池の中にいるプランクトンの観察

1年生の実習で、湖にいるプランクトンを定量するという作業を行うことになりました。そこで、その予備実験として学校内にある池の水を取ってきて観察することにしました。ただし、そのまま見ていってもたぶん量が少なくて観察できない可能性もあるために、濃縮作業をしました。まず、生徒たちに2リットルの池の水を取りに行かせました。その後、実験室においてその水をろ過していきました。大きな漏斗を購入してもらったので、そこに4〜7人用のコーヒーフィルターを設置し、池の水を入れてプランクトンを濃縮していきます。つまり、池の水はどんどんとろ過されていき、プランクトンはろ過されずにろ紙の方に残るというわけです。段々と、ろ紙の方に残っている水の色が濃くなっていくので濃縮されていることが分かります。その後ろ紙の上に残っている液を取り、小瓶に入れた後、マイクロピペットで20μlを取り(この量がちょうどカバーガラスをかけるとはみ出さずにいい量です)、カバーガラスをかけて顕微鏡で観察しました。

撮影機材など:光学顕微鏡に顕微鏡アタッチメントをつけてEOS Kiss Digital Nにて撮影。すべて、絞り優先AEで、ISOは800に設定して撮影し、JPEGにて記録。その後、レタッチソフトにて微調整しました。また、以前に撮影した水の中の生物については、顕微鏡で見たものにも載せてあります。こちらからどうぞ。

プランクトンの写真

セネデスムス属(Scenedesmus) 通常イカダモと呼ばれている藻類です。この写真では4つの細胞ですが、中には8細胞くらいが並んでいる場合もあるそうです。

プランクトンの写真

カメノコウワムシ属(?) 殻に亀の甲の模様があればそうなのですが、ちょっと写真ではよく分かりません。ひとまず図鑑をみて一番近かったので・・・・。

プランクトンの写真

繊毛虫類とは思いますが・・・。トラケリウス属(?)よく分かりません。

プランクトンの写真

アンキストロデスムス属(Ankistrodesmus) たくさんの細胞たちがからみ合っています。結構たくさん見られました。

プランクトンの写真

ユーグレナ属(Euglena) ミドリムシでしょうか。丸い方はよく分かりません。

プランクトンの写真

チビワムシ属(Colurella)かな(?)脚を盛んに動かしていました。動きすぎるのできちんと写真を撮りにくいものでした。

プランクトンの写真

プレオドリナ属かな?(Pleodorina) 細胞群体としてよく教科書などにも出てきます。各細胞から2本の鞭毛が出ているそうなのですが、よく分かりません。

プランクトンの写真

右側がツボワムシの仲間だと思います。

プランクトンの写真

これもワムシの仲間でしょうが、よく分かりません。

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