
サイバー化が当たり前の世界での刀を持って佇む姿はアニメ『攻殻機動隊SAC 2nd GIG』のクゼや個別の11人など。伊達眼鏡を掛けているところはアニメ『サムライチャンプルー』のジン。髪型や立ち姿はコンシューマーゲーム『ゼノサーガ』の主人公の兄のジン・ウヅキ大尉や漫画『新暗行御師』の活貧党の太儒など。様々なイメージが入り混じっています。最近だとまったくの偶然ですが、アニメ『BLOOD+』のハジが色々と似通っています。(黒髪を縛っている・無口でクール系・長身で黒の出で立ち・背中にアウトフィッツを背負っている)
設定にも書いてありますが、名字に牙が入っているのは牙一族へのあてつけで関係ありません。牙が付く名のカタナっぽいキャラってどこかにいたような気がしていたのですが‥‥思い出した! サムスピの牙神幻十郎だ!
“スカイ・シーカーズ”マクシミリアン・ダグラス
まだ若い可能性を持った人物なので、全体的に夢のある設定にしています。竜を従えた少年というのはなんとなくジュブナイルっぽいですからね。ティアマトー(ティアマット)はバビロニア神話の大地母神の名。青竜スカイアは、TRPG小説の名作『ドラゴンランス』に出てくる竜の名を貰っています。(ドラゴン卿キティアラの騎竜。)
サイバーパンク物で少年少女のニューロというのは割と約束なんですが、探すとWeb上にデータが載ってるキャストでも何人かいますね。
30万Hit記念にイラストを描いてもらう予定だったので、外見のイメージは探せそうなところで固まっていました。髪をバンダナで縛っているところは漫画/アニメ『奪還屋ゲットバッカーズ』のコンピュータ少年マクベス。まだ幼い少年ぽい雰囲気は乙女ゲーム/漫画/アニメ『遥かなる時空の中で』の流山詩紋のような感じということになっとりまする。
という訳でおまけのページを改めて書いてみたらけっこう長くなりました。
それではよい冒険を!ヾ(´ー`)ノ
〜おまけ キャスト分析リンク集〜
★ジニアさんの【Gray Room】のジニッキの
★紅河さんの【紅河的な何か】の
★GrayRoom御一行様の【/N◎VA】の
★フクモリさんの【Dream World】の
★B・T・Rさんの【おカタナ天国】のB・T・Rの雑文の
★からいさんの【NorthPole】の
★悪童同盟さんの【ちんたらやってる暇はねぇ!!】の
★ガンツムさんの【萬年筆禍】の
★KIDさんの【わんぱく坊主の日記帳Ver.002】の |
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