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しるべ政策研究会
■しるべ11月号 2003■ |
田所発言から小杉町の合併思枠が見えてきた!
◆小杉町の考え方を検証する! 2003.11.27
@14年度射水広域圏普通会計決算状況[PDF 3.19MB 4P] 2003.11
先日、第7回合併協議会が小杉町で開催された。その後の協議会副会長の田所発言(大門町長)に物申す!
合併枠に対して大門町長が下記の発言をした。
「射水はまとまっている。だけど、新湊が入りたいと言っていおられる。」
この発言は、5市町村の合併の枠組みの根幹に拘わる問題として指摘しておかなければならない。CATVを
通じて合併の思枠が間違って報道されれば即訂正しておかなければならない。田所副
会長は射水広域圏合併への運命共同体を強調する余り、新湊市民に誤解を招く発言となった。市町村間の黒
子発言(繋ぎ役)をなさっているわりには、新湊市に対しても小杉町に対しても大変配慮の欠けた発言であ
った。前段の土井副会長の「3月迄、小杉町の方向性を示す」との所見に対して、3月でなくても6月でも
良い。そして慌てるなと小杉町の「主権を侵す」発言もなさった。
貴方は執行者で負託案件の同意提案者(5市町村長)である。提案者は会長一人でよい。委員から一度も発
言が求められていないのに発言をしている。的を射ていないメッセ−ジは不毛の議論に繋がる。
◇射水はまとまっていたか?
昨年10月、小杉町は早々と、アンケ−ト調査の結果を踏まえ合併の最大公約数を射水郡と定めたが、小杉町以
外の大門町・大島町・下村は、合併の枠組みを射水郡4町村ではなく、新湊を含めた射水広域圏1市3町1
村を主張していて、小杉町が仕掛けた思枠(射水郡合併構想)の通りにはいかず、小杉町は失速してしまっ
た。平成の合併は対等合併であり、どんな小さな村であろうと町であろうと自治体を布いている。相手にも
民意があるのに、2町1村に打診せず自分(小杉)の民意だけを主張してしまった。小杉町は思枠の段階で
あるにも拘わらず、お互い合意のないまま、勝手に枠組みを公表したことが今だ合併相手を見いだせずにい
る。
その時、新湊市は小杉町の思枠(射水郡のまとまり)を静観しつつ、単独を含め中核都市・特例市・県が
示した合併枠以外も視野にいれ、合併の最小単位・射水広域圏を絞り込んでいた。ただ言える事は、射水郡
の4町村長は射水郡を割ってはいけないとの思いでいたことは事実である。
しかし、小杉町は大門町・大島町・下村を時間を掛ければ合併枠組みに合意出来ると思っていた節がある。
小杉町総務企画は平成14年11月付けとし、小杉町の公式サイトホ−ムペ−ジに「合併枠組みについて
の小杉町の考え」を掲載した。
「小杉町は合併相手新湊市をどのように見ているか」
上記抜粋は「合併枠組みについての小杉町の考え」より 2002.11
今年に入り、小杉町(土井町長)の思枠(射水郡合併構想)と異なり、2月の住民投票結果(協議会に入
る)を踏まえて、合併枠を「射水郡」から「射水広域圏」へと政策転換を余儀なくされた。その後、後押し
するように射水広域圏の5市町村で住民発議が行われ、3月定例議会本会議において各々の議会で合併法定
協議会設置の議決をした。
合併はあくまで対等合併であことは言うまでもない。田所発言の「射水は
まとまっている。だけど、新湊が入りたいと言っていおられる。」の発言が、いかに不適切であったかお解
りのはずである。
対等合併は、お互いの民意を大切にしなくてはならない。田所発言やHP掲載(土井発言)の内容は一つ
一つ見逃すわけにはいかない。政策、手順、イデオロギ−の違いはあるにせよ、市を良くしていこうと言う
気持ちに代わりはないはずである。新湊市の認識を、何か合併のお荷物のように見られているようである。
合併相手を思いやる気持ちが本当に欠けているのではないかと思う。しかし一部に異論はあったにしても、
合併に向けて、お互いの情熱は失わず9万4千人の市民の幸せの為に激論をすべきである。ただ『枠組み』
を、これからも拘るとしたら小杉町は『単独』の選択肢しか残っていないはずである。合併は私心があって
はいけない、更に政治色があってはいけない。合併するかしないかの議論を早く抜け出し、方向転換し、協
議会に参加して欲しいものだ!
又、財政力(普通会計・特別会計)が強いとか、弱いとかの議論で合併をするかしないかの判断材料であ
ってはならない。それなら財政豊かな近隣市町村とのみ合併すれば良い。それらの判断を必要とするなら小
杉町議会の中で議論をしてもらいたい。1市2町1村は、そのハ−ドルを乗り越えて合併しようとしている。
それが真の運命共同体だと思う。
◆第7回市町村合併協議会バトル 2003.11.19(小杉町)
協議会最後その他の事項で、合併協議会の5人の正副会長、特に小杉町の土井副会長に合併のスタンスに
ついて所見を伺った。7回目の協議会を経て、5人の正副会長は、合併の負託案件の提案者であり、執行者
である。協議会36人の委員の中で5人の組長さんの責任は他の委員の責任より重いはずである。土井副会
長が合併に対して明確な意思表示がなされていない事で、議論に踏み込めない部分が今日の協議会でもあっ
た。10月14日に無投票で二期目の当選を果たした土井副会長の選挙前後の多くの新聞報道に注視してい
た。その中で特に「3月議会に方向性」とのコメントである。小杉町以外の大門町・大島町・下村・新湊市
は合併する方向で協議会に臨んでいる。小杉町の方向性を3月には出したいとの意見ではあるが3月とは
言わず1月でも12月でも結論を出して頂きたいと強く要望しておいた。
デモクラシ−について私との意見の食い違いがあるので再度土井副会長に所見を伺うことにした。昨年の
8月に実施されたアンケ−ト調査の結果3町1村案(射水郡)の枠組みが58.1%と1市3町1村(射水
広域圏)の25.6%の枠組みより32.5ポイント多かった事で合併の枠組みを射水郡として議会に提出
された。しかし今年の2月16日の住民投票で合併協議に入る事に賛否が問われた。賛成8,454票、反
対7,984票で2.8ポイント差で合併協議に入った。しかし7、984人の住民が合併協議に入る事す
ら反対であるから、合併ありきの人達とは違い慎重に取り扱っていると。町長を含め慎重派と呼ばれる議員
は住民アンケ−トは直接合併の賛否を問うたわけではないと言い切る部分に単独で行きたいとの思案が見え
隠れする。7回の協議会を経て、小杉町の多くの委員は「もし合併したら」と注釈を付けて質問されている
。真剣に合併を推進していく1市2町1村の委員と全く発言の重みが違う。だから小杉議会で分庁舎方式の
本庁機能を小杉でとの意見集約も、もし合併するとしたらの発言は他市町村にまったく実効性がないと取ら
れてもしかたがない。そんな危ない小杉町(合併破談先)に本庁機能を持っていけないと思うのが普通であ
ると思う。小杉町は情報開示と住民自治を高らかに歌い上げている事から、合併の民意を再度住民投票で問
う可能性がある、何ポイントと差が賛否を分けるのか疑問が残る。我が新湊市議会で21人の議員の賛否が
分かれても、11対10で賛成多数であればそれに従うはずである。10人の反対があったから反対の意見
を尊重しなければならないと理論づけるには無理があるはずである。デモクラシ−がその時その状況でポイ
ント差で変わるとしたら住民自治とは言えないはずである。
又、新市建設計画が5人の執行者側がどう拘わるかで決まる。5人の執行者が責任と誇りを持って、夢あ
るプランを住民に示したものが、住民から否定されれば、その執行者も否定された事になるはずである。選
挙で洗礼を受けた政治家(首長・議員)は市民に対し方向性を示してやる事こそ大切である。住民より一番
わかっている首長・議員がいるのに、その判断(住民投票)を住民に求めるとした首長・議員はいらないは
ずである。
■ 過去のデ−タ−
A現在市町村数3,181。市町村合併破談91件 朝日2003.9.26
B新湊市住民説明会の主な質問・意見![PDF 2.00MB 4P] 2002.4
C市町村合併研究会の中間報告[PDF 8.03MB 15P] 2002.4
D新湊市の10年間の財政見通し[PDF 4.66MB 6P] 2002.4
E地方分権と市町村合併について(代表質問) 2001.12.07
F市町村概要(人口、面積、予算規模等)と財政規模 2001.9
G市の財源と地方交付税について 2001.9
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