志位・赤い参院選謀略=「新提案」の真意・狙い
参院選1人区全32単独立候補目的の事前策略
(宮地作成)
〔目次〕
2、既成4政党に提案+党内外大宣伝+マスコミ利用→「新提案」効果?
参院選1人区全32単独立候補目的の事前策略→志位5選択肢
2、志位「秘密報告」=参院選1人区全32単独立候補戦略の目的・意義
〔関連ファイル〕 健一メニューに戻る
15年安保闘争・ホップ→16年参院選・ステップ→18年衆院選・ジャンプ
1、落選運動16年参院選−安保法案成立議員落選運動、シールズが先頭
2、安保法制違憲訴訟−全国各地で学者・弁護士による無数の訴訟
3、安保法制廃案で一致する参院選・衆院選候補者擁立→当選させる運動
1、既成政党支持率の推移−2015年1月〜2016年7月参院選
3、参院選1人区勝利への最大の障害=共産党の32全1人区立候補強行?!
4、新しい民主主義に基づく「1人区32素人選対」発足と選挙運動即時開始
(2013年7月21日参院選結果)
軒下・一時的雨宿り+共産党からの永続的離脱
議席15→5→4→3→3→8 比例代表5人当選順位7、16、26、35、46
アベノミクス批判有権者激増+受け皿政党自滅・分裂=批判票選択肢2つ
(1)政治不信と棄権投票率5.31%激減+(2)共産党への軒下・一時的雨宿り
参院選13年結果 総務省 yahoo 読売 朝日 毎日 産経 時事
HP『参議院議員選挙投票率一覧』10年57.92%→13年52.61%
(2010年参院選結果)
『共産党の参院選結果5回分データ』議席−1・得票−84万・得票率−1.70%
参院選10年結果 総務省 朝日 読売 東京 07年結果 総務省 朝日 読売
1、4中総開催「新提案」と「4中総」の存在を隠蔽・抹殺?
志位は、2015年9月19日、4中総を開催し、「新提案」を決定した。
共産党・民青悪魔の辞典2『緊急4中総、共産党が選挙戦略を転換!』9月19日→以下志位ツイッター3点を載せた。
「4中総」隠蔽・抹殺?
ところが、不可思議なことに、「4中総」の存在を隠蔽・抹殺?している。「しんぶん赤旗」は10月1日になっても、「4中総」決定を公表していない。
「新提案」内容を、既成他党・学者弁護士・文化人・共産党系団体・革新懇との懇談を報道しているだけである。党内外で疑惑が噴き出してきた。従来なら、公表して、全党員に読了を指令するのだが? 常幹内で何が起きているのか?
「しんぶん赤旗」キーワードにおいて、9月20日、4中総開催記事を2回載せた以外にない。9月20日以降、連日「国民連合政府」提案・懇談記事のみを大量宣伝している。「4中総」決定内容を非公表のままである。なぜ公表しないのか。
『戦争法(安保法制)廃止の国民連合政府』下記記事すべて
1、共産党 緊急に4中総/「国民連合政府」提案を確認 [2015.9.20]
2、日本共産党第4回中央委員会総会について/2015年9月19日 [2015.9.20]
2015年10月−提案記事のみ大量宣伝
「国民連合政府」提案の意義を強調/BS11番組で山下書記局長 [2015.10.1]
戦争法廃止の国民連合政府提案/党幹部、各界・各層と懇談 [2015.10.1]
いまこそ「戦争法廃止の国民連合政府」を/憲法学者・小林節さん、志位委員長が大いに語る/ネット番組「とことん共産党」 [2015.10.1]
2015年9月−提案記事のみ大量宣伝
「国民連合政府」構想語る/ラジオ番組に穀田氏が出演 [2015.9.30]
小林節氏と志位委員長 「国民連合政府」で意気投合/“立憲主義回復はすべてに優先”/とことん共産党 [2015.9.30]
戦争法廃止へ 志位提案で懇談 [2015.9.30]
国民連合政府ぜひ 党幹部 各界・各層と懇談 [2015.9.29]
戦争法廃止の国民的共同を土台に、野党の選挙共闘をすすめ、国民連合政府の樹立を/2015年9月28日 全国革新懇代表世話人会 [2015.9.29]
信頼関係を大事に一歩一歩進みたい/国民連合政府 志位委員長が会見 [2015.9.29]
「国民連合政府」実現へ全力/志位委員長の申し入れ受け 全国革新懇呼びかけ [2015.9.29]
志位委員長、吉田社民党首・小沢生活代表と会談/「国民連合政府」の「提案」で [2015.9.29]
国民連合政府「ぜひ実現を」/大阪・梅田 山下書記局長訴えに反響 [2015.9.28]
戦争法廃止「野党は共闘」若者コール/名古屋駅西口1500人 小池議員らに声援 [2015.9.28]
戦争法廃止の国民連合政府“オールジャパン”で世直しを/東京・新宿 志位委員長の訴え [2015.9.27]
日本共産党国会議員団総会での/志位委員長のあいさつ [2015.9.26]
“オールジャパン”で世直しを/東京・新宿 志位委員長が呼びかけ [2015.9.26]
「戦争法廃止の国民連合政府」実現へ/党国会議員団総会 志位委員長あいさつ/国会事実上閉会 [2015.9.26]
志位委員長、民主・岡田代表と会談/「国民連合政府」の「提案」で/志位氏「よいスタート切れた」 [2015.9.26]
戦争法廃止まで運動 国会前抗議/私たちが政権とる/“野党結束へ後押しします” [2015.9.25]
志位委員長の国会正門前スピーチ [2015.9.25]
戦争法廃止へ意見交換/日弁連と井上・仁比議員懇談 [2015.9.25]
国民連合政府へともに/新婦人・全商連と市田氏懇談 [2015.9.25]
「戦争法廃止の国民連合政府」の実現に向けて力を尽くす/志位委員長が会見/きょう民主党の岡田代表と会談
[2015.9.25]
戦争法廃止へ国会前集会/ここから始まる/野党の代表が参加
志位委員長があいさつ [2015.9.25]
戦争法廃止発信しよう/東大阪市長・市議選 山下氏が勝利訴え [2015.9.24]
国民連合政府 “教職員励ます提案”/全教委員長 笠井議員懇談で表明 [2015.9.24]
総がかり実行委3団体と志位委員長/今後のたたかいで懇談 [2015.9.24]
「国民連合政府」実現へ/穀田議員、医労連と懇談/中野委員長「励みになる提案」 [2015.9.23]
「提案」で山下書記局長 小林節さんと懇談/「自民政治にとどめを」 [2015.9.23]
主張/戦争法の廃止へ/国民連合政府実現へ力合わせ [2015.9.22]
「国民連合政府」実現へ戦争法の廃止ともに/山下書記局長、全労連と懇談 [2015.9.22]
新しい政治の実現を/新婦人中央委 国民連合政府提案を歓迎 [2015.9.21]
NHK「日曜討論」 小池副委員長の発言 [2015.9.21]
「戦争法廃止の国民連合政府」について/志位委員長の会見 記者との一問一答(要旨)
[2015.9.21]
国民連合政府に“驚き”/テレビ番組 小池氏紹介に出演者 [2015.9.21]
NHK「日曜討論」 小池副委員長が訴え/戦争法廃止へ大同団結を [2015.9.21]
国民が自主的に立ち上がり日本社会が変わりつつある/志位委員長がスピーチ [2015.9.20]
2、既成4政党に提案+党内外大宣伝+マスコミ利用→「新提案」効果?
「新提案」は、この有権者意識・支持率動向にたいし、はたしてなんらかの効果があるか。
「新提案1=国民連合政府の効果?」
これは、従来の「民主連合政府」→「国民〜」に日本語を変えただけである。「民主連合政府」に賛同した政党は皆無だった。その本質は、日本共産党主導+共産党系団体・「革新懇」だったからである。「民主→国民〜」に赤色看板名だけ変えても、有権者にとって、なんの清新さも感じさせない。
「新提案2=選挙共闘の効果?」
従来、共産党は「一致できる政策がない」とし、「選挙共闘」を一貫して拒否してきた。全選挙区立候補をしてきた。しかし、2014年12月衆院選の沖縄4小選挙区における「選挙共闘」と「4人全員当選結果」の再現を図っている。
ただ、志位は、沖縄の特殊性を故意に無視している。(1)沖縄の歴史からくる辺野古新基地反対の県民意識一致・高揚、(2)本土には、日本共産党の戦前戦後の国民運動統一破壊・妨害、共産党犯罪に関する体験がある。大量の体験者・団体・政党が抱く「共産党拒否感」=「ペテン性へ不信・怒り→犯罪政党との共闘嫌悪」の根深い存在である。沖縄には、沖縄返還前後までの歴史的経過もあって、それら共産党犯罪体験が希薄である。
〔原因2〕、日本共産党戦前・戦後史のウソ・詭弁・隠蔽
→美化犯罪データの拡散
〔原因3〕、志位「一点共闘」主張のペテン性へ不信・怒り
→犯罪政党との共闘嫌悪
(1)(2)から、〔新提案2「選挙共闘」〕に応じる政党は、出ない。ましてや、安保法制反対5政党が「共産党提案・沖縄式=既成政党主導型選挙共闘」でまとまることはない。
読売は、9月23日「野党共闘、七つの1人区で逆転…来夏参院選試算」記事を載せた。9月時点では、既成政党主導型選選挙共闘が仮に出来たとしても、16年参院選32一人区中、7つの一人区でしか逆転しないとする試算である。
3、志位・赤い参院選謀略=「新提案」の真意・狙い
参院選1人区全32単独立候補目的の事前策略?→志位5選択肢!
〔小目次〕
1、「共産党型選挙共闘」成立見通し→民主・維新拒否で不可能、成立でも落選
2、志位「秘密報告」=参院選1人区全32単独立候補戦略の目的・意義
1、「共産党型選挙共闘」成立見通し→民主・維新拒否で不可能、成立でも落選
既成4政党は、志位「新提案」にたいする態度が早くも分かれた。
(1)民主・維新は、対談をしたが、〔原因2〕・〔原因3〕によって、多分、共産党型「選挙共闘」を拒否する。
(2)生活の党・社民は、受け入れる可能性もある。
分岐原因は、それら政党にとっての「損得勘定」である。
(1)民主・維新は、共産党型「選挙共闘」受け入れによって、失うものが多い。
(2)生活の党・社民は、政党崩壊瀬戸際で、5議席未満に転落すれば、政党資格喪失→単なる「政治団体」へと落ちぶれる。
民主・維新が拒否し、共産・生活・社民という弱小3党だけで「選挙共闘」が成立できても、2016年参院選1人区32のどこにおいても、自公統一候補者にはほぼ100%勝てない。
内閣・自民・公明支持率 時事−15年1月〜4月統一地方選〜16年7月参院選
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1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
内閣 |
47.2 |
47.4 |
47.7 |
45.6 |
48.0 |
45.8 |
40.1 |
39.7 |
38.5 |
|
|
|
|
|
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|
|
|
|
自民 |
26.2 |
26.5 |
27.0 |
25.3 |
23.2 |
24.2 |
23.6 |
24.1 |
23.3 |
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|
公明 |
3.7 |
3.0 |
4.1 |
4.2 |
3.2 |
2.7 |
3.5 |
3.6 |
3.4 |
|
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|
|
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|
|
|
自公 |
29.9 |
29.5 |
31.1 |
29.5 |
26.4 |
26.9 |
27.1 |
27.7 |
26.7 |
|
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|
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安保法制反対5政党支持率 時事
月 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
民主 |
6.1 |
6.6 |
4.6 |
5.6 |
5.4 |
6.4 |
5.5 |
5.6 |
4.9 |
||||||||||
維新 |
1.8 |
2.5 |
1.5 |
2.0 |
2.2 |
1.5 |
2.0 |
1.6 |
1.9 |
||||||||||
共産 |
2.9 |
2.4 |
2.1 |
2.4 |
3.6 |
2.8 |
1.7 |
2.0 |
1.2 |
|
|
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|
|
|
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|
|
社民 |
0.7 |
0.6 |
1.2 |
0.4 |
0.8 |
0.2 |
0.3 |
0.5 |
0.1 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
生活 |
0.3 |
0.0 |
0.1 |
0.1 |
0.3 |
0.2 |
0.2 |
0.1 |
0.2 |
|
|
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|
|
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合計 |
11.8 |
12.1 |
9.5 |
10.5 |
12.3 |
11.1 |
9.7 |
9.8 |
8.3 |
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共産党支持率のみは、3.0%以上緑字、2.0%以下赤字
しかも、安保法制反対5政党支持率合計は、2015年1月〜9月にかけても、まるで増えていない。むしろ、7月〜9月では減っている。
一方、自公支持率計は、2015年5月〜9月でもほとんど減っていない。この有権者意識=支持率動向をどう考えたらいいか。
自公支持率計vs安保法制反対5政党支持率合計は、今までの対抗スタイルを続けるだけなら、2016年7月参院選まで変わらない可能性が高い。ましてや、共産・生活・社民という弱小3党だけで「選挙共闘」が成立できても、自公統一候補者にはほぼ100%勝てない。
この参院選1人区情勢を熟視したら、志位にはどのような選択肢が残されているか。
(1)、2015年安保闘争動向・高揚をみれば、従来型の独善的参院選1人区32全立候補・立候補者名簿をストレートに早期表明・発表することはまずい。
(2)、「新提案」の赤色アドバルーンを華々しく揚げる。全マスコミを利用し、私(志位)と既成4政党との懇談記事を載せさせよ! 「選挙共闘」を望む安保法制廃案勢力の期待度も高まる。「後出しじゃんけん」に見えないよう大宣伝を展開せよ! すべての共産党系団体・革新懇は、赤色太鼓を打ち鳴らせ! かつてないほど、志位「新提案」に注目・賛同が盛り上がるであろう。
(3)、民主・維新は拒否するにきまっている。安保法制廃案勢力にとって、民主・維新は安保法制廃案の「裏切り者」と見なされる。そうなると、共産党だけが、唯一の廃案勢力に浮上する。その情勢展開を見越した「科学的社会主義政党」の出番が来る。安保法制廃案勢力は、資本主義世界で唯一残存するコミンテルン型革命政党に、こぞって投票することになる。
(4)、赤色アドバルーンがしぼんで、墜落したときこそ、かえって絶好の赤色チャンスが到来する。おもむろに、参院選1人区32全立候補方針・立候補者名簿を発表する。その時期は、民主・維新拒否後からでも、遅くない。
(5)、民主・維新拒否決定時期?まで、国会議員32人・地方議員2807人・予定候補者全員は、「新提案」を(1)身内の共産党系団体・革新懇だけでなく、(2)安保法制廃案勢力のあらゆる団体・個人に呼びかけ、懇談せよ! とくに著名な知識人・文化人一人一人と話し合い、賛同を得る。著名な個人による「新提案」賛同記事は、影響力・集票力が高い。全議員の運動結果数を「日報・週報・月報」体制とする。それを、47都道府県委員会→党中央に報告せよ!
共産党国会議員21+11人 参院選・地方選予定候補
·
共産党『地方議員数』2000年4462人→2015年9月7日2807人
·
→15年間で1655議席・37.0%喪失
2、志位「秘密報告」=参院選1人区全32単独立候補戦略の目的・意義
以下は、私(志位)の「4中総・秘密報告」である。(1)常幹22人には詳細に報告し、全員が一致した。(2)中央委員153人・准中央委員45人には、その一部報告にとどめた。(3)公表党員30.5万人・実質的党費納入党員数21.5万人にたいしては、「しんぶん赤旗」で「新提案2項目」だけを知らせた。
隠蔽・非公表にした「秘密部分」一部を報告する。それは、参院選1人区全32単独立候補戦略の目的・意義に関する部分である。党員が抱く疑問にたいし、説明する必要があるからである。
党員21.5万人においては、全32単独立候補方針にたいし、疑問・批判を持つ者が多い。(1)1人区では立候補してもとうてい当選できない。(2)ほとんどで得票率10%以下になり、供託金300万円が全員没収される。300万円×32立候補者=没収金額9600万円にも上る。(3)1人区立候補をやめた方がいいのではないか。志位委員長は間違っている。
これらの疑問・批判にたいし、どう説明すればいいか。
それには、参院選1人区全32単独立候補戦略の目的・意義を理解させるしかない。それなしには、参院選集票活動への不参加党員比率が激増しかねない。
赤旗拡大不参加党員比率と同じレベルになる。今回の「大運動」3カ月半回復・拡大数計1万3045部における赤旗拡大不参加党員比率はどれだけか。
拡大数1万3045部÷公表党員数30.5万人≒拡大成果党員数4.2%しかいない。95.8%党員が3カ月半期間中、賽の河原の石積み運動参加を拒否し続けた。
わが党の基本は、次である。(1)参院選1人区全廃→定数全員を単一比例代表制にする。(2)衆院選300小選挙区全廃→定数全員を比例代表複数ブロク制にする。(3)安保法制を廃案にさせる。
しかし、現在の国会内力関係では、基本実現の展望は皆無である。(1)革命政党議席は、32しかない。(2)党勢力も激減中である。党員数は、40.6万人→31.8万人→2014年1月公表・30.5万人へと減り続けている。→本当は、実質的党費納入党員数21.5万人になってしまった。
(3)「しんぶん赤旗」部数は、最高1980年355万部→2014年1月第26回大会124.1万部→12月衆院選後12月11355減+1月〜5月累計35975減=6カ月計4万7330部減!→「大運動」3カ月半回復・拡大数計1万3045部=2015年9月30日現在衆院選後減紙の未回復3万4285部減紙のまま!
第26回大会後1月〜12月4万1921部減紙+15年1月〜9月30日2万2921部減紙=26回大会後21カ月間6万4842減紙→2015年9月30日現在約117.6万部に激減した。
〔原因5〕、21.5万党員・1.5万地区委員の賽の河原石積み運動参加拒絶率激増中
このままの減紙テンポなら、2018年衆院選時期→2020年には、HN100万部未満・28%以下になる。赤旗収入87%依存症のわが赤旗新聞社政党は、党財政破綻で倒産しかねない。2000年不破規約・綱領路線確定〜13年までにおいて、機関紙収入は95.6億円・32.7%も激減した。2020年までには、さらに減る。唯一残存する革命政党に、倒産危機が迫っているという悲惨な事態にあることを全党員21.5万人に訴える!
2013年7月参院選の共産党結果はどうだったか。総務省データに基づく。
(1)、比例代表の立候補者17人→当選5人。得票総数515万4055票
(2)、選挙1人区の立候補者27人→当選0人。得票総数145万1087票
東北被災地3県参院選は延期。沖縄1人区「選挙共闘」成立→社大党糸数当選
(3)、1人区得票÷比例代表得票≒28.1%
総務省-(13)候補者別得票数(選挙区)データ
1人区の立候補者27人とは、どのような選挙活動をしたのか。何者なのか?
共産党は、参院選・衆院選という国政選挙において、ほぼ毎回、全選挙区立候補をしてきた。当選不可能な(1)参院選1人区全選挙区でも、(2)衆院選300小選挙区においても、落選覚悟・前提で立候補させた。
結果は、参院選選挙区で、そのほぼ50〜67%が、得票率10%以下になり、1人区はほぼ全員が得票率10%以下で、膨大な額の供託金を没収された。
『供託金没収の人数・比率・金額』2004年〜13年参院選没収結果
なぜ、そんな無謀な全選挙区立候補をするのか。狙いは何か?
落選覚悟・前提立候補とは、参院選1人区32・衆院選300小選挙区候補者とも、(1)自分の当選を目的としない→(2)比例代表候補者の票集めだけを目的とする「赤色かおなし候補者」だからである。
「かおなし候補者」とは、宣伝カー・選挙事務所・候補者はがき・演説会などすべてにおいて、(3)自分の名前をほとんど言わないで、(4)比例代表候補者=共産党名の宣伝・当選を中心にする。比例代表投票用紙には、政党名だからである。このパターンは、党中央命令に基づく。これは、革命政党=「democratic centralism」政党指令による赤色自己犠牲の極値的行動といえる。
私(志位)の4中総報告における「新2提案」に本気度があるか。本音は、宣伝キャンペーンにすぎない。私(志位)は、他4党が「共産党型選挙共闘」に参加すると錯覚などしていない。安保法制成立直後に、他政党に先駆け、「選挙共闘」を呼びかけたという実績作り策謀である。他政党の中には、共産党にたいする根深い不信・嫌悪が渦巻いており、「共産党主導の選挙共闘」にほぼ全員が拒否反応を示すことを知り抜いている。結果として、民主・維新・社民・生活の4党は、志位型提案を拒絶する。
〔原因2〕、日本共産党戦前・戦後史のウソ・詭弁・隠蔽
→美化犯罪データの拡散
〔原因3〕、志位「一点共闘」主張のペテン性へ不信・怒り
→犯罪政党との共闘嫌悪
そこで、私(志位)は、おもむろに、「4党が拒否した。やむなく、2016年参院選1人区32で全選挙区立候補をする」と弁明をする。総務省-(13)候補者別得票数(選挙区)2013年参院選結果データのように、(5)共産党単独1人区候補者は、100%落選する。(6)しかし、各区で数万票を得票する。全員なら、145万票を比例代表候補者当選のために得票する。(7)安保法制廃案勢力・無党派候補者が立候補しようとも、それと対立させる。そして共倒れになる。
それなら、全員落選・供託金9300万円没収必然の1人区立候補をやめるか。やめた場合、1人区得票÷比例代表得票≒28.1%がなくなる→比例代表候補者が、13年5人当選から、→16年3人当選に減る危険性が高くなる。党費納入党員21.5万人は、それでも、比例代表候補者の選挙・集票活動だけならするが、「かおなし候補者」への集票活動にそっぽを向くか?
以上 健一メニューに戻る
〔関連ファイル〕
15年安保闘争・ホップ→16年参院選・ステップ→18年衆院選・ジャンプ
1、落選運動16年参院選−安保法案成立議員落選運動、シールズが先頭
2、安保法制違憲訴訟−全国各地で学者・弁護士による無数の訴訟
3、安保法制廃案で一致する参院選・衆院選候補者擁立→当選させる運動
1、既成政党支持率の推移−2015年1月〜2016年7月参院選
3、参院選1人区勝利への最大の障害=共産党の32全1人区立候補強行?!
4、新しい民主主義に基づく「1人区32素人選対」発足と選挙運動即時開始
(2013年7月21日参院選結果)
軒下・一時的雨宿り+共産党からの永続的離脱
議席15→5→4→3→3→8 比例代表5人当選順位7、16、26、35、46
アベノミクス批判有権者激増+受け皿政党自滅・分裂=批判票選択肢2つ
(1)政治不信と棄権投票率5.31%激減+(2)共産党への軒下・一時的雨宿り
参院選13年結果 総務省 yahoo 読売 朝日 毎日 産経 時事
HP『参議院議員選挙投票率一覧』10年57.92%→13年52.61%
(2010年参院選結果)
『共産党の参院選結果5回分データ』議席−1・得票−84万・得票率−1.70%
参院選10年結果 総務省 朝日 読売 東京 07年結果 総務省 朝日 読売