書名:ダーティー・ユー
著者:高嶋 哲夫
発行所:日本放送協会
発行年月日:2000/2/25
ページ:299頁
定価:1500 円+ 税
アメリカで生まれ育ったユーこと小野田雄一郎が主人公。父親の仕事の都合で日本に家族とともに帰国して、中学二年に転入。妹は小学生へ転入。転校してきた当初から日米の「教育」の違いに戸惑う。弁当にチョークの粉が混じっていたり、伸一という同級生はいじめの対象になっている。でも誰も助けようとしない。アメリカでもダーティー・ユーと揶揄された事もあるが、そんなとき誰かが協力して解決してきた。
でも日本は誰も知らん顔、教師も校長も。小野田雄一郎は警察にいったり、弁護士に相談に行ったり、いじめを人ごととしてほっておけなかった。そんなとき伸一は深夜中学校の校舎の屋上から転落死した。警察、学校はアルバムを落としそうになって、誤って落ちた事故と断定する。いじめによる自殺と確信した雄一郎は正義の闘いを開始する。日本では泣き寝入りが多いが、この雄一郎の方策はいじめに対する一つのヒントになるのではないだろうか?「悪いことを悪いと言わない」「うやむやにする」「誰も責任をとらない」という日本の欠点も見えるけれど、又逆に長所に見えるところもある。アメリカ式の白黒をはっきりすることも時には必要だし、はっきりしてはいけないこともある。なかなか考えさせられる。
高嶋哲夫オフィシャルページ
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