志位・赤い参院選謀略「新提案」の真意・狙い

 

参院選1人区全32単独立候補目的の事前策略

 

(宮地作成)

 〔目次〕

   1、4中総開催「新提案」「4中総」の存在を隠蔽・抹殺?

   2、既成4政党に提案+党内外大宣伝+マスコミ利用→「新提案」効果?

   3、志位・赤い参院選謀略「新提案」の真意・狙い

     1、共産党型選挙共闘」成立見通し→民主・維新拒否で不可能

        参院選1人区全32単独立候補目的の事前策略→志位5選択肢

     2、志位「秘密報告」=参院選1人区全32単独立候補戦略の目的・意義

 

 〔関連ファイル〕       健一メニューに戻る

    『2015年安保闘争のネット記事・ファイル全記録』

       15年安保闘争・ホップ→16年参院選・ステップ→18年衆院選・ジャンプ

     1、2015年安保闘争の位置づけ

     2、15年安保闘争のネット記事・ファイル全記録

     3、16年参院選・ステップ→18年衆院選・ジャンプの3課題

      1、落選運動16年参院選−安保法案成立議員落選運動、シールズが先頭

      2、安保法制違憲訴訟−全国各地で学者・弁護士による無数の訴訟

      3、安保法制廃案で一致する参院選・衆院選候補者擁立当選させる運動

        1、既成政党支持率の推移−2015年1月〜2016年7月参院選

        2、共産党志位4中総報告における「新提案」とその効果?

        3、参院選1人区勝利への最大の障害=共産党の32全1人区立候補強行?!

        4、新しい民主主義に基づく「1人区32素人選対」発足と選挙運動即時開始

 

    (2013年7月21日参院選結果)

     『参院選議席倍増と赤旗連続大量減紙との反比例』

        軒下・一時的雨宿り共産党からの永続的離脱

     『共産党参院選5回結果と2013年結果・評価』

        議席15→5→4→3→3→8 比例代表5人当選順位7、16、26、35、46

        アベノミクス批判有権者激増受け皿政党自滅・分裂批判票選択肢2つ

        ()政治不信と棄権投票率5.31%激減()共産党への軒下・一時的雨宿り

     参院選13年結果 総務省 yahoo 読売 朝日 毎日 産経 時事

     HP『参議院議員選挙投票率一覧』10年57.92%→13年52.61%

    (2010年参院選結果)

     『共産党の参院選結果5回分データ』議席−1・得票−84万・得票率−1.70%

     参院選10年結果 総務省 朝日 読売 東京 07年結果 総務省 朝日 読売

 

 1、4中総開催「新提案」「4中総」の存在を隠蔽・抹殺?

 

 志位は、2015年9月19日、4中総を開催し、「新提案」を決定した。

 

    共産党・民青悪魔の辞典『緊急4中総、共産党が選挙戦略を転換!』9月19日→以下志位ツイッター3点を載せた。

 

 1、志位和夫 戦争法廃止、安倍政権打倒を実現する方針を論議し、決定するために、本日(19日)午後1時から、緊急の第4回中央委員会総会を開催します。 総会の決定事項は午後4時からの記者会見で発表します。 新しい段階での大きな方向性を打ち出したいと考えています。年9月19日 03:04 645 645件のリツイー 268268人がお気に入りに登録

 

 2、志位和夫 3点で「提案」を発表 1、戦争法(安保法制)廃止、安倍政権打倒のたたかいを発展させよう! 2、戦争法廃止で一致する政党・団体・個人が共同して国民連合政府をつくろう! 3、国民連合政府で一致する野党が、国政選挙で選挙協力を行おう! 2015年9月19日 18:04

 3、志位和夫 戦争法案反対の運動に参加するなかで「戦争法案は許せない」「安倍政権打倒」という思いとともに、「そのために野党はまとまってほしい」という強い願いが痛いほど寄せられました。 この願い野党はこたえなければならない。そういう思いでこの「提案」に踏み切りました。どうか応援してください! 2015919 18:10 

@shiikazuo

 

 「4中総」隠蔽・抹殺?

 ところが、不可思議なことに、「4中総」の存在を隠蔽・抹殺?している。「しんぶん赤旗」は10月1日になっても、「4中総」決定公表していない

 

 「新提案」内容を、既成他党学者弁護士・文化人・共産党系団体・革新懇との懇談を報道しているだけである。党内外で疑惑が噴き出してきた。従来なら、公表して、全党員に読了を指令するのだが? 常幹内何が起きているのか

 

 「しんぶん赤旗」キーワードにおいて、9月20日、4中総開催記事を2回載せた以外にない。9月20日以降、連日「国民連合政府」提案・懇談記事のみを大量宣伝している。「4中総」決定内容非公表のままである。なぜ公表しないのか。

 

    『戦争法(安保法制)廃止の国民連合政府』下記記事すべて

    共産党 緊急に4中総/「国民連合政府」提案を確認 [2015.9.20]

    日本共産党第4回中央委員会総会について/2015年9月19日 [2015.9.20]

 

    201510月−提案記事のみ大量宣伝

    「国民連合政府」提案の意義を強調/BS11番組で山下書記局長 [2015.10.1]

    戦争法廃止の国民連合政府提案/党幹部、各界・各層と懇談 [2015.10.1]photo

    いまこそ「戦争法廃止の国民連合政府」を/憲法学者・小林節さん、志位委員長が大いに語る/ネット番組「とことん共産党」 [2015.10.1]photo

 

    20159月−提案記事のみ大量宣伝

「国民連合政府」構想語る/ラジオ番組に穀田氏が出演 [2015.9.30]photo

小林節氏と志位委員長 「国民連合政府」で意気投合/“立憲主義回復はすべてに優先”/とことん共産党 [2015.9.30]photo

戦争法廃止へ 志位提案で懇談 [2015.9.30]photo

国民連合政府ぜひ 党幹部 各界・各層と懇談 [2015.9.29]photo

戦争法廃止の国民的共同を土台に、野党の選挙共闘をすすめ、国民連合政府の樹立を/2015年9月28日 全国革新懇代表世話人会 [2015.9.29]

信頼関係を大事に一歩一歩進みたい/国民連合政府 志位委員長が会見 [2015.9.29]

 

「国民連合政府」実現へ全力/志位委員長の申し入れ受け 全国革新懇呼びかけ [2015.9.29]photo

志位委員長、吉田社民党首・小沢生活代表と会談/「国民連合政府」の「提案」で [2015.9.29]photo

国民連合政府「ぜひ実現を」/大阪・梅田 山下書記局長訴えに反響 [2015.9.28]photo

戦争法廃止「野党は共闘」若者コール/名古屋駅西口1500人 小池議員らに声援 [2015.9.28]photo

戦争法廃止の国民連合政府“オールジャパン”で世直しを/東京・新宿 志位委員長の訴え [2015.9.27]photo

 

日本共産党国会議員団総会での/志位委員長のあいさつ [2015.9.26]photo

“オールジャパン”で世直しを/東京・新宿 志位委員長が呼びかけ [2015.9.26]photo

「戦争法廃止の国民連合政府」実現へ/党国会議員団総会 志位委員長あいさつ/国会事実上閉会 [2015.9.26]

志位委員長、民主・岡田代表と会談/「国民連合政府」の「提案」で/志位氏「よいスタート切れた」 [2015.9.26]photo

戦争法廃止まで運動 国会前抗議/私たちが政権とる/“野党結束へ後押しします” [2015.9.25]photo

志位委員長の国会正門前スピーチ [2015.9.25]photo

 

戦争法廃止へ意見交換/日弁連と井上・仁比議員懇談 [2015.9.25]photo

国民連合政府へともに/新婦人・全商連と市田氏懇談 [2015.9.25]photo

「戦争法廃止の国民連合政府」の実現に向けて力を尽くす/志位委員長が会見/きょう民主党の岡田代表と会談 [2015.9.25]photo

戦争法廃止へ国会前集会/ここから始まる/野党の代表が参加 志位委員長があいさつ [2015.9.25]photo

戦争法廃止発信しよう/東大阪市長・市議選 山下氏が勝利訴え [2015.9.24]photo

国民連合政府 “教職員励ます提案”/全教委員長 笠井議員懇談で表明 [2015.9.24]photo

総がかり実行委3団体と志位委員長/今後のたたかいで懇談 [2015.9.24]photo

 

「国民連合政府」実現へ/穀田議員、医労連と懇談/中野委員長「励みになる提案」 [2015.9.23]photo

「提案」で山下書記局長 小林節さんと懇談/「自民政治にとどめを」 [2015.9.23]photo

主張/戦争法の廃止へ/国民連合政府実現へ力合わせ [2015.9.22]

「国民連合政府」実現へ戦争法の廃止ともに/山下書記局長、全労連と懇談 [2015.9.22]photo

新しい政治の実現を/新婦人中央委 国民連合政府提案を歓迎 [2015.9.21]

 

NHK「日曜討論」 小池副委員長の発言 [2015.9.21]

「戦争法廃止の国民連合政府」について/志位委員長の会見 記者との一問一答(要旨) [2015.9.21]photo

国民連合政府に“驚き”/テレビ番組 小池氏紹介に出演者 [2015.9.21]

NHK「日曜討論」 小池副委員長が訴え/戦争法廃止へ大同団結を [2015.9.21]

国民が自主的に立ち上がり日本社会が変わりつつある/志位委員長がスピーチ [2015.9.20]photo

 

 

 2、既成4政党に提案+党内外大宣伝+マスコミ利用「新提案」効果?

 

 「新提案」は、この有権者意識・支持率動向にたいし、はたしてなんらかの効果があるか

 

 「新提案1=国民連合政府の効果

 

 これは、従来の「民主連合政府」→「国民」に日本語を変えただけである。「民主連合政府」に賛同した政党は皆無だった。その本質は、日本共産党主導+共産党系団体・「革新懇」だったからである。「民主国民」に赤色看板名だけ変えても、有権者にとって、なんの清新さも感じさせない

 

 「新提案2=選挙共闘の効果

 従来、共産党は「一致できる政策がない」とし、「選挙共闘」を一貫して拒否してきた。全選挙区立候補をしてきた。しかし、2014年12月衆院選の沖縄4小選挙区における「選挙共闘」と「4人全員当選結果」再現を図っている。

 

 ただ、志位は、沖縄の特殊性を故意に無視している。1沖縄の歴史からくる辺野古新基地反対の県民意識一致・高揚(2)本土には、日本共産党の戦前戦後の国民運動統一破壊・妨害、共産党犯罪に関する体験がある。大量の体験者・団体・政党が抱く共産党拒否感」=「ペテン性不信・怒り→犯罪政党との共闘嫌悪」の根深い存在である。沖縄には、沖縄返還前後までの歴史的経過もあって、それら共産党犯罪体験が希薄である。

 

    〔原因2〕、日本共産党戦前・戦後史のウソ・詭弁・隠蔽

            →美化犯罪データの拡散

    〔原因3〕、志位「一点共闘」主張のペテン性へ不信・怒り

            →犯罪政党との共闘嫌悪

 

 1)(2)から、〔新提案2「選挙共闘」〕に応じる政党は、出ない。ましてや、安保法制反対5政党「共産党提案・沖縄式=既成政党主導型選挙共闘」でまとまることはない。

 

 読売は、9月23日「野党共闘、七つの1人区で逆転…来夏参院選試算」記事を載せた。9月時点では、既成政党主導型選選挙共闘が仮に出来たとしても、16年参院選32一人区中、7つの一人区でしか逆転しないとする試算である。

 

 

 3、志位・赤い参院選謀略=「新提案」の真意・狙い

 

    参院選1人区全32単独立候補目的事前策略?志位5選択肢!

 

 〔小目次〕

   1、共産党型選挙共闘」成立見通し→民主・維新拒否で不可能、成立でも落選

   2、志位「秘密報告」=参院選1人区全32単独立候補戦略の目的・意義

 

 1、共産党型選挙共闘」成立見通し→民主・維新拒否で不可能、成立でも落選

 

 既成4政党は、志位「新提案」にたいする態度が早くも分かれた

 1)民主・維新は、対談をしたが、〔原因2〕〔原因3〕によって、多分、共産党型「選挙共闘」拒否する。

 (2)生活の党・社民は、受け入れる可能性もある。

 

 分岐原因は、それら政党にとっての「損得勘定」である。

 1)民主・維新は、共産党型「選挙共闘」受け入れによって、失うものが多い

 (2)生活の党・社民は、政党崩壊瀬戸際で、5議席未満に転落すれば、政党資格喪失→単なる「政治団体」へと落ちぶれる

 

 民主・維新拒否し、共産・生活・社民という弱小3党だけ「選挙共闘」が成立できても、2016年参院選1人区32のどこにおいても、自公統一候補者にはほぼ100%勝てない

 

   内閣・自民・公明支持率 時事15年1月〜4月統一地方選〜16年7月参院選

 

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

1

2

3

4

5

6

7

内閣

47.2

47.4

47.7

45.6

48.0

45.8

40.1

39.7

38.5

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自民

26.2

26.5

27.0

25.3

23.2

24.2

23.6

24.1

23.3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

公明

3.7

3.0

4.1

4.2

3.2

2.7

3.5

3.6

3.4

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自公

29.9

29.5

31.1

29.5

26.4

26.9

27.1

27.7

26.7

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   安保法制反対5政党支持率 時事

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

1

2

3

4

5

6

7

民主

6.1

6.6

4.6

5.6

5.4

6.4

5.5

5.6

4.9

維新

1.8

2.5

1.5

2.0

2.2

1.5

2.0

1.6

1.9

共産

2.9

2.4

2.1

2.4

3.6

2.8

1.7

2.0

1.2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

社民

0.7

0.6

1.2

0.4

0.8

0.2

0.3

0.5

0.1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生活

0.3

0.0

0.1

0.1

0.3

0.2

0.2

0.1

0.2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

合計

11.8

12.1

9.5

10.5

12.3

11.1

9.7

9.8

8.3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

共産党支持率のみは、3.0%以上緑字、2.0%以下赤字

 

 しかも、安保法制反対5政党支持率合計は、2015年1月〜9月にかけても、まるで増えていない。むしろ、7月〜9月では減っている

 一方、自公支持率計は、2015年5月〜9月でもほとんど減っていない。この有権者意識=支持率動向をどう考えたらいいか。

 

 自公支持率計vs安保法制反対5政党支持率合計は、今までの対抗スタイルを続けるだけなら、2016年7月参院選まで変わらない可能性が高い。ましてや、共産・生活・社民という弱小3党だけ「選挙共闘」が成立できても、自公統一候補者にはほぼ100%勝てない

 

 この参院選1人区情勢を熟視したら、志位にはどのような選択肢が残されているか。

 12015年安保闘争動向・高揚をみれば、従来型の独善的参院選1人区32全立候補・立候補者名簿ストレートに早期表明・発表することはまずい

 

 (2)「新提案」の赤色アドバルーンを華々しく揚げる。全マスコミを利用し、(志位)と既成4政党との懇談記事を載せさせよ! 「選挙共闘」を望む安保法制廃案勢力の期待度も高まる。「後出しじゃんけん」に見えないよう大宣伝を展開せよ! すべての共産党系団体・革新懇は、赤色太鼓を打ち鳴らせ! かつてないほど、志位「新提案」注目・賛同が盛り上がるであろう

 

 (3)民主・維新拒否するにきまっている。安保法制廃案勢力にとって、民主・維新安保法制廃案「裏切り者」と見なされる。そうなると、共産党だけが、唯一廃案勢力浮上する。その情勢展開を見越した「科学的社会主義政党」の出番が来る。安保法制廃案勢力は、資本主義世界で唯一残存するコミンテルン型革命政党に、こぞって投票することになる。

 

 (4)赤色アドバルーンがしぼんで、墜落したときこそ、かえって絶好の赤色チャンスが到来する。おもむろに、参院選1人区32全立候補方針・立候補者名簿発表する。その時期は、民主・維新拒否後からでも、遅くない

 

 (5)民主・維新拒否決定時期まで、国会議員32人・地方議員2807人・予定候補者全員は、「新提案」1身内の共産党系団体・革新懇だけでなく、(2)安保法制廃案勢力あらゆる団体・個人に呼びかけ、懇談せよ! とくに著名な知識人・文化人一人一人と話し合い、賛同を得る。著名な個人による「新提案」賛同記事は、影響力・集票力が高い。全議員の運動結果数を「日報・週報・月報」体制とする。それを、47都道府県委員会→党中央に報告せよ!

 

     共産党国会議員21+11人 参院選・地方選予定候補

·             共産党『地方議員数』2000年4462人→2015年9月7日2807人

·                           15年間で1655議席・37.0%喪失

 

 2、志位「秘密報告」=参院選1人区全32単独立候補戦略の目的・意義

 

 以下は、私(志位)「4中総・秘密報告」である。1)常幹22人には詳細に報告し、全員が一致した。(2)中央委員153人・准中央委員45人には、その一部報告にとどめた。(3)公表党員30.5万人・実質的党費納入党員数21.5万人にたいしては、「しんぶん赤旗」で「新提案2項目」だけを知らせた。

 

 隠蔽・非公表にした「秘密部分」一部を報告する。それは、参院選1人区全32単独立候補戦略の目的・意義に関する部分である。党員が抱く疑問にたいし、説明する必要があるからである。

 

 党員21.5万人においては、全32単独立候補方針にたいし、疑問・批判持つ者が多い11人区では立候補してもとうてい当選できない(2)ほとんどで得票率10%以下になり、供託金300万円が全員没収される。300万円×32立候補者=没収金額9600万円にも上る。(3)1人区立候補をやめた方がいいのではないか。志位委員長間違っている

 

 これらの疑問・批判にたいし、どう説明すればいいか。

 それには、参院選1人区全32単独立候補戦略の目的・意義を理解させるしかない。それなしには、参院選集票活動への不参加党員比率激増しかねない

 

 赤旗拡大不参加党員比率と同じレベルになる。今回の「大運動」3カ月半回復・拡大数計1万3045部における赤旗拡大不参加党員比率はどれだけか。

 拡大数1万3045部÷公表党員数30.5万人拡大成果党員数4.2%しかいない。95.8%党員3カ月半期間中、賽の河原の石積み運動参加拒否し続けた。

 

 わが党の基本は、次である。1参院選1人区全廃→定数全員を単一比例代表制にする。(2)衆院選300小選挙区全廃→定数全員を比例代表複数ブロク制にする。(3)安保法制を廃案にさせる。

 

 しかし、現在の国会内力関係では、基本実現の展望皆無である。1革命政党議席は、32しかない。(2)党勢力も激減中である。党員数は、40.6万人→31.8万人→2014年1月公表・30.5万人へと減り続けている。→本当は、実質的党費納入党員数21.5万人になってしまった。

 

 (3)「しんぶん赤旗」部数は、最高1980年355万部→2014年1月第26回大会124.1万部→12月衆院選後12月11355減+1月〜5月累計35975減=6カ月計4万7330部減!→「大運動」3カ月半回復・拡大数計1万3045部=2015年9月30日現在衆院選後減紙未回復3万4285部減紙のまま!

 

 第26回大会後1月〜12月4万1921部減紙15年1月〜9月30日2万2921部減紙26回大会後21カ月間6万4842減紙2015年9月30日現在約117.6万部に激減した。

 

    〔原因5〕、21.5万党員・1.5万地区委員の賽の河原石積み運動参加拒絶率激増中

 

 このままの減紙テンポなら、2018年衆院選時期→2020年には、HN100万部未満・28%以下になる。赤旗収入87%依存症のわが赤旗新聞社政党は、党財政破綻で倒産しかねない。2000年不破規約・綱領路線確定〜13年までにおいて、機関紙収入は95.6億円・32.7%も激減した。2020年までには、さらに減る唯一残存する革命政党に、倒産危機が迫っているという悲惨な事態にあることを全党員21.5万人に訴える

 

    『日本共産党政治資金収入分18年間の総務省公表データ』

 

 2013年7月参院選の共産党結果はどうだったか。総務省データに基づく。

 (1)、比例代表の立候補者17人→当選5人。得票総数515万4055票

 (2)、選挙1人区の立候補者27人→当選0人。得票総数145万1087票

     東北被災地3県参院選は延期。沖縄1人区「選挙共闘」成立→社大党糸数当選

 (3)、1人区得票÷比例代表得票≒28.1%

 

    総務省-(13)候補者別得票数(選挙区)データ

 

 1人区の立候補者27人とは、どのような選挙活動をしたのか。何者なのか?

 

 共産党は、参院選・衆院選という国政選挙において、ほぼ毎回、全選挙区立候補をしてきた。当選不可能1参院選1人区全選挙区でも、(2)衆院選300小選挙区においても、落選覚悟・前提で立候補させた。

 

 結果は、参院選選挙区で、そのほぼ50〜67%が、得票率10%以下になり、1人区はほぼ全員が得票率10%以下で、膨大な額の供託金を没収された。

 

    『供託金没収の人数・比率・金額』2004年〜13年参院選没収結果

 

 なぜ、そんな無謀全選挙区立候補をするのか。狙いは何か

 落選覚悟・前提立候補とは、参院選1人区32・衆院選300小選挙区候補者とも、1自分の当選を目的としない→(2)比例代表候補者の票集めだけを目的とする「赤色かおなし候補者」だからである。

 

 「かおなし候補者」とは、宣伝カー・選挙事務所・候補者はがき・演説会などすべてにおいて、(3)自分の名前をほとんど言わないで、(4)比例代表候補者=共産党名の宣伝・当選を中心にする。比例代表投票用紙には、政党名だからである。このパターンは、党中央命令に基づく。これは、革命政党=「democratic centralism」政党指令による赤色自己犠牲の極値的行動といえる。

 

 (志位)の4中総報告における「新2提案」本気度があるか本音は、宣伝キャンペーンにすぎない。(志位)は、他4党が「共産党型選挙共闘」に参加すると錯覚などしていない。安保法制成立直後に、他政党先駆け、「選挙共闘」を呼びかけたという実績作り策謀である。他政党の中には、共産党にたいする根深い不信・嫌悪が渦巻いており、「共産党主導の選挙共闘にほぼ全員が拒否反応を示すことを知り抜いている。結果として、民主・維新・社民・生活の4党は、志位型提案拒絶する。

 

    〔原因2〕、日本共産党戦前・戦後史のウソ・詭弁・隠蔽

            →美化犯罪データの拡散

    〔原因3〕、志位「一点共闘」主張のペテン性へ不信・怒り

            →犯罪政党との共闘嫌悪

 

 そこで、(志位)は、おもむろに、「4党拒否した。やむなく、2016年参院選1人区32全選挙区立候補をする」と弁明をする。総務省-(13)候補者別得票数(選挙区)2013年参院選結果データのように、(5)共産党単独1人区候補者は、100%落選する。(6)しかし、各区で数万票を得票する。全員なら、145万票を比例代表候補者当選のために得票する。(7)安保法制廃案勢力・無党派候補者立候補しようとも、それと対立させる。そして共倒れになる。

 

 それなら、全員落選・供託金9300万円没収必然の1人区立候補をやめるか。やめた場合、1人区得票÷比例代表得票≒28.1%がなくなる比例代表候補者が、13年5人当選から、→16年3人当選に減る危険性が高くなる。党費納入党員21.5万人は、それでも、比例代表候補者の選挙・集票活動だけならするが、「かおなし候補者」への集票活動にそっぽを向くか

 

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 〔関連ファイル〕

    『2015年安保闘争のネット記事・ファイル全記録』

       15年安保闘争・ホップ→16年参院選・ステップ→18年衆院選・ジャンプ

     1、2015年安保闘争の位置づけ

     2、15年安保闘争のネット記事・ファイル全記録

     3、16年参院選・ステップ→18年衆院選・ジャンプの3課題

      1、落選運動16年参院選−安保法案成立議員落選運動、シールズが先頭

      2、安保法制違憲訴訟−全国各地で学者・弁護士による無数の訴訟

      3、安保法制廃案で一致する参院選・衆院選候補者擁立当選させる運動

        1、既成政党支持率の推移−2015年1月〜2016年7月参院選

        2、共産党志位4中総報告における「新提案」その効果?

        3、参院選1人区勝利への最大の障害=共産党の32全1人区立候補強行?!

        4、新しい民主主義に基づく「1人区32素人選対」発足と選挙運動即時開始

 

    (2013年7月21日参院選結果)

     『参院選議席倍増と赤旗連続大量減紙との反比例』

        軒下・一時的雨宿り共産党からの永続的離脱

     『共産党参院選5回結果と2013年結果・評価』

        議席15→5→4→3→3→8 比例代表5人当選順位7、16、26、35、46

        アベノミクス批判有権者激増受け皿政党自滅・分裂批判票選択肢2つ

        ()政治不信と棄権投票率5.31%激減()共産党への軒下・一時的雨宿り

     参院選13年結果 総務省 yahoo 読売 朝日 毎日 産経 時事

     HP『参議院議員選挙投票率一覧』10年57.92%→13年52.61%

    (2010年参院選結果)

     『共産党の参院選結果5回分データ』議席−1・得票−84万・得票率−1.70%

     参院選10年結果 総務省 朝日 読売 東京 07年結果 総務省 朝日 読売