書名:津波
著者:高嶋 哲夫
発行所:集英社
発行年月日:2005/12/20
ページ:444頁
定価:1900 円+ 税
「M8」の続編、このとき活躍したメンバーが今回も活躍する。少々年を取ってはいるが。M8の時は東京直下型地震、平成大地震。それから6年。日本は毎年のように地震、台風、豪雨等の災害が発生している。東海大地震は数少ない予知が可能な地震。起こるか起こらないかが問題ではなく。それは必ず起きる。いつかは判らない。でも必ず起きるものとして独自のハザードマップを作り、地震対策に努める市役所の防災課職員黒田慎介。大学・大学院時代地震の研究を行っていた。
東海地震、東南海地震、南海地震と続けて起こり、人が過去に経験したことがないほどの大津波がやってくる。それも名古屋で超高層ビルの落成式に総理を含む政府要人が多数集まったところで起こる。ビルは大きく横揺れしたついに崩壊する。
「M8」のとき東京都知事だった漆原は副総理だった。
日本の地震の歴史の中で記録として津波のことはあまり残っていない。この作品はスマトラ沖の地震の時のように津波をテーマにしている。