新宿ミラノ座 11/2
「毛皮族のマッドナイトレビュー『ケガワゾク・オーレ!アンマ・エイガ・ミンナ!』」
11/2(土)深夜観劇。座席 4-35(招待)
構成・演出 江本純子東京国際ファンタスティック映画祭のオールナイトイベント『ラスメイヤー対毛皮族女性上位ナイト』の中の1作品。「オールナイト上映前の企画公演で新作ではない」みたいな事は聞いてはいたが、上演時間が90分とか書かれてあったし(ってどこで見たんだろう?国際ファンタのチラシには上演時間なんて書いてないや・・・でも、どこかに書いてあったはず)、新宿ミラノ座という広い空間、少ない照明でどう公演を打つのか非常に興味があったので、終電がなくなってしまうのも顧みず、行ってきました毛皮族。
さて開演・・・って心躍らせていたら、冒頭に予定外のテリー伊藤監督作品『あぁ一軒家プロレス』の告知。だらだらと約30分・・・超ムカツク。
気分を取り直して、やっとこさっとこ毛皮族。全身黒で覆われた衣装(まるで黒魔術の集会のような感じ)で怪しさいっぱいで客席通路から登場。ラスメイヤー目当てでミラノ座に足を運んだ人にはどう写ったんだろう、って興味津々。
内容は前半がピンクレディメドレー(「UFO」「サウスポー」「渚のシンドバット」「透明人間」「ウオンテッド」「SOS」「カルメン’77」「ペッパー警部」・・・順番は自信なし)、後半は宝塚。大筋では今年2月に上演された「グランドギラギラレビュー『毛皮族民主主義人民共和国』」と同様の構成(もちろん月組・天海祐希と麻乃佳世のデュエットダンスの完コピも健在。それも大スクリーンで登場。)ではあるが、リンボーダンスとか新しい要素もプラスされているし、会場が違うだけでまったく別ものを観ている様な感じでもあった。リピーターには嬉しい。って芝居は同じものをやってても毎日違うから関係ないか。そんな感じのレビューショーで大満足!と言いたい所だが、ラストの『風と共に去りぬ』メドレーのフィナーレで音響が途切れてしまい、最初からやり直すというハプニングがあったのは残念でならない。ジュンリーが「次やったら殺す!」と叫んだ事で、舞台裏では音響さんと険悪な嫌ぁ〜な空気が流れてたらしいが、そりゃぁミスった音響が悪い。一回こっきりの公演なんだから、気合入れてやってくんないと。プロなんだから。
そんなミスと、まったくの新作ではなかった事で評価は高くないが、“でかい舞台でも毛皮族はいける”って事を確認できた事は毛皮族にとって有意義だったと思う。観客の一人としてそれを目撃できた事は嬉しい限りである。いずれ伝説の舞台になるやも知れん。
それと偶然にラスメイヤー目当てで会場に来ていた旧友が「毛皮族って初めて観たけど面白いね」って感想を述べてくれたのも嬉しい出来事であった。芝居を観た事のない人にも興味を持ってもらえたという事は、東京国際ファンタという畑違いの場所(そんな所で上演する気合いにも拍手)で公演を打った価値があった表われであろう。良かった、良かった。でも、今回の公演で一番印象に残ってしまったのは、上演後の江本純子の不機嫌さかなぁ〜。って芝居とは関係ないところでまとめてしまいました。すまんです。だって不機嫌な時のジュンリー様はマジ怖いんだもん。
“毛皮族”自分が観た公演ベスト
1.ヤコブ横須賀泥だらけのSEX/毛皮族民主主義人民共和国 2.実録!!ヌッポンオエロケ犯罪歌劇『夢中にさせて』 3.エロを乞う人 4.毛皮のジュンリー『誘惑させて』 5.高麗人参毛具毛具 6.ハンバーガーマシーンガーンホテールボヨーン 7.踊り狂いて死にゆかん 8.毛皮族のマッドナイトレビュー『ケガワゾク・オーレ!アンマ・エイガ・ミンナ!』
作・演出 吉田衣里申し訳ありません。まだ書けていません。